英語で「禁止する」という意味を持つ単語として、prohibit、forbid、banの3つがよく使われています。これらは似たような意味を持ちますが、使われる状況やニュアンスに違いがあります。
この記事では、英語初学者の方でも理解できるように、これら3つの単語の違いと適切な使い分け方について詳しく解説します。例文も中学英語レベルでご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
prohibit・forbid・banの基本的な違い

まず、3つの単語の基本的な違いについて説明します。
prohibitは主に法律や規則によって何かを公式に禁止する場合に使われる単語です。学校のルールや会社の規定など、組織的な禁止事項を表現する際によく使われます。「prohibit A from doing B(AがBすることを禁止する)」という形でよく使われます。
forbidは比較的個人的な禁止を表すことが多く、親が子どもに、先生が生徒に、上司が部下に対して何かを禁じる場合などに使われます。権威のある人が下位の人に対して使うケースが多いのが特徴です。「forbid A to do B」または「forbid A from doing B」の形で使われます。
banは完全に排除するというニュアンスが強く、政府や組織が何かを全面的に禁止する場合によく使われます。例えば、有害物質の使用禁止や、特定の人の入場禁止などを表現する際に用いられます。「ban A(Aを禁止する)」または「ban A from B(AをBから排除する)」という形で使われることが多いです。
それでは、それぞれの単語についてさらに詳しく見ていきましょう。
prohibitの意味と使い方
prohibitは法律や規則によって何かを禁止する場合に使われる公式な表現です。英語の公文書や規則書でよく見かける単語でもあります。
prohibitの語源と特徴
prohibitはラテン語の「pro(前に)+ hibere(持つ)」が語源で、「前もって防ぐ」という意味から派生しています。何かが起こる前に防止するというニュアンスを含んでいるのです。
prohibitの主な特徴は以下の通りです。
- 法律や規則による公式な禁止を表す
- 文書や看板など、公式な案内でよく使われる
- 個人的な禁止よりも、社会的・組織的な禁止に使われることが多い
- 「~することを禁じる」という意味で使う場合は、「prohibit ~ from …ing」の形を取る
prohibitをつかった例文
以下に、prohibitを使った簡単な例文をいくつか紹介します。
例文
- The school prohibits students from using mobile phones in class.(学校は生徒が授業中に携帯電話を使うことを禁止しています。)
- Smoking is prohibited in this building.(この建物内は禁煙です。)
- The rules prohibit running near the swimming pool.(規則ではプール近くを走ることを禁止しています。)
- Our teacher prohibits us from eating in the classroom.(先生は教室での飲食を禁止しています。)
- The law prohibits driving without a license.(法律では無免許運転を禁止しています。)
prohibitの注意点
prohibitを使う際の注意点としては、主に次のようなことが挙げられます。
- 文法的には「prohibit A from doing B」の形が一般的です。
例:The teacher prohibits students from talking during the test.(先生はテスト中に生徒が話すことを禁止しています。) - prohibitedという形容詞形もよく使われます。
例:Parking is prohibited here.(ここは駐車禁止です。) - prohibitionという名詞形は「禁止」という意味になります。歴史的には1920年代のアメリカのアルコール禁止法を指す言葉としても知られています。
例:The prohibition of plastic bags helps protect the environment.(ビニール袋の禁止は環境保護に役立ちます。)
forbidの意味と使い方
forbidは、prohibitよりも個人的な関係において使われることが多い「禁止する」という意味の単語です。
forbidの語源と特徴
forbidは古英語の「forbeodan」が語源で、「for(否定の接頭辞)+ bid(命じる)」という構成になっています。つまり、「~しないように命じる」という意味合いがあります。
forbidの主な特徴は以下の通りです。
- 個人間の禁止によく使われる
- 権威を持つ人(親、教師など)が下位の人に対して使うことが多い
- 感情的なニュアンスを含むことがある
- 「forbid A to do B」または「forbid A from doing B」の形で使われる
- 文学作品や日常会話でよく見られる
forbidをつかった例文
以下に、forbidを使った簡単な例文をいくつか紹介します。
例文
- My parents forbid me to go out at night.(両親は私が夜出かけることを禁じています。)
- The doctor forbids the patient from eating fatty foods.(医師は患者に脂っこい食べ物を食べることを禁じています。)
- My mother forbade us to play video games on weekdays.(母は平日にビデオゲームをすることを禁じていました。)
- The teacher forbids talking during the exam.(先生は試験中の会話を禁じています。)
- I forbid you to touch my books without permission.(許可なく私の本に触れることを禁じます。)
forbidの注意点
forbidを使う際の注意点としては、主に次のようなことが挙げられます。
- forbidの過去形はforbade、過去分詞はforbiddenです。
例:He forbade smoking in his house.(彼は自分の家での喫煙を禁じました。)
例:It is forbidden to enter this area.(このエリアへの立ち入りは禁止されています。) - God forbid は「神よそれを禁じたまえ」という意味のイディオムで、「そんなことが起こりませんように」という願望を表します。
例:God forbid that should happen to our family.(そんなことが私たちの家族に起こりませんように。) - 「forbid A to do B」と「forbid A from doing B」はどちらも使われますが、現代では「from doing」の形がより一般的になっています。
banの意味と使い方
banは、prohibitやforbidよりも強い禁止を表し、何かを完全に排除するというニュアンスを持つ単語です。
banの語源と特徴
banはゲルマン語の「bannan(宣言する、召喚する)」が語源で、元々は公的な宣言や布告を意味していました。現代では主に「禁止する」「追放する」という意味で使われています。
banの主な特徴は以下の通りです。
- 強い禁止や全面的な排除を表す
- 政府や組織が何かを禁止する場合によく使われる
- 名詞としても動詞としても頻繁に使われる
- 「ban A」または「ban A from B」の形で使われることが多い
- ニュースや公式声明でよく見かける表現
banをつかった例文
以下に、banを使った簡単な例文をいくつか紹介します。
例文
- The government banned smoking in public places.(政府は公共の場での喫煙を禁止しました。)
- Plastic bags are banned in many countries.(ビニール袋は多くの国で禁止されています。)
- The player was banned from the game for breaking the rules.(そのプレイヤーはルール違反で試合から追放されました。)
- Our school has banned mobile phones.(私たちの学校は携帯電話を禁止しています。)
- The book was banned because of its controversial content.(その本は物議を醸す内容のため禁止されました。)
banの注意点
banを使う際の注意点としては、主に次のようなことが挙げられます。
- banは名詞としても使え、その場合は「禁止令」「追放」という意味になります。
例:There is a ban on fireworks in this town.(この町では花火に対する禁止令があります。) - banには「禁止する」以外に、「追放する」という意味もあります。
例:The student was banned from school for a week.(その生徒は1週間学校から追放されました。) - under banで「禁止下にある」という表現になります。
例:Smoking is under ban in this building.(この建物では喫煙は禁止されています。)
prohibit・forbid・banの使い分けポイント
prohibit、forbid、banの使い分けは、文脈や状況によって変わってきます。以下にそれぞれの使い分けのポイントを説明します。
公式度による使い分け
これら3つの単語は、使われる状況の公式度によって使い分けることができます。
- prohibit:最も公式的で、法律、規則、方針などで使われることが多いです。組織や機関が何かを禁止する場合に適切です。
例:The law prohibits selling alcohol to minors.(法律では未成年者へのアルコール販売を禁止しています。) - forbid:中間的な公式度で、個人的な関係や権威のある立場から何かを禁じる場合に使われます。
例:Parents often forbid their children from watching too much TV.(親はよく子どもにテレビの見すぎを禁じます。) - ban:公式的ではあるものの、より強い行動を表し、特に政治的決定や組織的な禁止措置に使われます。
例:The city has banned single-use plastic bags.(その市は使い捨てビニール袋を禁止しました。)
強さによる使い分け
禁止の強さという観点からも、これらの単語は使い分けられます。
- forbid:比較的穏やかな禁止を表すことが多く、個人的な禁止によく使われます。
例:My doctor forbids me from eating sweets.(医師は私に甘いものを食べることを禁じています。) - prohibit:forbidよりもやや強い禁止を表し、規則に基づいた禁止によく使われます。
例:The rules prohibit running in the hallways.(規則では廊下を走ることを禁止しています。) - ban:最も強い禁止を表し、完全な排除や追放のニュアンスがあります。
例:The athlete was banned for life after testing positive for drugs.(その運動選手は薬物検査で陽性反応が出た後、生涯にわたって追放されました。)
文脈による使い分け
文脈によっても使い分けが変わってきます。
- 法律や規則に関する文脈:prohibitが最も適切
例:The constitution prohibits discrimination based on race.(憲法は人種に基づく差別を禁止しています。) - 個人的な関係や権威に関する文脈:forbidが最も適切
例:The king forbade anyone to enter his private chambers.(王は誰も自分の私室に入ることを禁じました。) - 強い禁止措置や追放に関する文脈:banが最も適切
例:The country banned the import of these products.(その国はこれらの製品の輸入を禁止しました。)
prohibit・forbid・banの類似表現との違い
英語には「禁止する」という意味を持つ他の単語もあります。ここでは、prohibit、forbid、ban以外の類似表現との違いについて説明します。
prevent、stopとの違い
prevent(防ぐ)やstop(止める)も何かをできないようにするという点では似ていますが、禁止というよりも行動を物理的に阻止するニュアンスがあります。
- prevent:何かが起こらないように前もって防ぐという意味です。
例:The fence prevents children from falling.(柵は子どもが落ちるのを防ぎます。) - stop:進行中の行動を止めるという意味です。
例:The police stopped him from driving because he was drunk.(警察は彼が酔っていたため、運転を止めさせました。)
一方、prohibit、forbid、banは権威や規則によって何かを禁止するというニュアンスがあります。
restrictとの違い
restrict(制限する)は完全な禁止ではなく、部分的に制限するというニュアンスがあります。
- restrict:完全に禁止するのではなく、範囲や量などを制限する意味です。
例:The doctor restricted my sugar intake.(医師は私の砂糖摂取量を制限しました。)
prohibit、forbid、banは基本的に完全な禁止を意味しますが、restrictは部分的な制限を表します。
prohibit・forbid・banの使い分け練習問題
以下に、prohibit、forbid、banの使い分けを練習するための問題を20問用意しました。最も適切な単語を選んで文を完成させてください。
- The government __ smoking in restaurants.
- My parents __ me from going to the party.
- The school __ the use of mobile phones during class.
- The referee __ the player from the game for breaking the rules.
- The sign says “__ entry”.
- The doctor __ the patient from eating fatty foods.
- The new law __ plastic bags in supermarkets.
- The teacher __ talking during the exam.
- The city has __ cars from the central area.
- Our religion __ eating pork.
- The club __ people under 18 from entering.
- The coach __ the team from talking to reporters.
- The rules __ running near the swimming pool.
- The company __ employees from using social media at work.
- The library __ eating and drinking inside.
- The museum __ visitors from taking photographs.
- The country has __ the import of these goods.
- My doctor __ me from eating sweets.
- The apartment building __ pets.
- The constitution __ discrimination based on gender.
prohibit・forbid・banに関するよくある質問
- prohibitとforbidはどちらがフォーマルですか?
-
prohibitの方がforbidよりもフォーマルな表現です。prohibitは法律や規則などの公式な文脈でよく使われます。一方、forbidはやや個人的なコンテキストで使われることが多く、日常会話や個人間の禁止によく使われます。
- banには名詞の用法もありますか?
-
はい、banは動詞としても名詞としても使うことができます。名詞として使う場合は「禁止令」「追放」という意味になります。例えば、「a ban on smoking(喫煙の禁止)」のように使います。
- prohibitとforbidの後の文法構造は同じですか?
-
基本的な文法構造は似ていますが、微妙な違いがあります。prohibitは通常「prohibit A from doing B」の形を取ります。forbidは「forbid A to do B」または「forbid A from doing B」の形を取りますが、現代では「from doing」の形がより一般的になっています。
- banの反対語は何ですか?
-
banの反対語としては、「allow(許可する)」「permit(許可する)」「legalize(合法化する)」などが挙げられます。特に「lift a ban(禁止令を解除する)」という表現はbanの反対の行動を表します。
- これらの単語を丁寧に言い換える方法はありますか?
-
より丁寧に、または間接的に禁止を表現したい場合は、次のような表現が使えます。
- “I’m afraid it’s not allowed to…”(申し訳ありませんが、~することは許可されていません)
- “We would ask you to refrain from…”(~を控えていただくようお願いします)
- “It’s against our policy to…”(~することは当社の方針に反しています)
- “We request that you do not…”(~しないようお願いいたします)
まとめ

この記事では、英語で「禁止する」を意味するprohibit、forbid、banの違いと使い分けについて解説しました。ポイントをまとめると次のようになります。
- prohibitは公式な禁止を表し、法律や規則によって何かを禁止する場合に使われる
- forbidはより個人的な禁止を表し、権威のある人が下位の人に対して何かを禁じる場合に使われる
- banは強い禁止や全面的な排除を表し、政府や組織が何かを禁止する場合によく使われる
- 公式度ではprohibit > ban > forbidの順
- 禁止の強さではban > prohibit > forbidの順
- prohibitは「prohibit A from doing B」の形でよく使われる
- forbidは「forbid A to do B」または「forbid A from doing B」の形で使われる
- banは「ban A」または「ban A from B」の形でよく使われる
- これらの単語の適切な使い分けは、文脈や状況によって判断する必要がある
以上の内容を理解して、状況に応じて適切な「禁止する」という表現を選べるようになりましょう。英語のニュアンスをつかむことで、より自然で正確なコミュニケーションができるようになります。

