「latecomer」は英語の可算名詞で、「遅れてきた人」や「遅刻者」を意味します。日常会話から公式な場面まで幅広く使われる単語です。
この記事では、「latecomer」の意味や使い方を例文とともに分かりやすく解説していきます。英語初学者の方でも理解しやすいように、基本的な情報から応用まで段階的に説明していきますので、ぜひ最後までお読みください。
latecomerとは?意味と語源

「latecomer」は、「遅れて到着する人」あるいは「遅刻者」を表す英語の名詞です。映画や演劇の上演、会議、パーティーなど、定められた開始時間に遅れて参加する人を指します。また、ビジネスの文脈では「市場に遅れて参入した企業」という意味でも使われることがあります。
語源を見ると、「latecomer」は「late(遅い)」と「comer(来る人)」という2つの単語が組み合わさってできた複合語です。1865年から1870年頃に英語に登場したとされています。単語の構造がシンプルなため、意味も想像しやすい単語と言えるでしょう。
latecomerの発音と語形変化
「latecomer」の正確な発音は、英語学習者にとって重要なポイントです。英語の発音記号では「/ˈleɪtˌkʌmər/」と表記されます。カタカナで表すと「レイトカマー」あるいは「レイトカマァ」に近い発音です。
「late」の部分にアクセントがあり、「来る人」という意味の「comer」と組み合わさることで、「遅れてくる人」という意味になります。複数形は「latecomers(レイトカマーズ)」となり、通常の名詞と同様に語尾に「s」を付けます。
latecomerの使い方と例文
「latecomer」は日常会話や公式な場面、さまざまな状況で使われます。特に、時間や順序に関する表現でよく登場します。基本的な使い方を理解するために、いくつかの例文を見ていきましょう。
日常会話での使い方
日常会話では、約束の時間に遅れてきた友人や家族について話す際に「latecomer」を使うことがあります。
例文
- My brother is always a latecomer to family dinners.(兄は家族の夕食にいつも遅れてきます。)
- We saved some cake for the latecomers.(遅れてきた人たちのためにケーキを少し取っておきました。)
- The teacher doesn’t like latecomers.(先生は遅刻者が好きではありません。)
- She is a latecomer to our club.(彼女は私たちのクラブに遅れて加入しました。)
- Don’t be a latecomer to the party.(パーティーに遅れてこないでください。)
公式な場面での使い方
公式な場面、特に劇場やコンサートホールなどでは、遅刻者の入場に関する案内でよく使われます。
例文
- Latecomers will not be allowed into the hall until the first break.(遅刻者は最初の休憩時間まで会場内に入ることができません。)
- Please note that latecomers may be seated at the back.(遅刻者は後方の席に案内される場合がありますのでご了承ください。)
- The manager will decide if latecomers can enter.(遅刻者の入場は支配人が決定します。)
ビジネスや専門分野での使い方
ビジネスや市場参入に関する文脈でも、「latecomer」は使われます。
例文
- Japan was a latecomer to the smartphone market.(日本はスマートフォン市場への参入が遅れました。)
- As a latecomer to the industry, they had to work hard.(業界への後発参入者として、彼らは懸命に働かなければなりませんでした。)
latecomerの類義語と使い分け
「latecomer」には、状況に応じて使い分けられるいくつかの類義語があります。それぞれのニュアンスの違いを理解しておくと、より正確に自分の意図を伝えることができます。
主な類義語
- newcomer(新参者) – 新しく参加した人を指しますが、必ずしも遅れているというニュアンスはありません。
- late arrival(遅い到着者) – 「latecomer」とほぼ同じ意味ですが、より公式な表現です。
- tardy student(遅刻した生徒) – 学校の文脈で使われる表現です。
- straggler(出遅れた人) – グループから遅れをとっている人を指します。やや否定的なニュアンスがあります。
- johnny-come-lately(新参者) – 口語的な表現で、「最近になって参加してきた人」を指します。やや批判的なニュアンスを含むことがあります。
使い分けのポイント
状況や文脈に応じて、最適な単語を選ぶことが大切です。例えば、学校の文脈では「tardy student」、ビジネスの文脈では単に「latecomer」や「late entrant」が適切かもしれません。
また、口語的な会話では「johnny-come-lately」のような表現も使えますが、公式な場では避けた方が無難です。
latecomerのよくある間違いと注意点
英語学習者が「latecomer」を使う際によく陥る間違いと、使用上の注意点をいくつか紹介します。
スペリングの間違い
「latecomer」のスペリングは「late」と「comer」を組み合わせたものですが、「latecommor」や「latcomor」などと間違えやすいので注意しましょう。
正しくは「latecomer」です。
冠詞の使い方
「latecomer」は可算名詞なので、単数形で使う場合は「a latecomer」のように不定冠詞をつけます。
複数形の「latecomers」を使う場合は、冠詞なしか「the latecomers」のように定冠詞をつけて使います。
例文
- He is a latecomer.(彼は遅刻者です。)
- The latecomers stood outside.(遅刻者たちは外に立っていました。)
類義語との混同
「latecomer」と「newcomer」はよく混同されますが、「latecomer」は「遅れて来た人」というニュアンスが強いのに対し、「newcomer」は単に「新しく来た人」を意味します。
状況に応じて適切な単語を選びましょう。
主語と動詞の一致
「latecomer」は単数形、「latecomers」は複数形であるため、それに合わせて動詞の形も変える必要があります。
例文
- The latecomer is waiting outside.(遅刻者は外で待っています。)
- The latecomers are waiting outside.(遅刻者たちは外で待っています。)
latecomerに関する問題
「latecomer」の使い方をよく理解するために、いくつかの問題を解いてみましょう。各問題は中学英語レベルの内容になっています。問題を解いた後で答え合わせをしてください。
- “My friend is always a latecomer.” の意味として最も適切なものは?
a) 私の友達はいつも初心者です。
b) 私の友達はいつも遅刻します。
c) 私の友達はいつも最後に来ます。
d) 私の友達はいつも急いでいます。 - “Latecomers will not be admitted.” を日本語にすると?
a) 遅刻者は入場できません。
b) 新入生は入学できません。
c) 急いでいる人は入れません。
d) 遅い人は認められません。 - “The teacher doesn’t like latecomers to her class.” の意味として正しいものは?
a) 先生は授業に新しい生徒が来るのが好きではない。
b) 先生は授業に遅れてくる生徒が好きではない。
c) 先生は授業で遅い生徒が好きではない。
d) 先生は授業後に残る生徒が好きではない。 - “Japan was a latecomer to the smartphone industry.” の正しい意味は?
a) 日本はスマートフォン業界の先駆者だった。
b) 日本はスマートフォン業界に興味がなかった。
c) 日本はスマートフォン業界への参入が遅れた。
d) 日本はスマートフォン業界で失敗した。 - “Please wait for the latecomers.” を英語で言い換えると?
a) Please wait for the beginners.
b) Please wait for the people who are late.
c) Please wait for the lazy people.
d) Please wait for the slow learners. - “She is never a latecomer.” の意味として最も適切なものは?
a) 彼女は決して遅刻しない。
b) 彼女は決して初心者ではない。
c) 彼女は決して最後に来ない。
d) 彼女は決して遅れて帰らない。 - “The latecomers missed the first part of the movie.” の適切な和訳は?
a) 遅刻者たちは映画の最初の部分を見逃した。
b) 遅刻者たちは映画の最初の部分が嫌いだった。
c) 遅刻者たちは映画の最初の部分を楽しんだ。
d) 遅刻者たちは映画の最初の部分を批評した。 - “I don’t want to be a latecomer to the party.” はどのような意味?
a) パーティーに最後まで残りたくない。
b) パーティーに遅れて行きたくない。
c) パーティーに一人で行きたくない。
d) パーティーに初めて行きたくない。 - “We saved some food for the latecomers.” の正しい日本語訳は?
a) 私たちは遅刻者のために少し食べ物を取っておいた。
b) 私たちは初心者のために少し食べ物を買った。
c) 私たちは遅刻者のために少し食べ物を作った。
d) 私たちは遅刻者のために少し食べ物を温めた。 - “Our company was a latecomer to digital marketing.” の意味として最も適切なものは?
a) 私たちの会社はデジタルマーケティングの専門家だ。
b) 私たちの会社はデジタルマーケティングを始めたばかりだ。
c) 私たちの会社はデジタルマーケティングへの参入が遅れた。
d) 私たちの会社はデジタルマーケティングに失敗した。
「latecomer」に関するよくある質問
- 「latecomer」と「newcomer」の違いは何ですか?
-
「latecomer」は「遅れてきた人」や「遅刻者」を意味し、時間的な遅れを強調しています。一方、「newcomer」は単に「新しく来た人」や「新参者」を意味し、時間的な遅れよりも、新しさや未経験であることを強調しています。
- 「latecomer」は否定的な意味を持ちますか?
-
文脈によります。時間厳守が重視される場面(例:会議や公演)では、「latecomer」は少し否定的なニュアンスを持つことがあります。しかし、市場参入などの文脈では、単に「後発」という事実を述べているだけで、必ずしも否定的ではありません。
- 「latecomer」の複数形はどうなりますか?
-
「latecomer」の複数形は「latecomers」です。通常の可算名詞と同様に、語尾に「s」を付けます。
- 「latecomer」の反対語は何ですか?
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文脈によって異なりますが、「early bird(早起きの人、早めに来る人)」や「punctual person(時間を守る人)」などが「latecomer」の反対の意味を表します。
- 「latecomer」は正式な場面でも使えますか?
-
はい、「latecomer」は正式な場面でも使用できます。例えば、コンサートや演劇の注意事項として「Latecomers will not be admitted until the interval.(遅刻者は休憩時間まで入場できません)」のように使われることが一般的です。
- 「latecomer」を使った慣用表現はありますか?
-
特に定着した慣用表現はありませんが、「be a latecomer to the party(何かに遅れて参加する)」という表現は、実際のパーティーだけでなく、比喩的に「ある分野や活動に遅れて参入する」という意味でも使われることがあります。
- 「latecomer」はビジネスの文脈でどのように使われますか?
-
ビジネスの文脈では、「latecomer to the market(市場への後発参入者)」や「latecomer to the industry(業界への後発参入者)」のように使われます。既に確立された市場や業界に後から参入した企業や国を指します。
- 学校で「latecomer」はどのように使われますか?
-
学校では、授業や行事に遅れてきた生徒を「latecomer」と表現することがあります。例えば、「Latecomers must report to the office.(遅刻者は事務室に報告しなければならない)」のように使われます。
- 「latecomer」は日常会話でよく使われますか?
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「latecomer」は日常会話でも使われますが、「late」や「be late」など、より簡単な表現が好まれることもあります。例えば、「He’s always late.(彼はいつも遅刻する)」のように表現することもあります。
- 「latecomer」の発音で注意すべき点はありますか?
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「latecomer」の発音では、「late」の部分にアクセントがあります。また、「comer」の「er」は弱く発音され、アメリカ英語では「ər」、イギリス英語では「ə」に近い音になります。
まとめ

この記事では、英語の単語「latecomer」について詳しく解説してきました。「latecomer」は「遅れてきた人」や「遅刻者」を意味する可算名詞で、日常会話から公式な場面まで幅広く使われています。
以下に、この記事で学んだ主なポイントをまとめます。
- 「latecomer」は「遅れてきた人、遅刻者」を意味する可算名詞である
- 語源は「late(遅い)」と「comer(来る人)」の組み合わせで、1865-70年頃に登場した
- 発音は「/ˈleɪtˌkʌmər/」で、カタカナでは「レイトカマー」に近い
- 複数形は「latecomers」となる
- 日常会話、公式な場面、ビジネスなど様々な文脈で使われる
- 類義語には「newcomer」「late arrival」「tardy student」などがある
- 「latecomer」と「newcomer」は混同されやすいが意味が異なる
- 冠詞の使い方や主語と動詞の一致に注意が必要
英語学習において、単語の正確な意味や使い方を理解することは非常に重要です。「latecomer」のような日常的に使われる単語をマスターすることで、より自然な英語表現ができるようになります。
この記事が皆さんの英語学習の一助となれば幸いです。