英検二次試験(面接)は、一次試験に合格した受験者にとって最後の関門です。リーディング、リスニング、ライティングと異なり、二次試験では面接官を前に英語を話す必要があります。
多くの受験者が、この対面でのスピーキングに緊張し、実力を発揮できないと感じています。
しかし、英検二次試験は「完璧な英語を話す試験」ではありません。むしろ、「相手に自分の考えを伝えようとする姿勢」や「コミュニケーション意欲」が重視されます。
本記事では、英語初学者でも理解できるよう、英検二次試験の仕組みから、緊張を克服するための具体的な対策方法まで、段階的に解説します。
英検二次試験(面接)ガイド:形式、流れ、そして評価のポイント

英検二次試験は、一次試験(筆記)に合格した方のみが受験できる、スピーキング技能を評価するための試験です。
- 形式: 筆記試験と異なり、面接官と対面して英語で話す形式です。
- 求められる力: 単なる英語の知識ではなく、実践的なコミュニケーション能力が問われます。
- 目的: 基本的な特徴や評価方法を理解することで、効率的な対策が可能になります。
面接の基本的な流れと構成
面接は入室から退出まで、全体で約8分から12分程度で実施されます。
複数の段階に分かれており、それぞれ異なる技能が評価されます。
| 段階 | 内容 | 評価対象 | 補足 |
| 1. 入室・挨拶 | 面接室に入室し、面接官と簡単な挨拶を交わします。 | アティチュード(態度) | リラックスして臨みましょう。 |
| 2. カードの黙読・音読 | 問題カード(短い英文パッセージとイラスト)を受け取ります。黙読後、パッセージを音読します。 | 音読 | 発音、イントネーション、流暢さ。 |
| 3. パッセージに関する質問 | 面接官からの最初の質問に、カードを見ながら回答します。 | 質問への回答 | 内容の正確性、文法、語彙。 |
| 4. イラストに関する質問 | イラストの内容に関する質問に回答します。 | 質問への回答 | 描写力、表現力。 |
| 5. 意見を問う質問 | カードを裏返し、受験者自身の個人的な意見や考えを求められます。 | 質問への回答 | 思考力、論理性。 |
| 6. 退室 | 面接官が「何か質問はありますか」と確認して終了し、退室します。 | アティチュード | 丁寧な態度を最後まで心がけましょう。 |
評価される3つの観点
受験者の回答は、以下の3つの観点から総合的に評価されます。
- 音読
- 判定基準: パッセージをどのような発音、イントネーション、アクセント、そして自然な速さ(流暢さ)で読めているか。
- 質問への回答
- 判定基準: 面接官の質問に対し、内容が適切であるか、文法や語彙は正確・豊富か、十分な情報量があるか。
- アティチュード(態度)
- 判定基準: 質問にどのような姿勢で臨んでいるか、相手の話を聞く姿勢があるか、コミュニケーションを成立させようとする意欲があるか。
- 【重要】 完璧な英語力以上に、「相手と英語でやり取りしようとする前向きな態度」が非常に重視されます。
合格基準と難易度
- 合否判定
- 二次試験だけの結果で合否が決まります。CSEスコア(英検独自の採点システム)で判定されます。
- 合格率
- 各級の二次試験の合格率は、一般的に60%〜80%程度と言われています。(参考:一次試験の合格率は約30%程度)
- 示唆
- 一次試験を突破するだけの英語の基礎力があれば、基本的な対策を行うことで十分に合格が可能であることを示しています。
- 注意点
- しかし、対策を怠って臨むと不合格になることもあります。事前の準備は必ず行いましょう。
英検面接で緊張する原因と心理学的背景:実力発揮のための構造化された理解
多くの受験者が英検二次試験で極度に緊張し、実力を発揮できないと悩んでいます。この緊張感は単なる「弱さ」ではなく、心理学的な根拠がある自然な反応です。
緊張の原因を理解し、それぞれに対する具体的な対抗策を考えることが、効果的な対策の鍵となります。
評価されることへの恐怖(評価懸念)
人間が誰かから評価される場面で緊張が高まるのは、「評価懸念」と呼ばれる普遍的な心理現象です。
- 心理的メカニズム
- 面接官の評価が合否に直結するため、緊張が特に強くなります。
- 英語が母国語でない日本人にとって、「失敗するかもしれない」という恐怖感が生じやすいです。
- 懸念がもたらす現象
- 恐怖感が強いと認知機能が低下し、知っている単語さえ思い出せなくなる「ブロック現象」が起こります。
- 理想的な状態
- 緊張を「完全になくす」のではなく、「適切なレベルに保つ」ことが理想です。適度な緊張感は、むしろ集中力を高め、パフォーマンスを向上させることが研究で示されています。
準備不足がもたらす不安(未知への恐怖)
緊張の大きな原因の一つは「準備不足」から生じる不安です。
不安は「起こるかもしれない悪いこと」に対する予期的な感情です。
- 不安を生む要因
- 試験当日に何が起こるのか、どのような質問が出るのかといった「未知」に対する恐怖が緊張を高めます。
- 何をどのくらい準備すればよいか分からないことも不安を増大させます。
- 最も有効な対策
- 過去問練習や想定問答を繰り返すことで、試験当日の状況を「未知」から「既知」へと変えます。
- 状況が予測可能になると、脳は脅威を感じなくなり、緊張は自動的に軽減されます。
- 結論:準備そのものが最も有効な緊張対策です。
英語を話すことへの心理的ブロック(自己効力感の低さ)
日本の教育環境ではスピーキング経験が少なく、英語を話す行為そのものへの「心理的ハードル」が存在します。
- 心理的メカニズム
- 「自己効力感の低さ」(自分は英語を話すことができないという信念)が、実際の能力に関わらず、パフォーマンスを低下させます。
- ブロックを外すには
- 実際に英語を話す経験を何度も積み重ねることが不可欠です。
- 本番までに機会がない場合でも、一人で声に出して練習することが非常に有効です。
- 音読やスピーキングの反復練習を通じて、「自分も英語を話すことができる」という実感を少しずつ持つことで、心理的ブロックは徐々に減少していきます。
英検二次試験:音読パッセージで高得点を取るための戦略
英検二次試験の最初のステップである「音読」は、面接官に与える第一印象を決定づける非常に重要な要素です。
音読で良い印象を与えられれば、その後の質疑応答にも心理的なプラス効果が期待できます。
高得点を取るためには、単に正確に読むだけでなく、自然な流暢さと表現力が必要です。
イントネーションと発音の重要性
音読の評価で最も重視されるのは、文全体の流れと自然さです。
- 重視される点
- 「ネイティブのような完璧な発音」よりも、「文全体がスムーズに聞こえるか」
- 「自然なリズムで読めているか」
- イントネーションの役割
- 文の中での音の上下や強弱のパターン(例:疑問文では文末が上がり、肯定文では文末が下がる)。
- 正しいイントネーションで読むことで、「流暢さ」が際立ち、多少の発音の誤りがあっても高い評価につながります。
- 聞き手に「自然な英語を話している人」という印象を与えます。
抑揚をつけた音読練習(表現力の強化)
抑揚とは、声の音量や高さの変化を意識的に調整する技法です。
棒読みを避け、内容を理解した上で読み手に情報を伝える意識が重要です。
| 抑揚のつけ方 | 効果 |
| 重要な単語や主要な情報 | 少し大きく、ゆっくり読む |
| 強調しない部分 | 控えめに読む |
- 実践ステップ
- まず、パッセージの内容を正確に理解する。
- パッセージの中で最も重要な情報を判断する。
- その重要な部分に意図的に抑揚をつける。
- 得られる印象
- 棒読みは不安定な印象を与え、評価を下げてしまう。
- 適切な抑揚は、「この人は英語をしっかり理解している」という信頼感を与え、その後の質疑応答への好意的な評価にもつながります。
暗唱練習による自信の構築
音読の最終的な目標は、パッセージを完全に暗唱し、カードから目を離しても自然に読めるレベルに到達することです。
暗唱練習には、以下のような複数のメリットがあります。
- 読み間違いのリスク軽減
- パッセージの内容が深く記憶に刻まれる。
- コミュニケーションの向上
- カードを見ないことで、面接官とのアイコンタクトが取れ、対人的なコミュニケーションが実現する。
- 試験当日の自動化
- 習熟感が生まれ、緊張時にも正確に読める状態になる。
- 自信の積み重ね
- 暗唱できるパッセージが増えるごとに「自分は英語を読める」という自信がつき、全体の緊張感が軽減される。
面接での効果的な回答戦略:3つの柱
面接試験における質問への対応力を高め、自信を持って臨むための具体的なポイントを解説します。
カード内容に基づく質問(No.1)への対応
- 目標
- パッセージの正確な理解を簡潔に、明確に伝えること。
- 回答の基本
- カード(パッセージ)を見ながら回答が可能です。
- パッセージに直接書かれている内容に限定して回答します。書かれていない情報を加える必要はありません。
- 重要性
- この最初の質問で良い回答ができると、その後の質問への心理的な自信に繋がります。
イラスト描写(No.2)のポイント
- 目標
- イラストの場面を正確かつ動的に説明すること。
- 評価される説明
- 単なる物体の名前(例: テーブル)を述べるのではなく、「どこに何があるか」「人物は何をしているか」という位置関係と行動を組み合わせます。
- 例: 「There are two people sitting at a table.」(テーブルに座っている2人がいます。)
- キーテクニック
- 常に現在進行形(~ing形)を意識して使用すること。
- 静止画であっても、人物が行動している場面を描写する際は、現在進行形が最も自然で評価が高くなります。
質問の正確な理解と回答の充実
質問を正確に理解するためのテクニック
- 聞き返すことの重要性
- 質問が完全に理解できない場合は、「Pardon?」と丁寧に聞き返すことを恐れないでください。
- メリット: 不確実な推測で答えるよりも、「正確に理解して適切に答えようとする姿勢」として面接官に評価されます。
- 「聞き直す=減点」ではなく、「前向きな姿勢」と捉えられます。
- 回答の的確性
- 質問の中の重要なキーワード(感情、理由、特定の物など)を抽出してから回答を組み立てましょう。
短すぎない回答を作るテクニック
- 回答の基準
- 単語や短い句ではなく、完全な文で、複数の情報を盛り込むことを目指します。
- 情報量追加の習慣
- Yes/Noで終わらず、具体的な情報を加える習慣をつけましょう。
- ❌ 悪い例: Q: Do you see any interesting things? A: Yes.
- ⭕ 良い例: Q: Do you see any interesting things? A: Yes, I can see a person reading a book in the park.
- 回答を充実させる要素(Who, What + 詳細情報)
- 基本情報: 誰が (Who)、何をしているのか (What)
- 追加情報: どこで (Where)、いつ (When)、どのように (How)
意見問題への自信を持った応答方法:対策のポイント
英検二次試験の後半で出題される意見を問う問題(No.4、No.5など)は、受験者が最も緊張しやすい場面です。カードを裏返し、自身の経験や考えに基づいた回答が求められます。
この意見問題で重要なのは、「どのような意見を持つか」ではなく、「その意見をどのように説明するか」です。
「正解」よりも「論理性」が重要
- 意見問題に「正解」は存在しません。
- 正確で論理的に説明できる意見であれば、どのような内容でも問題ありません。
- 面接官は、意見の内容の「深さ」よりも、コミュニケーション能力(意見を分かりやすく正確に伝えられるか)を評価しています。
自分の考えをシンプルに表現する
高評価を得るために、複雑な文法構造や難しい単語を使う必要はありません。
シンプルな表現のメリット
- 明確さ・分かりやすさの向上
- 自分の考えが相手に伝わりやすくなります。
- 文法エラーのリスク軽減
- 複雑な文で説明しようとすると、文法エラーが生じ、かえって評価を下げる可能性があります。
回答のコツ
- シンプル・イズ・ベスト
- 自分が確実に使える表現や単語を選び、シンプルな文構造で述べましょう。
- 例: 「I like dogs because they are friendly and loyal.」(犬が好きです。なぜなら、人懐っこく忠実だからです)
- このシンプルな回答でも、十分な評価が得られます。
理由や根拠を述べるためのフレーム
意見を述べるだけでなく、理由や根拠を説明することで、回答の質は大きく向上します。
これは、面接官に「論理的に考えている」という印象を与えることにつながります。
役立つフレーズパターンはこちら。
| 役割 | フレーズ例 | 使い方(フレーム) |
| 理由 | because | I think 〜 because 〜 |
| 具体例 | for example | 具体例を示すことで説得力が増します。 |
| 追加理由 | Another reason is 〜 | 複数の理由を列挙し、説得力を高めます。 |
これらのフレームを意識的に練習することで、試験当日には無意識的に論理的な構造で回答できるようになります。
一貫性のある回答の作り方
複数の意見問題が出題される際、各質問への回答が矛盾していないかが重要です。
回答に一貫性がないと、論理性がないと判断されてしまいます。
一貫性を保つための準備
- 基本的な「価値観・考え」を明確にする
- 例: 「私は信頼関係を大切にしている」「私は環境保護が重要だと考えている」など、核となる立場を事前に決めておきます。
- 事前に整理する
- この基本的な立場(価値観)から派生する意見は、自動的に一貫性を持ちます。
- 試験に臨む
- 受験前にある程度の時間をかけて自分の考えを整理しておくことで、試験当日には自然で論理的な回答ができるようになります。
英語試験の不安を克服する:実践的練習の4つの戦略
英語の面接試験などにおける緊張と不安を克服するために、科学的根拠に基づいた4つの効果的な練習方法をご紹介します。
反復練習による「習熟」:不安を軽減する最も確実な方法
不安を克服する最も確実な方法は、反復練習による「習熟」です。
- 効果
- 何度も同じタイプの練習を繰り返すことで、脳が「この状況は対処可能だ」と学習し、試験当日の緊張感を大幅に軽減できます。科学的な研究でも、繰り返し練習が不安軽減に最も有効であることが証明されています。
- 注意点
- ただし、ただ漫然と繰り返すのではなく、戦略的で目的志向的な練習を心がけることが重要です。
ロールプレイ練習の重要性:本番の状況に慣れる
ロールプレイ練習は、実際の試験を想定し、受験者役と面接官役に分かれて行う実践的な練習です。
- 最大の利点
- 「試験本番の状況を事前に経験できる」ことです。
- 初めて経験する状況は誰もが緊張しますが、ロールプレイで何度も経験することで、脳が「これは安全な状況だ」と認識し、本番での緊張が自動的に軽減されます。
- 練習相手を見つける方法
- オンライン英会話サービスを利用する。
- 英語の教師や先生に協力してもらう。
- 学習の方向付け
- ロールプレイを通じて、答えられない質問や不足している表現が明確になるため、その後の学習の方向性を定めやすくなります。
自分の音声を記録して客観的に確認する方法
ロールプレイ相手がいない場合でも、一人ロールプレイを行い、音声を記録して確認することが非常に有効です。
- 方法
- スマートフォンのボイスレコーダーアプリなどで、自分の音読や回答を録音し、後で再生して聞きます。
- 利点(客観的な評価)
- 自分で話している最中は気づかない以下の問題点を客観的に評価できます。
- 発音、イントネーション、流暢さ
- 回答の適切性
- 言葉の途切れや、同じ表現の繰り返し
- 自分で話している最中は気づかない以下の問題点を客観的に評価できます。
- 自信へのつながり
- 同じ質問に対して複数回録音し、徐々に改善される過程を聞くことで、自分の成長を実感でき、自信につながります。
習慣化による緊張の軽減(脱感作)
毎日少しずつでも英語で話す練習を続けることで、「英語を話す」という行為が日常的なものに変わります。
- メカニズム
- 心理学でいう「脱感作(だっかんさ)」という重要なメカニズムにより、緊張感を伴う特別なタスクから、歯磨きのような日常的な行為へと変化します。
- 練習量の蓄積
- 例として、毎日15分間の練習を数ヶ月間続けることで、数十時間の実践練習が蓄積され、これが試験当日の圧倒的な自信につながります。
- 成功の鍵:「継続性」
- 週に1度の集中練習よりも、毎日10分の軽い練習の方が、継続しやすく、長期的には効果が高いことが研究で示されています。
面接試験当日のメンタル管理術:実力を発揮するための3つの鍵
事前対策を万全にしても、試験当日のメンタル状態が不安定では、実力を発揮することはできません。面接の合否は、当日いかにメンタルを適切に管理できるかにかかっています。
多くの受験者が、直前の極度の緊張で「体が硬くなる」「思考が停止する」「知っている表現が出ない」といった状態に陥りがちですが、これは事前の準備である程度防ぐことが可能です。
呼吸と姿勢のコントロールで「頭の真っ白」を防ぐ
試験当日の緊張を和らげる最も直接的かつ効果的な方法です。
- 呼吸法で脳をクリアに
- 緊張すると、呼吸が浅くなり、脳への酸素供給が減って認知機能が低下します。これが「頭が真っ白になる」原因です。
- 実践方法: 試験直前に、意識的に深くゆっくりした腹式呼吸を行います。
- 鼻から4秒かけてゆっくり吸う
- 口から6秒かけてゆっくり吐く
- これを5回ほど繰り返すことで、脳への酸素供給が回復し、思考がクリアになります。
- 良い姿勢で自信を演出(身体性認知の活用)
- 背中を丸めていると、心理的・身体的に圧迫感が生まれます。
- 実践方法: 背筋を伸ばし、肩の力を抜いて座る。
- この自信のある姿勢が脳に「自分は大丈夫だ」というシグナルを送り、心理状態に良い影響を与えることが「身体性認知」として証明されています。
「試験」ではなく「会話」として捉える(認識の転換)
「試験だ」と意識しすぎると緊張は増幅します。視点を変えて、心理的な負荷を軽減しましょう。
- 「会話」だと自己暗示
- 面接を「ただの英語での会話」だと捉え直すだけで、心理的なプレッシャーが軽減されます。
- 実践方法: 試験直前に「これは試験ではなく、外国人との会話である。相手は友人である」と何度か自分に言い聞かせましょう。
- 面接官の役割を理解する
- 英検の面接官は、受験者が話しやすいように親切で優しい態度で接することがマニュアルで定められています。
- 面接官は「あなたを評価して落とす」立場ではなく、「あなたがどのくらい英語を理解し、表現できるかを確認する」立場です。
- この認識の転換により、「合格しなければ」というプレッシャーが「自分の英語力を示す機会」へとポジティブに変わります。
最初の挨拶で信頼関係を築く(ハロー効果の活用)
試験開始直後、最初の瞬間に良い印象を与えることで、その後の評価全体に好影響を与えましょう。
- 最初の印象を決定づける
- 面接官との信頼関係構築は、実は最初の挨拶の段階で可能です。
- 実践方法: 最初の挨拶で、面接官の目を見て、はっきりとした声で「Hello」と言う。
- これだけで面接官に「この受験者は自信がある」という印象を与えられます。
- コミュニケーションの姿勢を示す
- 質問を丁寧に聞き、理解しようとする姿勢を示すことで、「この人はコミュニケーションを取ろうとしている」という認識を面接官に持たせることができます。
- この信頼関係が形成されると、面接官は無意識のうちに受験者に対して好意的に採点する傾向が生まれます。これを心理学では「ハロー効果」と呼びます。
英検二次試験で陥りやすい「3つの誤り」と対策
英検二次試験では、多くの受験者が同じような間違いを繰り返し、本来得られるはずの高得点を逃しています。
これらの典型的な誤りを事前に理解し、対策を講じることで、効率的に合格に近づくことができます。
完璧な文法が必須だという「誤解」
多くの受験者が「合格には完璧な文法が必要」だと考えがちです。
- 実際の評価基準
- 多少の文法エラーがあっても、伝えたい意図が明確に相手に伝われば、大きな減点にはなりません。重要なのは、「相手に自分の考えを伝える」というコミュニケーションの目的が達成されているかどうかです。
- 陥りやすい悪循環
- この誤解から、複雑な文法を使おうとしてかえって文法エラーが増加し、評価が下がるケースがよく見られます。
- 対策
- シンプルで正確な文で、自分の考えを明確に伝えましょう。複雑で誤りの多い文よりも、はるかに高く評価されます。
内容よりも正確さを優先する「誤り」
関連して、「正確さ」を過度に重視しすぎるあまり、回答の内容が不十分になるという誤りも一般的です。
- 試験で評価される点
- 評価基準は「正確性」だけでなく、「コミュニケーション能力」や「情報量」を重視しています。
- 例
- 完璧な文法で短い回答をするよりも、多少のエラーがあっても情報量が多い回答の方が、試験では高く評価されます。
- 対策
- 完璧さを求めるのではなく、「相手に分かってもらう」「情報をしっかりと提供する」ことに意識を集中させましょう。
質問されたことに最小限でしか答えない「不十分さ」
質問に対し、必要最小限の情報だけで回答を終えてしまう受験者がいます。
これでは情報量が不足し、高評価は期待できません。
- 悪い例
- 質問: 「What do you like about this place?」(この場所について何が好きですか)
- 回答: 「I like the park」(公園が好きです)
- 高評価に繋がる回答例
- 回答: 「I like the park because there are many green trees and I can enjoy nature there」(公園が好きです。なぜなら、緑の木がたくさんあり、そこで自然を楽しめるからです)
- 対策
- 質問への回答の際には、常に以下の追加情報を意識的に盛り込むことが重要です。
- Why (なぜそう思うのか)
- How (どのような具体例があるのか)
- 質問への回答の際には、常に以下の追加情報を意識的に盛り込むことが重要です。
これらの間違いのパターンを認識し、日々の学習や試験本番で意識を変えることが、英検二次試験突破への鍵となります。
英検二次試験に関するよくある質問
英検二次試験の受験者がよく抱える疑問と、それに対する具体的な対策をまとめました。
- 試験の直前、数日間で何をすれば良いですか?
-
新しいことを覚えるのではなく、すでに学習した過去問を繰り返し練習することに集中しましょう。
- 試験の1時間前まで: 軽い音読練習程度にとどめる。
- 試験の30分前からは: 勉強を離れ、深呼吸やストレッチなどのリラックスに注力しましょう。
- 試験当日に、面接官の質問が聞き取れなかったり、分からなかったりしたらどうすれば良いですか?
-
正直に「Pardon?」または「Could you say that again?」と聞き返すのが最も適切な対応です。
不完全に理解したまま推測で答えるよりも、聞き直して正確に理解する方が評価につながります。
- 面接の最後に、面接官に何か質問をするべきですか?
-
無理に質問を作る必要はありません。
面接終了時に「Thank you for the test」と感謝の言葉を述べれば十分です。
- 一人で練習する場合、どれくらいの時間が必要ですか?
-
毎日15分から30分程度の練習を、試験までの数ヶ月間継続することが効果的です。
週末に2時間集中するよりも、毎日少しずつ続ける方が、英語を口にする習慣が身につき、高い学習効果が得られます。
- 何度も間違えてしまう表現や文法がある場合、どう改善すれば良いですか?
-
間違えやすい表現を含む例文を10回以上音読し、暗唱する練習をしましょう。
口が慣れて習熟度が上がることで、本番で自動的かつ正確に表現が使えるようになります。
まとめ

英検二次試験(面接)の対策は、単に英語知識を増やすことではなく、段階的な準備と心理的なメンタル管理の両面から進めることが必要です。
本記事で紹介した方法を実践することで、多くの受験者は緊張を大幅に軽減し、自信を持って試験に臨むことができるようになります。
英検二次試験対策の重要なポイントは、以下の通りです。
- 英検二次試験の評価基準は「音読」、「質問への回答」、「アティチュード」の3つの観点で構成されており、完璧な文法よりもコミュニケーション意欲が重視される。
- 緊張の原因は「評価懸念」、「準備不足」、「心理的ブロック」などの心理的メカニズムであり、準備と習熟を通じて軽減することができる。
- 音読、質問回答、意見問題のそれぞれに段階的な対策方法が存在し、各段階に特有のテクニックを習得することで得点が向上する。
- 繰り返し練習、特にロールプレイと音声記録を活用した自己評価が、試験前の緊張軽減に最も効果的である。
- 試験当日は呼吸と姿勢のコントロール、試験ではなく会話として捉える意識の転換、面接官との信頼関係構築が重要である。
- 完璧さを求めるのではなく「相手に伝わる」ことに意識を集中させ、シンプルで正確な回答に情報量を加えることが高得点の鍵となる。
- 毎日少しずつ継続する習慣化による脱感作が、長期的には最も確実な緊張軽減方法である。
英検二次試験に対する緊張や不安は、誰もが経験する自然な感情です。
しかし、その緊張を「敵」と見なすのではなく、「自分を成長させてくれるもの」として受け入れることで、パフォーマンスが向上するという研究結果も存在します。
本記事で紹介した対策方法を計画的に実施し、段階的に自信を築いていくことで、試験本番では、緊張感を適切にコントロールしながら、自分の英語能力を最大限に発揮できるようになります。
英検二次試験は、単に合否を決める試験ではなく、英語でのコミュニケーション能力を磨く貴重な学習機会です。この機会を最大限に活かし、英語スピーキング能力の向上を目指してください。

