「jabber」は英語の動詞と名詞として使われる単語で、主に「早口でわかりにくく話す」「ぺちゃくちゃおしゃべりする」という意味を持ちます。特に興奮したり慌てたりしている時に、相手に理解されにくい話し方をする様子を表現する時によく使われます。
この記事では、「jabber」の詳しい意味と使い方を、わかりやすい例文とともに解説していきます。
「jabber」とは?早口で理解しにくい話し方を表す英単語

「jabber」は、早口で不明瞭に話すこと、または意味が通じにくい話し方を表す英単語です。特に、興奮している時や慌てている時に、言葉が流れるように速く出てきて、聞き手が理解するのが難しい状態を指します。日本語では「ぺちゃくちゃしゃべる」「まくしたてる」「わけのわからないことを言う」などと訳されます。
「jabber」は否定的なニュアンスを持つことが多く、相手の話が理解しづらい、あるいは無意味な話をしているという印象を与えることがあります。日常会話やカジュアルな場面でよく使われる表現で、フォーマルな文章ではあまり見かけません。
「jabber」の語源と発音
「jabber」の語源は明確ではありませんが、音を模倣した言葉(オノマトペ)として16世紀頃から使われていたとされています。発音は「ジャバー」(/ˈdʒæbər/)で、「j」は「ジェ」の「ジ」、「a」は「アップル」の「ア」、「bb」は「ブ」、「er」は弱く発音される「アー」の音になります。
アメリカ英語では語尾の「r」をはっきりと発音しますが、イギリス英語では弱く発音する傾向があります。日本人が発音する際は「ジャバー」または「ジャバァ」と発音すると良いでしょう。
「jabber」の品詞と意味
「jabber」は主に動詞として使われますが、名詞としても使うことができます。それぞれの意味を詳しく見ていきましょう。
動詞としての意味
- 早口で不明瞭に話す
- 理解しにくいほど速く興奮して話す
- 意味のないことや支離滅裂なことを言う
- (外国語などを)流暢でなく話す
名詞としての意味
- 早口で不明瞭な話し方
- 理解しにくい話し言葉
- 意味のない言葉や無駄話
「jabber」の使い方と例文
ここでは「jabber」の具体的な使い方を、品詞別に例文とともに解説します。中学英語レベルの簡単な例文で説明していきますので、初学者の方も理解しやすいでしょう。
動詞としての「jabber」の使い方
動詞としての「jabber」は、「jabber(原形)」「jabbers(三人称単数現在形)」「jabbering(現在分詞)」「jabbered(過去形・過去分詞)」と変化します。主に以下のようなパターンで使われます。
自動詞として(jabber)
自動詞として使う場合は、「ぺちゃくちゃ話す」「早口でまくしたてる」という意味になります。
例文
- She always jabbers when she is nervous.(彼女は緊張すると、いつもぺちゃくちゃ話します。)
- The children were jabbering in the classroom.(子どもたちは教室でわいわいおしゃべりしていました。)
- Don’t jabber so much during the movie.(映画の間はそんなにおしゃべりしないで。)
他動詞として(jabber + 目的語)
他動詞として使う場合は、「(何か)を早口で言う」「(何か)をまくしたてる」という意味になります。
例文
- He jabbered something in English, but I couldn’t understand.(彼は英語で何かをまくしたてましたが、理解できませんでした。)
- She jabbered the words so fast.(彼女はとても速く言葉をまくしたてました。)
- The tourist jabbered some questions at me.(その観光客は私にいくつかの質問を早口で投げかけてきました。)
「jabber away」「jabber on」などの句動詞
「away」や「on」などの副詞と組み合わせると、「ずっとおしゃべりし続ける」という意味になります。
例文
- They sat there jabbering away for hours.(彼らはそこに座って何時間もぺちゃくちゃおしゃべりし続けていた。)
- My sister was jabbering on about her new dress.(私の姉は新しいドレスについてずっとしゃべり続けていました。)
- The old ladies jabbered away at the bus stop.(お年寄りの女性たちはバス停でずっとおしゃべりしていました。)
名詞としての「jabber」の使い方
名詞としての「jabber」は、「早口の話し方」「理解しにくいおしゃべり」「無意味な言葉」を意味します。
例文
- I couldn’t understand his jabber.(彼のぺちゃくちゃ話は理解できませんでした。)
- All that jabber gave me a headache.(あの無駄話のせいで頭痛がしました。)
- There was a constant jabber in the waiting room.(待合室では絶え間ないおしゃべりが続いていました。)
「jabber」を使った慣用表現
「jabber」を使ったいくつかの慣用表現も存在します。よく使われるものを紹介します。
jabber away/on
「ずっとおしゃべりし続ける」という意味の表現です。
例文
- My friend can jabber away for hours about anime.(私の友達はアニメについて何時間も話し続けることができます。)
- She was jabbering on about her vacation.(彼女は休暇についてずっと話し続けていました。)
jabberwocky
「jabberwocky」はルイス・キャロルの詩に由来する単語で、「意味不明な言葉」「ちんぷんかんぷんな話」を意味します。
例文
- His explanation sounded like jabberwocky to me.(彼の説明は私にはちんぷんかんぷんでした。)
- I can’t understand this jabberwocky.(この意味不明な言葉は理解できません。)
「jabber」の類義語と比較
「jabber」には似た意味を持つ単語がいくつかあります。ここでは主な類義語との違いを解説します。
「jabber」と「babble」の違い
「babble」も「jabber」と同様に「わけの分からないことを話す」という意味を持ちますが、いくつかの違いがあります。
- 話し方の違い:「jabber」は速くて興奮した話し方を指し、「babble」は理解できないまたは一貫性のない話し方を指します。
- ニュアンスの違い:「babble」は赤ちゃんや小さな子どもの話し方を表すことが多く、比較的肯定的または愛情のこもったニュアンスを持ちます。一方、「jabber」はより否定的または迷惑なニュアンスを持つことがあります。
- 音量の違い:「babble」は柔らかく穏やかな音を連想させますが、「jabber」はより大きく勢いのある話し方を連想させます。
例文
- Babies babble before they learn to speak.(赤ちゃんは話せるようになる前に喃語を話します。)
- The tourists were jabbering in a foreign language.(観光客たちは外国語でぺちゃくちゃ話していました。)
「jabber」と「jibber-jabber」の違い
「jibber-jabber」は「jabber」から派生した表現で、より強調された形です。
- 品詞の違い:「jabber」は動詞と名詞の両方で使われますが、「jibber-jabber」は主に名詞として使われます。
- 使用法の違い:「jibber-jabber」は「無意味な話」「くだらないおしゃべり」を強調して表現する時に使われます。
例文
- Stop that jibber-jabber and get to the point.(そのくだらないおしゃべりはやめて、要点に入りなさい。)
- I’m tired of listening to your jibber-jabber.(あなたのくだらない話を聞くのに疲れました。)
「jabber」のよくある間違いと注意点
「jabber」を使う際によくある間違いや注意点について解説します。
「jabber」と「chatter」の混同
「jabber」と「chatter」はどちらも「おしゃべりする」という意味を持ちますが、ニュアンスが異なります。「chatter」は単に「たくさん話す」こと、「jabber」は「理解しにくく早口で話す」ことを意味します。
正しい使用例
- The girls were chattering about their weekend plans.(女の子たちは週末の予定についておしゃべりしていました。)- 普通の会話
- The foreigner was jabbering in an unknown language.(その外国人は未知の言語でまくしたてていました。)- 理解できない早口の話し方
フォーマルな場面での使用
「jabber」はカジュアルな表現であり、やや否定的なニュアンスを持ちます。フォーマルな文書や丁寧な会話では、「speak rapidly」「talk excitedly」などの表現を使う方が適切です。
不適切な使用例
- The professor jabbered about the new theory.(教授は新しい理論についてまくしたてた。)- フォーマルな場面での不適切な表現
適切な言い換え
- The professor spoke enthusiastically about the new theory.(教授は新しい理論について熱心に話した。)
人を不快にさせる可能性
「jabber」は相手の話し方を批判するニュアンスがあるため、直接相手に対して使うと失礼になる可能性があります。特に、外国語を話す人の話し方を「jabber」と表現すると、差別的な印象を与えることがあります。
不適切な使用例
- “Stop jabbering and speak clearly.”(ぺちゃくちゃ話すのをやめて、はっきり話して。)- 相手に対して失礼
適切な言い換え
- “Could you please speak more slowly? I’m having trouble understanding.”(もう少しゆっくり話していただけますか?理解するのが難しいです。)
発音と綴りの間違い
「jabber」と「jabber」に関連する単語(jabbering, jabbered)の発音や綴りを間違えることがあります。
「jabber」は「ジャバー」と発音し、二重子音「bb」に注意しましょう。
「jabber」に関する問題
「jabber」の使い方や意味を理解するために、以下の問題に挑戦してみましょう。各問題は「jabber」の異なる使い方や文脈での理解を深めるために作成されています。
解答を見る前に自分で考えてみることをお勧めします。
- 「jabber」の最も近い意味を選びなさい。
a) whisper
b) mumble
c) chatter
d) shout - 「jabber」の反対の意味を持つ単語はどれですか?
a) listen
b) speak
c) talk
d) yell - 次のうち「jabber」が使われている正しい英文はどれですか?
a) She jabbered on the phone for hours.
b) He jabber the ball into the goal.
c) They jabber the door closed.
d) I jabber my homework. - 「jabber」を使って「子どもたちは授業中にぺちゃくちゃ話していた」を英語にしなさい。
- 「jabber」の名詞形の意味はどれですか?
a) 叫び声
b) 早口の会話
c) 静かな話し声
d) 笑い声 - 「jabber」の発音記号として正しいものはどれですか?
a) /ˈdʒæbər/
b) /ˈdʒeɪbər/
c) /ˈdʒuːbər/
d) /ˈdʒɪbər/ - 「jabber」を使った慣用句として正しいものはどれですか?
a) jabber away
b) jabber up
c) jabber down
d) jabber off - 「jabber」の類義語はどれですか?
a) mutter
b) babble
c) scream
d) argue - 「jabber」を使った例文として適切なものはどれですか?
a) The baby started to jabber as soon as she woke up.
b) He jabbered the window open.
c) She jabber her shoes.
d) They jabber the cake. - 「jabber」を使って「彼女は興奮して早口で話していた」を英語にしなさい。
「jabber」に関するよくある質問
- 「jabber」と「babble」の違いは何ですか?
-
「jabber」と「babble」はどちらも理解しにくい話し方を表しますが、「jabber」はより速く興奮した話し方を指し、しばしば否定的なニュアンスを持ちます。一方、「babble」は特に赤ちゃんや小さな子どもの話し方を表すことが多く、比較的肯定的なニュアンスを持つことがあります。また、「babble」は川のせせらぎのような柔らかい音を連想させる一方、「jabber」はより大きく勢いのある話し方を連想させます。
- 「jabber」をフォーマルな場面で使っても良いですか?
-
「jabber」はカジュアルな表現で、やや否定的なニュアンスを持つため、フォーマルな文書や丁寧な会話では避けた方が良いでしょう。フォーマルな場面では、「speak rapidly」「talk excitedly」「converse enthusiastically」などの表現を使うことをお勧めします。
- 「jabber」と「chatter」の違いは何ですか?
-
「jabber」と「chatter」はどちらも「おしゃべりする」という意味を持ちますが、「chatter」は単に「たくさん話す」ことを表し、必ずしも否定的なニュアンスを持ちません。一方、「jabber」は「理解しにくく早口で話す」ことを意味し、しばしば否定的なニュアンスを持ちます。
- 「jabberwocky」とは何ですか?
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「jabberwocky」はルイス・キャロルの詩に由来する単語で、「意味不明な言葉」「ちんぷんかんぷんな話」を意味します。「jabber」から派生した表現で、より強調された形です。
- 「jabber」は動詞と名詞のどちらが一般的ですか?
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「jabber」は動詞として使われることが一般的ですが、名詞としても使われます。動詞としては「早口でぺちゃくちゃ話す」、名詞としては「早口の話し方」「理解しにくいおしゃべり」を意味します。
- 「jabber away」と「jabber on」の違いは何ですか?
-
「jabber away」と「jabber on」はどちらも「ずっとおしゃべりし続ける」という意味で、ほぼ同じ意味で使われます。「away」は「どんどん進む」、「on」は「継続する」というニュアンスがありますが、実際の使用においては大きな違いはありません。
- 「jabber」を使う時の注意点はありますか?
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「jabber」は相手の話し方を批判するニュアンスがあるため、直接相手に対して使うと失礼になる可能性があります。特に、外国語を話す人の話し方を「jabber」と表現すると、差別的な印象を与えることがあるので注意が必要です。
- 子供の話し方を「jabber」と表現しても良いですか?
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子供の話し方を「jabber」と表現することはできますが、「babble」の方がより一般的で、より肯定的なニュアンスを持ちます。特に小さな子どもや赤ちゃんの話し方を表す場合は、「babble」を使う方が適切かもしれません。
- 「jabber」の派生語にはどのようなものがありますか?
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「jabber」の主な派生語には、「jabbering(現在分詞/形容詞)」「jabbered(過去形/過去分詞)」「jabberer(おしゃべりする人)」「jabberwocky(意味不明な言葉)」などがあります。
- 「jabber」を使った慣用表現はありますか?
-
「jabber」を使った主な慣用表現には、「jabber away(ずっとおしゃべりし続ける)」「jabber on(延々と話し続ける)」などがあります。また、「jibber-jabber(くだらないおしゃべり)」という関連表現もあります。
まとめ

「jabber」は英語の動詞と名詞として使われる単語で、主に「早口でわかりにくく話す」「ぺちゃくちゃおしゃべりする」という意味を持ちます。
この記事では「jabber」の意味、使い方、例文、類義語との比較、よくある間違いと注意点などについて詳しく解説してきました。以下に主なポイントをまとめます。
- 「jabber」は早口で不明瞭に話すこと、または意味が通じにくい話し方を表す英単語
- 動詞としても名詞としても使われる
- 発音は「ジャバー」(/ˈdʒæbər/)
- 動詞としての主な使い方は:
- 自動詞として「ぺちゃくちゃ話す」
- 他動詞として「(何か)を早口で言う」
- 「away」「on」などと組み合わせて「話し続ける」
- 名詞としての使い方は「早口の話し方」「理解しにくいおしゃべり」
- 「babble」「chatter」などの類義語と比較すると、「jabber」はより否定的なニュアンスを持つ
- フォーマルな場面では使わない方がよい
- 相手の話し方を批判する時に使うと失礼になる可能性がある
英語学習では、単語の意味だけでなく、そのニュアンスや適切な使用場面を理解することが重要です。「jabber」のような表現力豊かな単語を適切に使いこなせるようになると、より自然な英語表現ができるようになるでしょう。
日常会話の中で「jabber」が使われている場面に注目して、ネイティブスピーカーがどのような状況でこの単語を使っているかを観察してみることをお勧めします。