「irritated」は英語の形容詞で、主に「いらいらした」「怒った」「炎症を起こした」「ひりひりする」といった意味を持ちます。動詞「irritate(いらいらさせる)」の過去分詞形が形容詞として使われています。
日常会話でよく使われるこの言葉を、英語初学者にも分かりやすく解説していきます。
irritatedとは?基本的な意味と使い方

「irritated」は人の感情や体の状態を表す形容詞で、主に「be動詞+irritated」の形で使われます。感情面では「いらいらした」「怒った」「不機嫌な」という意味があり、身体的には「炎症を起こした」「ひりひりする」「荒れた」という意味があります。
感情を表す場合、「irritated」は何かや誰かに対して不満や軽い怒りを感じている状態を表します。この単語は強い怒り(angry)よりは弱いですが、単なる不満よりは強い感情を示します。
「irritated」を使う時は、何に対していらいらしているかを表現するために以下のような前置詞を使用します。
- with:人に対していらいらしている場合
- at/by:物事や状況に対していらいらしている場合
例文
- I am irritated with my brother. (私は兄にいらいらしています。)
- She is irritated at the noise. (彼女はその騒音にいらいらしています。)
- My eyes are irritated by the smoke. (私の目は煙で炎症を起こしています。)
irritatedの使い方と具体的な例文
「irritated」は日常生活のさまざまな場面で使われる便利な表現です。ここでは、使用場面ごとに具体的な例文を紹介します。
人間関係での使用例
人との関わりの中でいらいらすることは誰にでもあります。そのような感情を表現するのに「irritated」は適しています。
例文
- I am irritated with my friend. (私は友達にいらいらしています。)
- My mother gets irritated when I come home late. (私が遅く帰宅すると、母はいらいらします。)
- She was irritated with me for not calling her. (彼女は私が電話をしなかったことで、私にいらいらしていました。)
状況や環境によるいらいら
周囲の環境や状況によって引き起こされるいらいらも「irritated」で表現できます。
例文
- I am irritated by the loud music. (私はその大きな音楽にいらいらしています。)
- He became irritated at the long wait. (彼は長い待ち時間にいらいらしてきました。)
- We were irritated by the delay of the train. (私たちは電車の遅れにいらいらしていました。)
身体的な状態を表す場合
「irritated」は体の一部が炎症を起こしたり、ひりひりしたりする状態も表します。
例文
- My skin is irritated after using this soap. (この石鹸を使った後、私の肌は炎症を起こしています。)
- His eyes were irritated by chlorine in the pool. (彼の目はプールの塩素で炎症を起こしていました。)
- Her throat became irritated from talking too much. (彼女は話しすぎて喉が炎症を起こしました。)
irritatedの表現バリエーション
「irritated」にはさまざまな表現のバリエーションがあります。状況や感情の強さによって使い分けることができます。
「get/become irritated」で「いらいらし始める」
何かが原因でいらいらし始める様子を表現する場合は、「get」や「become」と組み合わせて使います。
例文
- I get irritated when people talk during movies. (映画中に人が話すと、私はいらいらし始めます。)
- She became irritated as the meeting went on. (会議が進むにつれて、彼女はいらいらしてきました。)
- The children get irritated when they are hungry. (子どもたちはお腹が空くといらいらしてきます。)
「look/seem irritated」で「いらいらしているように見える」
人の外見や態度から、その人がいらいらしていると推測する場合に使います。
例文
- He looked irritated after the phone call. (電話の後、彼はいらいらしているように見えました。)
- The teacher seemed irritated by our late arrival. (先生は私たちの遅刻にいらいらしているようでした。)
- My dog looks irritated when I don’t take her for a walk. (散歩に連れて行かないと、私の犬はいらいらしているように見えます。)
「feel irritated」で「いらいらした気分」
自分自身の感情状態を表現する場合に使います。
例文
- I feel irritated today. (今日はいらいらした気分です。)
- She feels irritated when she can’t solve a problem. (彼女は問題が解決できないといらいらした気分になります。)
- We felt irritated by his rude behavior. (私たちは彼の無礼な振る舞いにいらいらしました。)
程度を表す表現との組み合わせ
「irritated」の前に副詞を置くことで、いらいらの程度を表現できます。
例文
- I was a little irritated by his comment. (私は彼のコメントに少しいらいらしました。)
- She was very irritated when the bus didn’t come. (バスが来なかった時、彼女はとてもいらいらしていました。)
- He was extremely irritated by the constant noise. (彼は絶え間ない騒音に非常にいらいらしていました。)
irritatedの同義語との違い
英語には「irritated」以外にも「いらいら」や「怒り」を表す表現がたくさんあります。ここでは、似た意味を持つ単語との違いを見ていきましょう。
irritated と annoyed
「annoyed」も「いらいらした」「不機嫌な」という意味ですが、「irritated」よりもやや軽いいらいらを表すことが多いです。
例文
- I was annoyed when he was five minutes late. (彼が5分遅れたとき、私は少し不機嫌でした。)
- I was irritated by his constant lateness. (彼のいつも遅れることに私はいらいらしていました。)
irritated と angry
「angry」は「怒った」という意味で、「irritated」よりも強い感情を表します。「irritated」は軽いいらいらですが、「angry」は明確な怒りを表します。
例文
- I was irritated when he didn’t call. (彼が電話をくれなかったとき、私はいらいらしました。)
- I was angry when I found out he lied to me. (彼が私に嘘をついたと知ったとき、私は怒りました。)
irritated と frustrated
「frustrated」は「欲求不満の」「イライラした」という意味を持ち、特に目標達成ができない場合や期待が満たされないときの感情を表します。
例文
- I was frustrated when I couldn’t solve the math problem. (数学の問題が解けなかったとき、私は欲求不満でした。)
- I was irritated by the loud music my neighbor played. (隣人が流す大きな音楽に私はいらいらしました。)
irritatedを使った日常会話表現
「irritated」を使った日常会話の表現をいくつか紹介します。これらの表現を使うと、自分の感情をより適切に伝えることができます。
自分の気持ちを伝える
例文
- I’m feeling irritated today. (今日はいらいらしています。)
- I get irritated when people don’t listen to me. (人が私の話を聞いてくれないとイライラします。)
- Sorry, I’m a bit irritated at the moment. (すみません、今ちょっといらいらしています。)
相手の様子を尋ねる
例文
- You look irritated. Is everything okay? (イライラしているように見えますが、大丈夫ですか?)
- Are you irritated with me? (私に対していらいらしていますか?)
- Why do you seem so irritated? (なぜそんなにいらいらしているように見えるのですか?)
いらいらの原因を説明する
例文
- I’m irritated because I couldn’t sleep well last night. (昨夜よく眠れなかったのでいらいらしています。)
- She’s irritated with her brother for using her computer without asking. (彼女は許可なくコンピューターを使った弟にいらいらしています。)
- He’s irritated at the slow internet connection. (彼は遅いインターネット接続にいらいらしています。)
irritatedのよくある間違いと注意点
「irritated」を使用する際によくある間違いや注意点をいくつか紹介します。
前置詞の選択ミス
「irritated」の後にどの前置詞を使うかは重要です。一般的に、人に対しては「with」、物事や状況に対しては「at」や「by」を使います。
正:I am irritated with my friend. (私は友達にいらいらしています。)
誤:I am irritated at my friend.
正:I am irritated at the noise. (私は騒音にいらいらしています。)
正:I am irritated by the noise. (私は騒音にいらいらしています。)
「irritating」との混同
「irritated」(いらいらしている)と「irritating」(いらいらさせる)はよく混同されます。「irritated」は感情を持つ人や動物の状態を表し、「irritating」は人をいらいらさせる物や行為を表します。
正:I am irritated. (私はいらいらしています。)
正:His behavior is irritating. (彼の行動はいらいらさせます。)
誤:I am irritating. (この表現は「私は人をいらいらさせている」という意味になってしまいます)
誤:His behavior is irritated. (行動は感情を持たないので不自然です)
「irritate」と「irritated」の混同
「irritate」は動詞で「いらいらさせる」という意味です。「irritated」はその過去分詞形が形容詞として使われています。
正:His behavior irritates me. (彼の行動は私をいらいらさせます。)
正:I am irritated by his behavior. (私は彼の行動にいらいらしています。)
誤:I irritate by his behavior. (主語と動詞の関係が不自然です)
強さの表現を間違える
「irritated」は中程度の不満や怒りを表します。より強い感情を表現したい場合は別の言葉を選ぶか、程度を表す副詞を追加する必要があります。
- 軽いいらいら:I was slightly irritated. (私は少しいらいらしました。)
- 中程度のいらいら:I was irritated. (私はいらいらしました。)
- 強いいらいら:I was very irritated. / I was angry. (私はとてもいらいらしました。/私は怒りました。)
irritatedの文法と活用方法
「irritated」は文法的にはどのように使われるのでしょうか。ここでは、その文法的な側面と活用方法を詳しく見ていきます。
形容詞としての用法
「irritated」は主に形容詞として使われ、次のような使い方があります。
例文
- 叙述的用法(文の述部として)
I am irritated. (私はいらいらしています。)
She looks irritated. (彼女はいらいらしているように見えます。) - 限定的用法(名詞を修飾して)
The irritated customer left the store. (いらいらした客はその店を出ました。)
He spoke in an irritated tone. (彼はいらいらした口調で話しました。)
比較級と最上級
「irritated」は形容詞なので、比較級と最上級の形があります。
例文
- 比較級:more irritated(よりいらいらした)
She was more irritated than I was. (彼女は私よりもいらいらしていました。) - 最上級:most irritated(最もいらいらした)
He was the most irritated person in the room. (彼はその部屋の中で最もいらいらしていた人でした。)
副詞との組み合わせ
「irritated」は副詞と組み合わせることで、いらいらの程度を表現できます。
例文
- I was slightly irritated by his comment. (私は彼のコメントに少しいらいらしました。)
- She was quite irritated when the meeting ran late. (会議が遅れた時、彼女はかなりいらいらしていました。)
- He seemed extremely irritated by the constant noise. (彼は絶え間ない騒音に非常にいらいらしているようでした。)
否定形
「irritated」の否定形は「not irritated」で表現します。
例文
- I am not irritated. (私はいらいらしていません。)
- She didn’t seem irritated at all. (彼女は全くいらいらしているようには見えませんでした。)
irritatedに関する問題
ここでは「irritated」の理解度を確認するための問題を10問用意しました。自分の知識をテストしてみましょう。
- 次の英文を日本語に訳しなさい:I am irritated with my sister.
- 次の日本語を英語に訳しなさい:彼女は騒音にいらいらしています。
- 「irritated」の反対の意味の形容詞を選びなさい:
a) angry
b) calm
c) annoyed
d) upset - 人に対していらいらしていることを表す場合、「irritated」の後に使う適切な前置詞は何ですか?
a) at
b) by
c) with
d) for - 次の文を完成させなさい:He became _ when the train was late.
a) irritate
b) irritating
c) irritated
d) irritation - 次の英文を日本語に訳しなさい:My eyes are irritated by the smoke.
- 次の日本語を英語に訳しなさい:彼女は待つことにいらいらしてきました。
- 「私はとてもいらいらしています」と言いたい場合、正しい表現はどれですか?
a) I am very irritate.
b) I am very irritated.
c) I am very irritating.
d) I am very irritation. - 次の文を完成させなさい:The teacher looked _ when the students were noisy.
a) irritate
b) irritated
c) irritating
d) irritation - 次の英文を日本語に訳しなさい:She feels irritated when people interrupt her.
「irritated」に関するよくある質問
ここでは「irritated」についてよくある質問とその回答を紹介します。
- 「irritated」と「irritating」の違いは何ですか?
-
「irritated」は「いらいらしている」状態を表す形容詞で、感情を持つ主体(人や動物など)に使います。一方、「irritating」は「いらいらさせる」性質を持つものや行為を表す形容詞です。
- I am irritated. (私はいらいらしています。)
- His behavior is irritating. (彼の行動はいらいらさせます。)
- 「irritated」と「annoyed」はどう違うのですか?
-
どちらも「いらいらした」状態を表しますが、一般的に「annoyed」はやや軽い不快感や短期的ないらいらを表し、「irritated」はより強いいらいらや長続きする不満を表す傾向があります。ただし、文脈によっては互換的に使われることもあります。
- I was annoyed when he was a few minutes late. (彼が数分遅れたとき、私は少し不機嫌でした。)
- I was irritated by his constant lateness. (彼のいつも遅れることに私はいらいらしていました。)
- 「irritated」の後にはどの前置詞を使えばいいですか?
-
一般的には以下のルールが適用されます。
- 人に対してのいらいらには「with」
- 物事や状況に対してのいらいらには「at」または「by」
例文
- I am irritated with my brother. (私は兄にいらいらしています。)
- I am irritated at/by the noise. (私は騒音にいらいらしています。)
- 「irritated」の名詞形は何ですか?
-
「irritated」の名詞形は「irritation」です。「いらいら」「不満」「炎症」などの意味があります。
- He showed signs of irritation. (彼はいらいらの兆候を見せました。)
- The cream can reduce skin irritation. (そのクリームは肌の炎症を減らすことができます。)
- 「irritated」の反対語は何ですか?
-
「irritated」の反対語としては、「calm(落ち着いた)」「relaxed(リラックスした)」「content(満足した)」などがあります。
- Instead of being irritated, try to stay calm. (いらいらするのではなく、落ち着いていてください。)
- After the vacation, she felt relaxed, not irritated. (休暇の後、彼女はいらいらせず、リラックスした気分でした。)
- 「irritated」は医学的な文脈でどのように使われますか?
-
医学の文脈では、「irritated」は体の一部が「炎症を起こした」「刺激された」状態を表します。
- My eyes are irritated. (目が炎症を起こしています。)
- The skin becomes irritated when exposed to the sun. (肌は日光にさらされると炎症を起こします。)
- She has an irritated throat. (彼女は喉が炎症を起こしています。)
まとめ

この記事では「irritated」の意味と使い方について詳しく解説しました。「irritated」は日常会話でよく使われる表現で、適切に使うことで自分の感情をより正確に伝えることができます。
ここでは学んだポイントをまとめます。
- 「irritated」は形容詞で、主に「いらいらした」「怒った」「炎症を起こした」という意味を持つ。
- 「irritated」は動詞「irritate」の過去分詞形が形容詞化したもの。
- 人に対してのいらいらを表す場合は「with」、物事や状況に対してのいらいらを表す場合は「at」や「by」を使う。
- 「get/become irritated」で「いらいらしてくる」という変化を表現できる。
- 「irritated」と「irritating」は違う意味を持ち、「irritated」は「いらいらしている(状態)」、「irritating」は「いらいらさせる(性質)」を表す。
- 「annoyed」「angry」「frustrated」など、似た感情表現との違いを理解して適切に使い分けることが重要。
- 医学的な文脈では「炎症を起こした」「ひりひりする」という意味でも使われる。
「irritated」はシンプルな単語ですが、使い方次第で様々な感情のニュアンスを表現できます。
日常会話でもビジネスシーンでも役立つ表現なので、ぜひマスターして英語表現の幅を広げましょう。