「include」は英語の動詞で、「含む」「含める」「取り入れる」などの意味を持つ基本的な単語です。何かを全体の一部として数えるときや、リストに加えるときによく使われます。「include」は中学英語の基本単語でありながら、日常会話からビジネスシーンまで幅広く活用できる便利な表現です。
この記事では、「include」の意味や使い方を例文を交えながら初学者向けに分かりやすく解説していきます。
includeとは?意味と基本的な使い方

「include」は、「何かを全体の一部として含む」という意味の動詞です。語源は「in(中へ)」と「clude(閉じる)」が組み合わさった言葉で、「中に閉じ込める」という意味から派生しています。反意語は「exclude(除外する)」です。
「include」の基本的な使い方としては、「AがBを含む」という意味で使われます。文型としては「A includes B」の形になります。また、「BがAに含まれる」という受身形「B is included in A」の形でも頻繁に使われます。
例えば、次のような例文で使われます。
例文
- The price includes tax. (その価格には税金が含まれています。)
- Our team includes five members. (私たちのチームは5人のメンバーで構成されています。)
- This book includes many interesting stories. (この本には多くの面白い話が含まれています。)
初学者の方でも理解しやすいように、「include」は「〜の中に入れる」「〜を含める」というイメージで捉えると良いでしょう。
物事や人を含める場合
物事や人が全体の一部として含まれている場合に「include」を使います。
例文
- Our class includes 30 students. (私たちのクラスには30人の生徒がいます。)
- The zoo includes many kinds of animals. (その動物園には多くの種類の動物がいます。)
- My hobbies include reading books and playing soccer. (私の趣味には本を読むこととサッカーをすることが含まれます。)
価格やパッケージに含まれる場合
料金やパッケージに何かが含まれているという意味でも「include」はよく使われます。
例文
- The hotel fee includes breakfast. (ホテル料金には朝食が含まれています。)
- This computer includes a free software package. (このコンピュータには無料のソフトウェアパッケージが付いています。)
- Does the tour price include the entrance fee? (ツアー料金には入場料が含まれていますか。)
リストや計画に含める場合
リストや計画に何かを加えるという意味でも「include」は使えます。
例文
- Please include my name in the list. (リストに私の名前を入れてください。)
- We should include this topic in our meeting agenda. (この話題を会議の議題に含めるべきです。)
- They decided to include a visit to the museum in their travel plan. (彼らは旅行計画に美術館訪問を含めることに決めました。)
includeの活用形と発音の特徴
「include」の活用形は英語学習において覚えておくべき基本事項です。ここでは活用形と発音の特徴について詳しく説明します。
「include」の活用形は以下の通りです。
活用形 | スペル | 発音の目安 |
---|---|---|
原形 | include | インクルード |
三人称単数現在形 | includes | インクルーズ |
過去形 | included | インクルーデッド |
過去分詞形 | included | インクルーデッド |
現在分詞形 | including | インクルーディング |
発音については、アクセントは後ろの「clude」の部分にあります。「in-CLUDE」と発音します。特に「cl」の音は日本語にはない音なので、「クル」ではなく「クル」と発音するよう注意しましょう。
日本人学習者が間違えやすいのは「included」の発音で、「インクルードゥ」ではなく「インクルーデッド」と発音する点に注意が必要です。また「including」も「インクルーディング」と「ing」をはっきり発音するようにしましょう。
includeと似た表現の違い
英語には「含む」という意味を持つ単語がいくつかあります。ここでは「include」と似た表現の違いについて解説します。
「include」と「contain」はどちらも「含む」という意味ですが、使い方に微妙な違いがあります。「include」は全体の中の一部として含まれている場合に使います。何かをリストや集合の一部として考える場合に適しています。
一方、「contain」は物理的に内部に保持しているイメージが強く、容器の中に何かが入っているような場合によく使われます。
例文
- The box contains books. (その箱には本が入っています。)→ 物理的に中に入っている
- The book contains interesting stories. (その本には面白い話が含まれています。)→ 物理的に中に入っている
- The course includes a final exam. (そのコースには最終試験が含まれています。)→ コースの構成要素の一つ
- The team includes four members. (そのチームは4人のメンバーで構成されています。)→ チームの構成要素
includeとinvolveの違い
「involve」も「含む」という意味がありますが、「巻き込む」「関与させる」というニュアンスが強く、何かが必然的に関係していることを示します。
例文
- The project involves many people. (そのプロジェクトには多くの人が関わっています。)
- Learning a language involves a lot of practice. (言語を学ぶには多くの練習が伴います。)
includeとcompriseの違い
「comprise」は「〜から成る」「〜で構成される」という意味で、全体が特定の部分から成り立っていることを強調する場合に使います。
例文
- The committee comprises ten members. (委員会は10人のメンバーで構成されています。)
- Our country comprises 47 prefectures. (私たちの国は47の都道府県から成っています。)
「include」は部分的に含むことを示しますが、「comprise」は全体の構成要素を示す点が異なります。
includeを使った便利な表現
「include」を使った便利な表現をいくつか紹介します。中学英語でも使える表現ばかりですので、ぜひマスターしてください。
including(〜を含む)
「including」は前置詞として使われ、「〜を含めて」という意味になります。リストの一部を例示する際によく使われます。
例文
- I like many fruits, including apples and oranges. (私はりんごやオレンジを含む多くの果物が好きです。)
- Many countries, including Japan and Korea, participated in the event. (日本や韓国を含む多くの国がそのイベントに参加しました。)
be included in(〜に含まれる)
「be included in」は受身形で、「〜に含まれている」という意味になります。
例文
- Breakfast is included in the hotel charge. (朝食はホテル料金に含まれています。)
- Your name is included in the list. (あなたの名前はリストに含まれています。)
include A in B(AをBに含める)
「include A in B」は「AをBに含める」という意味で使われます。
例文
- We should include this information in our report. (この情報を報告書に含めるべきです。)
- They included me in their group. (彼らは私を彼らのグループに入れてくれました。)
includeのよくある間違いと注意点
「include」を使う際のよくある間違いや注意点をいくつか紹介します。これらを理解しておくことで、より正確に「include」を使えるようになるでしょう。
「含む」の訳し方の違い
日本語では「含む」という言葉をよく使いますが、英語ではその意味によって「include」「contain」「involve」などの異なる単語を使い分ける必要があります。前述したように、物理的に中に入っているのか、全体の一部として含まれているのかなど、状況に応じて適切な単語を選びましょう。
例えば、「この箱にはおもちゃが含まれています」と言いたい場合は、「This box contains toys.」が自然です。一方、「このツアーには美術館の訪問も含まれています」と言いたい場合は、「This tour includes a visit to the museum.」が適切です。
受身形の使い方
「include」は能動態(A includes B)と受動態(B is included in A)の両方でよく使われます。特に「含まれている」と言いたい場合は受動態を使うことが多いので、両方の形に慣れておきましょう。
例文
- 能動態:The price includes tax. (価格には税金が含まれています。)
- 受動態:Tax is included in the price. (税金は価格に含まれています。)
「including」と「included」の混同
「including」は前置詞または現在分詞として「〜を含む」という意味で使われますが、「included」は過去分詞で「含まれた」という意味になります。これらを混同しないように注意しましょう。
例文
- I bought many books, including dictionaries. (辞書を含む多くの本を買いました。)[前置詞的用法]
- The dictionary is included in the set of books. (その辞書は本のセットに含まれています。)[過去分詞]
前置詞の使い方
「include A in B」(AをBに含める)の形で使う場合、前置詞「in」を忘れないようにしましょう。これは多くの学習者が間違えるポイントです。
例文
- We included his name in the list. (私たちは彼の名前をリストに含めました。)
- Let’s include this topic in our discussion. (この話題を議論に含めましょう。)
includeに関する問題
ここでは「include」の理解度を確認するための問題を10問用意しました。これらの問題を解くことで、「include」の使い方をより深く理解することができます。
- 次の英文の空欄に入る最も適切な単語を選びなさい。
The price of the ticket _ the entrance fee.
a) includes b) contains c) involves d) comprises - 「私の趣味には読書とテニスが含まれます」を英語で表すとき、最も適切なものはどれか。
a) My hobbies include reading and tennis.
b) My hobbies contains reading and tennis.
c) My hobbies are included reading and tennis.
d) My hobbies are contained reading and tennis. - 「このパッケージには無料の地図が含まれています」を英語で表すとき、最も適切なものはどれか。
a) This package includes a free map.
b) This package containing a free map.
c) This package is included a free map.
d) This package is containing a free map. - 次の英文の空欄に入る最も適切な語句を選びなさい。
Many students, _ John and Mary, participated in the event.
a) includes b) including c) included d) are included - 「彼らはその計画に私を含めました」を英語で表すとき、最も適切なものはどれか。
a) They included me in their plan.
b) They included me their plan.
c) They included me to their plan.
d) They were included me in their plan. - 次の英文の空欄に入る最も適切な単語を選びなさい。
Is breakfast _ in the room charge?
a) includes b) included c) including d) include - 「この本には多くの写真が含まれています」を英語で表すとき、最も適切なものはどれか。
a) This book includes many pictures.
b) This book is included many pictures.
c) This book containing many pictures.
d) This book contains in many pictures. - 次の英文の空欄に入る最も適切な単語を選びなさい。
We should _ this information in our report.
a) include b) contains c) involves d) comprises - 「彼女の話には重要な情報が含まれています」を英語で表すとき、最も適切なものはどれか。
a) Her story includes important information.
b) Her story contains important information.
c) Her story is included important information.
d) Her story involving important information. - 次の英文の空欄に入る最も適切な語句を選びなさい。
The committee _ of ten members.
a) includes b) contains c) comprises d) involves
「include」に関するよくある質問
「include」に関してよく質問される内容をまとめました。これらの質問と回答を理解することで、「include」の使い方をより深く理解できるでしょう。
- 「include」と「contain」はどう違いますか?
-
「include」と「contain」はどちらも「含む」という意味ですが、「include」は全体の中の一部として含まれていることを強調し、「contain」は物理的に内部に保持しているイメージが強いです。例えば、「The box contains books.」(箱に本が入っている)は物理的な内容物、「The team includes four members.」(チームは4人のメンバーがいる)は構成要素を示します。
- 「including」と「included」の違いは何ですか?
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「including」は前置詞または現在分詞で「〜を含む」という意味で使われ、「included」は過去分詞で「含まれた」という意味です。「Many fruits, including apples」(りんごを含む多くの果物)は前置詞的用法、「Breakfast is included」(朝食は含まれています)は過去分詞の例です。
- 「include」の反意語は何ですか?
-
「include」の反意語は「exclude」(除外する)です。例えば、「This price includes tax」(この価格には税金が含まれています)の反対は「This price excludes tax」(この価格には税金が含まれていません)となります。
- 「include」は受身形でも使えますか?
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はい、「include」は受身形でもよく使われます。「A includes B」(AはBを含む)の受身形は「B is included in A」(BはAに含まれる)となります。例えば、「The package includes a manual」(パッケージにはマニュアルが含まれています)の受身形は「A manual is included in the package」(マニュアルはパッケージに含まれています)です。
- 「including」は前置詞ですか?
-
「including」は文法的には分詞ですが、前置詞のように使われることが多いです。「Many countries, including Japan」(日本を含む多くの国々)のように、例を挙げる際によく使われます。
- 「include」を使った便利なフレーズはありますか?
-
「include」を使った便利なフレーズには以下のようなものがあります。
- include A in B(AをBに含める)
- be included in(〜に含まれる)
- including(〜を含む)
- not included(含まれていない)
- TOEICなどの試験で「include」はよく出題されますか?
-
はい、「include」は基本的な動詞であり、TOEICなどの英語試験でよく出題されます。特に、正しい前置詞の選択(include A in B)や、同義語との使い分け(include, contain, comprise)について出題されることがあります。
まとめ

この記事では、英語の動詞「include」の意味や使い方について詳しく解説しました。「include」は「含む」「含める」「取り入れる」などの意味を持ち、日常会話やビジネスの場面でよく使われる基本的な単語です。
ここで学んだポイントをまとめると、
- 「include」は「何かを全体の一部として含む」という意味の動詞である
- 基本的な使い方は「A includes B」(AはBを含む)または「B is included in A」(BはAに含まれる)
- 「include」は物事や人を含める場合、価格やパッケージに含まれる場合、リストや計画に含める場合など様々な状況で使える
- 「include」の活用形は include, includes, included, including
- 「include」と似た表現には「contain」「involve」「comprise」などがあり、それぞれニュアンスが異なる
- 「including」は前置詞的に使われ、例を挙げる際に便利
- 「include A in B」は「AをBに含める」という意味で、前置詞「in」を忘れないようにする
「include」は英語の基本的な動詞の一つであり、様々な場面で活用できる便利な単語です。この記事で紹介した用法や例文を参考に、ぜひ日常会話やライティングで積極的に使ってみてください。
正しく使いこなせるようになれば、英語表現の幅がさらに広がることでしょう。