「nab(ナブ)」は英語の動詞で、主に非公式な会話で使われるスラング表現です。「捕まえる」「逮捕する」「素早くつかむ」などの意味を持ち、特に何かを急いで手に入れる場面や、犯罪者を捕まえる状況でよく使われます。
この記事では、英語初学者向けに「nab」の意味や使い方、例文などを詳しく解説していきます。
「nab」とは?基本的な意味と用法

「nab」は口語的な表現で、主に3つの基本的な意味を持っています。まず、警察や当局が犯罪者を「捕まえる・逮捕する」という意味があります。次に、何かを「素早くつかむ・獲得する」という意味で使われます。そして、何かを「盗む・ひったくる」という意味もあります。
「nab」の語源は明確ではありませんが、17世紀後半から使われていたとされています。「kidnap(誘拐する)」との関連性も指摘されていますが、確実なことはわかっていません。カジュアルな表現であるため、フォーマルな文書やビジネス文書では使用を避け、代わりに「arrest(逮捕する)」「capture(捕獲する)」「obtain(獲得する)」などの言葉を使うのが適切です。
「nab」は簡単な発音と短い形式のため、日常会話では頻繁に使われる便利な表現です。特に、警察ドラマやニュース報道で犯罪者の逮捕を伝える際によく使われます。
「nab」の詳細な意味と具体的な用法
「nab」の意味をより詳しく理解するために、それぞれの用法について具体的に見ていきましょう。
犯罪者の逮捕や不正行為をする人を捕まえる
最も一般的な用法は、警察や当局が犯罪者を捕まえる、または不正行為をしている人を現行犯で取り押さえる状況です。
例文
- The police nabbed the thief after a chase.(警察は追跡の後、泥棒を捕まえました。)
警察や法執行機関が使う場合が多いですが、教師が不正行為をしている生徒を捕まえるなど、権威のある立場の人が規則を破る人を見つける場合にも使われます。
限られたものや機会を素早く獲得する
この用法では、限られた数量しかないものや、競争して手に入れようとするものを素早く確保することを表します。
例文
- I nabbed the last ticket to the concert.(私はコンサートの最後のチケットを手に入れました。)
特売品や限定品、人気のある座席など、「早い者勝ち」の状況でよく使われます。
物を盗む・ひったくる
この用法では、何かを盗んだり、ひったくったりする行為を表します。
例文
- Someone nabbed my wallet in the crowded market.(誰かが混雑した市場で私の財布をひったくりました。)
この意味での使用は前の二つほど一般的ではありませんが、特に小さなものを素早く盗む場合に使われることがあります。
「nab」の例文
「nab」の使い方をより具体的に理解するために、様々な状況での例文を見てみましょう。
犯罪者の逮捕に関する例文
例文
- The police nabbed three robbers last night.(警察は昨夜、3人の強盗を逮捕しました。)
- They finally nabbed the man who was stealing bikes.(彼らはついに自転車を盗んでいた男を捕まえました。)
- The security guard nabbed the shoplifter at the exit.(警備員は出口で万引き犯を捕まえました。)
- The FBI nabbed the hacker who attacked the website.(FBIはそのウェブサイトを攻撃したハッカーを逮捕しました。)
- My teacher nabbed me when I was using my phone in class.(先生は私が授業中に携帯電話を使っているところを捕まえました。)
素早く物を獲得する例文
例文
- I nabbed the last seat on the bus.(私はバスの最後の席を確保しました。)
- She nabbed a good deal on her new computer.(彼女は新しいコンピューターでお得な取引を手に入れました。)
- We need to nab those tickets before they sell out.(売り切れる前にそのチケットを手に入れる必要があります。)
- He nabbed the best spot in the parking lot.(彼は駐車場で一番良い場所を確保しました。)
- My friend nabbed the last piece of cake at the party.(友達はパーティーで最後のケーキを取りました。)
物を盗む・ひったくる例文
例文
- Someone nabbed my pen when I wasn’t looking.(誰かが私が見ていない間にペンを持っていきました。)
- The dog nabbed the sandwich from the table.(犬はテーブルからサンドイッチをくわえていきました。)
- A thief nabbed her purse while she was shopping.(彼女が買い物をしている間、泥棒が彼女のハンドバッグをひったくりました。)
- The cat nabbed the fish from my plate.(猫は私の皿から魚をさらっていきました。)
- Be careful with your phone, someone might nab it.(携帯に気をつけて、誰かがそれを盗むかもしれないから。)
「nab」の発音とカタカナ表記
「nab」の発音は英語では「ナブ」と発音されます。発音記号では /næb/ と表記されます。「a」の音は日本語の「ア」と「エ」の中間のような音で、口を少し広げて発音します。
最後の「b」は唇を閉じて軽く「ブ」と発音します。
| 英語 | 発音記号 | カタカナ表記 |
|---|---|---|
| nab | /næb/ | ナブ |
| nabbed | /næbd/ | ナブド |
| nabbing | /ˈnæbɪŋ/ | ナビング |
「nab」は1つの音節(シラブル)からなる短い単語で、発音も比較的簡単です。英語の多くのスラングと同様に、シンプルで発音しやすいのが特徴です。
「nab」の類義語と使い分け
「nab」には様々な類義語があります。状況によって最適な単語を選ぶことが大切です。
「catch」との違い
「catch」は「捕まえる」という意味で「nab」と似ていますが、「catch」はより一般的で広い意味で使われます。「nab」は特に素早く、突然捕まえる状況や、犯罪者を捕まえる文脈で使われることが多いです。
例文
- I caught a ball.(私はボールを捕まえました。)- 一般的な「捕まえる」行為
- The police nabbed the suspect.(警察は容疑者を逮捕しました。)- 犯罪者を捕まえる特定の状況
「arrest」との違い
「arrest」は公式に逮捕するという法的な意味合いが強く、主に警察や法執行機関が使う言葉です。「nab」はより非公式で、必ずしも法的な逮捕を意味しないこともあります。
例文
- The officer arrested the man for drunk driving.(警官は飲酒運転で男性を逮捕しました。)- 公式な逮捕
- The security guard nabbed the teenager who was stealing.(警備員は盗みをしていた十代の若者を捕まえました。)- 非公式な捕獲
「grab」との違い
「grab」は「掴む」「つかむ」という物理的な動作を強調します。「nab」は「捕まえる」という結果に焦点が当てられています。
例文
- He grabbed my arm.(彼は私の腕をつかみました。)- 物理的な動作
- I nabbed the last ticket.(私は最後のチケットを手に入れました。)- 結果に焦点
「seize」との違い
「seize」は公式かつ力強く何かを掴むことを意味し、「nab」よりも文語的です。
例文
- The customs officers seized the illegal goods.(税関職員は違法な商品を押収しました。)- 公式な押収
- He nabbed my pen when I wasn’t looking.(彼は私が見ていない間にペンをひったくりました。)- 非公式な行為
「nab」のよくある間違いと注意点
英語学習者が「nab」を使う際によくある間違いや注意点をいくつか紹介します。
フォーマルな場面での使用
「nab」は非公式な表現であるため、ビジネス文書や学術論文、公式スピーチなどのフォーマルな場面では使用を避けるべきです。代わりに「capture」「arrest」「obtain」「acquire」などの言葉を使いましょう。
誤用例:The police nabbed the suspect yesterday.(フォーマルな警察報告書で)
正しい例:The police arrested the suspect yesterday.
「nab」と「forget」の混同
一部の英語学習者は「forget」(忘れる)と「nab」(捕まえる)を混同することがあります。この二つの単語は全く意味が異なるので注意しましょう。
誤用例:I nabbed my keys at home.(私は家で鍵を忘れました。)
正しい例:I forgot my keys at home.
受け身表現での注意
「nab」は受け身表現でも使われますが、公式な文脈では「was arrested」「was captured」などの表現の方が適切です。
誤用例:The criminal was nabbed by the FBI.(公式な法廷文書で)
正しい例:The criminal was arrested by the FBI.
「nabbed」の発音
過去形の「nabbed」は「ナブド」と発音しますが、「d」の音が弱くなりがちです。正確に発音するように注意しましょう。
「leave」と「nab」の混同
物を「置き忘れる」という意味で「nab」を使うのは誤りです。この場合は「leave」や「forget」を使います。
誤用例:I nabbed my umbrella on the train.(私は電車に傘を置き忘れました。)
正しい例:I left my umbrella on the train.
「nab」に関する問題
「nab」の使い方をよく理解するために、10問の練習問題を解いてみましょう。それぞれの問題では、「nab」を使った文章の意味を考え、正しい使い方を学びましょう。
問題は、全て日本語に翻訳する形式です。問題を解いた後、解答を確認して理解を深めてください。
- The police nabbed the thief who was running away.
- She nabbed the last cookie before anyone else could take it.
- The teacher nabbed the student who was using his phone during the test.
- We need to nab those concert tickets before they sell out.
- The cat nabbed the mouse in the garden.
- He nabbed a good deal on his new car.
- Security guards nabbed three teenagers who were trying to sneak into the movie theater.
- I nabbed the last seat on the crowded bus.
- The dog nabbed the ball that I threw.
- She was nabbed for speeding on the highway.
「nab」に関するよくある質問
- 「nab」はフォーマルな文書で使えますか?
-
いいえ、「nab」は口語表現であり、非公式な会話や文章で使われます。ビジネス文書や学術論文などのフォーマルな文脈では、「arrest」「capture」「obtain」などの言葉を使うことをお勧めします。
- 「nab」は「盗む」という意味もありますか?
-
「nab」には「素早く取る」という意味があり、文脈によっては「盗む」や「ひったくる」という意味にもなります。ただし、主に使われるのは「捕まえる」「逮捕する」「素早く手に入れる」という意味です。
- 「nab」の過去形と過去分詞形はどうなりますか?
-
「nab」の過去形と過去分詞形はどちらも「nabbed」です。例えば「The police nabbed the thief yesterday.」(警察は昨日泥棒を捕まえました。)
- 「nab」は名詞としても使えますか?
-
一般的に「nab」は動詞として使われ、名詞としての使用は一般的ではありません。ただし、スラングとして「quick nab」(素早い捕獲)のような表現が使われることもあります。
- 「nab」と「catch」はどう違いますか?
-
「catch」はより一般的で広い意味を持ち、「捕まえる」「捕獲する」「掴む」などの意味があります。一方、「nab」は特に素早く、突然捕まえる状況や、犯罪者を逮捕する文脈で使われることが多いです。また、「nab」は非公式な表現です。
- 「nab」は日常会話でよく使われますか?
-
はい、「nab」は英語の日常会話、特にアメリカ英語でよく使われます。「I nabbed the last ticket.」(最後のチケットを手に入れた)や「The police nabbed the suspect.」(警察は容疑者を捕まえた)のような表現は一般的です。
- 「nab」は子供向けの英語でも使いますか?
-
「nab」は特に子供向けの表現というわけではありませんが、複雑ではないため、子供向けの物語や会話でも使われることがあります。ただし、教育的な文脈では「catch」や「take」などのより一般的な単語が好まれる傾向があります。
- 「nab」はイギリス英語とアメリカ英語で意味が違いますか?
-
「nab」の基本的な意味は、イギリス英語とアメリカ英語で大きな違いはありません。どちらでも「捕まえる」「素早く手に入れる」という意味で使われます。ただし、使用頻度や特定の表現方法には若干の違いがあるかもしれません。
まとめ

この記事では、英語の動詞「nab」について詳しく解説しました。「nab」は日常会話でよく使われるスラング表現で、主に「捕まえる」「素早く手に入れる」「ひったくる」などの意味を持ちます。
以下が「nab」に関する主なポイントです。
- 「nab」は非公式な表現で、主に口語で使われる
- 主な意味は「犯罪者を捕まえる・逮捕する」「素早く何かを掴む・獲得する」「盗む・ひったくる」
- 発音は「ナブ」で、過去形・過去分詞形は「nabbed」
- フォーマルな文脈では使わず、代わりに「arrest」「capture」「obtain」などを使う
- 「catch」よりも特定の状況(素早い捕獲や犯罪者の逮捕)で使われることが多い
- 日常会話や非公式な文章では頻繁に使われる
- 使い方によっては肯定的な意味(良い機会を掴む)にも否定的な意味(逮捕される)にもなる
英語のスラングや口語表現を学ぶことは、ネイティブスピーカーとの会話や映画・ドラマを理解するのに役立ちます。「nab」のような表現を適切な場面で使えるようになると、より自然な英語表現が可能になります。
ぜひ日常会話で使ってみてください。

