「learn about」は英語でよく使われる表現の一つで、日本語では主に「～について学ぶ」「～について知る」「～についての知識を得る」と訳されます。
シンプルな表現ながら、日常会話から学術的な場面まで幅広く活用できる便利なフレーズです。
この記事では「learn about」の基本的な意味から実際の使い方、「learn」との違いまで、例文を交えながら詳しく解説していきます。
目次
「learn about」の基本的な意味
「learn about」の基本的な意味は「～について学ぶ」「～について知識を得る」です。
特定のテーマ、事実、情報、概念、技術、人物、場所などについて知識や理解を深めることを表します。
「learn」が「学ぶ」という動詞、「about」が「～について」という前置詞で、これらが組み合わさることで「～について学ぶ」というニュアンスになります。
例文
- I want to learn about Japanese traditions.
（日本の伝統について学びたいです。） - The students are learning about ancient civilizations this semester.
（学生たちは今学期、古代文明について学んでいます。） - She loves learning about different types of animals.
（彼女はさまざまな種類の動物について学ぶのが好きです。）
「learn」と「learn about」の違い
「learn」と「learn about」は似ていますが、使い方に重要な違いがあります。
この違いを理解することで、より正確に英語を使い分けることができます。
「learn」の主な使い方
- スキルや能力を身につける・習得する
- I learned to swim when I was five years old.
（5歳のときに泳ぎ方を習得しました。） - She is learning to play the piano.
（彼女はピアノの弾き方を学んでいます。）
- I learned to swim when I was five years old.
- 言語や科目全体を学ぶ
- He is learning French at school.
（彼は学校でフランス語を学んでいます。） - I want to learn mathematics more deeply.
（数学をもっと深く学びたいです。）
- He is learning French at school.
- 記憶する・暗記する
- The actor learned his lines for the play.
（その俳優は芝居のセリフを覚えました。） - We need to learn these formulas before the exam.
（試験前にこれらの公式を暗記する必要があります。）
- The actor learned his lines for the play.
- 情報を知る
- I just learned that the meeting was canceled.
（会議がキャンセルされたことを今知りました。） - He learned of her arrival through a friend.
（彼は友人を通じて彼女の到着を知りました。）
- I just learned that the meeting was canceled.
「learn about」の主な使い方
- 特定のテーマや対象についての知識を得る
- I’m learning about renewable energy sources for my project.
（プロジェクトのために再生可能エネルギー源について学んでいます。） - Children learn about the environment in science class.
（子供たちは理科の授業で環境について学びます。）
- I’m learning about renewable energy sources for my project.
- 人物や歴史的事象について学ぶ
- We are learning about Leonardo da Vinci in our art history class.
（美術史の授業でレオナルド・ダ・ヴィンチについて学んでいます。） - I want to learn about the cultural revolution in China.
（中国の文化大革命について学びたいです。）
- We are learning about Leonardo da Vinci in our art history class.
つまり、「learn」はスキルの習得や暗記、言語全体の学習などに使われるのに対し、「learn about」は特定のテーマや対象についての情報や知識を得ることに使われます。
例文
- I want to learn Japanese.
（日本語を習得したいです。）- 言語全体を学ぶ - I want to learn about Japanese culture.
（日本文化について知りたいです。）- 特定のテーマについて学ぶ
「learn about」の文法と使い方
「learn about」の基本的な文法構造を見ていきましょう。
learn about + 名詞/名詞句
最も一般的な形で、特定のテーマや対象について学ぶことを表します。
例文
- The students learned about dinosaurs in their science class.
（生徒たちは理科の授業で恐竜について学びました。） - I’m learning about different investment strategies.
（様々な投資戦略について学んでいます。） - She wants to learn about traditional cooking methods.
（彼女は伝統的な調理法について学びたいと思っています。）
learn about + how/what/why/when/where + 節
特定の方法や理由などについて学ぶ場合にも使われます。
例文
- We’re learning about how plants grow in different environments.
（植物が異なる環境でどのように成長するかについて学んでいます。） - I want to learn about what makes a good leader.
（優れたリーダーの条件について学びたいです。） - They learned about why the ancient civilization collapsed.
（彼らはその古代文明がなぜ崩壊したのかについて学びました。）
時制による変化
「learn about」は様々な時制で使うことができます。
例文（現在形）
- I learn about new technologies through online courses.
（オンラインコースで新しい技術について学んでいます。）
例文（過去形）
- She learned about marine biology during her summer internship.
（彼女は夏のインターンシップで海洋生物学について学びました。）
例文（現在進行形）
- The children are learning about different cultures in their social studies class.
（子供たちは社会科の授業で様々な文化について学んでいます。）
例文（現在完了形）
- I have learned about many different art styles over the years.
（長年にわたって多くの異なる美術様式について学んできました。）
例文（未来形）
- Next semester, we will learn about quantum physics.
（次の学期には、量子物理学について学ぶ予定です。）
「learn about」の様々な使用場面
「learn about」は様々な場面で使われます。
主な使用例を見ていきましょう。
教育の場面
学校や教育機関での学習内容を表す場合によく使われます。
例文
- In history class, we are learning about the Industrial Revolution.
（歴史の授業では、産業革命について学んでいます。） - The workshop helped us learn about effective communication strategies.
（そのワークショップは効果的なコミュニケーション戦略について学ぶのに役立ちました。） - Medical students learn about human anatomy in their first year.
（医学生は1年目に人体解剖学について学びます。）
個人的な興味や趣味
個人的な興味関心に基づいて何かを調べたり学んだりする場合にも使われます。
例文
- Since visiting Peru, I’ve been learning about Incan civilization.
（ペルーを訪れて以来、インカ文明について学んでいます。） - He enjoys learning about different wine regions and their characteristics.
（彼は様々なワイン産地とその特徴について学ぶのを楽しんでいます。） - I’m learning about photography techniques to improve my skills.
（スキルを向上させるために写真撮影技術について学んでいます。）
業務や研究
仕事や研究のために特定の分野について知識を深める場合にも使われます。
例文
- Our team is learning about new market trends before launching the product.
（製品を発売する前に、チームは新しい市場動向について学んでいます。） - Scientists are learning about the effects of climate change on coral reefs.
（科学者たちは気候変動がサンゴ礁に与える影響について研究しています。） - I need to learn about tax regulations for my new business.
（新しいビジネスのために税制について学ぶ必要があります。）
「learn about」を使った会話例
実際の会話で「learn about」がどのように使われるかを見てみましょう。
会話例1：大学の授業について
例文
- A: What are you studying this semester?
（今学期は何を勉強していますか？） - B: I’m taking a course where we’re learning about sustainable development.
（持続可能な開発について学ぶコースを受講しています。） - A: That sounds interesting! What aspects of sustainable development are you learning about?
（面白そうですね！持続可能な開発のどのような側面について学んでいますか？） - B: We’re learning about renewable energy, waste management, and ecological conservation.
（再生可能エネルギー、廃棄物管理、生態系保全について学んでいます。）
会話例2：旅行の準備
例文
- A: I’m planning a trip to Thailand next month.
（来月、タイへの旅行を計画しています。） - B: That’s exciting! Have you been learning about Thai culture?
（それは楽しみですね！タイの文化について学んでいますか？） - A: Yes, I’ve been learning about their customs and traditional foods.
（はい、彼らの習慣や伝統的な食べ物について学んでいます。） - B: You should also learn about common phrases in Thai. It’s helpful to know some basics.
（タイ語の一般的なフレーズについても学ぶといいですよ。基本を知っておくと役立ちます。）
まとめ：「learn about」の使い方のポイント
「learn about」は英語で「～について学ぶ」「～についての知識を得る」という意味を持つ便利な表現です。
この表現の主なポイントをまとめると、
- 基本的な意味は「特定のテーマや対象について情報や知識を得る」です。
- 「learn」（スキルを習得する、暗記する）と「learn about」（～について情報を得る）は使い方が異なります。
- 「learn about + 名詞/名詞句」または「learn about + how/what/why/when/where + 節」の形で使われます。
- 教育の場面、個人的な興味、業務や研究など様々な場面で活用できます。
- 様々な時制で使うことができ、学習のプロセスや知識の獲得を表現できます。
「learn about」をマスターすれば、英語での表現の幅が広がります。
何かについて学んだり調べたりする際に積極的に使ってみてください。
