英語を学ぶ上で、数字の表現は避けて通れない重要な要素です。日常会話からビジネスシーンまで、数字は頻繁に登場します。しかし、「fifteen」と「fifty」の聞き分けに苦労したり、大きな数字をどう表現すれば良いか迷ったりすることもあるでしょう。
この記事では、英語初学者向けに、数字に関連する英単語や表現を詳しく解説していきます。基本的な読み方から数字を使った慣用表現まで、一覧表を使って分かりやすく紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
数字を表す英単語の種類

英語では「数字」を表すのに複数の単語があります。状況や文脈によって適切な単語を選ぶことが大切です。それぞれの単語にはニュアンスの違いがありますので、使い分けを理解しましょう。
英単語 | 日本語訳 | カタカナ読み | 例文 |
---|---|---|---|
Number | 数、数字、番号 | ナンバー | What’s your favorite number?(あなたの好きな数字は何ですか?) |
Figure | 数字、数値、統計 | フィギュア | Recent sales figures are very encouraging.(最近の売上数字はとても好調です。) |
Digit | 一桁の数字 | ディジット | Please enter your 4-digit PIN.(4桁の暗証番号を入力してください。) |
Numeral | 数字、数詞 | ニューメラル | Rewrite Arabic numerals to Roman numerals.(アラビア数字からローマ数字に書き直してください。) |
「Number」は最も一般的な表現で、日常会話でよく使われます。「Figure」は特に統計やビジネスでの数値を表す際に用いられ、「Digit」は0~9までの単一の数字を指します。「Numeral」は数字の記号や表記法について話すときに使用します。
基本的な数字(0-20)の読み方
まずは0から20までの基本的な数字の読み方を確認しましょう。これらは日常会話で最も頻繁に使われる数字です。
数字 | 英語 | カタカナ読み | 例文 |
---|---|---|---|
0 | Zero | ゼロ | I have zero dollars left.(1ドルも残っていません。) |
1 | One | ワン | I need one more ticket.(あと1枚チケットが必要です。) |
2 | Two | トゥー | She has two brothers.(彼女には兄弟が2人います。) |
3 | Three | スリー | The movie starts in three minutes.(映画は3分後に始まります。) |
4 | Four | フォー | There are four seasons in a year.(1年には4つの季節があります。) |
5 | Five | ファイブ | We need five chairs.(椅子が5脚必要です。) |
6 | Six | シックス | The class has six groups.(クラスには6つのグループがあります。) |
7 | Seven | セブン | I usually sleep seven hours.(私は通常7時間眠ります。) |
8 | Eight | エイト | The restaurant opens at eight.(レストランは8時に開店します。) |
9 | Nine | ナイン | She has nine cats.(彼女は猫を9匹飼っています。) |
10 | Ten | テン | The test has ten questions.(テストは10問あります。) |
11 | Eleven | イレブン | There are eleven players in a soccer team.(サッカーチームには11人の選手がいます。) |
12 | Twelve | トゥエルブ | There are twelve months in a year.(1年は12ヶ月です。) |
13 | Thirteen | サーティーン | Friday the thirteenth is considered unlucky.(13日の金曜日は不吉とされています。) |
14 | Fourteen | フォーティーン | The child is fourteen years old.(その子供は14歳です。) |
15 | Fifteen | フィフティーン | The meeting will start in fifteen minutes.(会議は15分後に始まります。) |
16 | Sixteen | シックスティーン | You can get a driver’s license at sixteen.(16歳で運転免許を取得できます。) |
17 | Seventeen | セブンティーン | My sister is seventeen.(私の姉は17歳です。) |
18 | Eighteen | エイティーン | You become an adult at eighteen in many countries.(多くの国では18歳で成人します。) |
19 | Nineteen | ナインティーン | The temperature is nineteen degrees.(気温は19度です。) |
20 | Twenty | トゥエンティ | There are twenty students in my class.(私のクラスには20人の生徒がいます。) |
20以上の2桁の数字
20以上の2桁の数字は、基本的に「10の位+1の位」の形で表現します。例えば、21は「twenty-one」、35は「thirty-five」となります。
数字 | 英語 | カタカナ読み | 例文 |
---|---|---|---|
30 | Thirty | サーティ | The speed limit is thirty miles per hour.(制限速度は時速30マイルです。) |
40 | Forty | フォーティ | Life begins at forty.(人生は40歳から始まる。) |
50 | Fifty | フィフティ | There are fifty states in the US.(アメリカには50の州があります。) |
60 | Sixty | シックスティ | There are sixty seconds in a minute.(1分は60秒です。) |
70 | Seventy | セブンティ | My grandfather is seventy years old.(私の祖父は70歳です。) |
80 | Eighty | エイティ | The speed limit on the highway is eighty.(高速道路の制限速度は80です。) |
90 | Ninety | ナインティ | The test has ninety questions.(テストは90問あります。) |
100 | One hundred | ワン ハンドレッド | I have one hundred followers on social media.(ソーシャルメディアでフォロワーが100人います。) |
大きな数字の表現方法
日常生活でも大きな数字を扱うことは多いものです。ここでは3桁以上の大きな数字の表現方法について解説します。
3桁の数字(100-999)
100から999までの3桁の数字は、「百の位 + hundred + 残りの数字」という形で表現します。
数字 | 英語 | カタカナ読み | 例文 |
---|---|---|---|
100 | One hundred | ワン ハンドレッド | The book has one hundred pages.(その本は100ページあります。) |
101 | One hundred and one | ワン ハンドレッド アンド ワン | One hundred and one dalmatians is a Disney movie.(101匹わんちゃんはディズニー映画です。) |
250 | Two hundred and fifty | トゥー ハンドレッド アンド フィフティ | The concert tickets cost two hundred and fifty dollars.(コンサートのチケットは250ドルです。) |
375 | Three hundred and seventy-five | スリー ハンドレッド アンド セブンティファイブ | The house is three hundred and seventy-five square meters.(その家は375平方メートルです。) |
499 | Four hundred and ninety-nine | フォー ハンドレッド アンド ナインティナイン | This smartphone costs four hundred and ninety-nine dollars.(このスマートフォンは499ドルです。) |
注意点として、「hundred」には複数形の「s」をつけないのが正しい表現です。「two hundreds」ではなく「two hundred」と言います。
1000以上の大きな数字
1000以上の大きな数字は、英語では3桁ごとに区切って表現します。日本語の「万、億、兆」と異なる点に注意が必要です。
数字 | 英語 | カタカナ読み | 例文 |
---|---|---|---|
1,000 | One thousand | ワン サウザンド | The hotel has one thousand rooms.(そのホテルには1000の部屋があります。) |
10,000 | Ten thousand | テン サウザンド | The concert had ten thousand attendees.(そのコンサートには1万人の観客がいました。) |
100,000 | One hundred thousand | ワン ハンドレッド サウザンド | The house costs one hundred thousand dollars.(その家は10万ドルです。) |
1,000,000 | One million | ワン ミリオン | The company has one million customers.(その会社には100万人の顧客がいます。) |
1,000,000,000 | One billion | ワン ビリオン | The project will cost one billion dollars.(そのプロジェクトは10億ドルかかります。) |
1,000,000,000,000 | One trillion | ワン トリリオン | The national debt is over one trillion dollars.(国債は1兆ドルを超えています。) |
英語では以下のように数字を略すこともあります。
- thousand = K:例)2,000 = 2K
- million = M:例)3,000,000 = 3M
- billion = B:例)4,000,000,000 = 4B
日本語と英語の桁の違い
英語と日本語では、大きな数字の区切り方に違いがあります。英語は3桁ごと、日本語は4桁ごとに区切ります。
日本語 | 数字 | 英語 |
---|---|---|
千(せん) | 1,000 | Thousand |
一万(いちまん) | 10,000 | Ten thousand |
十万(じゅうまん) | 100,000 | Hundred thousand |
百万(ひゃくまん) | 1,000,000 | One million |
一億(いちおく) | 100,000,000 | Hundred million |
十億(じゅうおく) | 1,000,000,000 | One billion |
一兆(いっちょう) | 1,000,000,000,000 | One trillion |
この違いを理解しておくと、英語での大きな数字の表現がスムーズになります。
特殊な数字表現
日常生活では基本的な数字だけでなく、様々な特殊な数字表現も必要になります。ここでは、分数や小数、計算式などの表現方法を紹介します。
計算式の表現
計算式を英語で表現する方法を見ていきましょう。四則演算の記号にはそれぞれ特有の読み方があります。
記号 | 英語 | カタカナ読み | 例文 |
---|---|---|---|
+ | Plus | プラス | Two plus three equals five.(2足す3は5です。) |
– | Minus | マイナス | Ten minus four is six.(10引く4は6です。) |
× | Times / Multiplied by | タイムズ / マルチプライド バイ | Four times five is twenty.(4かける5は20です。) |
÷ | Divided by | ディバイデッド バイ | Twenty divided by four is five.(20割る4は5です。) |
= | Equals / Is | イコールズ / イズ | Three plus four equals seven.(3足す4は7です。) |
< | Less than | レス ザン | Five is less than ten.(5は10より小さいです。) |
> | Greater than | グレーター ザン | Ten is greater than five.(10は5より大きいです。) |
分数と小数の表現
分数と小数の英語表現は日常会話やビジネスでもよく使われます。
分数の表現
分数は「分子→分母にthをつける」という順で読みます。
分数 | 英語 | カタカナ読み | 例文 |
---|---|---|---|
1/2 | One half | ワン ハーフ | I ate one half of the cake.(ケーキの半分を食べました。) |
1/3 | One third | ワン サード | One third of the students are boys.(生徒の1/3は男子です。) |
2/3 | Two thirds | トゥー サーズ | Two thirds of the audience left early.(観客の2/3が早めに帰りました。) |
1/4 | One quarter / One fourth | ワン クォーター / ワン フォース | One quarter of an hour is fifteen minutes.(1/4時間は15分です。) |
3/4 | Three quarters / Three fourths | スリー クォーターズ / スリー フォース | Three quarters of the work is done.(作業の3/4が終わっています。) |
小数の表現
小数は小数点を「point」と読み、その後の数字を1つずつ読みます。
小数 | 英語 | カタカナ読み | 例文 |
---|---|---|---|
0.5 | Zero point five | ゼロ ポイント ファイブ | The thickness is zero point five centimeters.(厚さは0.5センチメートルです。) |
1.25 | One point two five | ワン ポイント トゥー ファイブ | The movie is one point two five hours long.(その映画は1.25時間の長さです。) |
3.14 | Three point one four | スリー ポイント ワン フォー | Pi is approximately three point one four.(円周率はおよそ3.14です。) |
0.01 | Zero point zero one | ゼロ ポイント ゼロ ワン | The interest rate is zero point zero one percent.(利率は0.01パーセントです。) |
電話番号と西暦の読み方
電話番号や西暦など、数字が連続する場合の読み方にも特定のパターンがあります。
電話番号の読み方
電話番号は通常、数字を1つずつ読み上げます。
電話番号例 | 英語での読み方 | カタカナ読み | 例文 |
---|---|---|---|
123-4567 | One two three, four five six seven | ワン トゥー スリー、フォー ファイブ シックス セブン | My phone number is one two three, four five six seven.(私の電話番号は123-4567です。) |
555-1234 | Five five five, one two three four | ファイブ ファイブ ファイブ、ワン トゥー スリー フォー | You can reach me at five five five, one two three four.(555-1234に連絡してください。) |
西暦の読み方
西暦は通常、最初の2桁と後の2桁をそれぞれ2桁の数字として読みます。
西暦例 | 英語での読み方 | カタカナ読み | 例文 |
---|---|---|---|
1990 | Nineteen ninety | ナインティーン ナインティ | I was born in nineteen ninety.(私は1990年に生まれました。) |
2000 | Two thousand | トゥー サウザンド | The Olympics were held in Sydney in two thousand.(2000年のオリンピックはシドニーで開催されました。) |
2025 | Two thousand (and) twenty-five / Twenty twenty-five | トゥー サウザンド (アンド) トゥエンティファイブ / トゥエンティ トゥエンティファイブ | The project will be completed in two thousand twenty-five.(そのプロジェクトは2025年に完了する予定です。) |
数字を使った英語表現・イディオム
英語には数字を使った表現やイディオムが多くあります。これらを知っておくと会話の幅が広がります。
日常会話で使える数字表現
日常会話でよく使われる数字を含んだ表現を見ていきましょう。
英語表現 | 日本語訳 | カタカナ読み | 例文 |
---|---|---|---|
Kill two birds with one stone | 一石二鳥 | キル トゥー バーズ ウィズ ワン ストーン | I’ll go shopping on my way home to kill two birds with one stone.(帰り道に買い物をして一石二鳥にします。) |
At the eleventh hour | 土壇場で | アット ジ イレブンス アワー | He finished his report at the eleventh hour.(彼は土壇場でレポートを仕上げました。) |
On cloud nine | 有頂天 | オン クラウド ナイン | After getting the promotion, she was on cloud nine.(昇進した後、彼女は有頂天でした。) |
Twenty-four seven | 24時間365日 | トゥエンティフォー セブン | The convenience store is open twenty-four seven.(そのコンビニは24時間年中無休です。) |
Catch-22 | ジレンマ | キャッチ トゥエンティトゥー | I need experience to get a job, but I need a job to get experience. It’s a catch-22.(仕事を得るには経験が必要だが、経験を得るには仕事が必要だ。それはジレンマだ。) |
Triple threat | 三拍子揃った人 | トリプル スレット | She’s a triple threat – she can act, sing, and dance.(彼女は演技も歌もダンスもできる三拍子揃った人です。) |
ビジネスシーンで役立つ数字表現
ビジネスシーンでよく使われる数字関連の表現です。
英語表現 | 日本語訳 | カタカナ読み | 例文 |
---|---|---|---|
Bottom line | 最終的な結論、利益 | ボトム ライン | The bottom line is that we need to increase our sales.(要するに、売上を増加させる必要があります。) |
Zero-sum game | ゼロサムゲーム | ゼロサム ゲーム | This negotiation isn’t a zero-sum game.(この交渉はゼロサムゲームではありません。) |
Double-check | 再確認する | ダブルチェック | Please double-check these figures before the meeting.(会議の前にこれらの数字を再確認してください。) |
Second to none | 他に並ぶものがない | セカンド トゥ ナン | Our customer service is second to none.(当社の顧客サービスは他に並ぶものがありません。) |
50-50 chance | 五分五分の可能性 | フィフティフィフティ チャンス | There’s a 50-50 chance that the deal will go through.(その取引が成立する可能性は五分五分です。) |
One-on-one meeting | 1対1の会議 | ワンオンワン ミーティング | Let’s schedule a one-on-one meeting next week.(来週1対1の会議を設定しましょう。) |
数字に関する英単語・表現のよくある質問
数字に関する英単語や表現について、よくある質問とその回答をご紹介します。
- 15と50の違いはどう区別するの?
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15(fifteen)と50(fifty)は発音が似ているため、しばしば混同されます。区別のポイントはアクセント(強勢)の位置です。15は「フィフティーン」と最後の部分にアクセントがあり、50は「フィフティ」と最初の部分にアクセントがあります。同様に、16と60、17と70なども同じパターンで区別できます。聞き取りが難しい場合は、「Is that one-five or five-zero?」のように確認するとよいでしょう。
- 大きな数字の桁はどう読むの?
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英語では3桁ごとに区切って、thousand(千)、million(百万)、billion(十億)、trillion(兆)と読みます。日本語では4桁ごとに区切って、万、億、兆と読むため、違いに注意が必要です。例えば「1億円」は英語では「one hundred million yen」となります。
- 電話番号や西暦はどう読むの?
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電話番号は数字を1つずつ読み上げるのが一般的です。例えば「123-4567」は「one two three, four five six seven」と読みます。西暦は通常、最初の2桁と後の2桁をそれぞれ2桁の数字として読みます。例えば「1990」は「nineteen ninety」と読みます。2000年以降は「two thousand」から始まる読み方と「twenty twenty」のような読み方の両方が使われます。
まとめ

この記事では、数字に関連する英単語や表現を詳しく解説しました。以下に主なポイントをまとめます。
- 英語で「数字」を表す単語には、Number(一般的な数字)、Figure(統計的な数字)、Digit(一桁の数字)、Numeral(数字の記号)があり、状況に応じて使い分ける。
- 基本的な数字(0-100)の読み方をマスターすることが、より複雑な数字表現の基礎となる。
- 大きな数字は英語では3桁ごとに区切って読む(thousand、million、billion、trillion)。
- 日本語と英語では桁の区切り方が異なり(日本語は4桁ごと、英語は3桁ごと)、注意が必要。
- 分数は「分子→分母にthをつける」と読み、小数は小数点を「point」と読んで数字を1つずつ読む。
- 電話番号は数字を1つずつ読み上げ、西暦は通常2桁+2桁で読む。
- 数字を使った英語表現やイディオム(Kill two birds with one stone、At the eleventh hourなど)を知っておくと、より自然な英語表現ができる。
日常会話でもビジネスシーンでも数字表現は重要です。この記事で紹介した表現を参考に、英語での数字表現に自信を持って取り組んでみてください。