「once」は英語の副詞および接続詞として使われる単語で、主に「一度」「かつて」「一旦〜すると」などの意味を持ちます。日常会話からビジネスシーンまで幅広く使われる便利な表現ですが、文脈によって意味が変わるため、正確に理解して適切に使いこなすことが重要です。
この記事では、英語初学者向けに「once」の様々な意味と使い方を、わかりやすい例文とともに詳しく解説します。
onceとは?基本的な意味と使い方

onceは英語で「一度」や「かつて」を意味する単語です。文中での位置や使われる文脈によって、様々な意味や使い方があります。もともとはoneの副詞形として「一度だけ」を意味していましたが、時代とともに意味が広がり、現在では過去のある時点を指したり、「〜したらすぐに」といった接続詞としての使い方も定着しています。
onceの基本的な発音は「ワンス」(/wʌns/)です。発音自体はシンプルですが、文中での役割によって意味が大きく変わる点に注意が必要です。中学英語でも登場する基本的な単語ですが、実は一つの単語でいくつもの使い方があるため、それぞれの意味と用法をしっかり理解することが大切です。
英語学習の初期段階では「一度、一回」という意味で覚えることが多いですが、実際の会話や文章ではより幅広い意味で使われています。基本的な意味をしっかり押さえて、様々な使い方をマスターしましょう。
onceの品詞と基本的な使い方
onceは主に副詞と接続詞として使われます。それぞれの品詞によって使い方が異なるため、しっかりと区別して理解することが重要です。
副詞としてのonceは、主に「一度」「かつて(過去のある時点で)」という意味を持ちます。文中での位置によって意味が変わることが特徴です。文末に置かれると「一度、一回」という意味になりやすく、文頭や動詞の前に置かれると「かつて、以前」という意味で使われることが多いです。
例文
- I have been to Kyoto once. (私は一度京都に行ったことがあります。)
- Once I lived in Tokyo. (かつて私は東京に住んでいました。)
一方、接続詞としてのonceは「一度〜すると」「〜したらすぐに」という意味を持ちます。何かが起こった後にすぐ別のことが起こるという時間的な関係を示します。
例文
- Once you understand the rules, the game is easy. (ルールを理解すれば、そのゲームは簡単です。)
- Once the sun sets, it gets cold quickly. (太陽が沈むとすぐに、急に寒くなります。)
また、onceは前置詞atやfor、everyなどと一緒に使われて様々な表現を作ります。
- at once(すぐに、一度に)
- for once(一度だけは、例外的に)
- once a week(週に一度)
これらの基本的な使い方を理解することで、onceを適切に使い分けられるようになります。
onceの様々な意味と表現
onceには複数の意味があり、文脈によって使い分ける必要があります。ここでは主な意味と用法を解説します。
「一度、一回」の意味
最も基本的な意味は「一度、一回」です。何かが一回だけ起こったことや、一回だけ何かをする場合に使います。
例文
- I have seen that movie once. (その映画を一度見たことがあります。)
- He called me once yesterday. (彼は昨日一度私に電話しました。)
「〜につき一回」の意味
時間や期間を表す表現と共に使われると、「〜につき一回、〜ごとに一回」という意味になります。
例文
- I go to the library once a week. (私は週に一度図書館に行きます。)
- She visits her grandmother once a month. (彼女は月に一度祖母を訪ねます。)
- We have a meeting once a day. (私たちは一日に一度ミーティングを行います。)
「かつて、以前」の意味
過去のある時点を指す場合は「かつて、以前」という意味になります。この用法では、onceは通常、文頭か動詞の前に置かれます。
例文
- Once I was afraid of dogs. (かつて私は犬が怖かったです。)
- She once worked as a teacher. (彼女はかつて教師として働いていました。)
「〜したらすぐに」の意味(接続詞)
接続詞として使われる場合、onceは「〜したらすぐに」「一度〜すると」という意味になります。
例文
- Once you learn to ride a bicycle, you never forget it. (自転車の乗り方を覚えたら、決して忘れません。)
- Once the rain stops, we will go out. (雨が止んだらすぐに、私たちは出かけます。)
「一度に」「同時に」の意味
at onceという表現では「すぐに」「即座に」または「一度に」「同時に」という意味になります。
例文
- Please come at once! (すぐに来てください!)
- Don’t speak all at once. (みんな一度に話さないでください。)
onceの多様な意味を理解することで、状況に応じた適切な使い方ができるようになります。
onceを使った日常的な表現とフレーズ
onceを含む日常的な表現やイディオムには様々なものがあります。これらを知ることで、より自然な英語表現ができるようになります。
once upon a time(昔々)
物語やおとぎ話の冒頭でよく使われる表現です。日本語の「昔々あるところに」に相当します。
例文
- Once upon a time, there lived a kind boy named Tom. (昔々、トムという優しい少年が住んでいました。)
once in a while(時々、たまに)
「時々」「たまに」という頻度を表す表現です。sometimes と同じような意味で使われます。
例文
- I go fishing once in a while. (私は時々釣りに行きます。)
- She cooks dinner for me once in a while. (彼女は時々私のために夕食を作ってくれます。)
once in a blue moon(めったに〜ない)
「非常にまれに」「滅多に〜ない」という意味のイディオムです。blue moon(青い月)は実際には非常にまれな現象を指すことから、この表現が生まれました。
例文
- My brother cleans his room once in a blue moon. (私の兄は滅多に自分の部屋を掃除しません。)
- We eat at expensive restaurants once in a blue moon. (私たちは滅多に高級レストランで食事をしません。)
once and for all(最終的に、決定的に)
「一度きりで全てを終わらせる」という意味から、「最終的に」「決定的に」というニュアンスの表現です。
例文
- Let’s solve this problem once and for all. (この問題を一度きりで解決しましょう。)
- I want to quit smoking once and for all. (私はタバコを決定的にやめたいです。)
once more / once again(もう一度)
「もう一度」「再び」という意味の表現です。すでに一度行ったことをもう一度行う場合に使います。
例文
- Let’s try once more. (もう一度やってみましょう。)
- Could you explain that once again? (もう一度それを説明していただけますか?)
for once(今回だけは、例外的に)
「普段はそうではないが、今回は例外的に」というニュアンスを持つ表現です。
例文
- For once, he arrived on time. (例外的に、彼は時間通りに到着しました。)
- For once, I agree with you. (今回に限っては、あなたに同意します。)
これらの表現は日常会話でよく使われるため、覚えておくと英語でのコミュニケーションが豊かになります。
onceを使った例文集
onceの様々な使い方を理解するために、中学英語レベルの例文を見ていきましょう。それぞれの例文には日本語訳を付けています。
「一度、一回」の意味での例文
例文
- I have been to Osaka once. (私は一度大阪に行ったことがあります。)
- She called me once yesterday. (彼女は昨日一度私に電話しました。)
- I want to try skydiving at least once in my life. (人生で少なくとも一度はスカイダイビングをやってみたいです。)
- Have you ever met a famous person once? (一度でも有名人に会ったことがありますか?)
- The teacher explained the rule once. (先生はそのルールを一度説明しました。)
「〜につき一回」の意味での例文
例文
- I go to the gym once a week. (私は週に一度ジムに行きます。)
- My family eats out once a month. (私の家族は月に一度外食します。)
- The magazine is published once every two months. (その雑誌は2ヶ月に一度発行されます。)
- We have a test once a term. (私たちは学期に一度テストがあります。)
- He visits his hometown once a year. (彼は年に一度故郷を訪れます。)
「かつて、以前」の意味での例文
例文
- I once lived near the sea. (私はかつて海の近くに住んでいました。)
- She once dreamed of becoming a doctor. (彼女はかつて医者になることを夢見ていました。)
- This town was once famous for its beautiful castle. (この町はかつてその美しいお城で有名でした。)
- My father once worked in a bank. (私の父はかつて銀行で働いていました。)
- We once had a cat named Mimi. (私たちはかつてミミという名前の猫を飼っていました。)
接続詞としての例文
例文
- Once you finish your homework, you can play games. (宿題を終えたら、ゲームをしても良いですよ。)
- Once winter comes, it gets dark early. (冬が来ると、早く暗くなります。)
- Once you learn how to ride a bike, you never forget. (自転車の乗り方を覚えると、決して忘れません。)
- Once the movie starts, please be quiet. (映画が始まったら、静かにしてください。)
- Once you understand the rules, the game is easy. (ルールを理解すれば、そのゲームは簡単です。)
フレーズとイディオムの例文
例文
- Once upon a time, there lived a princess in a castle. (昔々、お城にお姫様が住んでいました。)
- I go swimming once in a while. (私は時々泳ぎに行きます。)
- My brother cleans his room once in a blue moon. (私の兄は滅多に自分の部屋を掃除しません。)
- Let’s solve this problem once and for all. (この問題を一度きりで解決しましょう。)
- Please read the sentence once more. (もう一度その文章を読んでください。)
- For once, he did not complain. (今回ばかりは、彼は文句を言いませんでした。)
これらの例文を通じて、onceの様々な使い方を実践的に学ぶことができます。
onceの類義語と使い分け
onceには様々な意味がありますが、それぞれの意味に対応する類義語があります。ここでは、onceの各意味における類義語と、それらの使い分けについて説明します。
「一度、一回」の意味での類義語
- one time(一度)
- a single time(一度だけ)
- on one occasion(一度の機会に)
例文
- I have been there once. (私はそこに一度行ったことがあります。)
- I have been there one time. (私はそこに一度行ったことがあります。)
onceとone timeはほぼ同じ意味ですが、onceの方がより一般的です。one timeはやや強調した言い方になります。
「かつて、以前」の意味での類義語
- formerly(以前は)
- previously(前に)
- in the past(過去に)
- before(以前)
例文
- She once worked as a teacher. (彼女はかつて教師として働いていました。)
- She formerly worked as a teacher. (彼女は以前は教師として働いていました。)
- She previously worked as a teacher. (彼女は前に教師として働いていました。)
formerlyとpreviouslyはより正式な表現で、ビジネスや学術的な場面でよく使われます。onceはより一般的で日常会話でも使われます。
「〜したらすぐに」の意味での類義語(接続詞)
- as soon as(〜するとすぐに)
- when(〜するとき)
- the moment(その瞬間)
- immediately after(〜した直後に)
例文
- Once you finish your homework, you can watch TV. (宿題を終えたらすぐに、テレビを見ても良いですよ。)
- As soon as you finish your homework, you can watch TV. (宿題を終えたらすぐに、テレビを見ても良いですよ。)
- When you finish your homework, you can watch TV. (宿題を終えたら、テレビを見ても良いですよ。)
onceは「〜した瞬間に」というニュアンスが強いのに対し、whenはより一般的な時間関係を表します。as soon asはonceと非常に近い意味を持ちますが、より口語的です。
「時々、たまに」の意味での類義語
- sometimes(時々)
- occasionally(時折)
- from time to time(時々)
例文
- I go to concerts once in a while. (私は時々コンサートに行きます。)
- I sometimes go to concerts. (私は時々コンサートに行きます。)
- I occasionally go to concerts. (私は時折コンサートに行きます。)
once in a whileとsometimesはほぼ同じ意味ですが、once in a whileの方がやや頻度が低いニュアンスがあります。occasionallyはさらに頻度が低い印象を与えます。
onceのよくある間違いと注意点
onceは基本的な単語ですが、日本人学習者がよく間違える点がいくつかあります。ここでは、onceを使う際の注意点と一般的な間違いを解説します。
位置による意味の違いを理解する
onceの位置によって意味が変わることがあります。特に「一度」と「かつて」の意味の違いは、onceの位置によって決まることが多いです。
例文
- I have visited Tokyo once. (私は一度東京を訪れたことがあります。)- 「一度」の意味
- I once visited Tokyo. (かつて私は東京を訪れました。)- 「かつて」の意味
onceが文末や動詞の後にある場合は「一度、一回」という意味になりやすく、文頭や動詞の前にある場合は「かつて、以前」という意味になりやすいです。
この違いを理解していないと、意図しない意味で使ってしまう可能性があります。
「〜につき一回」の表現での間違い
「〜につき一回」を表現する際、once afterやonce inなどの誤った前置詞を使ってしまうことがあります。正しくは次のような表現です。
- once a week(週に一度)
- once every month(月に一度)
- once a year(年に一度)
× I go to the gym once in a week.(誤)
○ I go to the gym once a week.(正)
接続詞としてのonceと他の接続詞の混同
接続詞としてのonceは「〜したらすぐに」という意味ですが、whenやafter、as soon asなどの他の時間を表す接続詞と混同されることがあります。
例文
- Once you understand the concept, it’s easy. (その概念を理解したらすぐに、それは簡単です。)
- When you understand the concept, it’s easy. (その概念を理解したとき、それは簡単です。)
onceはより即時性を強調し、「理解した瞬間に」というニュアンスがあるのに対し、whenはより一般的な時間関係を表します。
イディオムの誤用
once in a whileやonce in a blue moonなどのイディオムは、そのまま覚える必要があります。部分的に変えると不自然な表現になってしまいます。
× once in the blue moon(誤)
○ once in a blue moon(正)
× once in the while(誤)
○ once in a while(正)
「もう一度」の表現での混同
「もう一度」を表す表現として、once moreやonce againがありますが、one more timeと混同されることがあります。
例文
- Please say that once more. (もう一度それを言ってください。)
- Please say that one more time. (もう一度それを言ってください。)
どちらも正しい表現ですが、once moreの方がやや簡潔で、特に「もう一度だけ」というニュアンスが強いです。
at onceの意味の誤解
at onceは「すぐに」または「一度に、同時に」という二つの意味がありますが、文脈によって意味が変わるため混乱することがあります。
例文
- Come here at once! (すぐにここに来なさい!)- 「すぐに」の意味
- They all spoke at once. (彼らは皆一度に話しました。)- 「一度に、同時に」の意味
文脈から正しい意味を判断する必要があります。
onceに関する問題
ここでは、onceの使い方を確認するための問題を10問用意しました。それぞれの問題について、最も適切な選択肢を選んでください。
- I have been to Kyoto ( ) in my life.
a) once
b) one
c) ones
d) one time - She ( ) lived in France when she was a child.
a) after
b) before
c) once
d) since - We go to the beach ( ).
a) once a week
b) once in week
c) once at week
d) once by week - ( ) you finish your homework, you can play with your friends.
a) Until
b) After
c) Since
d) Once - My grandmother tells me stories ( ).
a) once in a blue moon
b) once in the blue moon
c) once by blue moon
d) once for blue moon - Can you explain that ( )?
a) once time
b) once again
c) once more time
d) one again - She was ( ) a famous singer, but now she is a teacher.
a) before
b) formerly
c) once
d) after - Please come ( ). It’s very urgent!
a) in once
b) by once
c) on once
d) at once - “Once upon ( ), there lived a kind king.”
a) a time
b) the time
c) time
d) times - I go to the library ( ).
a) once in sometimes
b) once in a while
c) once at a while
d) once by a while
「once」に関するよくある質問
- onceとone timeの違いは何ですか?
-
onceとone timeはどちらも「一度、一回」という意味を持ちますが、いくつかの違いがあります。onceはより一般的で簡潔な表現であり、様々な文脈で使われます。一方、one timeはやや強調した言い方で、「ある特定の一回」というニュアンスが強くなることがあります。また、onceは「かつて」や接続詞としての用法もありますが、one timeにはそのような用法はありません。
- onceはどのように発音しますか?
-
onceの発音は「ワンス」(/wʌns/)です。「o」は「ワ」のような音、「nce」は「ンス」のような音になります。発音記号では/wʌns/と表記されます。
- once moreとone more timeの違いは何ですか?
-
once moreとone more timeはどちらも「もう一度」という意味で、基本的には同じように使えます。ただし、once moreの方がより簡潔で、特に指示や依頼の場面でよく使われます。one more timeは「もう一回だけ」というニュアンスがやや強く、繰り返しの行動を強調する場合によく使われます。
- 「一度も〜ない」はどのように表現しますか?
-
「一度も〜ない」は、not once、never onceなどの表現で表すことができます。例えば、「I have not once been to Osaka.(私は一度も大阪に行ったことがありません。)」や「She has never once complained.(彼女は一度も文句を言ったことがありません。)」のように使います。
- 接続詞としてのonceとas soon asの違いは何ですか?
-
接続詞としてのonceとas soon asはどちらも「〜するとすぐに」という意味で、しばしば互換的に使用できます。ただし、onceはやや形式的で書き言葉でよく使われる傾向があり、「一度〜すると」というニュアンスが含まれることがあります。as soon asはより一般的で口語的な表現です。
まとめ

この記事では、英語の単語「once」の意味と使い方について詳しく解説しました。onceは一見シンプルな単語ですが、実際には様々な意味と用法を持つ多機能な単語です。
基本的な「一度、一回」という意味から、「かつて」「〜したらすぐに」という意味まで、文脈や位置によって意味が変わるため、正確に理解して使い分けることが重要です。ここで、onceに関する主なポイントをまとめます。
- onceは主に副詞と接続詞として使われる
- 主な意味は「一度、一回」「かつて、以前」「〜したらすぐに」
- 文中での位置によって意味が変わることがある(文末なら「一度」、動詞の前なら「かつて」など)
- 「〜につき一回」を表す表現として、once a week, once a monthなどがある
- イディオム表現として、once upon a time(昔々)、once in a while(時々)、once in a blue moon(滅多に〜ない)などがある
- at onceには「すぐに」と「一度に、同時に」の二つの意味がある
- once moreやonce againは「もう一度」を意味する
- 類義語には、one time(一度)、formerly/previously(以前)、as soon as(〜するとすぐに)などがある
onceは日常会話からビジネスシーンまで幅広く使われる便利な単語です。この記事で解説した様々な意味と用法を理解し、例文を参考にしながら練習することで、自然な英語表現が身につくでしょう。
特に、文脈に応じた使い分けができるようになると、より豊かな英語表現が可能になります。ぜひ実際の会話や文章の中でonceを積極的に使ってみてください。

