「numb」は主に形容詞として使われる英単語で、「しびれた」「感覚がない」「麻痺した」といった意味を持ちます。また、動詞として「しびれさせる」「感覚を失わせる」という意味でも使用されます。物理的な感覚の喪失だけでなく、精神的・感情的な鈍さや無感覚さを表現する際にも頻繁に用いられる単語です。
本記事では、「numb」の様々な意味や使い方を、初心者にも分かりやすく例文とともに詳しく解説していきます。
numbとは?基本的な意味と用法

「numb」は、主に「感覚がない」「しびれた」「麻痺した」という意味を持つ英単語です。寒さや怪我などによって体の一部が感覚を失った状態を表現する時に使われるほか、ショックや悲しみなどで感情が麻痺したり、精神的に反応しなくなったりした状態も表します。
英語の日常会話や文学作品でも頻繁に登場する基本的な単語なので、ぜひマスターしておきましょう。
物理的な意味での「numb」
「numb」の最も基本的な意味は、体の一部が感覚を失った「しびれた」状態を表します。寒さや圧迫、血行不良などによって起こる一時的な感覚の喪失を表現する際によく使われます。例えば、雪の中で長時間過ごした後の指や、長時間同じ姿勢でいたことによる足のしびれなどを表現する時に使います。
この用法では、主に形容詞として使用されます。
感情的・精神的な意味での「numb」
「numb」は物理的な感覚の喪失だけでなく、精神的・感情的な反応の鈍さや無感覚さを表現する際にも使われます。強いショックや悲しみ、恐怖などを経験した後に、感情が一時的に働かなくなった状態や、長期間のストレスによって感情が麻痺したような状態を表します。
この用法も非常に一般的で、英語の歌詞や文学作品でもよく見られます。
numbの品詞と文法的な使い方
「numb」は主に形容詞として使われますが、動詞としても使用されます。それぞれの品詞における使い方や文法的なポイントを理解することで、より自然な英語表現ができるようになります。
形容詞としての「numb」
形容詞として使う場合、「numb」は主に以下の文法パターンで使われます。
- be動詞+numb:「〜がしびれている」
My fingers are numb from the cold.(寒さで指がしびれています) - numb+名詞:「しびれた〜」
I felt a numb sensation in my legs.(足にしびれを感じました) - go/get/become+numb:「〜がしびれてくる」
My feet became numb after standing for hours.(何時間も立っていた後、足がしびれてきました)
また、「numb with〜」や「numb from〜」という形で原因を示すこともできます。
動詞としての「numb」
動詞として使う場合は「〜をしびれさせる」「〜の感覚を奪う」という意味になります。一般的に他動詞として使われ、目的語を取ります。
- numb+目的語:「〜をしびれさせる」
The cold weather numbed my fingers.(寒い天気が私の指をしびれさせました) - numb+目的語+前置詞句:「〜を〜によってしびれさせる」
The medicine numbed the pain.(薬が痛みを和らげました)
動詞としての過去形・過去分詞形は「numbed」となります。
numbを使った例文と日常表現
「numb」を実際の文脈で理解するために、様々な例文や日常的な表現を見ていきましょう。ここでは中学英語レベルの簡単な例文を中心に紹介します。
物理的な「numb」を使った例文
例文
- My hands are numb because of the cold weather.(寒い天気で手がしびれています)
- Her fingers were numb after playing in the snow.(雪で遊んだ後、彼女の指はしびれていました)
- I sat on my leg for too long, and now it is numb.(足の上に長く座っていたので、今しびれています)
- The doctor gave me medicine to make my tooth numb.(医者は私の歯をしびれさせる薬をくれました)
- Cold water can make your hands numb.(冷たい水は手をしびれさせることがあります)
感情的な「numb」を使った例文
例文
- I felt numb when I heard the sad news.(悲しいニュースを聞いたとき、感情が麻痺しました)
- She was numb with shock after the accident.(事故の後、彼女はショックで感覚がなくなっていました)
- The sad movie left me feeling numb.(その悲しい映画を見て、感情が麻痺したように感じました)
- Too much work can make you feel emotionally numb.(あまりにも多くの仕事は、感情的に麻痺させることがあります)
- He became numb to criticism over time.(時間とともに、彼は批判に対して無感覚になりました)
「numb」を含む一般的な表現
- numb with fear(恐怖で感覚がない)
- numb with cold(寒さでしびれている)
- emotionally numb(感情的に麻痺した)
- go numb(しびれてくる)
- become numb to something(何かに対して無感覚になる)
numbの類義語と対義語
「numb」の意味をより深く理解するために、類義語(似た意味を持つ単語)と対義語(反対の意味を持つ単語)についても見ていきましょう。
numbの類義語
例文
- insensitive(無感覚な、鈍感な)
My skin became insensitive after the injury.(怪我の後、私の皮膚は感覚がなくなりました) - paralyzed(麻痺した、動けなくなった)
His arm was paralyzed after the accident.(事故の後、彼の腕は麻痺しました) - frozen(凍った、動けない)
My hands were frozen from the cold.(寒さで私の手は凍えていました) - deadened(感覚が鈍った)
The medicine deadened the pain.(薬が痛みを鈍らせました) - anesthetized(麻酔された)
The doctor anesthetized the area before the surgery.(医師は手術前にその部分を麻酔しました)
numbの対義語
例文
- sensitive(敏感な、感じやすい)
My teeth are sensitive to cold food.(私の歯は冷たい食べ物に敏感です) - responsive(反応する、敏感な)
The plant is responsive to light.(その植物は光に反応します) - feeling(感覚のある)
I’m glad the feeling has returned to my fingers.(指に感覚が戻ってきて良かったです) - alert(機敏な、注意深い)
You need to stay alert while driving.(運転中は注意を怠らないようにする必要があります) - aware(認識している、気づいている)
He is aware of the difficulties ahead.(彼は先の困難を認識しています)
numbの形容詞・副詞・名詞形
「numb」の様々な形を表で整理してみましょう。
品詞 | 単語 | 例文 |
---|---|---|
形容詞 | numb | My fingers are numb.(私の指はしびれています) |
副詞 | numbly | She nodded numbly at the news.(彼女はそのニュースに無感覚にうなずきました) |
名詞 | numbness | I felt a numbness in my legs.(足にしびれを感じました) |
動詞 | numb, numbs, numbing, numbed | The cold weather numbed my toes.(寒い天気が私の足の指をしびれさせました) |
numbのよくある間違いと注意点
「numb」を使う際によくある間違いや注意点をいくつか紹介します。これらのポイントを押さえることで、より自然な英語表現ができるようになります。
「numb」と「dumb」の混同
「numb(しびれた)」と「dumb(おしゃべりできない、愚かな)」は発音が似ているため、混同されることがあります。「numb」は [nʌm] と発音し、「dumb」は [dʌm] と発音します。
意味も全く異なるので、注意しましょう。
前置詞の使い方
「numb」に関連する前置詞の使い方でよく間違えるのが、「numb with〜」と「numb from〜」の使い分けです。
- numb with〜:主に感情や状態を表す(numb with fear/shock/grief)
- numb from〜:主に原因を表す(numb from cold/injury/medicine)
「numbly」の使い方
副詞形の「numbly」は、「無感覚に」「麻痺したように」という意味で使われますが、使用頻度は形容詞の「numb」に比べて低めです。
不自然な使い方をしないよう注意しましょう。
「go numb」と「get numb」の違い
「go numb」は「徐々にしびれてくる」というニュアンスがあるのに対し、「get numb」は少し一般的な表現です。
どちらも使いますが、過程を強調したい場合は「go numb」がより自然です。
感情的な意味での過剰使用
「numb」は感情的な文脈でも使われますが、日常会話ではあまりに頻繁に使うと不自然に聞こえることがあります。
特に「I feel numb」という表現は、実際にはかなり強い感情の喪失を表すため、軽い状況では使わないよう注意しましょう。
numbを使った実用的な会話例
「numb」を日常会話の中でどのように使うか、いくつかの会話例を見てみましょう。
医療の場面での会話
例文
- 患者: Doctor, my left arm feels numb.(先生、左腕がしびれています)
- 医師: How long have you had this numbness?(このしびれはどのくらい続いていますか?)
- 患者: Since this morning. I woke up and it was already numb.(今朝からです。起きたらすでにしびれていました)
- 医師: I’ll give you an injection to numb the area before we start the procedure.(処置を始める前に、この部分をしびれさせる注射をします)
日常生活での会話
例文
- 友人A: Why are you shaking your hand like that?(なぜそんな風に手を振っているの?)
- 友人B: I’ve been writing for hours and my fingers have gone numb.(何時間も書き続けていて、指がしびれてきました)
- 友人A: Maybe you should take a break.(少し休憩した方がいいかもしれないね)
- 友人B: Yeah, I need to get the feeling back in my hand.(うん、手の感覚を取り戻す必要があるよ)
感情的な文脈での会話
例文
- 友人A: How are you feeling after hearing the news?(そのニュースを聞いて、どう感じている?)
- 友人B: To be honest, I feel numb. I can’t really process it yet.(正直、感覚がないんだ。まだ上手く処理できていない)
- 友人A: That’s understandable. It’s a lot to take in.(それは理解できるよ。受け入れるには大変なことだから)
- 友人B: I think I need some time for it to sink in.(少し時間をかけて受け入れる必要があると思う)
numbに関する問題
「numb」は英語で「感覚がない」「しびれた」などの意味を持つ単語です。日常会話や歌詞、医学用語など、さまざまな場面で使われます。この問題では、「numb」に関する意味や用法、類義語・対義語などを問う問題を用意しました。
numbだけでなく、関連語や似た意味を持つ単語にも注目してみてください。
- 「numb」の正しい意味はどれですか?
- 「My fingers were ___ from the cold.」空欄に入る最も適切な単語は?
- 「numb」と反対の意味を持つ単語はどれですか?
- 「numb」の類義語として最も近いものはどれですか?
- 「numb」を使った正しい英文はどれですか?
- 「numb」を使わずに「感覚がない」と表現するには、どの単語が適切ですか?
- 「numb」の形容詞以外の品詞形はどれですか?
- 「numb」の発音に最も近い綴りはどれですか?
- 「numb」の意味で使われていない文はどれですか?
- 「numb」に似た意味を持つが、より心理的な無感覚を表す単語はどれですか?
「numb」に関するよくある質問
「numb」について英語学習者からよく寄せられる質問とその回答をまとめました。
- 「numb」と「paralyzed」の違いは何ですか?
-
「numb」は主に感覚の喪失や麻痺を表し、「感覚がない」「しびれている」状態を指します。一方、「paralyzed」は主に運動機能の麻痺を表し、「動かせない」状態を指します。「numb」は一時的な状態を表すことが多いですが、「paralyzed」はより深刻で長期的な状態を表すことが多いです。
- 「I’m numb」と「I feel numb」はどう違いますか?
-
「I’m numb」は状態を表し、「私はしびれている・感覚がない」という意味です。主に物理的なしびれを表現する時に使います。一方、「I feel numb」は感情や感覚を表し、「私は感覚がないと感じる」という意味で、感情的な文脈でよく使われます。ニュアンスは似ていますが、「feel」を使うことで主観的な感覚であることが強調されます。
- 「numb」は常に否定的な意味で使われますか?
-
通常、「numb」は感覚や感情の喪失を表すため、否定的な文脈で使われることが多いです。しかし、医療の文脈では「痛みを和らげる」という意味で肯定的にも使われます。例えば、「The medicine will numb the pain.(薬が痛みを和らげるでしょう)」という場合は、望ましい効果として表現されています。
- 「numb」の名詞形はありますか?
-
はい、「numb」の名詞形は「numbness」です。「しびれ」「感覚の喪失」という意味で使われます。例えば、「I feel a numbness in my fingers.(指にしびれを感じます)」のように使います。
- 「emotionally numb」とはどういう意味ですか?
-
「emotionally numb」は「感情的に麻痺している」という意味です。強いショックや長期間のストレス、うつ状態などによって、喜びや悲しみなどの感情を通常通り感じられなくなった状態を表します。何も感じないわけではなく、感情の強さや反応が弱くなった状態を指します。
まとめ

この記事では、英単語「numb」の意味と使い方について詳しく解説してきました。「numb」は日本語の「しびれた」「感覚がない」「麻痺した」に相当し、物理的な感覚の喪失から精神的・感情的な反応の鈍さまで、幅広い意味で使われる重要な単語です。
形容詞として「しびれている」状態を表すほか、動詞として「しびれさせる」という意味でも使われます。ここでは「numb」に関する重要なポイントをまとめました。
- 形容詞の「numb」は主に「しびれた」「感覚がない」という意味を持つ
- 動詞としても使われ、「しびれさせる」「感覚を失わせる」という意味になる
- 物理的なしびれだけでなく、感情的な麻痺状態も表現できる
- 一般的なパターンとして「be numb」「go numb」「numb with〜」などがある
- 類義語には「insensitive」「paralyzed」「deadened」などがある
- 対義語には「sensitive」「responsive」「feeling」などがある
- 名詞形は「numbness」、副詞形は「numbly」
- 医療や日常会話など、様々な場面で使われる汎用性の高い単語である
「numb」は日常的によく使われる基本的な英単語であり、様々な文脈で登場します。この記事で紹介した例文や表現を参考に、実際の会話や文章で活用してみてください。物理的なしびれや感情の麻痺を表現する際に、この単語を適切に使いこなせるようになれば、英語表現の幅がさらに広がるでしょう。
英語学習の中で、ぜひ「numb」の使い方をマスターしてください。