大学で何かを専攻する際、英語ではどのように表現すればよいのでしょうか。「major in」はそんなときに使える便利な表現です。
この記事では、英語初学者の方でも理解できるよう、「major in」の意味と使い方について詳しく解説します。例文も多数紹介しますので、実際の会話やライティングに役立ててください。
「major in」の基本的な意味と使い方

「major in」は、主に大学での専攻について話すときに使われる表現です。日本語では「〜を専攻する」という意味になります。
「major」には「主要な」「大きな」という形容詞としての意味がありますが、動詞として使われると「専攻する」という意味になります。特に「major in〜」という形で、大学などの高等教育機関で特定の学問分野を中心に学ぶことを表します。
例えば、大学で経済学を専攻している場合は「I major in economics」と表現できます。これは日本の大学での「学部」や「学科」に相当する概念を表す表現です。
「major in」の使い方と文法
「major in」を使う際の基本的な文法構造は以下のようになります。
主語 + major in + 学問分野
この表現は通常、大学などの高等教育機関での専攻を表すときに使います。学問分野の前には冠詞(a, the)をつけないことが一般的です。
以下に基本的な使い方の例を示します。
例文
- I major in English at university.(私は大学で英語を専攻しています。)
- My brother majors in computer science.(私の兄はコンピュータサイエンスを専攻しています。)
- Do you major in mathematics?(あなたは数学を専攻していますか?)
「major in」の時制による変化
「major in」は他の動詞と同様に、時制によって形が変化します。以下に主な時制での使い方を示します。
- 現在形:現在の専攻を表すとき
- I major in biology.(私は生物学を専攻しています。)
- 現在進行形:現在進行中の専攻を強調するとき
- I’m majoring in physics.(私は物理学を専攻しています。)
- 過去形:過去の専攻を表すとき
- She majored in history when she was a student.(彼女は学生時代に歴史を専攻していました。)
- 未来形:将来の専攻予定を表すとき
- I will major in psychology next year.(来年は心理学を専攻する予定です。)
「major in」は特に大学生活や学歴について話すときに頻繁に使われる表現ですので、これらの時制の使い分けを覚えておくと便利です。
「major in」を使った例文
ここでは、「major in」を使った様々な例文を紹介します。実際の会話やライティングで使えるよう、場面ごとに分けて説明します。
現在形の例文
現在形は、現在の専攻や一般的な事実を述べるときに使います。
例文
- I major in Japanese at my university.(私は大学で日本語を専攻しています。)
- My sister majors in music at college.(私の姉は大学で音楽を専攻しています。)
- He majors in business administration.(彼は経営学を専攻しています。)
- Many students major in science these days.(最近は多くの学生が理科系を専攻しています。)
- What do you major in?(あなたは何を専攻していますか?)
現在形を使うことで、現在進行中または習慣的な専攻を表現できます。特に質問形式「What do you major in?」は、相手の専攻を尋ねる一般的な表現です。
現在進行形の例文
現在進行形は、現在進行中の専攻を強調したいときに使います。
例文
- I’m majoring in English literature this year.(今年は英文学を専攻しています。)
- She is majoring in economics at Tokyo University.(彼女は東京大学で経済学を専攻しています。)
- Are you majoring in art?(あなたは芸術を専攻していますか?)
- We are majoring in different subjects.(私たちは異なる科目を専攻しています。)
- They are majoring in computer science together.(彼らは一緒にコンピュータサイエンスを専攻しています。)
現在進行形は、「現在取り組んでいる」という進行中のニュアンスを強調する表現です。大学生活の中で進行中のプロセスとして専攻を表現したいときに適しています。
過去形の例文
過去形は、過去の専攻について話すときに使います。
例文
- I majored in mathematics when I was in college.(大学時代は数学を専攻していました。)
- She majored in French at university.(彼女は大学でフランス語を専攻していました。)
- Did you major in biology?(あなたは生物学を専攻していましたか?)
- My parents majored in the same subject.(私の両親は同じ科目を専攻していました。)
- He majored in physics but works in a different field now.(彼は物理学を専攻していましたが、今は別の分野で働いています。)
過去形は、すでに終えた専攻について話すときに使います。特に自己紹介や経歴を説明するときに役立ちます。
「major in」と類似表現の違い
「〜を専攻する」という意味を表す表現は「major in」だけではありません。ここでは類似表現との違いを解説します。
「My major is〜」との違い
「major in」の他に、「My major is〜」という表現も専攻を表すのによく使われます。
「My major is〜」は「major」を名詞として使った表現で、「私の専攻は〜です」という意味になります。
「major in」と「My major is〜」の違い
- 「major in」:動詞として使用(〜を専攻する)
- 「My major is〜」:名詞として使用(専攻は〜だ)
例文
- I major in history.(私は歴史を専攻しています。)
- My major is history.(私の専攻は歴史です。)
どちらも同じ内容を表していますが、文法的な構造が異なります。会話では両方がよく使われますので、どちらも覚えておくとよいでしょう。
「study」との違い
単に「勉強している」という意味では「study」という動詞も使えます。
「major in」と「study」の違い
- 「major in」:大学などでの専門的な専攻を表す
- 「study」:より一般的に「勉強する」という意味
例文
- I major in biology at university.(私は大学で生物学を専攻しています。)
- I study biology at university.(私は大学で生物学を勉強しています。)
「study」はより広い意味を持ち、必ずしも専攻を意味するわけではありません。授業で学んでいる、独学で勉強しているなど、幅広い学習活動を表現できます。一方、「major in」は正式な教育機関での専攻を意味します。
「specialize in」との違い
「専攻する」という意味では「specialize in」という表現もあります。しかし、使用される文脈が少し異なります。
「major in」と「specialize in」の違い
- 「major in」:主に大学学部レベルでの専攻
- 「specialize in」:大学院レベルや専門的な分野での専攻
例文
- I major in psychology at college.(私は大学で心理学を専攻しています。)
- I specialize in clinical psychology in graduate school.(私は大学院で臨床心理学を専攻しています。)
「specialize in」は、より専門的な分野や大学院での研究に使われることが多いです。また、職業の文脈でも「〜を専門とする」という意味で使われます。
「major」の他の意味と用法
「major」は「専攻する」以外にも様々な意味と用法があります。ここでは「major」の他の使い方について説明します。
形容詞としての「major」
「major」は形容詞として「主要な」「重要な」「大きな」という意味を持ちます。
例文
- This is a major problem in our society.(これは私たちの社会における主要な問題です。)
- She played a major role in the project.(彼女はそのプロジェクトで重要な役割を果たしました。)
- There are three major cities in this region.(この地域には3つの主要都市があります。)
- Learning grammar is a major part of language study.(文法学習は言語学習の重要な部分です。)
- The team faced a major challenge last year.(チームは昨年大きな課題に直面しました。)
形容詞としての「major」は、重要性や規模の大きさを強調するときに使われます。
名詞としての「major」
「major」は名詞としても使われます。主な意味としては以下のものがあります。
- 専攻、専攻科目
- What’s your major?(あなたの専攻は何ですか?)
- My major is English literature.(私の専攻は英文学です。)
- 軍隊の階級(少佐)
- He was promoted to major last month.(彼は先月、少佐に昇進しました。)
- The major gave orders to the soldiers.(少佐は兵士たちに命令を出しました。)
- 音楽用語(長調)
- This piece is in C major.(この曲はハ長調です。)
名詞としての「major」は、特に「専攻」という意味で会話でよく使われます。大学生活や学歴について話すとき、「What’s your major?」(専攻は何ですか?)という質問はとても一般的です。
「major in」に関するよくある質問
ここでは「major in」に関するよくある質問とその回答を紹介します。
- 「major in」と「have a major in」の違いは何ですか?
-
「major in」は動詞として「〜を専攻する」という意味で、現在進行中の専攻を表すことが多いです。一方、「have a major in」は「〜の専攻を持っている」という意味で、取得した専攻や資格を表すことが多いです。
- I major in economics.(私は経済学を専攻しています。)
- I have a major in economics.(私は経済学の専攻を持っています。)
- 大学以外の教育機関でも「major in」を使えますか?
-
「major in」は主に大学(college, university)での専攻を表す表現です。高校以下の教育機関では通常使いません。専門学校などでは状況によって使える場合もありますが、一般的には高等教育機関での専門的な学習に使われます。
- 複数の専攻がある場合はどう表現しますか?
-
複数の専攻がある場合は、「and」でつないで表現できます。また、主専攻と副専攻がある場合は、「major in〜 and minor in〜」という表現を使います。
- I major in history and literature.(私は歴史と文学を専攻しています。)
- I major in psychology and minor in sociology.(私は心理学を主専攻とし、社会学を副専攻としています。)
- 「major」と「course」の違いは何ですか?
-
「major」は大学での専攻分野全体を指し、通常、卒業までの数年間にわたって学ぶ主要な学問領域を意味します。一方、「course」は個々の授業や講座を指します。
- My major is business.(私の専攻はビジネスです。)
- I’m taking a course in marketing this semester.(今学期はマーケティングの授業を取っています。)
- 日本の「学部」は英語でどう表現しますか?
-
日本の大学の「学部」は英語では「faculty」または「department」、「school」などと表現されることが多いです。しかし、自分の専攻について話す際には、通常「I major in〜」または「My major is〜」を使います。
- I’m in the Faculty of Law.(私は法学部に所属しています。)
- I major in law.(私は法律を専攻しています。)
まとめ

この記事では「major in」の意味と使い方について詳しく解説しました。以下にポイントをまとめます。
- 「major in」は「〜を専攻する」という意味で、主に大学での専攻を表す表現
- 基本的な文法構造は「主語 + major in + 学問分野」
- 時制によって形が変化する(現在形、現在進行形、過去形など)
- 類似表現には「My major is〜」「study」「specialize in」がある
- 「My major is〜」:名詞として「専攻は〜だ」という意味
- 「study」:より一般的に「勉強する」という意味
- 「specialize in」:大学院レベルや専門的な分野での専攻を表す
- 「major」は形容詞として「主要な」「重要な」、名詞として「専攻」「少佐」などの意味もある
- 大学での専攻について話すとき、「What’s your major?」(専攻は何ですか?)という質問がよく使われる
「major in」は、英語での自己紹介や学歴の説明、大学生活についての会話などで頻繁に使われる表現です。この記事で紹介した例文を参考に、ぜひ実際の会話やライティングで使ってみてください。正しく使えるようになれば、英語での自己表現の幅が広がるでしょう。
また、大学での専攻について話すときには、「major in」だけでなく、「My major is〜」という表現も覚えておくと便利です。状況に応じて適切な表現を選べるようになりましょう。
英語学習では、こうした日常会話でよく使われる表現を身につけることが重要です。「major in」を使いこなして、自分の学歴や専門分野について英語で堂々と話せるようになってください。