「keep up with」は日常会話からビジネスシーンまで幅広く使われる英語表現です。基本的な意味は「ついていく」「追いつく」「遅れないようにする」ですが、文脈によって様々なニュアンスを持ちます。
この記事では、英語初学者の方でも理解できるよう、「keep up with」の意味や使い方を具体的な例文とともに詳しく解説します。物理的な動きから情報収集、人間関係まで、この表現の多様な使い方をマスターして、英語力をさらに高めましょう。
「keep up with」とは?基本的な意味を理解しよう

「keep up with」は「keep(保つ)」「up(上へ)」「with(~と一緒に)」という単語から構成される句動詞です。直訳すると「~と一緒に上の状態を保つ」となりますが、実際には「ついていく」「追いつく」「遅れないようにする」という意味で使われます。
この表現は大きく分けて4つの意味で使われることが多いです。
- 物理的に同じペースで進む(ついていく)
- 進度や発展に遅れないようにする(追いつく)
- 情報や最新の動向を把握する(情報収集)
- 人間関係を維持する(連絡を取り合う)
英語初学者にとって覚えておくと便利な表現ですので、それぞれの使い方を詳しく見ていきましょう。
「keep up with」の具体的な使い方
「keep up with」は日常生活のさまざまな場面で使える便利な表現です。状況によって少しずつ意味合いが変わりますので、場面別に詳しく解説します。
物理的な動きに関する使い方
最も基本的な使い方として、物理的な動きに関する「keep up with」があります。これは「(人や物の)速さについていく」「同じペースで進む」という意味です。
例文
- I can’t keep up with you. You walk too fast.(あなたについていけません。あなたは歩くのが速すぎます。)
- The small dog tried to keep up with its owner.(その小さな犬は飼い主についていこうとしました。)
- My little brother couldn’t keep up with us during the hike.(弟はハイキング中、私たちについていくことができませんでした。)
- She runs every morning to keep up with her friends in the track team.(彼女は陸上部の友達についていくために毎朝走っています。)
- Can you keep up with me? I’m in a hurry.(私についてこられる?急いでいるんだ。)
この用法では、特に「追いつくのが難しい」というニュアンスがあることが多いです。速く動く人や物に対して「ついていくのが大変だ」という文脈で使われることが一般的です。
進度や発展についての使い方
次に、学習や仕事の進度、技術の発展などに関する使い方です。これは「遅れずについていく」「進歩に追いつく」という意味になります。
例文
- I’m trying to keep up with my English studies.(英語の勉強に遅れないようにしています。)
- It’s hard to keep up with the fast-changing technology.(急速に変化する技術についていくのは難しいです。)
- My son is working hard to keep up with his classmates in math.(息子は数学で同級生に遅れないように一生懸命勉強しています。)
- We need to keep up with the schedule if we want to finish on time.(予定通りに終わりたければ、スケジュールに遅れないようにする必要があります。)
- The company must keep up with industry trends to stay competitive.(その会社は競争力を維持するために業界のトレンドに遅れないようにしなければなりません。)
この用法では、努力や継続的な行動が必要なニュアンスがあります。「遅れないように頑張る」という意味合いで使われることが多いです。
情報や最新動向に関する使い方
「keep up with」は情報や出来事、ニュースなどの最新情報を把握するという意味でもよく使われます。
例文
- I read the newspaper every day to keep up with current events.(毎日新聞を読んで時事問題に遅れないようにしています。)
- It’s important to keep up with the news about COVID-19.(新型コロナウイルスに関するニュースを把握しておくことは重要です。)
- Do you keep up with fashion trends?(ファッションのトレンドをチェックしていますか?)
- My grandmother tries to keep up with new social media platforms.(祖母は新しいソーシャルメディアプラットフォームについていこうとしています。)
- I can’t keep up with all the new TV shows these days.(最近の新しいテレビ番組をすべて把握するのは難しいです。)
この用法では、情報収集や学習を通じて「最新の状態を維持する」というニュアンスがあります。特に変化の速い分野について使われることが多いです。
人間関係における使い方
「keep up with」は人間関係を維持する、連絡を取り合うという意味でも使われます。
例文
- I try to keep up with my old friends through social media.(ソーシャルメディアを通じて古い友人たちとの関係を維持するようにしています。)
- It’s hard to keep up with all my relatives.(親戚全員と連絡を取り合うのは難しいです。)
- We’ve been keeping up with each other since high school.(高校以来お互いに連絡を取り合っています。)
- Do you still keep up with your childhood friends?(子供の頃の友達とまだ連絡を取り合っていますか?)
- She makes an effort to keep up with her colleagues even after changing jobs.(彼女は転職後も同僚との関係を維持するよう努力しています。)
この用法では、関係性や交流を継続するという意味が強調されます。時間や距離があっても関係を保つというニュアンスで使われます。
「keep up with」の応用表現
「keep up with」には、よく使われる応用表現やイディオムがあります。これらについても学んでおきましょう。
「keep up with the Joneses」の意味と使い方
「keep up with the Joneses」は英語のイディオムで、「他人(特に隣人)と同じ生活水準を保とうとする」「見栄を張る」という意味です。特に物質的な豊かさや社会的地位において、他人と比較して劣らないようにするという意味で使われます。
例文
- Many people buy expensive cars just to keep up with the Joneses.(多くの人は単に見栄を張るために高価な車を買います。)
- We don’t need to keep up with the Joneses. Let’s live within our means.(私たちは見栄を張る必要はありません。分相応に暮らしましょう。)
- The pressure to keep up with the Joneses can lead to financial problems.(見栄を張らなければならないというプレッシャーは経済的問題につながることがあります。)
- She’s always trying to keep up with the Joneses by buying the latest gadgets.(彼女はいつも最新のガジェットを買うことで見栄を張ろうとしています。)
- In our neighborhood, everyone seems to be keeping up with the Joneses.(私たちの近所では、みんなが見栄を張っているようです。)
このイディオムは消費社会の批判としても使われ、物質主義や過剰消費を表す表現として定着しています。
その他の関連表現
「keep up with」に関連するその他の表現もいくつかあります。
- keep up(継続する、維持する)
- Keep up the good work!(その調子で頑張って!)
- If you keep up this pace, you’ll finish early.(このペースを維持すれば、早く終わるでしょう。)
- keep up appearances(体裁を保つ、見せかけを維持する)
- They try to keep up appearances despite their financial problems.(経済的な問題があるにもかかわらず、彼らは体裁を保とうとしています。)
- keep up to date(最新の状態を保つ)
- It’s important to keep up to date with the latest security measures.(最新のセキュリティ対策について最新の情報を得ておくことが重要です。)
- keep up with the times(時代に遅れないようにする)
- Our school needs to keep up with the times and introduce more technology.(私たちの学校は時代に遅れないようにもっと多くの技術を導入する必要があります。)
これらの表現も「keep up with」と同様に、何かを継続したり、最新の状態を維持するという意味で使われています。
「keep up with」と似た表現の違い
「keep up with」に意味が近い表現はいくつかありますが、微妙なニュアンスの違いがあります。これらの違いを理解することで、より正確に英語を使うことができるようになります。
「catch up with」との違い
「catch up with」も「追いつく」という意味ですが、「keep up with」とは少し異なります。
- keep up with:同じペースを維持する、遅れないようにする(継続的な行動)
- catch up with:遅れていた状態から追いつく(一時的な行動)
例文で比較してみましょう。
例文
- I need to catch up with my homework because I was sick last week.(先週病気だったので、宿題に追いつく必要があります。)→ 遅れていた状態から追いつく
- I need to keep up with my homework every day to avoid falling behind.(遅れないように毎日宿題を欠かさずする必要があります。)→ 遅れないように継続する
- She ran faster to catch up with her friends who had gone ahead.(彼女は先に行った友達に追いつくためにもっと速く走りました。)→ 距離があった状態から追いつく
- She had to run very fast to keep up with her athletic friends.(彼女は運動神経の良い友達についていくためにとても速く走らなければなりませんでした。)→ 同じペースを維持する
「keep pace with」との違い
「keep pace with」も「同じペースを保つ」という意味で、「keep up with」と似ていますが、使用される文脈に違いがあります。
- keep up with:より幅広い状況で使われ、物理的な動きだけでなく、情報や発展にも使える
- keep pace with:主に物理的な速さや進歩の速度に関して使われることが多い
例文
- The economy is struggling to keep pace with inflation.(経済はインフレに追いつくのに苦労しています。)
- I read the news every day to keep up with current events.(時事問題に遅れないように毎日ニュースを読んでいます。)
- Small businesses find it difficult to keep pace with technological changes.(中小企業は技術変化のペースについていくのが難しいと感じています。)
- I’m trying to keep up with my friends on social media.(ソーシャルメディアで友達とのつながりを維持しようとしています。)
「follow」との違い
「follow」(〜についていく、追跡する)も似たような意味で使われることがありますが、「keep up with」とは意味合いが異なります。
- keep up with:同じペースを保つ、遅れないようにする(努力のニュアンス)
- follow:後に続く、追跡する(順序や指示のニュアンス)
例文
- Please follow me to the office.(オフィスまで私についてきてください。)→ 単に後に続く
- Try to keep up with me as we walk through the crowd.(群衆の中を歩くとき、私についてくるようにしてください。)→ 同じペースを維持する努力
- I follow this author’s blog.(この作家のブログをフォローしています。)→ 定期的に見ている
- I keep up with the latest research in this field.(この分野の最新の研究に遅れないようにしています。)→ 最新情報を得るために努力している
「keep up with」を使う際の注意点
「keep up with」を使う際にいくつか注意すべき点があります。
- 進行形でもよく使われる
「keep up with」は現在進行形(keeping up with)でもよく使われます。特に継続中の努力を強調したい場合に使います。- I’m keeping up with my studies despite working part-time.(アルバイトをしながらも勉強に遅れないようにしています。)
- 否定形の使い方
「can’t keep up with」(〜についていけない)という形でよく使われます。何かが速すぎたり難しすぎたりして追いつけないことを表現します。- I can’t keep up with all these changes.(これらの変化すべてについていくことができません。)
- 過去形の使い方
過去形(kept up with)も一般的です。過去において継続的に何かに追いついていたことを示します。- She kept up with her training during the holidays.(彼女は休暇中もトレーニングを欠かしませんでした。)
- 前置詞「with」の後には名詞や代名詞が来る
「keep up with」の後には、ついていきたい人や物、情報などを表す名詞や代名詞が来ます。- I’m trying to keep up with my classmates.(クラスメイトに遅れないようにしています。)
- It’s hard to keep up with them.(彼らについていくのは難しいです。)
- 様々な文脈で使える柔軟な表現
「keep up with」は学校、仕事、スポーツ、情報収集など様々な文脈で使えます。状況に応じて適切に使いましょう。
「keep up with」に関するよくある質問
ここでは、「keep up with」に関してよくある質問とその回答をまとめます。
- 「keep up with」は日本語で何と訳せばいいですか?
-
「keep up with」は文脈によって訳し方が変わります。主な訳し方としては、
- 「ついていく」「追いつく」(物理的な動き)
- 「遅れないようにする」「追いつく」(進度や発展)
- 「最新情報を把握する」「アップデートする」(情報や動向)
- 「関係を維持する」「連絡を取り合う」(人間関係)
文脈に応じて適切な日本語を選ぶとよいでしょう。
- 「keep up with」と「catch up on」の違いは何ですか?
-
「keep up with」と「catch up on」は似ていますが、使い方が異なります。
- keep up with:継続的に遅れないようにする
例:I read the news daily to keep up with current events.(時事問題に遅れないように毎日ニュースを読んでいます。) - catch up on:遅れていた何かを取り戻す、最新の状態にする
例:I need to catch up on my emails after the vacation.(休暇後にメールをチェックして最新の状態にする必要があります。)
「catch up on」は主に情報や作業に対して使われ、「with」ではなく「on」を使います。
- keep up with:継続的に遅れないようにする
- 「keep up with」は会話でよく使いますか?
-
はい、「keep up with」は日常会話でもビジネス会話でもよく使われる表現です。特に、
- 「Can you keep up with me?」(ついてこられる?)
- 「I’m trying to keep up with the news.」(ニュースをチェックするようにしている。)
- 「It’s hard to keep up with all these changes.」(これらの変化すべてについていくのは難しい。)
のような形でよく使われます。自然な会話表現として覚えておくと便利です。
- 「keep up with」の否定形はどう使いますか?
-
否定形は主に「can’t keep up with」(〜についていけない)という形で使われます。
- I can’t keep up with the fast pace of this class.(このクラスの速いペースについていけません。)
- He couldn’t keep up with the conversation in English.(彼は英語での会話についていけませんでした。)
- Many small businesses can’t keep up with the rapid technological changes.(多くの中小企業は急速な技術変化についていけません。)
「can’t/couldn’t」以外にも、「don’t/doesn’t/didn’t keep up with」という形も使われますが、能力の欠如よりも行動の欠如を示します。
- 「keep up with」は正式な文書でも使えますか?
-
はい、「keep up with」はカジュアルな会話だけでなく、ビジネス文書や学術論文などの正式な文書でも使われる表現です。特に「市場の動向についていく」「技術の進歩に遅れないようにする」などのビジネスや学術的な文脈で使われます。
- Companies must keep up with technological advances to remain competitive.(企業は競争力を維持するために技術の進歩に遅れないようにしなければなりません。)
- Research institutions are struggling to keep up with the rapid developments in AI.(研究機関はAIの急速な発展についていくのに苦労しています。)
まとめ

「keep up with」は英語でよく使われる重要な表現で、様々な状況で活用できます。この記事で学んだポイントをまとめると、
- 「keep up with」の基本的な意味は「ついていく」「追いつく」「遅れないようにする」です
- 主に以下の4つの文脈で使われます
- 物理的な動きに関して(同じペースで進む)
- 進度や発展について(遅れないようにする)
- 情報や最新動向について(最新情報を把握する)
- 人間関係について(関係を維持する)
- 「keep up with the Joneses」は「見栄を張る」という意味のイディオムです
- 似た表現との違い
- 「catch up with」:遅れていた状態から追いつく(一時的)
- 「keep pace with」:主に物理的な速さや進歩の速度に関して使われる
- 「follow」:単に後に続く、追跡する
- 「keep up with」は会話でも正式な文書でも使える汎用性の高い表現です
- 否定形「can’t keep up with」は「ついていけない」という意味でよく使われます
「keep up with」はシンプルな表現ですが、様々な場面で活用できる便利な表現です。日常会話やビジネスシーンで積極的に使って、自然な英語表現を身につけましょう。英語学習においても、「keep up with your English studies」(英語の勉強に遅れないようにする)ことが大切です!
ぜひこの表現を使いこなして、英語力をさらに向上させてください。

