英語学習の中で「like」と「such as」の違いに悩む方は多いのではないでしょうか。どちらも「〜のような」という意味を持ちますが、使い方やニュアンスには微妙な違いがあります。
この記事では、英語初学者の方に向けて、「like」と「such as」の基本的な違いから応用まで、わかりやすい例文とともに詳しく解説します。記事を読み終える頃には、これらの表現を自信を持って使い分けられるようになるでしょう。
「like」と「such as」の基本的な違い

「like」と「such as」はどちらも例示や比較を表す表現ですが、その使われ方には大きな違いがあります。「like」は主に「〜のような、〜に似た」という比較の意味合いが強く、一つまたは少数の例を示す場合によく使われます。一方「such as」は「〜のような、例えば〜」という例示の意味合いが強く、カテゴリの代表例として複数の項目を挙げる場合に適しています。
「like」は日常会話でよく使われるカジュアルな表現であり、比較のニュアンスが強いのが特徴です。「He looks like his father.(彼は父親に似ています)」のように、何かが他のものに似ているという意味を表します。また「I like sports like soccer.(サッカーのようなスポーツが好きです)」のように少数の例を挙げる時にも使えます。
「such as」はより形式的な表現で、学術的な文書やビジネス文書でよく使われます。「I enjoy sports such as soccer, baseball, and basketball.(サッカー、野球、バスケットボールなどのスポーツを楽しみます)」のように、複数の例を列挙する時に適しています。カテゴリに属する代表例を挙げるという意味合いが強いです。
「like」の基本的な使い方
「like」は英語の中でも非常に汎用性の高い表現です。主に3つの使い方があります。まずは、それぞれの用法を理解しましょう。
比較表現としての「like」
「like」の最も基本的な使い方は、「〜のような、〜に似た」という比較の意味です。2つのものを比較して、似ているという関係を表します。
例文
- She sings like a bird.(彼女は鳥のように歌います)
- The cake tastes like chocolate.(そのケーキはチョコレートのような味がします)
- My brother looks like my father.(私の兄は父に似ています)
- This material feels like silk.(この素材は絹のような感触です)
この使い方では、「like」の後には比較の対象となる名詞が続きます。「〜のように」という様態を表す副詞的な働きもします。
例示としての「like」
「like」は「例えば〜のような」という意味で、例を挙げる際にも使われます。この用法では、主に一つか少数の例を挙げる場合に適しています。
例文
- I like vegetables like carrots and peas.(ニンジンやエンドウ豆のような野菜が好きです)
- We need tools like hammers and screwdrivers.(ハンマーやドライバーのようなツールが必要です)
- She reads books like Harry Potter.(彼女はハリーポッターのような本を読みます)
- Students like Tom and Mary always study hard.(トムやメアリーのような生徒はいつも一生懸命勉強します)
この用法では、「like」は「例えば」というニュアンスで、カテゴリに属する具体例を示します。
動詞としての「like」
「like」は「好む、〜が好きである」という意味の動詞としても使われます。これは前置詞の「like」とは別の用法です。
例文
- I like playing soccer.(私はサッカーをするのが好きです)
- Do you like this movie?(あなたはこの映画が好きですか?)
- She doesn’t like spicy food.(彼女は辛い食べ物が好きではありません)
- My brother likes to read books.(私の兄は本を読むのが好きです)
動詞の「like」は、主語が何かを好むという感情を表現します。この記事のメインテーマである比較・例示の「like」とは区別して理解することが重要です。
「such as」の基本的な使い方
「such as」は「〜のような、例えば〜」という意味で、主にカテゴリの代表例として複数の項目を挙げる場合に使われます。「such as」の使い方を詳しく見ていきましょう。
例示表現としての「such as」
「such as」は主に例示のために使われ、特定のカテゴリに属する代表的な例を挙げる時に適しています。
例文
- I enjoy outdoor activities such as hiking, camping, and fishing.(ハイキング、キャンプ、釣りなどのアウトドア活動を楽しみます)
- We need to buy some fruits such as apples, bananas, and oranges.(リンゴ、バナナ、オレンジなどの果物を買う必要があります)
- She has visited many countries such as France, Spain, and Italy.(彼女はフランス、スペイン、イタリアなど多くの国を訪れました)
- I study subjects such as math, science, and English.(私は数学、理科、英語などの科目を勉強します)
「such as」の後には通常、カンマで区切られた複数の名詞や名詞句が続きます。カテゴリの代表例として挙げられているものは、そのカテゴリの全てを網羅しているわけではなく、あくまで例示であることを示します。
フォーマルな文脈での「such as」
「such as」はフォーマルな文脈、特に学術的な文書やビジネス文書でよく使われます。より洗練された印象を与える表現です。
例文
- The report discusses economic issues such as inflation, unemployment, and trade deficits.(そのレポートはインフレ、失業、貿易赤字などの経済問題について論じています)
- Famous scientists such as Einstein, Newton, and Darwin made significant contributions to our understanding of the world.(アインシュタイン、ニュートン、ダーウィンなどの有名な科学者は、私たちの世界理解に大きく貢献しました)
- The museum displays artifacts from ancient civilizations such as Egypt, Greece, and Rome.(その博物館はエジプト、ギリシャ、ローマなどの古代文明からの工芸品を展示しています)
- The company offers various services such as consulting, training, and technical support.(その会社はコンサルティング、トレーニング、技術サポートなどの様々なサービスを提供しています)
これらの例文からわかるように、「such as」は複数の例を挙げる時に適しており、フォーマルな印象を与えます。
「like」と「such as」の違いを詳しく解説
「like」と「such as」には、使用場面やニュアンスにいくつかの重要な違いがあります。これらの違いを理解することで、より自然な英語表現ができるようになります。
文法的な違い
「like」と「such as」は文法的にも異なる性質を持っています。「like」は単独の前置詞として機能するのに対し、「such as」は「such」(形容詞)と「as」(接続詞)の組み合わせです。
「like」の後には通常、名詞や代名詞が続きます。例えば「like me(私のような)」「like a bird(鳥のような)」などです。「like」は単数形でも複数形でも使えますが、比較的少数の例を示す場合に自然です。
一方、「such as」の後には通常、複数の名詞(多くの場合カンマで区切られています)が続きます。「such as apples, oranges, and bananas(リンゴ、オレンジ、バナナなどの)」のように使われます。「such as」は例示の導入句として機能します。
例文
- Books like Harry Potter are popular among children.(ハリーポッターのような本は子供たちに人気があります)
- Books such as Harry Potter, The Lord of the Rings, and The Chronicles of Narnia are popular among children.(ハリーポッター、指輪物語、ナルニア国物語などの本は子供たちに人気があります)
ニュアンスの違い
「like」と「such as」はニュアンスにも違いがあります。「like」は「〜に似ている」という比較のニュアンスが強く、特定のものと似ているという関係性を強調します。
一方、「such as」は「〜などの」というカテゴリの一部を例示するニュアンスが強いです。あるカテゴリに属する代表的な例として挙げているという意味合いがより明確です。
例文
- She likes animals like dogs.(彼女は犬のような動物が好きです)- 犬に似た動物を好むというニュアンス
- She likes animals such as dogs, cats, and rabbits.(彼女は犬、猫、ウサギなどの動物が好きです)- 動物という大きなカテゴリの中の例として犬、猫、ウサギを挙げているというニュアンス
フォーマル・カジュアルの違い
「like」と「such as」には、フォーマリティのレベルにも違いがあります。「like」はより日常会話的でカジュアルな表現であり、友人との会話や非公式な文脈で頻繁に使われます。
対して「such as」はより形式的な表現で、学術論文、ビジネス文書、公式なスピーチなどのフォーマルな場面で好まれます。
例文
- I like sports like soccer.(カジュアルな会話)
- Various sports such as soccer, basketball, and tennis are played in our school.(学校の案内文書などのフォーマルな文脈)
「like」と「such as」が入れ替え可能な場合
「like」と「such as」は常に明確に区別されるわけではなく、文脈によっては入れ替えて使うことができる場合もあります。特に単純な例示の場合は、両方の表現を使うことが可能です。
例文
- I enjoy outdoor activities like hiking and camping. = I enjoy outdoor activities such as hiking and camping.(ハイキングやキャンプなどのアウトドア活動を楽しみます)
- She likes fruits like apples and bananas. = She likes fruits such as apples and bananas.(彼女はリンゴやバナナなどの果物が好きです)
- Many students like Tom and Mary passed the exam. = Many students such as Tom and Mary passed the exam.(トムやメアリーなど多くの生徒が試験に合格しました)
- Cities like Tokyo and Osaka are crowded. = Cities such as Tokyo and Osaka are crowded.(東京や大阪のような都市は混雑しています)
これらの例文では、「like」も「such as」も同じように機能していますが、「such as」の方がやや形式的な印象を与えます。少数の例を挙げる場合は両方の表現が自然ですが、例の数が多くなるほど「such as」の方が適切になる傾向があります。
「like」と「such as」が入れ替えられない場合
「like」と「such as」が入れ替えられない場合もいくつかあります。特に比較の意味で使われる「like」は「such as」に置き換えることができません。
比較の意味での「like」
「like」が「〜に似ている」という比較の意味で使われる場合、「such as」に置き換えることはできません。
例文
- He looks like his father.(彼は父親に似ています)× He looks such as his father.
- The fabric feels like silk.(その生地は絹のような感触です)× The fabric feels such as silk.
- It sounds like rain.(雨のような音がします)× It sounds such as rain.
- She swims like a fish.(彼女は魚のように泳ぎます)× She swims such as a fish.
これらの例文では、「like」は比較の意味で使われており、「such as」に置き換えることはできません。「such as」は例示の意味でのみ使われるためです。
多数の例を示す場合
多数の例を示す場合、特にフォーマルな文脈では「such as」の方が自然で、「like」は不自然になることがあります。
例文
- The museum displays artifacts from ancient civilizations such as Egypt, Greece, Rome, China, and India.
(その博物館はエジプト、ギリシャ、ローマ、中国、インドなどの古代文明からの工芸品を展示しています)
この場合、「like」も使えなくはありませんが、複数の例を列挙する時は「such as」の方が自然です。特に例の数が多くなるほど、「such as」が好まれます。
「like」と「such as」とその他の類似表現との違い
「like」と「such as」以外にも、例示や比較を表す表現はいくつかあります。これらの表現との違いを理解することで、より豊かな英語表現ができるようになります。
「for example」との違い
「for example」(例えば)は、具体的な例を挙げる際に使われる表現です。「like」や「such as」との主な違いは、「for example」は文の始めや中間に置かれ、例示を明確に示す点です。
例文
- I like fruits, for example, apples and oranges.(私は果物、例えばリンゴやオレンジが好きです)
- Many countries, for example Japan and Korea, have high life expectancies.(日本や韓国など多くの国々は平均寿命が高いです)
- Some students, for example John and Mary, received perfect scores.(ジョンやメアリーなど一部の生徒は満点を取りました)
「for example」は「like」や「such as」よりも例示であることを明確に示したい場合に使われます。文の流れを一時的に中断して例を挙げるようなニュアンスがあります。
「including」との違い
「including」(〜を含む)は、特定の例を含むことを強調する表現です。「like」や「such as」との違いは、「including」は挙げられた例が確実にそのカテゴリに含まれていることを示す点です。
例文
- We visited many cities in Japan, including Tokyo and Kyoto.(私たちは東京や京都を含む日本の多くの都市を訪れました)
- Many students, including Tom, passed the exam.(トムを含む多くの生徒が試験に合格しました)
- She likes many sports, including soccer and tennis.(彼女はサッカーやテニスを含む多くのスポーツが好きです)
「including」は「〜を含めて」というニュアンスで、挙げられた例がそのグループの一部であることを明確に示します。
「as」との違い
「as」も「〜として」という意味で使われますが、「like」や「such as」とは異なり、役割や機能を示す場合に使われます。
例文
- He works as a teacher.(彼は教師として働いています)
- She used the book as a doorstop.(彼女はその本をドアストッパーとして使いました)
- I speak as a friend, not as a boss.(私は上司としてではなく、友人として話しています)
「as」は「〜の役割で、〜として」というニュアンスで、比較や例示ではなく、機能や立場を示す場合に使われます。
「like」と「such as」の使い分け練習問題
以下の問題で「like」と「such as」の使い分けを練習しましょう。適切な方を選んでください。
- I like animals (like/such as) dogs and cats.
- She looks (like/such as) her mother.
- We visited several countries (like/such as) France, Italy, and Spain.
- He enjoys outdoor activities (like/such as) hiking.
- Many students, (like/such as) John and Mary, passed the exam.
- The room smells (like/such as) flowers.
- The teacher mentioned famous scientists (like/such as) Einstein, Newton, and Galileo.
- This tastes (like/such as) chicken.
- Some fruits, (like/such as) apples and oranges, are rich in vitamin C.
- She acts (like/such as) a professional actor.
- The store sells various items (like/such as) clothes, books, and toys.
- My friend talks (like/such as) a robot.
- They studied different subjects (like/such as) math, science, and history.
- The building looks (like/such as) a castle.
- Popular sports (like/such as) soccer and basketball are played worldwide.
- His voice sounds (like/such as) his brother’s.
- The museum displays artifacts from ancient civilizations (like/such as) Egypt and Greece.
- The cake tastes (like/such as) chocolate.
- I need to buy some vegetables (like/such as) carrots, tomatoes, and spinach.
- The child behaves (like/such as) an adult.
「like」と「such as」に関するよくある質問
英語学習者から寄せられる「like」と「such as」に関するよくある質問にお答えします。
- 「like」と「such as」の主な違いは何ですか?
-
「like」は「〜のような、〜に似た」という比較の意味が強く、主に少数の例示に適しています。一方、「such as」は「〜などの」という例示の意味が強く、カテゴリの代表例として複数の項目を挙げる場合に適しています。また、「like」はカジュアルな表現であるのに対し、「such as」はよりフォーマルな表現です。
- 「like」と「such as」はいつでも入れ替えられますか?
-
いいえ、常に入れ替えられるわけではありません。比較の意味で使われる「like」(例:She looks like her mother.)は「such as」に置き換えられません。また、複数の例を挙げる場合、特にフォーマルな文脈では「such as」の方が自然です。単純な例示の場合は入れ替え可能なことがありますが、文脈やニュアンスによって適切な方が異なります。
- フォーマルな文書ではどちらを使うべきですか?
-
フォーマルな文書、特に学術論文、ビジネス文書、公式なスピーチなどでは「such as」の方が適切です。「like」はよりカジュアルで日常会話的な表現であり、フォーマルな文脈では少し砕けた印象を与えることがあります。
- 「like」が複数の例を導入することはありますか?
-
はい、「like」も複数の例を導入することができます。例えば「I like fruits like apples and oranges.(リンゴやオレンジのような果物が好きです)」のように使えます。ただし、例の数が多い場合や、より形式的な文脈では「such as」の方が適切です。
- 「like」は動詞としても使えますか?
-
はい、「like」は「好む、〜が好きである」という意味の動詞としても使えます。これは前置詞の「like」(〜のような)とは別の用法です。例えば「I like playing soccer.(私はサッカーをするのが好きです)」のように使います。
- 「like」と「as」はどう違いますか?
-
「like」は主に比較や例示に使われるのに対し、「as」は「〜として」という役割や機能を示す場合に使われます。例えば「He works as a teacher.(彼は教師として働いています)」では役割を示しており、「He looks like a teacher.(彼は教師のように見えます)」では外見の比較を示しています。
- 「such as」の後には必ず複数の例が必要ですか?
-
必ずしも複数の例が必要というわけではありませんが、「such as」は通常、複数の例を挙げる時に使われます。一つの例だけの場合は「like」の方が自然なことが多いですが、フォーマルな文脈では「such as」も使えます。
まとめ

「like」と「such as」の違いと使い分けについて詳しく解説してきました。最後に重要なポイントをまとめておきます。
- 「like」は「〜のような、〜に似た」という比較の意味が強く、少数の例示に適しています。
- 「such as」は「〜などの」という例示の意味が強く、カテゴリの代表例として複数の項目を挙げる場合に適しています。
- 「like」はカジュアルな表現で、日常会話でよく使われます。
- 「such as」はより形式的な表現で、学術的な文書やビジネス文書で好まれます。
- 比較の意味では「like」を使い、「such as」では代用できません。
- 複数の例をリストアップする場合は「such as」が自然です。
- 単純な例示の場合は、両方の表現を使うことができる場合もありますが、文脈やニュアンスによって適切な方が異なります。
- 「for example」「including」「as」など他の類似表現もあり、それぞれ異なるニュアンスを持ちます。
- 文脈に応じて適切な表現を選ぶことが重要です。
英語の微妙なニュアンスを理解することは難しいかもしれませんが、多くの例文に触れることで徐々に感覚が身についていきます。
この記事の練習問題を繰り返し解いたり、実際の英語の文章で「like」と「such as」がどのように使われているかを観察したりすることで、自然な英語表現ができるようになるでしょう。

