「lazy」は英語の形容詞で、「怠け者の」「怠惰な」「だらだら」などの意味を持つ基本的な単語です。日常会話でよく使われ、人の性格や態度を表現するときに役立ちます。また、状況を表す際にも使われることがあります。
この記事では「lazy」の意味や使い方を、中学英語レベルの例文を交えて初学者にもわかりやすく解説していきます。
「lazy」とは?基本的な意味と使い方について

「lazy」は主に「怠け者の」「怠惰な」という意味で使われる形容詞です。何かをするのが面倒だと感じ、必要な努力をせずに済ませようとする様子や態度を表します。学校や職場で頑張らない人、仕事や宿題をさぼる人などを描写する際によく用いられます。
「lazy」の基本情報をまとめると以下のようになります。
- 品詞:形容詞
- 名詞形:laziness(怠惰、なまけ癖)
- 副詞形:lazily(怠けて、だらだらと)
- 比較級:lazier(より怠け者の)
- 最上級:laziest(最も怠け者の)
日常生活でよく使われる基本的な表現をいくつか見てみましょう。
例文
- He is too lazy to clean his room.(彼は部屋を掃除するのが面倒すぎる。)
- She feels lazy on Sunday mornings.(彼女は日曜の朝はだらだらしていたい気分になる。)
- Don’t be lazy! Do your homework now.(怠けるな!今すぐ宿題をしなさい。)
- The lazy student failed the test.(その怠け者の生徒はテストに失敗した。)
「lazy」の類義語と反対語
「lazy」には様々な類義語があり、少しずつニュアンスが異なります。主な類義語と反対語を見てみましょう。
【類義語】
- Idle(何もしていない、怠惰な)
- Sluggish(のろい、動きが鈍い)
- Indolent(怠惰な、無精な)
- Slothful(怠け者の、なまけた)
【反対語】
- Diligent(勤勉な、熱心な)
- Hardworking(よく働く)
- Industrious(勤勉な、精力的な)
- Active(活動的な、積極的な)
「lazy」の具体的な使い方
「lazy」は様々な状況で使えますが、主に人の性格や行動について使われることが多いです。ここでは具体的な使い方を見ていきましょう。
人について「lazy」を使う場合
人物を「lazy」と表現する場合、その人が努力を避け、責任を果たさない傾向があることを示します。
例文
- My brother is very lazy. He never helps with housework.(私の兄はとても怠け者だ。彼は家事を手伝わない。)
- Some students are lazy and don’t study for tests.(一部の生徒は怠け者で、テストのために勉強しない。)
- I was lazy yesterday and stayed in bed all day.(昨日は怠けて、一日中ベッドで過ごした。)
- Don’t be so lazy! Please help me carry these bags.(そんなに怠けないで!これらの袋を運ぶのを手伝って。)
- She is lazier than her sister.(彼女は姉よりも怠け者だ。)
状況や物事について「lazy」を使う場合
「lazy」は人だけでなく、状況や物事を表現する際にも使われます。この場合、通常はリラックスした、ゆったりとした雰囲気や状態を表します。
例文
- We enjoyed a lazy afternoon in the park.(私たちは公園でのんびりとした午後を楽しんだ。)
- It was a lazy summer day with nothing to do.(何もすることがない、だらだらとした夏の一日だった。)
- The lazy river flowed slowly through the valley.(ゆったりとした川が谷をゆっくりと流れていた。)
- I love lazy Sundays when I can just relax.(ただリラックスできる、ゆったりとした日曜日が好きだ。)
- They spent a lazy weekend at home.(彼らは家でのんびりとした週末を過ごした。)
「lazy」を使った日常表現とイディオム
「lazy」を含む表現やイディオムは日常英会話でよく使われます。これらの表現を覚えることで、より自然な英語を話せるようになります。
「lazy」を使った一般的なフレーズ
よく使われる「lazy」を含むフレーズをいくつか紹介します。
例文
- Too lazy to…(〜するのが面倒すぎる)
I’m too lazy to cook dinner tonight.(今夜は夕食を作るのが面倒すぎる。) - Feeling lazy(だるい気分である)
I’m feeling lazy today, let’s just order pizza.(今日はだるい気分だから、ピザを注文しよう。) - Lazy day(のんびり過ごす日)
Let’s have a lazy day at home this weekend.(今週末は家でのんびり過ごそう。) - Lazy bones(怠け者、のろま)
Wake up, lazy bones! We need to leave soon.(起きて、怠け者!もうすぐ出発しなきゃ。)
「lazy」を含むイディオム
「lazy」を含む英語のイディオムもいくつかあります。
例文
- Lazy Susan(回転台)
Put the sauce on the lazy Susan.(そのソースを回転台の上に置いて。) - Lazy man’s load(一度にたくさん運ぼうとする怠け者のやり方)
He tried to carry all the groceries at once – a lazy man’s load.(彼は一度にすべての食料品を運ぼうとする怠け者のやり方をした。) - Lazy as a sloth(ナマケモノのように怠け者である)
My teenager is as lazy as a sloth on weekends.(私の十代の子供は週末にはナマケモノのように怠け者になる。) - Lazy eye(弱視、斜視)
He has had a lazy eye since childhood.(彼は子供の頃から弱視だ。)
これらのイディオムは文字通りの「怠惰」という意味から派生したものもあれば、全く別の意味を持つものもあります。
例えば「Lazy Susan」は回転式の食卓用トレイのことで、手を伸ばす手間を省く(怠ける)ことができるためこの名前が付いたと言われています。
「lazy」の応用的な使い方と例文
「lazy」は様々な文脈で応用的に使われます。ここでは、会話や文章の中での使い方を詳しく見ていきましょう。
会話での「lazy」の使い方
会話の中で「lazy」がどのように使われるかを示す例を紹介します。
会話例1
- A: Why didn’t you clean your room yet?(なぜまだ部屋を掃除していないの?)
- B: I was feeling lazy all day. I’ll do it tomorrow.(一日中だるい気分だったんだ。明日やるよ。)
会話例2
- A: Do you want to go for a run?(ランニングに行きたい?)
- B: Not today. I’m in a lazy mood.(今日はやめておくよ。怠け者モードなんだ。)
会話例3
- A: You always ask me to do your homework!(いつも宿題をやってって頼むね!)
- B: Don’t call me lazy. I’m just busy with other things.(怠け者だなんて言わないで。他のことで忙しいだけだよ。)
文章での「lazy」の使い方
文章の中での「lazy」の使い方も見ていきましょう。
例文
- The lazy cat slept in the sun all afternoon.(その怠惰な猫は午後ずっと日向で寝ていた。)
- Many people think that teenagers are lazy, but they are often just tired from school.(多くの人は十代の若者は怠け者だと思っているが、彼らはしばしば学校で疲れているだけだ。)
- Being lazy sometimes is okay, but being lazy all the time can cause problems.(時々怠けることは大丈夫だが、いつも怠けていると問題を引き起こす可能性がある。)
- His lazy attitude towards work frustrated his colleagues.(仕事に対する彼の怠惰な態度は同僚をイライラさせた。)
- She is the laziest person in our class.(彼女は私たちのクラスで最も怠け者だ。)
「lazy」のよくある間違いと注意点
「lazy」の使用にはいくつか注意点があります。特に日本人英語学習者がよく間違える点や、文化的な背景から生じる誤解について解説します。
誤用例と正しい使い方
- 「lazy」と「tired」の混同
疲れている(tired)状態と、怠けている(lazy)状態は異なります。
誤用例:I am lazy today because I didn’t sleep well.(今日は良く眠れなかったので怠けています。)
正しい表現:I am tired today because I didn’t sleep well.(今日は良く眠れなかったので疲れています。) - 「lazy」と「relaxed」の混同
リラックスしている状態を「lazy」と表現するのは文脈によっては適切でない場合があります。
誤用例:After work, I like to be lazy.(仕事の後、怠けていたいです。)
より適切な表現:After work, I like to relax.(仕事の後、リラックスしたいです。) - 「lazy」の過剰な使用
「lazy」には否定的なニュアンスがあるため、人を表現する際には注意が必要です。
不適切な例:My teacher is lazy because she gives us little homework.(先生は宿題をあまり出さないので怠け者です。)
より適切な表現:My teacher doesn’t give us much homework.(先生はあまり宿題を出しません。)
文化的な背景と注意点
「lazy」という言葉には強い否定的なニュアンスがあります。特にアメリカなど勤勉さを重視する文化では、「lazy」というレッテルは深刻な批判となり得ます。
- 人を「lazy」と直接呼ぶことは失礼になる可能性が高い
特に目上の人に対して「You are lazy.」と言うのは非常に失礼です。 - 自己評価としての「lazy」
自分自身を「I’m lazy.」と表現することは、自虐的なユーモアとして機能することもありますが、職場などのフォーマルな場面では避けた方が良いでしょう。 - 文化による「lazy」の解釈の違い
「のんびりしている」ことを肯定的に捉える文化もあれば、非常に否定的に捉える文化もあります。 - 効率性との違い
効率的に仕事をして時間を節約することと、怠けることは異なります。効率的な方法を見つけることは「being lazy」ではなく「being efficient」です。
以下の表は「lazy」の適切な使用と不適切な使用の例をまとめたものです。
適切な使用 | 不適切な使用 |
---|---|
I feel lazy today.(今日はだるい気分だ。) | You are always lazy.(あなたはいつも怠け者だ。) |
He is too lazy to clean his room.(彼は部屋を掃除するのが面倒すぎる。) | My boss is lazy.(上司は怠け者だ。) |
Let’s have a lazy Sunday.(のんびりとした日曜日を過ごそう。) | The teacher is lazy because the class is easy.(授業が簡単だから先生は怠け者だ。) |
The cat is lazily sleeping.(猫はだらだらと眠っている。) | He failed because he’s lazy.(彼は怠け者だから失敗した。) |
「lazy」に関する問題
ここでは、「lazy」の理解度を確認するための問題を10問用意しました。それぞれの問題を解いて、理解を深めましょう。
- 次の文を完成させなさい: He is so lazy that he never _ his room.
a) cleans
b) clean
c) cleaning
d) cleaned - 「lazy」の反対語として最も適切なものはどれですか?
a) active
b) slow
c) tired
d) busy - 「lazy」の名詞形は何ですか?
a) lazying
b) lazier
c) laziness
d) lazily - 次の文の「lazy」は何を意味していますか?: “We spent a lazy afternoon by the lake.”
a) 怠けた、何もしなかった
b) のんびりと過ごした、リラックスした
c) 眠くなるような
d) 退屈な - 「lazy eye」とは何ですか?
a) 眠そうな目
b) 弱視または斜視
c) 目が怠けている状態
d) じっと見ること - 次の文を英語に訳しなさい:「彼は怠け者なので、宿題をしません。」
- 「lazy」の比較級と最上級はそれぞれ何ですか?
- 次の文を完成させなさい: She is not lazy, she is just _ today.
a) tired
b) sleepy
c) slow
d) relaxing - 「lazy Susan」とは何ですか?
a) 怠けている女性
b) 回転式の食卓用トレイ
c) 古い童謡
d) 料理のレシピ - 次の文を並べ替えて正しい英文を作りなさい:lazy / because / failed / he / the test / was / he / .
「lazy」に関するよくある質問
- 「lazy」と「tired」の違いは何ですか?
-
「lazy(怠惰な)」は、やる気がなく、努力することを避けようとする性格や態度を表します。一方、「tired(疲れた)」は、身体的または精神的に疲労している状態を表します。
- I’m not lazy, I’m just tired after working all day.(怠け者ではなく、一日中働いて疲れているだけです。)
- 「lazy」を丁寧に言い換える方法はありますか?
-
直接「lazy」と言うと失礼に聞こえることがあるため、より丁寧な言い方としては以下のような表現があります。
- not very motivated(あまりやる気がない)
- lacking initiative(主体性に欠ける)
- not very proactive(あまり積極的でない)
- could be more diligent(もっと勤勉になれる)
- 「lazy」は常に否定的な意味ですか?
-
基本的に「lazy」は否定的なニュアンスを持ちますが、文脈によっては必ずしも否定的ではない場合もあります。特に「lazy day(のんびりする日)」や「lazy river(ゆったり流れる川)」のような表現では、リラックスした状態や雰囲気を表します。
- 「lazy」を動詞として使うことはできますか?
-
「lazy」自体は形容詞であり、動詞としては使いません。ただし、「laze」という関連した動詞があり、「のんびりと過ごす」「だらだらする」という意味で使われます。
- He was lazing in the sun all afternoon.(彼は午後ずっと日向でのんびりしていた。)
- 子供を「lazy」と呼ぶのは適切ですか?
-
子供を直接「lazy」と呼ぶのは、子供の自尊心を傷つける可能性があるため、避けた方が良いでしょう。代わりに、具体的な行動について話すか、より建設的なフィードバックを与えることが望ましいです。
まとめ

この記事では、英語の形容詞「lazy」の意味や使い方、例文などを詳しく解説してきました。「lazy」は基本的な英単語でありながら、様々な文脈で使われる重要な表現です。適切に使いこなせると、英語での表現の幅が広がります。
ここで、この記事のポイントをまとめておきましょう。
- 「lazy」は主に「怠惰な」「怠け者の」という意味を持つ形容詞
- 名詞形は「laziness」、副詞形は「lazily」
- 比較級は「lazier」、最上級は「laziest」
- 人の性格や行動を表現する他、状況や雰囲気を描写する際にも使われる
- 「lazy day」「lazy afternoon」などの表現ではリラックスした雰囲気を表す
- 「lazy Susan」「lazy eye」などの特殊な表現もある
- 人を「lazy」と直接呼ぶのは失礼になる可能性があるため注意が必要
- 文化によって「のんびりしている」ことへの価値観が異なる点にも注意
「lazy」の適切な使い方を理解することで、英語での表現力が豊かになります。また、この単語に関連する文化的な背景を知ることで、国際的なコミュニケーションにおいて誤解を避けることができるでしょう。
日常会話でも頻繁に使われる表現なので、ぜひ積極的に使ってみてください。