英語を学習していると必ず出会うのが「不規則動詞」です。「規則動詞」は過去形や過去分詞を作るときに単純に語尾に「-ed」を付ければよいのに対し、不規則動詞はその名の通り「不規則」に変化するため、多くの学習者を悩ませています。
しかし、この不規則動詞も実はパターンに分けて覚えることができるのです。
この記事では、英語初学者の方でもわかりやすいように、不規則動詞の特徴や覚え方、そして効率的な学習方法を詳しく解説します。
不規則動詞とは?基本を理解しよう

不規則動詞とは、過去形や過去分詞を作る際に「-ed」を付けるという一般的なルールに従わない動詞のことです。英語の文法において、動詞には「原形」「過去形」「過去分詞形」という3つの基本形があります。
規則動詞であれば、過去形も過去分詞も「原形 + ed」の形になります。
例えば、「play(遊ぶ)」という規則動詞の場合、
- 原形:play
- 過去形:played
- 過去分詞形:played
このように「ed」を付けるだけでシンプルに変化します。
一方、不規則動詞は予測できない形に変化するのが特徴です。
例えば、「go(行く)」という不規則動詞の場合、
- 原形:go
- 過去形:went
- 過去分詞形:gone
このように、全く異なる形に変化するため、一つひとつ覚える必要があります。
しかし、すべてがバラバラというわけではなく、いくつかのパターンに分類できます。
不規則動詞を覚える必要性
不規則動詞は英語の中でも使用頻度が非常に高い動詞が多く含まれています。「be(〜である)」「have(持っている)」「go(行く)」「see(見る)」など、日常会話でよく使われる基本的な単語のほとんどが不規則動詞です。
これらの動詞の変化形が分からないと、過去の出来事を正確に伝えることができません。
中学・高校の英語の試験でも必ず出題される内容ですし、英語でコミュニケーションを取る上でも欠かせない知識です。
不規則動詞を制すれば、英語力は大きく向上します。
不規則動詞の4つの変化パターン
不規則動詞は一見、それぞれが独自の変化をするように見えますが、実は大きく分けて4つのパターンに分類できます。
このパターンを理解すれば、効率的に覚えることができるでしょう。
AAA型:すべての形が同じパターン
AAA型は、原形・過去形・過去分詞がすべて同じ形になるパターンです。
最も覚えやすいタイプと言えるでしょう。
| 原形 | 過去形 | 過去分詞形 | 発音 | 意味 |
|---|---|---|---|---|
| cut | cut | cut | カット | 切る |
| put | put | put | プット | 置く |
| hit | hit | hit | ヒット | 打つ |
| let | let | let | レット | 〜させる |
| hurt | hurt | hurt | ハート | 傷つける |
| cost | cost | cost | コスト | 費用がかかる |
| shut | shut | shut | シャット | 閉じる |
| set | set | set | セット | 設定する |
| read | read | read | リード、レッド | 読む |
| spread | spread | spread | スプレッド | 広げる |
| bet | bet | bet | ベット | 賭ける |
「read」の発音に注意が必要です。
原形は「リード」と発音しますが、過去形と過去分詞形は「レッド」と発音が変わります。
例文
- I cut my finger yesterday.(昨日指を切りました)
- She put her bag on the chair.(彼女はバッグを椅子の上に置きました)
ABA型:原形と過去分詞が同じパターン
ABA型は、原形と過去分詞が同じ形で、過去形だけが異なるパターンです。
| 原形 | 過去形 | 過去分詞形 | 発音 | 意味 |
|---|---|---|---|---|
| come | came | come | カム、ケイム、カム | 来る |
| become | became | become | ビカム、ビケイム、ビカム | 〜になる |
| run | ran | run | ラン、ラン、ラン | 走る |
| begin | began | begun | ビギン、ビガン、ビガン | 始める |
| ring | rang | rung | リング、ラング、ラング | 鳴る |
| swim | swam | swum | スイム、スワム、スワム | 泳ぐ |
| sing | sang | sung | シング、サング、サング | 歌う |
例文
- He came to my house last night.(彼は昨夜私の家に来ました)
- I have come to this park many times.(私はこの公園に何度も来ています)
- She ran a marathon last month.(彼女は先月マラソンを走りました)
ABB型:過去形と過去分詞が同じパターン
ABB型は、過去形と過去分詞が同じ形になるパターンです。
このパターンの動詞はかなり多く存在します。
| 原形 | 過去形 | 過去分詞形 | 発音 | 意味 |
|---|---|---|---|---|
| have | had | had | ハブ、ハッド、ハッド | 持っている |
| make | made | made | メイク、メイド、メイド | 作る |
| say | said | said | セイ、セッド、セッド | 言う |
| tell | told | told | テル、トールド、トールド | 伝える |
| sell | sold | sold | セル、ソールド、ソールド | 売る |
| buy | bought | bought | バイ、ボート、ボート | 買う |
| bring | brought | brought | ブリング、ブロート、ブロート | 持ってくる |
| think | thought | thought | シンク、ソート、ソート | 考える |
| catch | caught | caught | キャッチ、コート、コート | 捕まえる |
| teach | taught | taught | ティーチ、トート、トート | 教える |
| feel | felt | felt | フィール、フェルト、フェルト | 感じる |
| keep | kept | kept | キープ、ケプト、ケプト | 保つ |
| leave | left | left | リーブ、レフト、レフト | 去る |
| sleep | slept | slept | スリープ、スレプト、スレプト | 眠る |
| build | built | built | ビルド、ビルト、ビルト | 建てる |
| send | sent | sent | センド、セント、セント | 送る |
| lend | lent | lent | レンド、レント、レント | 貸す |
| spend | spent | spent | スペンド、スペント、スペント | 使う |
| find | found | found | ファインド、ファウンド、ファウンド | 見つける |
例文
- I made a cake for my mother.(私は母のためにケーキを作りました)
- She has bought a new car.(彼女は新しい車を買いました)
- They found their lost dog yesterday.(彼らは昨日迷子の犬を見つけました)
ABC型:すべての形が異なるパターン
ABC型は、原形、過去形、過去分詞がすべて異なる形になるパターンです。
最も覚えにくいタイプではありますが、頻出単語も多いため、しっかり覚える必要があります。
| 原形 | 過去形 | 過去分詞形 | 発音 | 意味 |
|---|---|---|---|---|
| be | was/were | been | ビー、ワズ/ワー、ビーン | 〜である |
| go | went | gone | ゴー、ウェント、ゴーン | 行く |
| do | did | done | ドゥー、ディッド、ダン | する |
| see | saw | seen | シー、ソー、シーン | 見る |
| eat | ate | eaten | イート、エイト、イートゥン | 食べる |
| take | took | taken | テイク、トゥック、テイクン | 取る |
| give | gave | given | ギブ、ゲイブ、ギブン | 与える |
| write | wrote | written | ライト、ロウト、リトゥン | 書く |
| drive | drove | driven | ドライブ、ドロウブ、ドリブン | 運転する |
| know | knew | known | ノウ、ニュー、ノウン | 知っている |
| throw | threw | thrown | スロウ、スルー、スロウン | 投げる |
| speak | spoke | spoken | スピーク、スポウク、スポウクン | 話す |
| break | broke | broken | ブレイク、ブロウク、ブロウクン | 壊す |
| choose | chose | chosen | チューズ、チョウズ、チョウズン | 選ぶ |
| freeze | froze | frozen | フリーズ、フロウズ、フロウズン | 凍る |
| fall | fell | fallen | フォール、フェル、フォールン | 落ちる |
| grow | grew | grown | グロウ、グルー、グロウン | 育つ |
| fly | flew | flown | フライ、フルー、フロウン | 飛ぶ |
| draw | drew | drawn | ドロー、ドルー、ドロウン | 描く |
例文
- I went to the beach last summer.(私は去年の夏、海に行きました)
- She has eaten all the cookies.(彼女はクッキーを全部食べました)
- He has written three novels.(彼は小説を3冊書きました)
不規則動詞の効率的な覚え方
不規則動詞を効率よく覚えるためのコツをいくつか紹介します。
リズムに乗せて覚える方法
不規則動詞の活用形をリズムに乗せて覚えるのは非常に効果的です。
例えば、「go-went-gone」「see-saw-seen」「eat-ate-eaten」というように、3拍子のリズムで声に出して繰り返し言うことで記憶に定着しやすくなります。
具体的な方法は以下になります。
- 机を「トン-トン-トン」とリズミカルに叩きながら、それに合わせて活用形を言う
- 「go-went-gone」を一呼吸で言うことで、一つのまとまりとして記憶する
- 同じ動詞を3〜5回連続で繰り返す
- 毎日短時間でも続けることで、自然と暗記できる
パターン別に覚える方法
先ほど紹介した4つのパターン(AAA型、ABA型、ABB型、ABC型)ごとに分類して覚えると、効率的に記憶することができます。
- AAA型:すべて同じ形なので、「この動詞はすべて同じ形」と覚えるだけでOK
- ABA型:「原形と過去分詞が同じで、過去形だけ違う」と覚える
- ABB型:「過去形と過去分詞が同じ」と覚える
- ABC型:残念ながら全部別々なので、リズムに乗せて覚えるのが効果的
さらに、ABB型やABC型の中にも、発音の変化パターンがいくつかあります。
- 「-ought」で終わるもの:bring-brought-brought, buy-bought-bought, think-thought-thought
- 「-oken」で終わるもの:break-broke-broken, speak-spoke-spoken
このような細かいパターンも把握しておくと、覚えやすくなります。
頻度順に覚える方法
すべての不規則動詞を一度に覚えようとするのは大変です。まずは使用頻度の高いものから覚えていくと効率的です。
特に重要な不規則動詞トップ10は以下になります。
- be (am/is/are, was/were, been)
- have (have/has, had, had)
- do (do/does, did, done)
- go (go/goes, went, gone)
- say (say/says, said, said)
- see (see/sees, saw, seen)
- know (know/knows, knew, known)
- get (get/gets, got, got/gotten)
- make (make/makes, made, made)
- think (think/thinks, thought, thought)
これらを最初に覚えれば、日常会話の大部分をカバーできます。
カードや表を使った視覚的な学習法
不規則動詞の活用形を書いた単語カードや一覧表を作成して、視覚的に学習するのも効果的です。
単語カードの作り方は以下になります。
- 表面に原形と意味を書く
- 裏面に過去形と過去分詞形を書く
- 表を見て過去形と過去分詞形を言ってみる
- 答え合わせをする
- 繰り返し練習する
一覧表は部屋の目につく場所に貼っておくと、自然と目に入るので効果的です。
英語の不規則動詞に関する練習問題20選
英語の不規則動詞は、過去形や過去分詞が規則的に「動詞+ed」にならない動詞です。
頻繁に使われる基本的な動詞の多くが不規則動詞ですので、しっかりマスターしましょう。
- 次の動詞の過去形と過去分詞を書きなさい
go, see, take, bring, eat - 次の文の空欄に適切な形の動詞を入れなさい
I _____ (buy) a new car last week. - 次の文の空欄に適切な形の動詞を入れなさい
She has _____ (know) him since they were children. - 次の動詞の過去形と過去分詞が同じ形になるものを選びなさい
sleep, speak, win, read, set - 次の文の誤りを訂正しなさい
I have wrote a letter to my friend yesterday. - 次の文を完成させるのに適切な動詞の形を選びなさい
She _____ her keys and can’t find them. (lost / losted / losed) - 次の日本語を英訳しなさい(適切な不規則動詞を使って)
「彼は昨日海で泳ぎました」 - 次の文の空欄に適切な形の動詞を入れなさい
The glass _____ (break) when it fell on the floor. - 次の動詞のうち、原形・過去形・過去分詞がすべて異なる形になるものを選びなさい
find, give, put, run, sing - 次の文の空欄に適切な形の動詞を入れなさい
I have never _____ (see) such a beautiful sunset before. - 次の動詞の過去形と過去分詞を書きなさい
begin, grow, fly, know, throw - 次の文の下線部の動詞が正しいか間違っているか答えなさい
He has went to Paris three times. - 次の不規則動詞のパターンを完成させなさい
drink → _____ → _____
teach → _____ → _____ - 次の日本語を英訳しなさい(現在完了形を使って)
「彼女はすでに宿題を終えました」 - 次の文の空欄に適切な形の動詞を入れなさい
The children _____ (hide) behind the tree during the game. - 次の文の空欄に適切な形の動詞を入れなさい
He has _____ (fall) in love with her. - 次の動詞の過去形と過去分詞が同じになるものとそうでないものに分類しなさい
tell, hit, sit, cut, come - 次の文の誤りを訂正しなさい
The bird flied away when I opened the window. - 次の日本語を英訳しなさい(過去形を使って)
「彼女は昨日私に本を貸してくれました」 - 次の動詞のうち、発音は変わるが綴りが過去形と同じままの動詞はどれですか
read, put, cut, lead, hit
これらの問題を通して、英語の不規則動詞の変化形と使い方を学ぶことができます。不規則動詞は暗記が必要ですが、頻繁に使うほど自然に身についていきます。
日常会話でよく使われる基本的な動詞の多くが不規則動詞なので、しっかりと覚えましょう。
不規則動詞に関するよくある質問
- 不規則動詞は全部で何個ありますか?
-
一般的に中学・高校レベルで学ぶ不規則動詞は約70〜90個程度です。ただし、実際に英語で使われている不規則動詞はさらに多く、200以上存在します。最初は頻度の高い不規則動詞から覚えていくことをお勧めします。
- 不規則動詞と規則動詞の見分け方はありますか?
-
残念ながら、見た目だけで不規則動詞かどうかを確実に判断する方法はありません。ただし、基本的な動詞(be, have, do, go, see など)や短い1音節の動詞に不規則変化するものが多い傾向があります。確実なのは、不規則動詞リストを参照するか、辞書で調べることです。
- 「read」の発音が過去形と過去分詞形で変わるのはなぜですか?
-
「read」は、スペルは同じでも発音が変わる特殊なケースです。原形は「リード」と発音しますが、過去形と過去分詞形は「レッド」と発音します。これは英語の歴史的な発音変化によるものですが、このような例外は他にもあるため(例:lead-led)、発音も一緒に覚えることが重要です。
- 不規則動詞のパターンには例外はありますか?
-
はい、例外があります。例えば、「get」の過去分詞は「got」または「gotten」のどちらも使われます(特にアメリカ英語では「gotten」が一般的)。「shine」も「shined」と「shone」の両方が過去形として認められています。このような例外は、使用する地域や文脈によって異なる場合があります。
- 不規則動詞を覚えるのに最適な時間はどれくらいですか?
-
一度に長時間勉強するよりも、短時間でも毎日継続して学習する方が効果的です。例えば、毎日10分間、5〜10個の不規則動詞を声に出して練習するといいでしょう。1週間ほど続けると自然と記憶に定着してきます。その後も定期的に復習することが大切です。
まとめ

英語の不規則動詞は、一見複雑で覚えにくいように思えますが、パターンを理解して効率的に学習すれば、十分に習得可能です。この記事で紹介した4つの変化パターン(AAA型、ABA型、ABB型、ABC型)を意識しながら、リズムに乗せて覚えたり、視覚的な学習法を取り入れたりすることで、効果的に記憶することができます。
不規則動詞は英語の文法において非常に重要な要素であり、日常会話でも頻繁に使われる基本的な動詞が多く含まれています。最初は頻度の高いものから少しずつ覚えていき、定期的に復習することで確実に身につけましょう。
不規則動詞をマスターすれば、英語の表現力が格段に向上し、より自然な英語でコミュニケーションを取ることができるようになります。毎日の継続的な学習を心がけ、この難関を乗り越えましょう!

