「in general」は英語の副詞句で、日本語では「一般的に」「概して」「通常は」などと訳される表現です。初めて英語を学ぶ方にとって、この表現は日常会話やビジネスの場で非常に役立つものとなります。
この記事では、「in general」の基本的な意味から実際の使い方、さらには類似表現との違いまで、初学者の方にもわかりやすく詳しく解説していきます。多くのオリジナル例文も紹介していますので、実践的な使い方を学べるでしょう。
「in general」の基本的な意味

「in general」は、広く一般的な状況や傾向を表す際に使われる英語表現です。日本語では「一般的に」「概して」「通常は」「普通は」「大体において」などと訳されます。この表現は、特定のケースではなく、全体的な傾向や状況を示す際に便利です。
例えば、「In general, summer is hot in Japan.(一般的に、日本の夏は暑いです)」というように使います。これは個別の日や特定の場所ではなく、日本の夏という季節全体の傾向について述べています。
「in general」は、話し手が物事を広い視点から捉えていることを示す表現として、日常会話から学術的な文章まで幅広く使われています。
「in general」の品詞と発音
「in general」は文法的には副詞句として機能します。文全体や特定の部分を修飾する役割を持っています。
発音は「イン・ジェネラル」となり、アクセントは「general」の最初の音節「ジェ」に置かれることが多いです。正確には「in géneral」と表記されることもあります。
英語学習者にとっては、この発音をしっかり練習することで、ネイティブスピーカーとのコミュニケーションがよりスムーズになるでしょう。
副詞句としての働き
「in general」は副詞句として、文全体や動詞、形容詞などを修飾します。
例文
- In general, I like sports.(一般的に、私はスポーツが好きです)
- My thoughts in general are positive.(私の考えは概して前向きです)
このように、文頭に置かれることも、文中や文末に置かれることもあります。位置によって微妙にニュアンスが変わることもありますので、次のセクションで詳しく見ていきましょう。
「in general」の使い方とポジション
「in general」は文中のさまざまな位置で使うことができます。特に文頭、文中、文末での使用法があり、それぞれ少しずつニュアンスが異なります。
文頭での使用
文頭で「in general」を使うと、その後に続く文全体に対して「一般的に言えば」という意味を付与します。これは最も一般的な使い方です。
例文
- In general, children like candy.(一般的に、子どもはキャンディが好きです)
- In general, winter is cold in New York.(一般的に、ニューヨークの冬は寒いです)
- In general, students study hard before tests.(一般的に、学生はテスト前に一生懸命勉強します)
文頭に置くことで、これから述べる内容が特定の状況ではなく、一般的な傾向であることを最初に示すことができます。
文中での使用
「in general」は文の途中にも置けます。この場合、特定の部分を修飾することが多いです。
例文
- People in general prefer peace to war.(人々は一般的に戦争より平和を好みます)
- Our school rules in general are not strict.(私たちの学校の規則は概して厳しくありません)
- My brother in general is a kind person.(私の兄は一般的に優しい人です)
文中に置くことで、特定の名詞や状況について「全体的に見れば」というニュアンスを加えることができます。
文末での使用
「in general」は文末に置かれることもあります。この場合、前に述べた内容に対して「概して言えば」という意味を後から付け加えることになります。
例文
- I enjoy reading books in general.(私は本を読むのが好きです、一般的に言えば)
- She performs well in class in general.(彼女は授業で概してよい成績を収めています)
- We should respect other cultures in general.(私たちは他の文化を尊重すべきです、一般的に)
文末に置くと、前の内容を限定したり、補足したりするような効果があります。「全体的に見ればそうだけど、例外もある」というニュアンスが含まれることもあります。
「in general」と類似表現の比較
英語には「in general」と似た意味を持つ表現がいくつかあります。それぞれの違いを理解することで、より正確に英語を使いこなせるようになります。
「generally」との違い
「generally」も「一般的に」という意味を持つ副詞です。「in general」とほぼ同じ意味で使われることが多いですが、「generally」の方がよりシンプルで、使用頻度が高いと言えます。
例文
- Generally, boys like sports.(一般的に、男の子はスポーツが好きです)
- I generally wake up at 7 a.m.(私は一般的に朝7時に起きます)
違い:「generally」は単一の副詞であるため、文中でより柔軟に使えます。また、「usually(通常は)」という意味合いでも使われることがあります。一方、「in general」は副詞句として、より形式的な印象を与えることがあります。
「usually」との違い
「usually」は「通常は」「いつもは」という意味で、習慣的な行動や頻度の高い出来事を表現します。「in general」よりも具体的な状況や習慣を指すことが多いです。
例文
- I usually eat breakfast at 8 a.m.(私はたいてい朝8時に朝食を食べます)
- She usually wears jeans to school.(彼女はたいてい学校にジーンズを履いていきます)
違い:「usually」は特定の人の習慣や行動パターンについて話す際によく使われます。一方、「in general」はより広い概念や傾向を述べる際に適しています。「usually」は頻度を、「in general」は全体的な傾向を強調します。
「broadly」との違い
「broadly」も「広く」「一般的に」という意味を持ちます。特に「broadly speaking(広く言えば)」という形でよく使われます。
例文
- Broadly speaking, education leads to better job opportunities.(広く言えば、教育はより良い就職機会につながります)
- Their ideas are broadly similar to ours.(彼らの考えは大まかに言えば私たちのものと似ています)
違い:「broadly」は「広い範囲で」「大まかに」というニュアンスが強く、詳細よりも全体的な見方を強調します。「in general」よりもさらに広い視点を示すことがあります。
「in general」を使った日常会話の例文
ここでは、「in general」を日常会話で使う例文をいくつか紹介します。これらの例文は中学英語レベルで、実際の会話でも使いやすいものです。
趣味や好みを表現する
例文
- In general, I prefer tea to coffee.(一般的に、私はコーヒーよりお茶が好きです)
- Do you like movies? – Yes, in general, but I don’t like horror movies.(映画は好きですか? – はい、概して好きですが、ホラー映画は好きではありません)
- In general, my family enjoys camping during summer vacation.(一般的に、私の家族は夏休みにキャンプを楽しみます)
学校生活について話す
例文
- In general, our math teacher gives easy homework.(一般的に、私たちの数学の先生は簡単な宿題を出します)
- How is your new school? – In general, it’s good, but some subjects are difficult.(新しい学校はどうですか? – 概して良いですが、いくつかの科目は難しいです)
- In general, students in my class are friendly.(一般的に、私のクラスの生徒たちは親切です)
意見を述べる
例文
- In general, I think smartphones are useful for students.(一般的に、スマートフォンは学生にとって役立つと思います)
- In general, summer is my favorite season.(一般的に、夏は私の一番好きな季節です)
- What do you think about this book? – In general, I like it, but some parts are boring.(この本についてどう思いますか? – 概して気に入っていますが、いくつかの部分は退屈です)
「in general」を使った文章表現の例文
ここでは、より文章的な表現での「in general」の使い方を例文とともに紹介します。
説明文での使用
例文
- In general, plants need water and sunlight to grow.(一般的に、植物は成長するために水と日光が必要です)
- There are many languages in the world. In general, English is used for international communication.(世界には多くの言語があります。一般的に、英語は国際的なコミュニケーションに使われます)
- In general, Japanese students wear uniforms to school.(一般的に、日本の学生は制服を着て学校に行きます)
比較や対比での使用
例文
- In general, plants need water and sunlight to grow.(一般的に、植物は成長するために水と日光が必要です)
- There are many languages in the world. In general, English is used for international communication.(世界には多くの言語があります。一般的に、英語は国際的なコミュニケーションに使われます)
- In general, Japanese students wear uniforms to school.(一般的に、日本の学生は制服を着て学校に行きます)
書き言葉での使用
例文
- In general, it is important to read books for improving your English.(一般的に、英語を向上させるために本を読むことは重要です)
- Our school library has many books. In general, students can borrow up to five books at once.(私たちの学校の図書館には多くの本があります。一般的に、生徒は一度に最大5冊まで借りることができます)
- In general, writing a diary in English every day helps you learn the language faster.(一般的に、毎日英語で日記を書くことは言語をより速く学ぶのに役立ちます)
「in general」の応用とニュアンス
「in general」の表現には、使い方によって微妙なニュアンスの違いがあります。ここでは、さらに深い理解のために応用例を紹介します。
例外があることを示す使い方
「in general」を使うと、「概ねそうだが例外もある」という含みを持たせることができます。
例文
- In general, I like fruit, but I don’t like bananas.(概して私は果物が好きですが、バナナは好きではありません)
- Our teacher is kind in general, but she gets angry when we are late.(私たちの先生は概して親切ですが、遅刻すると怒ります)
- In general, summer in Japan is hot, but Hokkaido is cooler.(一般的に日本の夏は暑いですが、北海道はより涼しいです)
このように、「in general」を使った後に「but」などで例外を示すパターンはよく使われます。
全体的な印象を伝える使い方
物事の全体的な印象や評価を伝える際にも「in general」は便利です。
例文
- How was your trip to Kyoto? – In general, it was wonderful.(京都旅行はどうでしたか? – 全体的に素晴らしかったです)
- In general, this book gives good advice about learning English.(全体的に、この本は英語学習について良いアドバイスを提供しています)
- What do you think about our new classroom? – In general, I think it’s better than the old one.(新しい教室についてどう思いますか? – 全体的に、古い教室よりも良いと思います)
フォーマルな文脈での使用
「in general」は、レポートや論文などのフォーマルな文脈でもよく使われます。
例文
- In general, regular exercise improves physical health.(一般的に、定期的な運動は身体の健康を改善します)
- The research shows that, in general, students who read more books get better grades.(研究によれば、一般的に、より多くの本を読む学生はより良い成績を取ります)
- In general, the results of our school festival were positive.(一般的に、私たちの学校祭の結果は良好でした)
「in general」を使いこなすためのコツ
「in general」をより自然に使いこなすためのコツをご紹介します。
文頭での使用を意識する
「in general」は文頭で使われることが最も一般的です。文頭に置くことで、これから述べる内容が一般的な傾向であることを最初に示すことができます。
例文
- In general, eating vegetables is good for your health.(一般的に、野菜を食べることは健康に良いです)
- In general, Japanese trains are very punctual.(一般的に、日本の電車はとても時間通りです)
例外を示す「but」との組み合わせ
「in general」と「but」を組み合わせることで、一般的な傾向と例外の両方を示すことができます。これは非常に自然な英語の表現パターンです。
例文
- In general, I like pop music, but I don’t enjoy loud rock songs.(概して私はポップミュージックが好きですが、うるさいロック曲は楽しめません)
- In general, cats are independent, but my cat always follows me around.(一般的に、猫は独立心がありますが、私の猫はいつも私の後をついてきます)
適切なコンテキストで使用する
「in general」は広い傾向や一般的な状況を示すための表現です。非常に具体的な事例や一回限りの出来事については、他の表現を使う方が適切かもしれません。
例文
- ❌ In general, I went to the park yesterday.(一般的に、私は昨日公園に行きました)[不自然]
- I went to the park yesterday.(私は昨日公園に行きました)[自然]
文章の流れを意識する
「in general」は、全体的な状況を説明した後に、より具体的な詳細へと話を進める際の導入としても有効です。
例文
- In general, high school students in Japan study very hard. For example, many students go to cram school after regular school.
(一般的に、日本の高校生はとても一生懸命勉強します。例えば、多くの学生は放課後に塾へ行きます)
「in general」に関するよくある質問
ここでは、「in general」に関するよくある質問とその回答をまとめました。初学者の方が疑問に思いやすいポイントを解説します。
- 「in general」と「generally」はどちらを使うべきですか?
-
どちらを使っても基本的な意味は同じですが、状況や好みによって選択します。「generally」はより日常的で短い表現であり、カジュアルな会話では「generally」の方が使いやすいかもしれません。一方、「in general」はやや形式的な印象があり、文章や改まった場での使用に適しています。また、文頭では「In general」、文中や文末では「generally」が使いやすい傾向があります。
- Generally, I go to bed at 10 p.m. / In general, I go to bed at 10 p.m.
(一般的に、私は夜10時に寝ます)
- Generally, I go to bed at 10 p.m. / In general, I go to bed at 10 p.m.
- 「in general」は否定文でも使えますか?
-
はい、「in general」は否定文でも使うことができます。全体的な否定的傾向を示す際に便利です。
- In general, I don’t like spicy food.(一般的に、私は辛い食べ物が好きではありません)
- In general, students don’t enjoy doing homework.(一般的に、生徒は宿題をするのを楽しみません)
- My brother is not lazy in general.(私の兄は概して怠け者ではありません)
- 「in general」は質問文でも使えますか?
-
はい、「in general」は質問文でも使えます。全体的な傾向や一般的な状況について尋ねる際に使用します。
- In general, do you prefer summer or winter?(一般的に、あなたは夏と冬どちらが好きですか?)
- How do you feel about mathematics in general?(数学について全般的にどう思いますか?)
- Does your father cook at home in general?(あなたのお父さんは一般的に家で料理をしますか?)
- 「in general」と「in particular」の違いは何ですか?
-
「in general」が「一般的に」「全体的に」という意味であるのに対し、「in particular」は「特に」「特定の」という反対の意味を持ちます。「in general」は広い視点で、「in particular」は狭い、特定の視点で物事を見る表現です。
- I like sports in general, but I like soccer in particular.(私は一般的にスポーツが好きですが、特にサッカーが好きです)
- In general, Japanese food is healthy, and in particular, sushi is very nutritious.(一般的に日本食は健康的で、特に寿司は非常に栄養価が高いです)
- 「in general」はどのようなレベルの英語ですか?
-
「in general」は比較的基本的な表現であり、中学〜高校レベルの英語学習で登場します。しかし、ニュアンスを理解して適切に使いこなすには少し練習が必要かもしれません。日常会話から学術的な文章まで幅広く使われる便利な表現です。
まとめ

「in general」は「一般的に」「概して」「通常は」などの意味を持つ英語の副詞句です。文頭、文中、文末のさまざまな位置で使うことができ、全体的な傾向や一般的な状況を表現する際に非常に便利な表現です。
類似表現として「generally」「usually」「broadly」などがありますが、それぞれ微妙にニュアンスが異なります。「generally」は「in general」とほぼ同義で、よりカジュアルな表現です。「usually」は習慣や頻度を強調し、「broadly」はより広い視点を示します。
「in general」は日常会話から学術的な場面まで幅広く使われ、特に「in general」と「but」を組み合わせて一般的な傾向と例外を示す表現は非常に実用的です。
英語の学習では、こうした基本的な表現を多くの文脈で練習することが大切です。「in general」の使い方をマスターすることで、より自然で豊かな英語表現ができるようになるでしょう。
さらに、「in general」は英語のエッセイやレポートを書く際にも役立ちます。一般的な事実や傾向を述べる際に使用することで、論理的で説得力のある文章を構成できます。
ぜひ日常的な会話や文章の中で「in general」を積極的に使ってみてください。練習を重ねることで、自然な形でこの表現を使いこなせるようになります