「leap」は英語で「跳ぶ」「飛び越える」「跳躍する」という意味を持つ単語で、動詞としても名詞としても使うことができます。一般的な「jump(ジャンプする)」よりも大きく、高く、または遠くへ跳ぶ動作を表現する際に使われることが多いです。
この記事では、「leap」の基本的な意味から、正しい使い方、例文、よくある間違いまで、初学者にもわかりやすく解説していきます。
「leap」とは?基本的な意味と活用形

「leap」は、主に「大きく飛び跳ねる」「跳躍する」という意味を持つ英単語です。単に上下に跳ぶだけでなく、障害物を越えたり、ある場所から別の場所へと移動するイメージを伴うことが特徴です。
「leap」の活用形は以下のとおりです。
- 原形:leap(リープ)
- 三人称単数現在:leaps(リープス)
- 現在分詞:leaping(リーピング)
- 過去形:leaped または leapt(リープト)
- 過去分詞:leaped または leapt(リープト)
アメリカ英語では「leaped」、イギリス英語では「leapt」が一般的ですが、どちらも正しい形です。発音は同じで「リープト」と発音します。
「leap」の基本的な使い方
「leap」は基本的に「大きく跳ぶ」「遠くへ跳ぶ」という動作を表します。例えば、川や溝を跳び越える、高い場所から飛び降りる、または驚いて飛び上がるなどの状況で使われます。
例文
- The frog leaped from one lily pad to another.(カエルはある睡蓮の葉から別の葉へと跳び移った。)
- He leaped over the fence to escape.(彼は逃げるためにフェンスを飛び越えた。)
- The cat leaped onto the table.(猫はテーブルの上に飛び乗った。)
「leap」の動詞としての使い方
動詞としての「leap」は、様々な文脈で使用されます。物理的な跳躍から比喩的な意味まで幅広く使われるので、いくつかの主要な使い方を見ていきましょう。
物理的な跳躍を表す
最も基本的な使い方は、物理的に跳ぶ動作を表すことです。
例文
- The children leaped with joy.(子どもたちは喜びのあまり跳び上がった。)
- She leaped across the stream.(彼女は小川を飛び越えた。)
- The horse leaped over the hurdle.(馬はハードルを飛び越えた。)
「〜に飛びつく」という意味
「leap at」という形で「〜に飛びつく」「〜に飛びかかる」という意味になります。
例文
- The dog leaped at the ball.(犬はボールに飛びついた。)
- He leaped at the chance to study abroad.(彼は留学のチャンスに飛びついた。)
「急に〜になる」という比喩的な使い方
「leap to/into」の形で、急激な変化や状態の移行を表すこともあります。
例文
- She leaped to fame after her TV appearance.(彼女はテレビ出演後、一躍有名になった。)
- The idea leaped into my mind.(そのアイデアが突然頭に浮かんだ。)
「leap」の名詞としての使い方
「leap」は名詞としても使われ、「跳躍」「飛躍」「大きなジャンプ」などを意味します。
物理的な跳躍
例文
- The athlete made a great leap and broke the record.(その選手は大きく跳躍し、記録を破った。)
- With one leap, the cat was on top of the bookshelf.(一回の跳躍で、猫は本棚の上にいた。)
飛躍的な進歩や変化
例文
- Technology has made a giant leap forward.(技術は大きく前進した。)
- It was a leap from poverty to wealth.(それは貧困から富への飛躍だった。)
「leap」と似た意味を持つ単語との違い
英語には「跳ぶ」という意味を持つ単語がいくつかありますが、それぞれニュアンスが異なります。「leap」と混同されやすい単語との違いを見てみましょう。
「leap」と「jump」の違い
「jump」は一般的な「跳ぶ」という動作を表す最も広く使われる単語です。一方、「leap」は特に長い距離を跳ぶ、または高く跳ぶというニュアンスがあります。
「jump」
- 一般的な跳躍動作
- 主に上下の動きを表す
- 短い距離の跳躍
例文
- The children jumped up and down on the bed.(子どもたちはベッドの上で上下に跳ねていた。)
「leap」
- より大きく、力強い跳躍
- 前方への移動を含む
- 長い距離や高さを跳ぶ
例文
- The dancer leaped across the stage.(ダンサーはステージを跳躍して横切った。)
「leap」と「hop」の違い
「hop」は片足で跳ねたり、小さく軽く跳ねる動作を表します。
「hop」
- 片足での跳躍
- 小さく軽い跳躍
- 短い距離
例文
- The rabbit hopped across the garden.(ウサギは庭を跳ねて横切った。)
「leap」
- 両足または一足での大きな跳躍
- 力強く、大きな動作
- 長い距離
例文
- The deer leaped over the fallen tree.(鹿は倒れた木を飛び越えた。)
「leap」を使った慣用表現
「leap」を使った慣用表現はいくつかあります。英語学習者にとって知っておくと役立つ表現を紹介します。
「leap at the opportunity/chance」
「チャンスに飛びつく」という意味で、積極的に機会を掴む様子を表します。
例文
- She leaped at the opportunity to join the team.(彼女はチームに加わる機会に飛びついた。)
「leap to a conclusion」
「速断する」「早合点する」という意味で、十分な証拠や考慮なしに結論を出すことを表します。
例文
- Don’t leap to conclusions before you hear all the facts.(すべての事実を聞く前に結論を急がないでください。)
「leap to one’s feet」
「飛び上がる」「急に立ち上がる」という意味で、驚きや興奮で突然立ち上がる動作を表します。
例文
- The audience leaped to their feet after the performance.(観客はパフォーマンスの後、総立ちになった。)
「by leaps and bounds」
「飛躍的に」「急速に」という意味で、急速な進歩や成長を表します。
例文
- Her English is improving by leaps and bounds.(彼女の英語は飛躍的に上達している。)
「a leap of faith」
「信念に基づいた飛躍」という意味で、確実な証拠がなくても信じて行動することを表します。
例文
- Starting your own business requires a leap of faith.(自分のビジネスを始めるには信念に基づいた飛躍が必要だ。)
「leap」のよくある間違いと注意点
「leap」を使う際によくある間違いと注意点をいくつか紹介します。
過去形の混同
「leap」の過去形は「leaped」または「leapt」のどちらも正しいですが、アメリカ英語では「leaped」、イギリス英語では「leapt」が一般的です。「lept」という綴りは間違いですので注意しましょう。
正:He leaped/leapt over the fence.
誤:He lept over the fence.
「jump」との使い分け
日常会話では「jump」の方が一般的に使われます。「leap」は文学的な表現や、特に大きな跳躍を強調したい場合に使われることが多いです。場面に応じた適切な単語選びを心がけましょう。
前置詞の使い方
「leap」の後には様々な前置詞が続きますが、意味が変わるので注意が必要です。
- leap over(〜を飛び越える)
- leap into(〜の中に飛び込む)
- leap onto/upon(〜の上に飛び乗る)
- leap at(〜に飛びつく)
- leap to(〜に飛躍する、〜へと急に変わる)
比喩的な使い方と文字通りの使い方
「leap」は文字通りの「跳ぶ」という物理的な動作だけでなく、比喩的に「急激な変化」や「飛躍的な進歩」を表すこともあります。コンテキストに応じて適切に解釈しましょう。
「leap」に関する問題
ここでは「leap」の理解度をチェックするための問題を10問用意しました。それぞれの問題で「leap」がどのように使われているか確認してみましょう。問題を解いた後で答え合わせをしてください。
- The frog _ from one lily pad to another.
- She _ at the chance to study abroad.
- Don’t _ to conclusions before hearing all the facts.
- The athlete _ over the hurdle with ease.
- Technology has made a giant _ forward in recent years.
- The children _ with joy when they heard the good news.
- He _ to fame after his first movie.
- The cat _ onto the table to catch the mouse.
- With one _, she crossed the small stream.
- Her career has advanced by _ and bounds.
「leap」に関するよくある質問
「leap」についてよく質問される内容をまとめてみました。
- 「leap」と「jump」の違いは何ですか?
-
「leap」と「jump」はどちらも「跳ぶ」という意味ですが、「leap」はより長い距離や高さを跳ぶことを強調します。また、「leap」は一か所から別の場所への移動を含意することが多いです。「jump」は一般的な跳躍動作を表す広く使われる単語で、上下の動きに焦点があります。
- 「leap」の過去形は何ですか?
-
「leap」の過去形は「leaped」または「leapt」のどちらも正しいです。アメリカ英語では「leaped」、イギリス英語では「leapt」がより一般的ですが、両方使用されています。発音はどちらも「リープト」です。
- 「leap year」とは何ですか?
-
「leap year」は日本語で「うるう年」と言い、2月が29日ある年のことです。通常、4年に1度、西暦が4で割り切れる年がうるう年になります(例:2020年、2024年)。ただし、100で割り切れる年はうるう年ではなく、400で割り切れる年(例:2000年)はうるう年です。
- 「leap」を使った一般的な表現はありますか?
-
はい、いくつかあります。
- leap at the opportunity/chance(チャンスに飛びつく)
- leap to a conclusion(速断する)
- leap to one’s feet(飛び上がる、急に立ち上がる)
- by leaps and bounds(飛躍的に、急速に)
- a leap of faith(信念に基づいた飛躍、信頼の跳躍)
- a quantum leap(量子的飛躍、大きな進歩)
- 「leap」は比喩的にどのように使われますか?
-
「leap」は比喩的に「急激な変化」「飛躍的な進歩」「突然の移行」などを表すために使われます。例えば、
- leap to fame(一躍有名になる)
- leap into the future(未来へ飛躍する)
- leap of imagination(想像力の飛躍)
- technological leap(技術的飛躍)
まとめ

この記事では英単語「leap」の意味や使い方について詳しく解説してきました。「leap」は「大きく跳ぶ」「跳躍する」という基本的な意味から、比喩的な「飛躍的な進歩」まで様々な場面で使われる単語です。
以下に主なポイントをまとめます。
- 「leap」は動詞としても名詞としても使われる
- 基本的な意味は「大きく跳ぶ」「跳躍する」
- 過去形は「leaped」(米)または「leapt」(英)
- 「jump」よりも大きく、遠くへ跳ぶニュアンス
- 物理的な跳躍だけでなく、比喩的な意味でも使われる
- 「leap at the opportunity」(チャンスに飛びつく)などの慣用表現がある
- 「by leaps and bounds」(飛躍的に)という表現も一般的
- 「leap year」(うるう年)は4年に1度の2月29日がある年
英語学習においては、単に単語の意味を覚えるだけでなく、実際の使い方や関連表現も含めて理解することが大切です。「leap」のような基本的でありながら表現の幅が広い単語をマスターすることで、より自然な英語表現ができるようになります。ぜひ日常の英会話や英作文の中で積極的に使ってみてください。
「leap」は物理的な跳躍から抽象的な概念まで表現できる便利な単語です。これからの英語学習において、様々な場面で「leap」を適切に使いこなせるようになりましょう。