「英語の長文がうまく読めない」「複雑な文章の構造がわからない」と感じることはありませんか?英語の文章を理解する際に役立つのが「句」と「節」という概念です。これらは英語の文法の基本的な構成要素であり、文章の構造を把握するために非常に重要です。
この記事では、句と節とは何か、その違いや使い方を初心者にもわかりやすく解説します。中学英語レベルの例文を交えながら、ステップバイステップで学んでいきましょう。
文の構成要素:語・句・節とは

英語の文章は「語(単語)」「句」「節」という要素から成り立っています。まずはこれらの基本的な概念を理解することが大切です。
「語」とは単語のことで、文を構成する最小単位です。例えば、「book(本)」「run(走る)」「beautiful(美しい)」などがそれぞれ1つの「語」です。
「句」とは2つ以上の単語が集まってできた語のかたまりで、主語と動詞の構造を持たないものを指します。例えば「in the park(公園で)」は前置詞と名詞が組み合わさった句です。
「節」とは主語と動詞の構造を持つ語のかたまりです。例えば「when I was young(私が若かったとき)」は主語「I」と動詞「was」を含む節です。
このように、英語の文章は単語が集まって句になり、句が集まって節になり、さらに文になるという階層構造を持っています。それぞれの要素を正しく理解することで、複雑な英文も読みやすくなります。
句とは?単語の意味あるかたまり
句とは、2つ以上の単語が集まって意味のあるかたまりを作ったものですが、主語と動詞の構造(SV構造)を持たないものを指します。
句は文中で1つの品詞のような働きをします。
句の特徴
句の主な特徴は以下の通りです。
- 2つ以上の単語から成り立つ
- 主語と動詞の構造を持たない
- 文中で名詞、形容詞、副詞などの役割を果たす
- それだけでは完全な文にならない
例えば、「on the table(テーブルの上に)」という句があります。これは「on」という前置詞と「the table」という名詞句が組み合わさったものです。
この句だけでは完全な文にはなりませんが、文中で「どこに」という情報を提供する副詞的な役割を果たします。
句の見分け方
句を見分けるポイントは「主語と動詞の構造がないかどうか」です。
複数の単語が集まっていても、主語と動詞の関係がなければそれは句と言えます。
例文
- The book on the table is mine.(テーブルの上にある本は私のものです)
- She likes playing tennis.(彼女はテニスをするのが好きです)
- They went to school in the morning.(彼らは朝学校に行きました)
上記の例文で太字になっている部分はすべて句です。
「on the table」「playing tennis」「in the morning」はどれも主語と動詞の構造を持っていないことがわかります。
節とは?主語と動詞を含む語のかたまり
節とは、主語と動詞の構造(SV構造)を持つ語のかたまりのことです。
節は句よりも大きな単位で、それ自体が小さな文のような形をしています。
節の特徴
節の主な特徴は以下の通りです。
- 主語と動詞の構造を持つ
- 独立して文として成立する場合(独立節)と、文の一部となる場合(従属節)がある
- 文中で名詞、形容詞、副詞などの役割を果たすことがある
例えば、「when I was young(私が若かったとき)」という節があります。これには主語「I」と動詞「was」が含まれているため、節と呼ばれます。
この節は単独では完全な文になりませんが、文の一部として「いつ」という情報を提供する副詞的な役割を果たします。
節の見分け方
節を見分けるポイントは「主語と動詞の構造があるかどうか」です。
語のかたまりの中に主語と動詞の関係があれば、それは節と言えます。
例文
- I know that she likes cats.(私は彼女が猫を好きだということを知っています)
- The book which I bought yesterday is interesting.(私が昨日買った本は面白いです)
- When I was a child, I lived in Tokyo.(私が子供だったとき、東京に住んでいました)
上記の例文で太字になっている部分はすべて節です。
それぞれに主語と動詞があることがわかります(「that she likes cats」には主語「she」と動詞「likes」、「which I bought yesterday」には主語「I」と動詞「bought」、「When I was a child」には主語「I」と動詞「was」があります)。
句と節の違い:ポイントを整理
句と節の最も重要な違いは、「主語と動詞の構造(SV構造)を持つかどうか」です。
ここでは、両者の違いをわかりやすく整理します。
主な違い
- 構造の違い
- 句:主語と動詞の構造を持たない
- 節:主語と動詞の構造を持つ
- 独立性の違い
- 句:それだけでは文として成立しない
- 節:独立節の場合は単独で文として成立する
- 複雑さの違い
- 句:比較的シンプルな構造
- 節:より複雑な構造になりうる
比較例
以下の例で句と節の違いを比較してみましょう。
- 句:in the morning(朝に)
- 節:when the sun rises(太陽が昇るとき)
「in the morning」は前置詞「in」と名詞句「the morning」から成る句で、主語と動詞はありません。
「when the sun rises」は「the sun(太陽)」という主語と「rises(昇る)」という動詞を持つ節です。
同じような意味を表していても、構造が異なることがわかります。
句の種類と使い方:名詞句・形容詞句・副詞句
句は文中での役割によって、名詞句、形容詞句、副詞句の3種類に分けられます。
それぞれの特徴と使い方を見ていきましょう。
名詞句
名詞句は、文中で名詞と同じ役割を果たす句です。主語、目的語、補語などになります。
名詞句の例
- Playing soccer is fun.(サッカーをするのは楽しいです)→ 主語
- I enjoy reading books.(私は本を読むのを楽しみます)→ 目的語
- My dream is to become a doctor.(私の夢は医者になることです)→ 補語
上記の例文で、「Playing soccer」「reading books」「to become a doctor」はすべて名詞句です。
これらは主語や目的語、補語として機能しています。
形容詞句
形容詞句は、文中で形容詞と同じ役割を果たす句です。名詞を修飾します。
形容詞句の例
- The girl with long hair is my sister.(長い髪の女の子は私の妹です)
- I have something to tell you.(あなたに話すことがあります)
- The man sitting on the bench is my father.(ベンチに座っている男性は私の父です)
上記の例文で、「with long hair」「to tell you」「sitting on the bench」はすべて形容詞句です。
これらは名詞を修飾しています。
副詞句
副詞句は、文中で副詞と同じ役割を果たす句です。動詞、形容詞、副詞、または文全体を修飾します。
副詞句の例
- She sings very well.(彼女はとても上手に歌います)→ 動詞を修飾
- I will see you after school.(放課後にお会いしましょう)→ 動詞を修飾
- We study English to communicate with people from other countries.(私たちは他の国の人々とコミュニケーションを取るために英語を勉強します)→ 動詞を修飾
上記の例文で、「very well」「after school」「to communicate with people from other countries」はすべて副詞句です。
これらは動詞を修飾しています。
節の種類と使い方:名詞節・形容詞節・副詞節
節も句と同様に、文中での役割によって、名詞節、形容詞節、副詞節の3種類に分けられます。
それぞれの特徴と使い方を見ていきましょう。
名詞節
名詞節は、文中で名詞と同じ役割を果たす節です。主語、目的語、補語などになります。
名詞節の例
- What she said surprised me.(彼女が言ったことに私は驚きました)→ 主語
- I know that he is right.(彼が正しいということを私は知っています)→ 目的語
- The question is whether we should go or not.(問題は私たちが行くべきかどうかです)→ 補語
上記の例文で、「What she said」「that he is right」「whether we should go or not」はすべて名詞節です。
これらは主語や目的語、補語として機能しています。
形容詞節
形容詞節は、文中で形容詞と同じ役割を果たす節です。名詞を修飾します。
関係代名詞(who, which, that など)や関係副詞(where, when など)によって導かれることが多いため、関係詞節とも呼ばれます。
形容詞節の例
- The book that I bought yesterday is interesting.(私が昨日買った本は面白いです)
- I know the girl who speaks three languages.(3か国語を話す女の子を知っています)
- This is the place where I grew up.(ここは私が育った場所です)
上記の例文で、「that I bought yesterday」「who speaks three languages」「where I grew up」はすべて形容詞節です。
これらは名詞を修飾しています。
副詞節
副詞節は、文中で副詞と同じ役割を果たす節です。動詞、形容詞、副詞、または文全体を修飾します。
時、条件、理由、目的などを表す接続詞(when, if, because, so that など)によって導かれることが多いです。
副詞節の例
- When I was a child, I lived in Tokyo.(私が子供だったとき、東京に住んでいました)→ 時
- I will help you if you need me.(あなたが私を必要とするなら、手伝います)→ 条件
- She studied hard because she wanted to pass the exam.(彼女は試験に合格したかったので、一生懸命勉強しました)→ 理由
上記の例文で、「When I was a child」「if you need me」「because she wanted to pass the exam」はすべて副詞節です。
これらは文全体や動詞を修飾しています。
英語の句と節に関する練習問題20問
ここでは、句と節の理解度をチェックするための練習問題を20問用意しました。
それぞれの問題に取り組んで、理解を深めましょう。
- 次の文中の太字が「句」か「節」か答えなさい
She lives in the big house. - 次の文中の太字が「句」か「節」か答えなさい
I know that she likes dogs. - 次の文中の太字が「句」か「節」か答えなさい
The boy playing the piano is my brother. - 次の文中の太字が「句」か「節」か答えなさい
I will call you when I arrive. - 次の文中の太字が「名詞句」「形容詞句」「副詞句」のどれか答えなさい
To learn English is important. - 次の文中の太字が「名詞節」「形容詞節」「副詞節」のどれか答えなさい
I don’t know where she lives. - 次の文中の太字が「名詞節」「形容詞節」「副詞節」のどれか答えなさい
The book that I bought yesterday is interesting. - 次の文中の太字が「名詞節」「形容詞節」「副詞節」のどれか答えなさい
Because it was raining, we stayed at home. - 次の2つの文を関係代名詞を使って1つの文に書き換えなさい
I know the girl. She plays the piano. - 次の文中の「句」をすべて抜き出しなさい
I saw a cat with long fur in the garden this morning. - 次の文中の「節」をすべて抜き出しなさい
When I was a child, I lived in a house that my grandfather built. - 次の文の太字が文中でどのような役割をしているか答えなさい
Playing tennis is my hobby. - 次の文の太字が文中でどのような役割をしているか答えなさい
The girl who is singing is my sister. - 次の文の太字が文中でどのような役割をしているか答えなさい
I will call you after dinner. - 次の文に適切な関係代名詞(who, which, that)を入れなさい
The book _____ I bought yesterday is interesting. - 次の文に適切な接続詞(when, if, because)を入れなさい
I will help you _____ you need me. - 次の2つの文を接続詞を使って1つの文に書き換えなさい
It was raining. We couldn’t go out. - 次の文中の「句」と「節」を区別しなさい
The girl in the red dress who is talking to my brother is my friend. - 次の英文を和訳しなさい
The book which I bought yesterday is very interesting. - 次の日本語を英訳しなさい(関係代名詞を使うこと)
「私が昨日会った女の子は彼女の妹です。」
英語の句と節に関するよくある質問
英語の句と節に関して、よく寄せられる質問をまとめました。
- 句と節の一番簡単な見分け方は?
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最も簡単な見分け方は、「主語と動詞のペアがあるかどうか」を確認することです。主語と動詞のペアがあれば節、なければ句です。例えば、「in the park」には主語と動詞がないので句、「when I was young」には主語「I」と動詞「was」があるので節です。
- 節は常に文として成立しますか?
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いいえ、すべての節が独立して文として成立するわけではありません。節には「独立節」と「従属節」があります。独立節は単独で文として成立しますが、従属節は単独では不完全で、ほかの部分と組み合わさって初めて意味をなします。例えば、「because I was tired」は従属節で、単独では完全な文になりません。
- 句と節はどのように文中で使われますか?
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句と節はどちらも文中で名詞、形容詞、副詞のような役割を果たします。例えば、名詞句や名詞節は主語や目的語になることができます。形容詞句や形容詞節は名詞を修飾します。副詞句や副詞節は動詞や文全体を修飾します。
- 英語の文法で最も重要な節の種類は何ですか?
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どの節の種類も重要ですが、特に関係詞節(形容詞節)は頻繁に使われ、様々な場面で役立ちます。関係詞節を使うことで、2つの短い文を1つの長い文に結合することができ、情報を効率的に伝えることができます。
- 句と節の理解が英語学習にどう役立ちますか?
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句と節の理解は、複雑な文の構造を把握するのに役立ちます。長文を読むときに意味のかたまりで捉えることができるため、読解が容易になります。また、自分で文を作るときも、様々な句や節を組み合わせることで、より豊かな表現ができるようになります。
まとめ

この記事では、英語の句と節について詳しく解説しました。句と節の違い、それぞれの種類と使い方、文中での役割などを中心に説明しました。
句と節の最も重要な違いは、「主語と動詞の構造(SV構造)を持つかどうか」です。句はSV構造を持たない語のかたまりで、節はSV構造を持つ語のかたまりです。
句は名詞句、形容詞句、副詞句の3つに分類され、それぞれ文中で名詞、形容詞、副詞のような役割を果たします。同様に、節も名詞節、形容詞節、副詞節の3つに分類され、それぞれ対応する役割を果たします。
句と節の概念を理解することで、長文読解力が向上し、複雑な文章も読みやすくなります。また、自分で英文を作る際にも、より洗練された表現ができるようになります。
英語の文法を学ぶ上で、句と節の理解は基礎となるものです。この記事で解説した内容をしっかり理解し、練習問題に取り組むことで、より高度な英語力を身につけていきましょう。句と節の概念をマスターすることは、英語学習の大きな一歩となるはずです。

