英語学習において、「1回」という概念を表現する方法はいくつもあります。「once」や「one time」など似たような意味を持つ英単語が多くあり、初学者にとっては使い分けが難しいポイントです。
本記事では「1回」を表す英単語の意味や使い方の違いを詳しく解説し、適切な場面で正しく使えるようになるためのポイントをまとめました。それぞれの単語の特徴を理解して、英語表現の幅を広げていきましょう。
1回を表す英単語

英語で「1回」や「一度」を表現するには、様々な単語や表現があります。以下に代表的なものをまとめました。
1回を表す英単語
- once:1回、一度
- single time:1回、一度限り
- one time:1回、一度
- one occasion:1回の機会、一度の場合
- one shot:1回のチャンス
- one go:一気に、一度で
- one attempt:1回の試み
- one instance:1回の事例
- one session:1回のセッション
- one round:1回の巡回、1周
- one serving:1人前、1回分の量
- one dose:1回分の服用量
これらの単語は状況によって使い分ける必要があります。日常会話からビジネスシーンまで、様々な場面で活用できる表現ばかりです。それぞれの使い方を詳しく見ていきましょう。
1回を表す英単語の発音・意味・特徴と使い分け【例文あり】
それぞれの単語には微妙なニュアンスの違いがあります。これらの違いを理解することで、より自然な英語表現ができるようになります。
ここでは各単語の発音、意味、使い方について詳しく説明します。
once(ワンス)
意味と特徴
「once」は最も一般的に使われる「1回」を表す副詞です。「一度」「かつて」という意味で使われ、過去の一時点を表すこともあります。また、「一度〜したら」という条件を表す接続詞としても使われます。シンプルで汎用性が高く、頻繁に使用される表現です。
使い分けのポイント
「once」は副詞として文中や文頭で使えるほか、「once a week(週に1回)」のように頻度を表す表現でもよく使われます。「at once」で「すぐに」という意味にもなります。過去のある時点を指す場合や、条件を表す場合にも適しています。
例文
- I visited New York once.(私は一度ニューヨークを訪れました。)
- She reads a book once a day.(彼女は1日に1回本を読みます。)
- Once you understand the rule, it’s easy.(一度ルールを理解すれば、簡単です。)
single time(シングル タイム)
意味と特徴
「single time」は「たった1回」「一度限り」というニュアンスを強調したい場合に使われます。「not a single time」(一度も〜ない)というように否定文でよく使われる表現です。「single」という単語が「唯一の」という意味を強調します。
使い分けのポイント
何かが一度も起こっていないことを強調したい場合や、たった一度だけという事実を際立たせたい場合に使います。「not a single time」という形で「一度も〜ない」という表現でよく使われます。
例文
- I didn’t see her a single time last year.(私は去年、彼女に一度も会いませんでした。)
- Did you visit the museum a single time?(あなたは美術館に一度でも行きましたか?)
- He couldn’t answer correctly a single time.(彼は一度も正しく答えられませんでした。)
one time(ワン タイム)
意味と特徴
「one time」は「1回」「一度」を表す名詞句です。「once」と似ていますが、名詞としての使用が主で、より具体的な1回の出来事を指すことが多いです。また、「at one time」で「かつて」という意味にもなります。
使い分けのポイント
特定の1回の出来事を強調したい場合に適しています。「This one time…」(この一度だけ…)のように特定の1回の経験を語る際によく使われます。また頻度を表す表現でも使用できます。
例文
- I went to the beach one time last summer.(私は去年の夏、一度だけ海に行きました。)
- One time, my friend fell off his bike.(一度、友達が自転車から落ちました。)
- She visited me one time when I was sick.(彼女は私が病気の時、一度見舞いに来てくれました。)
one occasion(ワン オケイジョン)
意味と特徴
「one occasion」は「ある機会に」「ある時に」という意味で、特定の機会や場面を強調する表現です。フォーマルな印象があり、より丁寧な表現として使われることがあります。特別な状況や出来事を指すときに適しています。
使い分けのポイント
特定の状況や機会を説明するときに使います。「on one occasion」(ある機会に)という形でよく使われ、ビジネスの場や公式な文書、スピーチなどでよく見られます。他の表現よりもやや格式ばった印象を与えます。
例文
- On one occasion, I met the mayor of our city.(ある機会に、私は市長に会いました。)
- She spoke English well on one occasion.(彼女はある時、英語を上手に話しました。)
- We went fishing on one occasion last summer.(私たちは去年の夏、ある機会に釣りに行きました。)
one shot(ワン ショット)
意味と特徴
「one shot」は「1回のチャンス」「一発勝負」という意味で使われます。やり直しがきかないような状況や、一度きりのチャンスを表現するときに使います。カジュアルな表現で、特にアメリカ英語でよく使われます。
使い分けのポイント
やり直しがきかない状況や、唯一のチャンス、機会を強調したい場合に使います。「a one-shot deal」(一度きりの取引)のような表現もあります。ビジネスやスポーツの文脈でよく使われ、緊迫感を伝えることができます。
例文
- This is a one shot opportunity, don’t miss it.(これは一度きりのチャンスだから、逃さないで。)
- You have one shot to pass the test.(テストに合格するチャンスは一度きりです。)
- I need to get it right in one shot.(一発でうまくやる必要があります。)
one go(ワン ゴー)
意味と特徴
「one go」は「一度に」「一気に」という意味で、行動を中断せずに一度で完了することを表します。イギリス英語でよく使われる表現で、特に「in one go」(一気に)や「at one go」(一度に)という形でよく使われます。
使い分けのポイント
何かを途中で中断せずに一度で完了する場合に使われます。例えば、一気に食べる、一気に読み終える、一度に完了するなどの状況で適しています。特にイギリス英語で日常会話でよく使われます。
例文
- She drank the whole bottle in one go.(彼女はボトル全部を一気に飲みました。)
- Can you finish this homework in one go?(この宿題を一度でやり終えることができますか?)
- He climbed the stairs in one go.(彼は階段を休まずに一気に登りました。)
one attempt(ワン アテンプト)
意味と特徴
「one attempt」は「1回の試み」や「1回の挑戦」を意味します。何かに挑戦したり、試みたりする際の「1回」を表す表現です。成功や失敗に関わらず、試みること自体に焦点を当てています。
使い分けのポイント
何かに挑戦する場面や、試みを数える場合に使います。例えば、試験やテストの受験回数、問題解決の試行回数などを表すのに適しています。「in one attempt」(一度の試みで)という表現もよく使われます。
例文
- He solved the problem in one attempt.(彼は一度の試みでその問題を解きました。)
- I passed the driving test on my one attempt.(私は一度の挑戦で運転免許の試験に合格しました。)
- Can you climb this wall in one attempt?(一度の挑戦でこの壁を登れますか?)
one instance(ワン インスタンス)
意味と特徴
「one instance」は「1つの事例」「一例」という意味で、特定の出来事や事例を指すときに使われます。学術的な文脈や、具体例を挙げる際によく使われる表現です。より形式ばった場面で使われることが多いです。
使い分けのポイント
特に特定の事例を説明する際や、「in one instance」(一例として)というフレーズでよく使われます。学術的な文章やビジネス文書、フォーマルな会話で適しており、具体的な例を挙げるときに便利です。
例文
- In one instance, a student forgot his homework.(一例として、ある生徒が宿題を忘れました。)
- I can remember one instance when it snowed in summer.(夏に雪が降った一例を覚えています。)
- This is just one instance of his kindness.(これは彼の親切さの一例に過ぎません。)
one session(ワン セッション)
意味と特徴
「one session」は「1回のセッション」「1回の授業」「1回の会議」などを意味します。定期的に行われる活動の1回分を指す場合に使われます。教育、トレーニング、治療、会議などの文脈でよく使用されます。
使い分けのポイント
特に定期的に行われる活動(レッスン、会議、トレーニングなど)の1回分を表すのに適しています。「in one session」(1回のセッションで)という形でもよく使われます。時間的なまとまりを持った活動を指します。
例文
- We learned a lot in one session.(私たちは1回のセッションでたくさん学びました。)
- Can you finish this task in one session?(この課題を1回のセッションで終えられますか?)
- I attended one session of the English class.(私は英語のクラスに1回参加しました。)
one round(ワン ラウンド)
意味と特徴
「one round」は「1回戦」「1周」「1巡」などを意味し、特にスポーツやゲーム、競技などの文脈で使われます。また、飲み物を注文する際の「1杯」という意味でも使われることがあります。
使い分けのポイント
特にスポーツやゲームの文脈で、1回分の勝負や1周を表す場合に使います。ボクシングなどの格闘技の「1ラウンド」や、ゴルフの「1ラウンド」、カードゲームの「1巡」などを指します。また、「one round of drinks」で「一巡の飲み物」という意味でも使われます。
例文
- We played one round of cards.(私たちはカードを1回戦しました。)
- He won the fight in one round.(彼は1ラウンドで試合に勝ちました。)
- Let’s walk one round around the park.(公園を1周歩きましょう。)
one serving(ワン サービング)
意味と特徴
「one serving」は「1人前」「1回分の量」を意味し、主に食品や飲料の量を表す際に使われます。栄養成分表や料理のレシピなどでよく見られる表現です。具体的な量を示す単位として使われます。
使い分けのポイント
食品のパッケージや栄養表示、レシピなどで使われる表現です。1人分の適切な量や、1回に摂取する推奨量を示す場合に適しています。「per serving」(1人前あたり)という表現もよく使われます。
例文
- One serving of rice is about 150 grams.(ご飯1人前は約150グラムです。)
- This package contains three servings.(このパッケージには3人前入っています。)
- I only ate one serving of the meal.(私は食事を1人前だけ食べました。)
one dose(ワン ドース)
意味と特徴
「one dose」は「1回分の服用量」「1回分の投与量」を意味し、主に医薬品や治療に関連して使われます。医療や薬学の文脈で特によく使われる表現です。具体的な分量を指します。
使い分けのポイント
医療や薬に関する文脈で、1回に服用する量や投与する量を指します。薬の説明書や医師の指示などでよく使われます。「a single dose」(1回分の投与量)という表現も一般的です。
例文
- Take one dose of this medicine after meals.(食後にこの薬を1回分服用してください。)
- The doctor gave me one dose of the vaccine.(医師は私にワクチンを1回分接種しました。)
- One dose is not enough for this treatment.(この治療には1回分では足りません。)
1回を表す英単語の比較表
以下の表は、「1回」を表す英単語の主な特徴を比較したものです。それぞれの単語の用法や特徴を把握し、適切に使い分けましょう。
| 英単語 | 品詞 | 主な使用場面 | 特徴 | フォーマル度 |
|---|---|---|---|---|
| once | 副詞/接続詞 | 一般的な状況、頻度表現 | 最も一般的、汎用性が高い | 中 |
| single time | 名詞句 | 強調表現、否定文 | 「一度も〜ない」などの否定表現でよく使用 | 中 |
| one time | 名詞句 | 具体的な経験、頻度表現 | 特定の出来事を指す場合に使用 | 中 |
| one occasion | 名詞句 | フォーマルな状況、特定の機会 | 特定の場面や機会を強調 | 高 |
| one shot | 名詞句 | チャンスや機会 | 「一発勝負」のニュアンスがある | 低 |
| one go | 名詞句 | 一気に完了する行動 | 特にイギリス英語で一般的 | 中 |
| one attempt | 名詞句 | 挑戦や試み | 試行回数を強調する場合に使用 | 中〜高 |
| one instance | 名詞句 | 事例や例示 | 具体例を挙げる際に使用 | 高 |
| one session | 名詞句 | 授業、会議、治療など | 時間的まとまりのある活動の1回分 | 中〜高 |
| one round | 名詞句 | スポーツ、ゲーム、飲み物 | 競技の1回戦や1周を表す | 中 |
| one serving | 名詞句 | 食品、栄養 | 1人前や1回分の量を表す | 中〜高 |
| one dose | 名詞句 | 医療、薬 | 薬の1回分の服用量を表す | 高 |
この表を参考に、状況に応じた適切な表現を選んでみましょう。
1回を表す英単語の使い分け練習問題
以下の空欄に最も適切な「1回」を表す英単語を入れてみましょう。実際に使う場面を想定して、最適な表現を選んでください。
- I’ve been to Paris __.
- He solved the puzzle in __.
- On __, I met a famous actor at the airport.
- She drank the whole bottle in __.
- This is a __ opportunity, so don’t waste it.
- Take __ of medicine after each meal.
- We walked __ around the park yesterday.
- __ I finish my homework, I can go out to play.
- The nutritional information is based on __.
- He didn’t visit his grandmother __ last year.
- This package contains two __ of coffee.
- In __, a student answered all questions correctly.
- I attended __ of yoga class last week.
- Can you finish reading this book in __?
- He won the boxing match in __.
- Did you try __ to solve this problem?
- __, people believed that the Earth was flat.
- This is just __ when he helped a stranger.
- I go to the gym __ a week.
- She couldn’t answer correctly __.
1回を表す英単語に関するよくある質問
- 「once」と「one time」の違いは何ですか?
-
「once」は主に副詞として使われ、「一度」「かつて」という意味があります。一方、「one time」は名詞句で、より具体的な1回の出来事を指すことが多いです。「once」は「once a week(週に1回)」のように頻度表現でよく使われますが、「one time」は「This one time…(この一度だけ…)」のように特定の経験を語る際によく使われます。
- 否定文で「1回も〜ない」と言いたい場合、どの表現が適切ですか?
-
否定文で「一度も〜ない」と強調したい場合は、「not once」または「not a single time」がよく使われます。例えば「I have not seen him once since last year.(去年から一度も彼に会っていません。)」や「She didn’t call me a single time.(彼女は一度も電話をくれませんでした。)」のように使います。これらは強い否定を表現するのに効果的です。
- 頻度を表す「週に1回」などはどう表現しますか?
-
頻度を表す場合は主に「once a week(週に1回)」「once a month(月に1回)」「once a year(年に1回)」などの表現を使います。この場合、「once」が最も自然で一般的です。「one time a week」も使われることがありますが、「once a week」の方がより一般的です。
- 「at once」と「in one go」の違いは何ですか?
-
「at once」は「すぐに」「即座に」という意味で使われ、行動の即時性を強調します。一方、「in one go」は「一気に」「一度に全部」という意味で、行動を中断せずに完了することを強調します。例えば、「Come here at once!(すぐにここに来なさい!)」と「He drank the whole bottle in one go.(彼はボトル全部を一気に飲みました。)」では使い方が異なります。
- フォーマルな文書やビジネスの場で適切な「1回」の表現は?
-
フォーマルな場面では、「on one occasion」「one instance」「one session」などがより適切です。例えば、ビジネスレポートやフォーマルなスピーチでは「On one occasion, our company achieved record sales.(ある機会に、当社は記録的な売上を達成しました。)」のような表現が適しています。「once」も使用可能ですが、より形式ばった表現が求められる場合は他の選択肢を検討すると良いでしょう。
まとめ

「1回」を表す英単語には様々な種類があり、それぞれ使われる状況やニュアンスが異なります。最も基本的な「once」から、特定の状況で使われる「one shot」「one serving」「one dose」まで、場面に応じた適切な表現を選ぶことが重要です。
日常会話では「once」や「one time」が最もよく使われますが、ビジネスや学術的な場面では「one occasion」や「one instance」などのより形式ばった表現が適しています。また、特定の分野(スポーツの「one round」、医療の「one dose」など)では、その分野特有の表現を使うことで、より正確に意図を伝えることができます。
適切な「1回」の表現を使いこなすことで、より正確で自然な英語表現ができるようになります。状況やニュアンスに合わせて、これらの表現を使い分けることを心がけましょう。

