「loyal」は英語で「忠実な」「誠実な」「忠誠心のある」という意味を持つ形容詞です。日本語でカタカナ表記すると「ロイアル」と発音されます。友人や家族、会社、国などに対する忠誠心や誠実さを表現するときに使われる重要な単語です。
この記事では、英語初学者の方でも理解しやすいように「loyal」の意味と使い方を例文とともに詳しく解説していきます。
「loyal」とは?忠実さを表す形容詞

「loyal」は、誰かや何かに対して忠実であること、誠実であること、そして信念が変わらないことを表す形容詞です。人間関係においては友人や恋人、家族に対する誠実さを表現するときに使われます。また、会社や国、チームなどの組織に対する忠誠心を示す場合にも使用されます。
日常生活では、長く同じブランドを愛用する顧客や、長年同じ会社で働く従業員、いつも応援しているスポーツチームのファンなどを表現するときに「loyal」という言葉が使われます。この言葉には「裏切らない」「誠意を持って接する」という良いイメージが含まれています。
「loyal」は中学英語でも登場する基本的な単語ですが、実際の使い方には様々なニュアンスがあるため、しっかりと理解しておくと英語表現の幅が広がります。
「loyal」の発音と語源
「loyal」の発音は「ロイアル」で、音声記号では/ˈlɔɪəl/と表記されます。「ロ」にアクセントがあることが特徴です。初めて目にする方は「ロヤル」と発音してしまいがちですが、正確には「ロイアル」です。
この単語の語源は、1530年代にフランス語から英語に入ってきた「loyal」(忠実または忠誠を示す)という言葉です。もともとは「法律(legal)に忠実な」という意味から派生したと言われています。古フランス語の「loial」「leal」(良質の、忠実な、名誉ある、合法的な)が起源となっています。
「loyal」の基本的な使い方
「loyal」は主に以下のような使い方をします。英語初学者にとって理解しやすい基本的な使い方から見ていきましょう。
「be loyal to」の形で使う
「loyal」は多くの場合、「be loyal to 〜」(〜に忠実である)という形で使われます。「to」の後には忠誠を誓う対象(人・組織・概念など)が続きます。
例文
- He is loyal to his friends.(彼は友達に忠実です。)
- We should be loyal to our country.(私たちは国に忠誠を誓うべきです。)
- She is loyal to her principles.(彼女は自分の原則に忠実です。)
名詞を修飾する形で使う
「loyal」は名詞の前に置いて、その人や物が忠実であることを表現します。
例文
- He is a loyal friend.(彼は忠実な友人です。)
- They are loyal customers.(彼らは忠実な顧客です。)
- The company has many loyal employees.(その会社には多くの忠実な従業員がいます。)
比較級・最上級での使い方
「loyal」の比較級は「more loyal」、最上級は「most loyal」となります。これは多音節の形容詞の一般的なルールに従っています。ただ、例外的に「loyaler」「loyalest」という形も使われることがあります。
例文
- He is more loyal than his brother.(彼は兄よりも忠実です。)
- She is the most loyal person I know.(彼女は私が知っている中で最も忠実な人です。)
「loyal」を使った日常会話の例文
「loyal」は日常会話でもよく使われる単語です。ここでは、中学生レベルの簡単な例文を紹介します。
例文
- My dog is very loyal to me.(私の犬は私にとても忠実です。)
- She has been a loyal friend for ten years.(彼女は10年間忠実な友人でした。)
- Our customers are loyal to our brand.(私たちの顧客は私たちのブランドに忠実です。)
- That team has many loyal fans.(そのチームには多くの忠実なファンがいます。)
- He is loyal to his family.(彼は家族に忠実です。)
- I want to be a loyal worker.(私は忠実な労働者でありたいです。)
- They are loyal to their teacher.(彼らは先生に忠実です。)
- The soldier was loyal to his country.(その兵士は国に忠誠を誓っていました。)
- We should be loyal to our friends.(私たちは友達に忠実であるべきです。)
- A loyal person never tells lies.(忠実な人は決して嘘をつきません。)
「loyal」の様々な状況での使い方
「loyal」は様々な状況で使うことができる便利な単語です。以下では具体的なシーンごとに使い方を見ていきましょう。
友情や人間関係での「loyal」
友情や人間関係において、「loyal」は相手を裏切らず、困ったときにも助けてくれる誠実さを表します。
例文
- A loyal friend will help you in difficult times.(忠実な友人は困難な時にあなたを助けてくれます。)
- She has been loyal to him through good times and bad.(彼女は良い時も悪い時も彼に忠実でした。)
ビジネスや仕事での「loyal」
ビジネスの文脈では、「loyal」は顧客や従業員の忠誠心を表現するのによく使われます。
例文
- Loyal customers come back again and again.(忠実な顧客は何度も繰り返し来店します。)
- The company rewards its loyal employees.(その会社は忠実な従業員に報いています。)
ペットや動物に関する「loyal」
犬などのペットについて話すとき、「loyal」はよく使われる表現です。
例文
- Dogs are known for being loyal pets.(犬は忠実なペットとして知られています。)
- My cat is not as loyal as my dog.(私の猫は犬ほど忠実ではありません。)
「loyal」の関連表現と派生語
「loyal」には関連する表現や派生語がいくつかあります。これらを知ることで、より豊かな英語表現が可能になります。
「loyalty」(忠誠心、忠実さ)
「loyal」の名詞形は「loyalty」で、「忠誠心」「忠実さ」を意味します。
例文
- His loyalty to the team is impressive.(彼のチームへの忠誠心は印象的です。)
- Customer loyalty is important for business.(顧客の忠誠心はビジネスにとって重要です。)
「loyally」(忠実に、誠実に)
「loyal」の副詞形は「loyally」で、「忠実に」「誠実に」という意味になります。
例文
- He has served the company loyally for twenty years.(彼は20年間忠実に会社に勤めてきました。)
- The dog followed its master loyally.(その犬は忠実に主人についていきました。)
「loyal to」と「disloyal to」
「loyal to」の反対は「disloyal to」(〜に不忠実な)となります。
例文
- He was never disloyal to his friends.(彼は決して友達に不忠実ではありませんでした。)
- Being disloyal to your team can cause problems.(チームに不忠実であることは問題を引き起こす可能性があります。)
「loyal」と「royal」の違い
英語を学ぶ日本人にとって、「loyal」と「royal」は混同しやすい単語です。スペルがよく似ており、カタカナで書くとどちらも「ロイヤル」となりますが、意味は全く異なります。
「loyal」の意味と用法
「loyal」は「忠実な、忠誠心のある、誠実な」という意味です。
例文
- A loyal friend never leaves you.(忠実な友人は決してあなたを見捨てません。)
- She is loyal to her principles.(彼女は自分の原則に忠実です。)
「royal」の意味と用法
一方、「royal」は「王の、王室の、王にふさわしい」という意味です。
例文
- The royal family lives in the palace.(王室は宮殿に住んでいます。)
- He received a royal welcome.(彼は王者のような歓迎を受けました。)
発音の違い
両者は発音も少し異なります。
- loyal: /ˈlɔɪəl/(ロイアル)- “L”で始まる
- royal: /ˈrɔɪəl/(ロイアル)- “R”で始まる
日本人にとって「L」と「R」の発音の違いは難しいポイントですが、単語の最初の音に注意して区別するようにしましょう。
「loyal」のよくある間違いと注意点
「loyal」を使う際によくある間違いや注意点をいくつか紹介します。
「loyal」と「royal」の混同
前述のように、「loyal」(忠実な)と「royal」(王室の)は混同されやすい単語です。文脈から判断して適切な単語を選びましょう。
例(誤):The royal customer always buys our products.
例(正):The loyal customer always buys our products.(忠実な顧客はいつも私たちの製品を購入します。)
「loyalty」と「royalty」の混同
名詞形でも同様の混同が起こりやすいです。
- loyalty:忠誠心、忠実さ
- royalty:王族、著作権使用料
例(誤):The company pays royalty to its employees.
例(正):The company values the loyalty of its employees.(その会社は従業員の忠誠心を大切にしています。)
前置詞の使い方の間違い
「loyal」の後には基本的に「to」を使います。「for」や「with」などの前置詞と間違えないようにしましょう。
例(誤):He is loyal for his country.
例(正):He is loyal to his country.(彼は国に忠実です。)
比較級・最上級の形の間違い
多音節の形容詞である「loyal」の比較級は「more loyal」、最上級は「most loyal」が一般的です。「loyaler」「loyalest」という形も稀に見られますが、一般的ではないため注意が必要です。
例(誤):He is loyaler than his brother.
例(正):He is more loyal than his brother.(彼は兄よりも忠実です。)
「loyal」に関する表現の拡張
「loyal」に関連する表現や熟語をいくつか見ていきましょう。これらを知ることで、より自然な英語表現ができるようになります。
「a loyal follower」(忠実な信奉者・フォロワー)
特定の人物や思想、ブランドなどを熱心に支持する人を表現する際に使います。
例文
- She is a loyal follower of that author.(彼女はその作家の忠実な信奉者です。)
- The band has many loyal followers on social media.(そのバンドはソーシャルメディアに多くの忠実なフォロワーがいます。)
「brand loyalty」(ブランドへの忠誠心)
マーケティングの文脈でよく使われる表現で、消費者が特定のブランドに対して持つ忠誠心を表します。
例文
- Apple has strong brand loyalty among its customers.(アップルはその顧客の間で強いブランド忠誠心を持っています。)
- Building brand loyalty takes time.(ブランド忠誠心を構築するには時間がかかります。)
「undying loyalty」(不滅の忠誠心)
非常に強い忠誠心や献身を表現する表現です。
例文
- The soldier showed undying loyalty to his country.(その兵士は国に対して不滅の忠誠心を示しました。)
- She has undying loyalty to her friends.(彼女は友人たちに対して不滅の忠誠心を持っています。)
「loyal」の様々な例文パターン
「loyal」を使った様々な例文パターンを紹介します。シーンごとにどのように使われるかを見ていきましょう。
日常会話での例文
例文
- I have a loyal friend who always helps me.(私には私をいつも助けてくれる忠実な友人がいます。)
- He has been loyal to that brand for many years.(彼は何年もの間そのブランドに忠実でした。)
- My sister is loyal to her favorite singer.(私の姉は好きな歌手に忠実です。)
- We should be loyal to people who trust us.(私たちは私たちを信頼する人々に忠実であるべきです。)
ビジネス関連の例文
例文
- The company values loyal employees.(その会社は忠実な従業員を大切にします。)
- Building a loyal customer base is important.(忠実な顧客基盤を構築することは重要です。)
- She has been loyal to this company for twenty years.(彼女は20年間この会社に忠実でした。)
- Our marketing strategy aims to create more loyal customers.(私たちのマーケティング戦略はより多くの忠実な顧客を作ることを目指しています。)
感情表現での例文
例文
- I feel loyal to my hometown.(私は故郷に忠誠心を感じています。)
- His loyal support helped me through difficult times.(彼の忠実な支援が私を困難な時期を乗り越える助けになりました。)
- She remains loyal to her principles despite pressure.(彼女は圧力にもかかわらず自分の原則に忠実なままです。)
- The fans stayed loyal even when the team was losing.(ファンはチームが負けているときでも忠実でした。)
「loyal」に関する問題
ここでは「loyal」の理解を深めるための問題を10問用意しました。それぞれの問題に挑戦してみましょう。問題と解答をそれぞれまとめています。
- 次の文の空欄に適切な単語を入れなさい:She is very _ to her friends.
- 「loyal」の意味として正しいものはどれですか?
a) 王室の b) 忠実な c) 裕福な d) 孤独な - 「loyal」と「royal」の違いを説明しなさい。
- 「loyalty」は何品詞ですか?
- 次の文を日本語に訳しなさい:My dog is very loyal.
- 「彼女は会社に忠実です」を英語で表現しなさい。
- 「loyal」の反対語はどれですか?
a) disloyal b) unloyal c) nonloyal d) illoyal - 次の文の間違いを訂正しなさい:He is loyaler than his friend.
- 「loyal customer」は日本語で何と言いますか?
- 次の日本語を英語に訳しなさい:「忠実な友人は困ったときに助けてくれます。」
「loyal」に関するよくある質問
- 「loyal」とは何ですか?
-
「loyal」は英語の形容詞で、「忠実な」「忠誠心のある」「誠実な」という意味を持ちます。誰かや何かに対して変わらぬ心で接する様子を表現する単語です。
- 「loyal」と「faithful」の違いは何ですか?
-
両方とも「忠実な」という意味を持ちますが、「loyal」は主に組織や人に対する忠誠心を示し、「faithful」は約束や信念に対する忠実さや、結婚などでの誠実さを強調することが多いです。
- 「loyal」の名詞形は何ですか?
-
「loyal」の名詞形は「loyalty」で、「忠誠心」「忠実さ」を意味します。
- 「be loyal to」の意味は何ですか?
-
「be loyal to 〜」は「〜に忠実である」「〜に忠誠を誓う」という意味です。後に人、組織、概念などが続きます。
- 「loyal」の発音はどうですか?
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「loyal」は/ˈlɔɪəl/と発音され、日本語では「ロイアル」に近い発音になります。「ロ」にアクセントがあります。
- 「loyal」と「royal」はどう違いますか?
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「loyal」は「忠実な」という意味で、「royal」は「王室の、王にふさわしい」という意味です。発音もそれぞれ/ˈlɔɪəl/と/ˈrɔɪəl/で、最初の子音(LとR)が異なります。
- 「loyal」の反対語は何ですか?
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「loyal」の反対語は「disloyal」(不忠実な、裏切る)です。
- 「loyal customer」とは何ですか?
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「loyal customer」は「忠実な顧客」「常連客」を意味し、特定のブランドや店舗を継続的に利用する顧客を指します。
- 「loyalty program」とは何ですか?
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「loyalty program」は「ロイヤルティプログラム」「会員制度」のことで、顧客の継続的な利用を促すためのポイント制度やサービスを指します。
- 「loyal」の比較級と最上級は何ですか?
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「loyal」の比較級は「more loyal」、最上級は「most loyal」です。稀に「loyaler」「loyalest」という形も見られますが、一般的ではありません。
まとめ

この記事では、英語の形容詞「loyal」の意味と使い方について詳しく解説してきました。「loyal」は忠実さや誠実さを表す重要な単語で、人間関係からビジネスの場面まで幅広く使われています。
これからも英語を学ぶ上で、ぜひ活用してください。以下に記事のポイントをまとめます。
- 「loyal」は「忠実な」「忠誠心のある」「誠実な」を意味する形容詞である
- 多くの場合「be loyal to 〜」(〜に忠実である)の形で使われる
- 名詞の前に置いて「loyal friend」(忠実な友人)のように修飾することもできる
- 名詞形は「loyalty」(忠誠心)、副詞形は「loyally」(忠実に)
- 「royal」(王室の)と混同しやすいので注意が必要
- 比較級は「more loyal」、最上級は「most loyal」が一般的
- 友情、ビジネス、ペットなど様々な文脈で使われる
- 反対語は「disloyal」(不忠実な)
「loyal」は日常会話でもビジネスシーンでも頻繁に使われる単語です。この単語を正しく理解し使いこなすことで、より豊かな英語表現が可能になるでしょう。特に「loyal」と「royal」の区別は日本人にとって難しいポイントですが、この記事で学んだことを活かして正確に使い分けられるようになってください。
英語学習の旅は長いものですが、一つ一つの単語をしっかりと理解していくことで、着実に力がついていきます。「loyal」という単語が皆さんの英語表現の幅を広げる一助となれば幸いです。