「nap」は英語で「昼寝」や「うたた寝」を意味する単語で、名詞としても動詞としても使うことができます。短時間の休息的な睡眠を表現する際によく使われる基本的な単語です。日中のちょっとした睡眠や休憩を英語で表現したいとき、この「nap」という単語は非常に便利です。
この記事では、英語初学者の方でも理解しやすいように、「nap」の意味や使い方、例文などを詳しく解説していきます。
「nap」とは?その基本的な意味

「nap」は、主に昼間に短時間とる睡眠のことを指します。日本語では「昼寝」「うたた寝」「仮眠」などと訳されることが多い単語です。通常、ベッドではなくソファーや椅子などでとる短い睡眠を表現する時に使われます。夜の長時間の睡眠である「sleep」とは区別して使われています。
「nap」は名詞としても動詞としても使うことができます。名詞として使う場合は「a nap(一回の昼寝)」のように使い、動詞として使う場合は「I nap every day(私は毎日昼寝をします)」のように使います。特に名詞の用法では「take a nap(昼寝をする)」や「have a nap(昼寝をする)」というフレーズがよく使われます。
「nap」の発音と語源
「nap」の発音は「ナップ」となります。短く明瞭に発音するのがポイントです。アクセントは「nap」の一音節にあります。
この単語の語源については明確な記録はありませんが、古くから英語圏で使われてきた単語で、短時間の睡眠を表す基本的な表現として定着しています。
「nap」の基本的な用法
「nap」は主に以下のような状況で使われます。
- 昼食後の短い睡眠
- 仕事や勉強の合間の休息
- エネルギーを回復させるための短時間の睡眠
- 長時間活動する前の仮眠
「nap」の使い方と例文
「nap」は日常会話でよく使われる表現です。特に「take a nap」(昼寝をする)というフレーズは、英語圏では頻繁に使われています。
ここでは、「nap」を使った基本的な例文を紹介します。
名詞としての「nap」の使い方
名詞として「nap」を使う場合、多くは「take a nap」または「have a nap」という形で使われます。
例文
- I need a nap. (私は昼寝が必要です。)
- She took a nap after lunch. (彼女は昼食後に昼寝をしました。)
- A short nap makes me feel better. (短い昼寝で気分が良くなります。)
- My grandfather has a nap every afternoon. (私の祖父は毎日午後に昼寝をします。)
- Would you like to take a nap? (昼寝をしたいですか?)
動詞としての「nap」の使い方
「nap」は動詞としても使うことができます。
例文
- I usually nap for 20 minutes. (私はたいてい20分間昼寝します。)
- The baby is napping right now. (赤ちゃんは今昼寝中です。)
- He naps every day after school. (彼は毎日学校の後で昼寝をします。)
- Do you nap during the day? (あなたは日中に昼寝をしますか?)
- They were napping on the sofa. (彼らはソファーで昼寝をしていました。)
「nap」に関する表現
「nap」に関連するいくつかの表現があります。
power nap(パワーナップ)
「power nap」は、仕事や勉強の効率を上げるための短時間(通常15〜20分程度)の仮眠を指します。
例文
- I take a power nap during my lunch break. (私は昼休みにパワーナップをとります。)
- A power nap can boost your energy. (パワーナップはあなたのエネルギーを高めることができます。)
cat nap(キャットナップ)
「cat nap」は、猫のように短い時間だけ眠ることを指します。
例文
- She likes to take cat naps throughout the day. (彼女は一日中キャットナップをとるのが好きです。)
- Just a cat nap was enough to refresh me. (ほんの少しの猫のような昼寝で私はリフレッシュできました。)
「nap」と関連する表現の違い
「nap」と似た意味を持つ英語表現がいくつかあります。ここでは、それらの表現との違いを説明します。
「nap」と「doze」の違い
「doze」(ドーズ)も短時間眠ることを表しますが、「nap」と「doze」には微妙な違いがあります。「nap」が意図的に短時間眠ることを指すのに対し、「doze」は無意識にうとうとしてしまうような状態を表します。
例文
- She dozed off during the movie. (彼女は映画の間にうとうとしてしまいました。)
- I was just dozing in the chair. (私はただ椅子でうとうとしていただけです。)
「nap」と「snooze」の違い
「snooze」(スヌーズ)も短時間眠ることを意味しますが、特にアラームが鳴った後にもう少し寝ることを指すことが多いです。また、アラーム時計の機能としての「スヌーズボタン」にも関連しています。
例文
- He hit the snooze button three times this morning. (彼は今朝スヌーズボタンを3回押しました。)
- I like to snooze for ten more minutes after my alarm. (私はアラームの後にもう10分間スヌーズするのが好きです。)
「nap」と「siesta」の違い
「siesta」(シエスタ)は特に南ヨーロッパやラテンアメリカの国々で行われる文化的な昼寝の時間を指します。通常は昼食後の暑い時間帯に行われます。
例文
- In Spain, many people take a siesta in the afternoon. (スペインでは、多くの人が午後にシエスタをとります。)
- The siesta is an important part of their culture. (シエスタは彼らの文化の重要な部分です。)
「nap」の効果と重要性
「nap」、つまり昼寝には多くの効果があることが研究で示されています。短時間の昼寝は集中力を高め、生産性を向上させ、気分を良くするなどの効果があります。
「nap」の健康効果
短時間の昼寝(nap)は以下のような効果があるといわれています。
- 疲労回復
- 集中力の向上
- 記憶力の強化
- ストレスの軽減
- 気分の改善
特に20分程度の短い昼寝は「パワーナップ」と呼ばれ、仕事や勉強の効率を上げるために効果的です。
例文
- I feel more focused after a 20-minute nap. (20分の昼寝の後、より集中力が増します。)
- Taking a nap improved my mood. (昼寝をすることで気分が良くなりました。)
「nap」の適切な時間と方法
効果的な昼寝(nap)のためには、適切な時間と方法が重要です。一般的に、昼寝は以下のポイントを意識するとより効果的になります。
- 長さ:20分程度が理想的(長すぎると深い睡眠に入り、起きた後に眠気が残る)
- 時間帯:午後の早い時間(午後2時〜3時頃)
- 環境:静かで適度に暗い場所
例文
- The best time for a nap is early afternoon. (昼寝に最適な時間は午後の早い時間です。)
- A 20-minute nap is better than a one-hour nap. (20分の昼寝は1時間の昼寝よりも良いです。)
「nap」のよくある間違いと注意点
「nap」を使う際によくある間違いや注意点をいくつか紹介します。これらのポイントを意識することで、より自然な英語表現ができるようになります。
「sleep」と「nap」の混同
英語初学者がよく間違えるのは、「sleep」と「nap」を混同することです。「sleep」は主に夜の長時間の睡眠を指し、「nap」は短時間の昼寝を指します。
× I sleep for 30 minutes after lunch.
○ I nap for 30 minutes after lunch.
(昼食後30分間昼寝をします。)
× I take a sleep in the afternoon.
○ I take a nap in the afternoon.
(午後に昼寝をします。)
「take a nap」と「have a nap」の使い分け
「take a nap」と「have a nap」はどちらも「昼寝をする」という意味で、基本的には同じ意味で使うことができます。
アメリカ英語では「take a nap」の方がやや一般的ですが、イギリス英語では「have a nap」もよく使われます。どちらも間違いではありません。
例文
- I usually take a nap after lunch. (私はたいてい昼食後に昼寝をします。)
- He had a nap on the sofa. (彼はソファーで昼寝をしました。)
「nap」の長さに関する表現の間違い
「nap」は基本的に短時間の睡眠を指すため、「long nap」という表現は矛盾していると考える人もいます。しかし、実際には相対的な意味で「long nap」という表現も使われます。
例文
- I took a long nap today – almost two hours! (今日は長い昼寝をしました – ほぼ2時間も!)
- A short nap is better than no nap at all. (短い昼寝はまったく昼寝をしないよりは良いです。)
「nap」に関する問題
ここでは、「nap」に関する知識を確認するための問題を10問用意しました。それぞれの問題で「nap」の意味や使い方を確認してみましょう。問題を解いた後で、解答と説明を確認してください。
- 次の文の空欄に適切な単語を入れなさい:「I usually _ a nap after lunch.」
- 「nap」と「sleep」の主な違いは何ですか?
- 次の文を日本語に訳しなさい:「She takes a nap every afternoon.」
- 「power nap」とは何ですか?
- 次の日本語を英語に訳しなさい:「私は昼食後に昼寝をしました。」
- 「nap」と「doze」の違いは何ですか?
- 次の文の誤りを訂正しなさい:「I sleep for 30 minutes during the day.」
- 「siesta」とは何ですか?
- 次の文を英語に訳しなさい:「子供たちは午後に昼寝をしています。」
- 効果的な昼寝(nap)の理想的な長さは何分ですか?
「nap」に関するよくある質問
「nap」について、英語学習者からよく寄せられる質問とその回答をまとめました。
- 「nap」と「sleep」はどう違いますか?
-
「nap」は短時間の昼寝や仮眠を指し、主に日中に行われるものです。一方、「sleep」は通常、夜間の長時間にわたる睡眠を指します。「nap」は休憩や回復が目的の短い睡眠ですが、「sleep」は身体と脳の深い回復のための長時間の睡眠です。
- 「take a nap」と「have a nap」はどちらが正しいですか?
-
どちらも正しい表現です。「take a nap」と「have a nap」はどちらも「昼寝をする」という意味で、ほぼ同じように使用されます。アメリカ英語では「take a nap」がより一般的ですが、イギリス英語では「have a nap」もよく使われます。個人の好みや地域によって使い分けられることがあります。
- 「nap」は動詞として使えますか?
-
はい、「nap」は動詞としても使うことができます。例えば、「I usually nap in the afternoon」(私はたいてい午後に昼寝をします)のように使います。名詞としての用法(take a nap)の方がやや一般的ですが、動詞としての用法も日常会話でよく使われます。
- 理想的な「nap」の長さはどれくらいですか?
-
理想的な昼寝(nap)の長さは約20分と言われています。この長さであれば、深い睡眠に入らずに済むため、起きた後の睡眠慣性(寝起きの悪さ)が少なく、すぐに頭がクリアになります。30分以上の昼寝は深い睡眠に入る可能性があり、起きた直後に眠気や頭の重さを感じることがあります。
- 「power nap」とは何ですか?
-
「power nap」は、最大の効果を得るための短時間(通常15〜20分程度)の仮眠を指します。特に仕事や勉強の合間に取る集中力を回復させるための昼寝で、生産性の向上を目的としています。長すぎない時間で最大の回復効果を得ることから「パワーナップ」と呼ばれています。
- 子供の「nap」と大人の「nap」は同じですか?
-
基本的な概念は同じですが、長さや頻度が異なります。子供、特に幼児や乳児は、発達のために日中に複数回の長めの昼寝が必要です。一方、大人の昼寝は通常1日1回、短時間(15〜30分程度)のものが理想的とされています。また、子供の昼寝は成長と発達に不可欠な要素ですが、大人の昼寝はより選択的で回復や気分転換が目的です。
- 「nap」と「siesta」の違いは何ですか?
-
「nap」は一般的な短時間の昼寝を指す言葉ですが、「siesta」はスペインやラテンアメリカなどの特定の文化圏で行われる午後の長めの休憩・昼寝の習慣を指します。「siesta」は通常、昼食後の最も暑い時間帯に取られ、文化的な習慣として定着しています。「nap」がより一般的で短い休息を指すのに対し、「siesta」はより特定の文化的コンテキストを持っています。
まとめ

この記事では、英語の「nap」の意味や使い方について詳しく解説しました。「nap」は日常的によく使われる英単語で、短時間の昼寝や休息を表現する際に便利な表現です。基本的な用法から応用まで、実用的な例文とともに理解を深めることができたと思います。
「nap」に関する主なポイントをまとめると次のようになります。
- 「nap」は短時間の昼寝や仮眠を意味する
- 名詞としても動詞としても使える
- 名詞の場合は主に「take a nap」「have a nap」という形で使われる
- 「sleep」は長時間の夜の睡眠、「nap」は短時間の日中の睡眠
- 「power nap」は効率的な短時間の仮眠
- 理想的な昼寝の長さは約20分
- 「nap」と似た表現に「doze」「snooze」「siesta」などがある
- 効果的な昼寝は集中力向上やストレス軽減などの効果がある
英語の学習において、日常生活でよく使われる表現を覚えることは非常に重要です。「nap」のような基本的な単語を正しく使いこなせるようになれば、より自然な英語表現ができるようになります。
この記事で学んだ知識を活かして、実際の会話や文章の中で「nap」を使ってみてください。短い休息を表現する際に、この便利な単語を活用しましょう。