「nevertheless」は英語の接続副詞で、「それにもかかわらず」「にもかかわらず」「しかしながら」という意味を持ちます。この単語は、前に述べた内容と対比する内容を導入する際に使用される重要な表現です。
本記事では、英語初学者の方にも分かりやすいよう、「nevertheless」の意味や使い方、例文などを詳しく解説していきます。この接続副詞を正しく使いこなせるようになれば、英語での表現の幅が広がり、より論理的でスムーズな文章が書けるようになるでしょう。
「nevertheless」とは?意味と基本的な使い方

「nevertheless」は「それにもかかわらず」「にもかかわらず」「しかしながら」という意味を持つ接続副詞です。この単語は、ある状況や事実があるにもかかわらず、それとは反対の結果や行動が起こることを示す際に使用されます。日本語に訳すと「それでもなお」「それにもかかわらず」という意味合いになります。
「nevertheless」は “never”(決して〜ない)、”the”(その)、”less”(より少ない)という要素から成り立っており、直訳すると「それでも決して少なくない」という意味になります。つまり、前述の内容に関わらず、後述の内容が変わらず重要であることを強調する表現です。
発音は「ネヴァーザレス」に近く、アクセントは “never” と “less” の部分に置かれます。初めて見る方には少し発音しづらく感じるかもしれませんが、何度か練習すれば自然に発音できるようになります。
「nevertheless」の品詞と役割
「nevertheless」は主に接続副詞として機能します。接続副詞とは、文と文をつなぐ役割を持ち、前後の文の論理関係を示す品詞です。「nevertheless」は特に「譲歩」の関係を表します。つまり、前の文で述べられた内容を認めた上で、それでも後の文で述べる内容が成り立つという関係性を示します。
例文
- He was sick. Nevertheless, he went to school.
(彼は病気だった。それにもかかわらず、彼は学校に行った。)
この例文では、「彼は病気だった」という状況があるにもかかわらず、「彼は学校に行った」という行動が取られたことを示しています。
前の文の内容を踏まえた上で、予想外の結果や行動を導入する際に「nevertheless」が使われています。
「nevertheless」の発音と語源
「nevertheless」の発音は英語学習者にとって少し難しいかもしれません。発音記号では /ˌnevəðəˈles/ と表記され、「ネヴァーザレス」のように発音します。アクセントは主に最後の音節 “less” に置かれます。
この単語は中英語の “never the lesse” から派生しました。これは「それでも決して少なくない」という意味で、時間の経過とともに一つの単語として定着しました。語源的には “never”(決して〜ない)、”the”(その)、”less”(より少ない)の組み合わせから成り立っています。
「nevertheless」の文中での位置と使い方
「nevertheless」は文中での位置によって、少しニュアンスが変わることがあります。主に文頭、文中、文末の3つの位置で使用されますが、それぞれの使い方について詳しく見ていきましょう。
文頭で使用する場合、「nevertheless」は前の文との強い対比を表します。文中で使用する場合は、前後をカンマで区切ることが多く、文の流れの中で対比を示します。文末での使用は比較的まれですが、文の最後に追加の対比を加える場合に使われます。
「nevertheless」を使う際は、前後の文脈がしっかりと対比関係にあることが重要です。単に話題を変えるだけであれば、「however」や「but」などの他の接続詞の方が適切な場合があります。
文頭での「nevertheless」の使い方
文頭で「nevertheless」を使用する場合、前の文との明確な対比を示します。この使い方が最も一般的です。
例文
- The weather was terrible. Nevertheless, we decided to go hiking.
(天気はひどかった。それにもかかわらず、私たちはハイキングに行くことにした。) - It was getting late. Nevertheless, he continued working.
(遅くなってきていた。それでも、彼は仕事を続けた。)
文頭で使用する場合、「nevertheless」の後にはカンマを置きます。これは読者や聞き手に一時的な休止を与え、対比関係を強調する効果があります。
文中での「nevertheless」の使い方
「nevertheless」は文中でも使用でき、この場合は通常、前後をカンマで区切ります。
例文
- She was tired, nevertheless, she finished her homework.
(彼女は疲れていた、それにもかかわらず、彼女は宿題を終えた。) - The project was difficult, nevertheless, the team completed it on time.
(そのプロジェクトは難しかった、それでも、チームは時間通りに完成させた。)
文中で使用する場合、「nevertheless」は挿入句として機能し、文の流れの中で対比を示します。前後のカンマは、この単語が文の主要な構文から分離されていることを示しています。
文末での「nevertheless」の使い方
「nevertheless」は文末でも使用できますが、この使い方は比較的まれです。文末で使用する場合、前にカンマを置きます。
例文
- The journey was long and tiring, nevertheless.
(その旅は長く疲れるものだった、それにもかかわらず。) - She decided to attend the meeting, nevertheless.
(彼女はそれでもミーティングに出席することにした。)
文末での使用は、文の最後に追加の対比や強調を加える効果があります。通常は、前の文との対比よりも、文内での譲歩関係を強調することが多いです。
「nevertheless」と類似表現の違い
英語には「nevertheless」と似た意味を持つ表現がいくつかあります。例えば「however」「nonetheless」「yet」「still」「even so」などです。これらの表現は互いに似ていますが、使用される文脈やニュアンスに微妙な違いがあります。
「nevertheless」は最も形式的な表現の一つであり、強い対比を示す際に使用されます。他の表現と比べて、より明確で強調された対比を表現したい場合に適しています。
「nevertheless」と「however」の違い
「nevertheless」と「however」はどちらも対比を表す接続副詞ですが、使用される文脈に違いがあります。
「however」はより一般的で、様々な場面で使用される汎用性の高い表現です。単純な対比や話題の転換を示す際に使用されることが多いです。一方、「nevertheless」はより強い対比、特に前の文で述べられた内容にもかかわらず、後の文の内容が成り立つという強い譲歩関係を示す場合に使用されます。
例文
- It was raining. However, we went to the park.
(雨が降っていた。しかし、私たちは公園に行った。) - It was raining heavily. Nevertheless, we went to the park.
(激しく雨が降っていた。それにもかかわらず、私たちは公園に行った。)
上の例では、「nevertheless」の方がより強い対比を示しており、雨が強く降っていたにもかかわらず公園に行ったという決断の意外性を強調しています。
「nevertheless」と「despite」「in spite of」の違い
「despite」と「in spite of」は前置詞句であり、「〜にもかかわらず」という意味を持ちますが、文法的な使い方が「nevertheless」とは異なります。
「despite」と「in spite of」は後ろに名詞または動名詞が続きます。一方、「nevertheless」は接続副詞であり、完全な文の前に置かれます。
例文
- Despite the rain, we went to the park.
(雨にもかかわらず、私たちは公園に行った。) - It was raining. Nevertheless, we went to the park.
(雨が降っていた。それにもかかわらず、私たちは公園に行った。)
両者は似た意味を持ちますが、文法的な構造が異なります。「despite」や「in spite of」は一つの文の中で対比関係を示しますが、「nevertheless」は通常、別々の文の間の対比関係を示します。
「nevertheless」と「yet」「still」の違い
「yet」と「still」も対比を示す副詞として使用できますが、「nevertheless」と比べるとよりカジュアルで、日常会話でよく使用されます。
「yet」は通常、文頭で使用されると「しかし」という意味になり、「still」は「それでもなお」という意味で使われます。どちらも「nevertheless」より形式度が低く、日常会話や非公式な文章でよく見られます。
例文
- He was tired. Yet, he continued working.
(彼は疲れていた。しかし、彼は仕事を続けた。) - She knew it was dangerous. Still, she decided to try.
(彼女はそれが危険だと知っていた。それでも、彼女は試してみることにした。) - The costs were high. Nevertheless, the company proceeded with the project.
(コストは高かった。それにもかかわらず、その会社はプロジェクトを進めた。)
「nevertheless」は最も形式的で強い対比を示す表現であり、公式な文書や学術的な文脈でよく使用されます。
「nevertheless」を使った例文
「nevertheless」の使い方をより深く理解するために、様々な文脈での例文を見ていきましょう。ここでは、日常会話、ビジネスシーン、学術的な文章など、様々な場面での「nevertheless」の使用例を紹介します。
日常会話での「nevertheless」の例文
日常会話では「nevertheless」はあまり頻繁には使用されませんが、時々使われることがあります。以下に、日常的な状況での「nevertheless」の使用例を示します。
例文
- I don’t like carrots. Nevertheless, I eat them because they are healthy.
(私はニンジンが好きではない。それにもかかわらず、健康のために食べている。) - The movie got bad reviews. Nevertheless, we decided to watch it.
(その映画は悪い評価を受けた。それでも、私たちはそれを見ることにした。) - He failed the test twice. Nevertheless, he will try again next month.
(彼はテストに2回失敗した。それでも、彼は来月再挑戦する予定だ。) - It’s a long way to the station. Nevertheless, I prefer walking to taking a bus.
(駅までは遠い道のりだ。それにもかかわらず、私はバスに乗るより歩くことを好む。) - She doesn’t speak English well. Nevertheless, she enjoys watching English movies.
(彼女は英語が上手ではない。それでも、彼女は英語の映画を見るのを楽しんでいる。)
ビジネスシーンでの「nevertheless」の例文
ビジネスシーンでは、「nevertheless」はより頻繁に使用されます。特に、報告書やビジネスメール、会議などの公式な場面で見られます。
例文
- The market conditions are challenging. Nevertheless, our company achieved its sales targets.
(市場環境は厳しい。それにもかかわらず、当社は販売目標を達成した。) - The project is behind schedule. Nevertheless, we are confident we can deliver on time.
(プロジェクトは予定より遅れている。それでも、私たちは期限通りに納品できると確信している。) - The proposal has some flaws. Nevertheless, it contains several innovative ideas.
(その提案にはいくつかの欠点がある。それにもかかわらず、いくつかの革新的なアイディアが含まれている。) - The costs were higher than expected. Nevertheless, the investment was worthwhile.
(コストは予想より高かった。それでも、その投資は価値があった。) - She has limited experience. Nevertheless, her skills are impressive.
(彼女は経験が限られている。それにもかかわらず、彼女のスキルは印象的だ。)
学術的な文章での「nevertheless」の例文
学術的な文章では、「nevertheless」は論理的な対比を示すために頻繁に使用されます。以下に、学術的な文脈での「nevertheless」の使用例を示します。
例文
- The experiment had limitations. Nevertheless, the results provide valuable insights.
(その実験には限界があった。それにもかかわらず、結果は貴重な洞察を提供している。) - The evidence is inconclusive. Nevertheless, it suggests a potential correlation.
(証拠は決定的ではない。それでも、潜在的な相関関係を示唆している。) - The theory has been challenged. Nevertheless, it remains influential in the field.
(その理論は異議を唱えられてきた。それにもかかわらず、その分野で影響力を持ち続けている。) - The sample size was small. Nevertheless, the findings were statistically significant.
(サンプルサイズは小さかった。それでも、調査結果は統計的に有意だった。) - The methodology has limitations. Nevertheless, it offers a novel approach to the problem.
(その方法論には限界がある。それにもかかわらず、問題に対する新しいアプローチを提供している。)
「nevertheless」のよくある間違いと注意点
「nevertheless」を使用する際には、いくつかの一般的な間違いや注意すべき点があります。ここでは、それらについて詳しく説明します。
「nevertheless」は比較的形式的な表現であるため、使用する文脈に注意が必要です。また、文法的な配置や句読点の使い方にも注意が必要です。以下に、よくある間違いと注意点を挙げます。
カンマの使い方に関する注意点
「nevertheless」を使用する際の句読点、特にカンマの使い方は重要です。一般的なルールは以下の通りです。
- 文頭で使用する場合:「Nevertheless」の後にカンマを置きます。
例:Nevertheless, we continued with our plan. - 文中で使用する場合:「nevertheless」の前後にカンマを置きます。
例:We were tired, nevertheless, we continued working. - 文末で使用する場合:「nevertheless」の前にカンマを置きます。
例:We decided to go ahead, nevertheless.
カンマを適切に使用することで、文の読みやすさと理解しやすさが向上します。カンマの欠如や不適切な配置は、文の意味を不明瞭にする可能性があります。
類似表現との混同
「nevertheless」と類似した表現(「however」「nonetheless」「yet」「still」など)を混同しないように注意しましょう。それぞれの表現には微妙なニュアンスの違いがあります。
「nevertheless」は最も強い対比を示し、形式的な表現です。「however」はより一般的で、様々な場面で使用されます。「nonetheless」は「nevertheless」とほぼ同じ意味ですが、少しくだけた表現です。「yet」と「still」はより日常的な表現です。
例えば、以下の文を比較してみましょう。
例文
- It was raining heavily. Nevertheless, we went for a walk.
(激しく雨が降っていた。それにもかかわらず、私たちは散歩に行った。) - It was raining heavily. However, we went for a walk.
(激しく雨が降っていた。しかし、私たちは散歩に行った。)
最初の文では、「nevertheless」を使用することで、雨が降っているにもかかわらず散歩に行ったという対比がより強調されています。二番目の文では、「however」を使用することで、単純な対比が示されています。
フォーマル・インフォーマルの違い
「nevertheless」は比較的形式的な表現であり、カジュアルな会話よりも、公式な文書や学術的な文脈でより適切です。日常会話では、「but」「still」「though」などの表現の方が自然に聞こえることが多いです。
例文
- フォーマル: The evidence is limited. Nevertheless, it supports our hypothesis.
(証拠は限られている。それにもかかわらず、それは私たちの仮説を支持している。) - カジュアル: The evidence is limited. Still, it backs up what we thought.
(証拠は限られている。それでも、それは私たちの考えを裏付けている。)
また、「nevertheless」を過剰に使用すると、文章が硬く、不自然に感じられることがあります。状況に応じて、適切な接続詞を選択することが重要です。
「nevertheless」に関する問題
以下に「nevertheless」の理解度を確認するための問題を10問用意しました。それぞれの問題に取り組んでみてください。
- 問題1: 次の文の空欄に適切な単語を入れなさい。
The weather was bad. __, we went to the beach. - 問題2: 次の文で「nevertheless」を使った文を作りなさい。
「彼女は病気だった。それでも、彼女は学校に行った。」 - 問題3: 次の文の「nevertheless」の位置が適切かどうか判断しなさい。
He was tired nevertheless, he finished his homework. - 問題4: 次の文を「nevertheless」を使って1つの文にしなさい。
The movie was long. We watched it to the end. - 問題5: 次の対話の空欄に適切な表現を入れなさい。
A: The restaurant has bad reviews.
B: __, I want to try it. - 問題6: 次の文の「nevertheless」を別の類似表現に置き換えなさい。
It was expensive. Nevertheless, I bought it. - 問題7: 次の文を英語に訳しなさい。
「雨が降っていた。それにもかかわらず、子供たちは外で遊んだ。」 - 問題8: 次の文の「nevertheless」の使い方が正しいかどうか判断しなさい。
Nevertheless it was difficult, she succeeded. - 問題9: 次の2つの文をつなげて、「nevertheless」を使った1つの文にしなさい。
He doesn’t like sports. He plays soccer every weekend. - 問題10: 次の文の空欄に適切な単語を入れなさい。
The task seemed impossible. __, they managed to complete it on time.
「nevertheless」に関するよくある質問
- 「nevertheless」と「however」はどう違いますか?
-
「nevertheless」と「however」はどちらも対比を示す接続副詞ですが、「nevertheless」はより強い対比、特に前の文で述べられた内容にもかかわらず後の文の内容が成り立つという強い譲歩関係を示します。「however」はより一般的で、様々な種類の対比や話題の転換を示すことができます。「nevertheless」は形式的な文脈でより適切であり、「however」はより広範な状況で使用できます。
- 「nevertheless」はいつも文頭に置かなければなりませんか?
-
いいえ、「nevertheless」は文頭、文中、文末のいずれの位置にも置くことができます。ただし、最も一般的なのは文頭での使用です。文頭で使用する場合は「Nevertheless, 〜」のように後ろにカンマを置きます。文中で使用する場合は前後をカンマで区切り、「〜, nevertheless, 〜」のようになります。文末で使用する場合は「〜, nevertheless.」のように前にカンマを置きます。
- 「nevertheless」の後には必ずカンマが必要ですか?
-
文頭で「Nevertheless」を使用する場合は、通常その後にカンマを置きます。これは読者に一時的な休止を提供し、対比関係を強調するためです。文中で使用する場合は前後をカンマで区切ります。ただし、文末で使用する場合は前にのみカンマを置きます。
- 「nevertheless」は口語でも使われますか?
-
「nevertheless」は主に書き言葉や公式な場面で使用される比較的形式的な表現です。日常会話では「but」「still」「though」などのよりカジュアルな表現が好まれることが多いです。ただし、教育レベルの高い話者やフォーマルな場面では「nevertheless」が使用されることもあります。
- 「nevertheless」と「nonetheless」の違いは何ですか?
-
「nevertheless」と「nonetheless」はほぼ同じ意味を持ち、多くの場合互換的に使用できます。どちらも「それにもかかわらず」という意味を持つ接続副詞です。わずかな違いとしては、「nonetheless」の方がやや少しくだけた印象を与えることがありますが、この違いは非常に微妙であり、多くの英語話者でさえ区別しません。
まとめ

本記事では、英語の接続副詞「nevertheless」の意味、使い方、例文などについて詳しく解説しました。「nevertheless」は「それにもかかわらず」「にもかかわらず」「しかしながら」という意味を持ち、前に述べた内容と対比する内容を導入する重要な表現です。
適切に使用することで、より論理的で洗練された英語表現が可能になります。以下に、「nevertheless」に関する主なポイントをまとめます。
- 「nevertheless」は主に接続副詞として機能し、「それにもかかわらず」という意味を持つ
- 文頭、文中、文末のいずれの位置でも使用可能だが、最も一般的なのは文頭での使用
- 文頭で使用する場合は後ろにカンマを置き、文中で使用する場合は前後をカンマで区切る
- 「however」「nonetheless」「yet」「still」などの類似表現と比べて、より強い対比を示し、形式的な表現である
- 主に書き言葉や公式な場面で使用され、日常会話ではより非公式な表現が好まれる
- 適切な文脈で使用することが重要であり、単なる話題の転換には不向き
- 学術論文やビジネス文書などで論理的な対比を示す際に特に有用
「nevertheless」の使い方を適切に理解し、実践的な例文を通じて習得することで、英語での表現の幅が広がります。対比関係を明確に示し、論理的な文章を構成する上で重要な役割を果たす表現です。
効果的な英語コミュニケーションのために、ぜひマスターしておきたい表現の一つです。

