TOEICリスニングセクションのPart2は、短い会話の応答を選ぶ形式です。しかし、実際の試験では、質問に直接答えない「意図を問う問題」が数多く出題されます。
このタイプの問題は、英語初学者にとって非常に混乱しやすく、質問自体は聞き取れているのに正答できないという状況に陥りがちです。
ですが、応答のパターンを理解し、丸暗記することで、確実にスコアアップが可能になります。
本記事では、Part2で頻出する間接的な応答パターンを網羅的に解説し、初心者でも実践できる攻略法をお伝えします。これらのパターンをマスターすれば、試験本番でも自信を持って解答できるようになるでしょう。
TOEIC Part 2の「意図を問う問題」と間接的応答の基本

TOEIC Part 2では、質問に直接答えない「間接的な応答」が正解となる問題が、全25問中およそ7〜9問出題されます。
これらは「意図を問う問題」や「捻った応答」と呼ばれ、英語の自然な会話の流れを理解しているかを測る、実践的なコミュニケーション能力を問う問題形式です。
間接的応答とは
直接的応答と間接的応答の違い
- 直接的応答:質問で聞かれた内容にそのまま答える形式です。
- 例:「いつミーティングがありますか」 → 「明日の午後2時です」
- 間接的応答:質問に直接は答えないものの、会話の文脈として自然で意味が通じる返答を指します。
- 例:「誰がこのプロジェクトの責任者ですか」 → 「まだ決まっていません」 や 「社内メールを確認してください」
なぜ間接的応答が使われるのか
実際のビジネスシーンでは、情報が不明確だったり、即答できない状況が多いためです。
- 例:「会議室はどこですか」 → 「案内板を見てください」 や 「受付で聞いてみてください」
- (場所を直接答えていませんが、相手が情報を得る手段を提供しているため、適切な返答となります。)TOEICでは、こうした実践的な対応力を測定するため、意図を読み取る力が求められます。
Part 2における出題頻度と重要性
Part 2の25問のうち、直接的な応答が正解になる問題は約16問程度、残りの9問前後が間接的な応答を含む難易度の高い問題です。
- この間接的応答の問題をどれだけ正解できるかが、リスニングセクションで高得点を取るための重要な分かれ目となります。
- 2016年以降のTOEIC改定後、間接的応答や「変化球」の問題が増加傾向にあり、単純に疑問詞を聞き取るだけでは解けない問題が増えています。
- そのため、応答パターンを体系的に学習し、どのような状況でどんな返答が使われるのかを理解することが必須となっています。
なぜ「意図を問う問題」は難しいのか
日本語と英語のコミュニケーションスタイルの違い
- 日本語:「はい」「いいえ」で明確に答える傾向
- 英語:状況説明や理由を述べることで間接的に答えることが一般的
- 例:「レポートは提出しましたか」 →「昨日は忙しかったんです」 (提出していないことを示唆)
瞬時の文脈理解の難しさ
英語初学者は単語を一つ一つ訳そうとするため、会話全体の流れや意図を掴むことが難しくなりがちです。
選択肢がないという制約
TOEIC Part 2では問題用紙に選択肢が印刷されていません。音声だけで判断する必要があるため、意図を瞬時に理解する難易度がさらに高まります。
TOEIC Part2 間接的応答の頻出パターン(頻出フレーズを丸暗記)
TOEIC Part2で正解を確実にするため、出題される間接的応答の典型的なパターンとフレーズを丸暗記しておきましょう。
ここでは、最も頻出する7つの応答パターンを詳しく解説します。
パターン1:「知らない」「分からない」と答える応答
質問に対して、情報を持っていないことを伝える、最も頻出するパターンです。
特にwhere(どこ)、when(いつ)、who(誰)などの疑問詞の質問に多く使われます。
| 頻出フレーズ | 意味 |
| I’m not sure | よく分かりません |
| I have no idea | 全く分かりません |
| I don’t know | 知りません |
ポイント
- これらのフレーズが選択肢にある場合、高い確率で正解です。
- 実務では全ての情報を常に把握しているわけではないという、現実的なビジネスコミュニケーションを反映しています。
パターン2:「まだ決まっていない」と答える応答
決定や判断がまだされていない状況を伝えるパターンで、未来の予定や計画についての質問に使われます。
| 頻出フレーズ | 意味 |
| It hasn’t been decided yet | まだ決まっていません |
| We’re still deciding | まだ決めている最中です |
| We haven’t decided on that yet | それについてはまだ決めていません |
ポイント
- what(何)やwhen(いつ)の疑問詞に対する応答として出題されやすいです。
- 議題が未定であるなど、現状を正確に伝える適切な応答です。
パターン3:「確認します」「調べます」と答える応答
情報を確認する行動を示す、Part2で最も正解になりやすいパターンのひとつです。
すぐには答えられないが、対応するという姿勢を示します。
| 頻出フレーズ | 意味 |
| Let me check | 確認させてください (最頻出!) |
| I’ll check | 確認します |
| Let me find out | 調べてみます |
ポイント
- 「Let me check」は特に頻繁に正解になります。
- 疑問詞疑問文だけでなく、Yes/No疑問文(例:在庫はありますか?)にも使われます。
- 即答できない状況が多い実際のビジネスシーンを反映しています。
パターン4:別の人に尋ねるよう促す応答
質問者を適切な情報源へ導くことで、間接的に助けを提供するパターンです。
| 頻出フレーズ | 意味 |
| You should ask 〜 | 〜に聞いてください |
| Why don’t you ask 〜 | 〜に尋ねてみてはどうですか |
| 〜 might know | 〜なら知っているかもしれません |
ポイント
- who(誰)以外の疑問詞に対する応答として使われることが多いです。
- 問題解決の道筋を示しているため、適切な応答と見なされます。
パターン5:資料や掲示物を参照するよう促す応答
メールやウェブサイトなどの情報源を参照するよう勧めるパターンです。
| 頻出フレーズの例 | 意味 |
| Did you check your email? | メールを確認しましたか |
| It’s on the website | ウェブサイトに載っています |
| Check the bulletin board | 掲示板を確認してください |
ポイント
- email(メール)、website(ウェブサイト)、bulletin board(掲示板)などの単語と組み合わせたフレーズを覚えましょう。
- 情報が様々な媒体で共有されている現代のビジネス環境を反映しています。
パターン6:質問で返す応答
質問(または平叙文の問いかけ)に対して、別の質問で返すパターンです。
| 質問の例 | 応答の例 |
| ウィルソン教授が昨日講演をしました | What did he talk about?(彼は何について話したのですか) |
| その機械は出荷されましたね | Who told you?(誰が言いましたか) |
ポイント
- 相手の発言に興味を示したり、詳細を確認したりする際に使われます。
- 特に平叙文の問題で正解になることが多いです。
- 会話の自然な流れを反映した、相互作用のある応答です。
パターン7:前提を否定する応答
質問の前提となっている情報(事実)が間違っていることを指摘するパターンです。
| 頻出フレーズ | 意味 |
| It’s been canceled | キャンセルされました |
| That was changed | それは変更されました |
| Actually, 〜 | 実は〜 |
ポイント
- 特に予定や計画に関する質問で使われやすいです。
- 質問者の求める答え(例:場所)ではなく、より重要な情報(例:中止)を提供しています。
例:「セミナーはどこで開催されますか」という質問に、「It’s been canceled」と答える。
TOEIC Part 2:Wh疑問文(5W1H)攻略!疑問詞別の応答パターン
TOEIC Part 2で最も出題頻度の高いWh疑問文(5W1H)について、疑問詞ごとの典型的な応答パターンを理解し、正答率を大幅にアップさせましょう。
応答は「直接的な答え」だけでなく、「間接的な答え」にも注目するのがポイントです。
Where(どこ)に対する応答パターン
場所を尋ねる質問ですが、単に場所を答えるだけでなく、様々な間接的応答があります。
| 応答の種類 | 典型的な表現 | 注目ポイント |
| 直接的応答 | – In the conference room (会議室で) | 具体的な場所を示す表現。 |
| – On the second floor (2階に) | ||
| 間接的応答 | – I’m not sure (分かりません) | 場所を知らないことを伝える。 |
| – Let me check (確認します) | 場所を調べる手段を提供する。 | |
| – It’s on the notice board (掲示板に載っています) | 場所を知る手段を提供する。 | |
| – Ask the receptionist (受付で聞いてください) | 場所を知っている人を教える。 | |
| – It’s been moved to a different location (別の場所に移動しました) | 場所の変更という重要な情報を伝える。 | |
| 注意点 | When(いつ)と音が似ているため、冒頭を集中して聞き取り、場所に関する情報または場所を知る手段を提供する応答を選ぶ。 |
When(いつ)に対する応答パターン
時期や時間を尋ねる質問です。
| 応答の種類 | 典型的な表現 | 注目ポイント |
| 直接的応答 | – Tomorrow afternoon (明日の午後) | 具体的な時間・時期を示す表現。 |
| – Next week (来週) | ||
| – At 3 p.m. (午後3時に) | ||
| 間接的応答 | – It hasn’t been decided yet (まだ決まっていません) | 時間・時期が未定であることを伝える。 |
| – We’re still working on the schedule (まだスケジュールを調整中です) | 決定に向けて動いていることを伝える。 | |
| – Check your email (メールを確認してください) | 時間・時期を知る手段を提供する。 | |
| – As soon as possible (できるだけ早く) | 具体的な日時ではないが、期限を示す。 | |
| – By the end of the month (月末までに) | ||
| 注意点 | 質問の時制(過去か未来か)に注意。過去形で聞かれても、まだ実行していないことを示す未来の予定を答えることが、間接的応答として成立する場合もある。 |
Who(誰)に対する応答パターン
人物を尋ねる質問です。
| 応答の種類 | 典型的な表現 | 注目ポイント |
| 直接的応答 | – Mr. Smith (スミスさん) | 具体的な人物名を答える。 |
| – The marketing team (マーケティングチーム) | 部署名で答える。 | |
| – Our new manager (新しいマネージャー) | 役職名で答える。 | |
| 間接的応答 | – I don’t know (知りません) | 人物を知らないことを伝える。 |
| – It hasn’t been announced yet (まだ発表されていません) | 人物が未定・未発表であることを伝える。 | |
| – Check the company directory (社員名簿を確認してください) | 人物を知る手段を提供する。 | |
| – Ask HR (人事に聞いてください) | 人物を知っている部署を教える。 | |
| – I think Sarah might know (サラなら知っているかもしれません) | 情報を持っていそうな人を教える。 | |
| 特徴 | 人物名だけでなく、役職や部署名で答えるパターンが多い。 |
What(何)に対する応答パターン
最も幅広く、物事、内容、理由など様々な情報を求める質問です。
| 応答の種類 | 典型的な表現 | 注目ポイント |
| 直接的応答 | – A presentation about marketing strategies (マーケティング戦略についてのプレゼンテーション) | 質問内容に応じた具体的な内容を答える。 |
| 間接的応答 | – I’m not sure yet (まだよく分かりません) | 内容が不明・未定であることを伝える。 |
| – We’re still discussing it (まだ話し合っている最中です) | 内容を検討中であることを伝える。 | |
| – Let me check the agenda (議題を確認させてください) | 内容を知る手段を提供する。 | |
| – It depends (場合によります) | 条件付きの回答をする。 | |
| – Whatever works for you (あなたに都合の良いものなら何でも) | 選択を相手に委ねる。 | |
| 注意点 | What time / What kind / What colorなど、後に続く名詞が重要な手がかりとなる。 |
Why(なぜ)に対する応答パターン
理由や原因を尋ねる質問です。
| 応答の種類 | 典型的な表現 | 注目ポイント |
| 直接的応答 | – Because there’s no budget (予算がないからです) | 理由を示す接続詞や前置詞(Because, Due to, To…など)で始まることが多い。 |
| – Due to the weather (天候のせいです) | ||
| – To improve efficiency (効率を向上させるためです) | ||
| 間接的応答 | – I have no idea (全く分かりません) | 理由を知らないことを伝える。 |
| – You should ask the manager (マネージャーに聞いてください) | 理由を知っている人を教える。 | |
| – It’s complicated (複雑なんです) | 明確な説明を避ける。 | |
| – The budget was cut (予算が削減されました) | 理由となった事実を述べる(becauseを省略)。 | |
| 注意点 | Why don’t you〜は「〜してはどうですか」という提案であり、応答は理由ではなく「Good idea」などの反応となる。 |
How(どのように)に対する応答パターン
方法や手段を尋ねる質問です。
| 応答の種類 | 典型的な表現 | 注目ポイント |
| 直接的応答 | – By train (電車で) | 具体的な方法・手段(By…, Using…, Through…など)を答える。 |
| – Using the new software (新しいソフトウェアを使って) | ||
| – Through email (メールを通して) | ||
| 間接的応答 | – I’m not sure how (どうやるのか分かりません) | 方法を知らないことを伝える。 |
| – Let me show you (お見せします) | 具体的な方法を提示する。 | |
| – Check the manual (マニュアルを確認してください) | 方法を知る手段を提供する。 | |
| – It depends on the traffic (交通状況によります) | 条件付きの回答をする。 | |
| 注意点 | How long / How often / How many / How muchなど、後に続く単語によって、尋ねる内容(期間、頻度、数、量・金額)が大きく変わる。 |
Yes/No疑問文の意外な応答パターン(TOEIC Part2 対策)
TOEIC Part2で高得点を取るためには、Yes/No疑問文に対して「Yes」や「No」を直接含まない、間接的な応答のパターンを理解することが不可欠です。
Yes/Noを含まない応答パターン
近年のTOEICでは、明確な「はい・いいえ」を避け、状況を説明することで間接的に質問に答えるパターンが増加しています。
| 質問例 | 間接的な応答例 | 意図 |
| Did you go to the concert last night? (昨夜コンサートに行きましたか?) | I was busy with work. (仕事が忙しかったんです。) | No (行かなかった) |
| Are you finished with the report? (レポートは終わりましたか?) | I’m working on it. (取り組んでいます。) | No (まだ終わっていない) |
高得点のカギ
- 論理的なつながり:質問と応答が論理的に繋がっているかを判断する(「仕事が忙しい」→「コンサートには行けなかった」)。
- 文化的な違い:日本語のように明確に「いいえ」と言わず、理由や状況だけを述べることで間接的な否定(または肯定)を示す英語の習慣に慣れる。
状況説明で答える応答パターン
現在の状況や進捗状況を説明することで、間接的に質問に答えるビジネスで好まれる応答です。
| 質問例 | 状況説明の応答例 | 意図 |
| Can you attend the meeting tomorrow? (明日の会議に出席できますか?) | I have another appointment. (別の予定があります。) | No (出席できない) |
| Have you mailed the package yet? (もう荷物は郵送しましたか?) | Almost finished. (ほぼ終わっています。) | Not yet (まだ完了していないが近い) |
頻出する曖昧な返答
明確なYes/Noを避け、現実的な状況を反映する応答も正解になります。
- It depends. (場合によります。)
- Probably / Maybe. (おそらく / 多分。)
提案・依頼疑問文への応答パターン
「Could you」「Would you」「Can you」など、依頼や提案を表す疑問文(形式上はYes/No疑問文)への応答です。
| 質問機能 | 応答の種類 | 応答例 |
| 肯定的な承諾 | Yesと言わずに承諾を示す | Sure / Of course / No problem / I’d be happy to / That sounds good. |
| 否定的な断り | 理由を述べて婉曲的に断る | I’m sorry, but I can’t. / I have to finish this report first. (まずレポートを終わらせなければなりません。) |
| 代替案の提示 | 元の依頼を別の形で対応 | How about next week? / Why don’t you ask Tom? (トムに頼んでみては?) |
確認疑問文(付加疑問文・否定疑問文)への応答パターン
相手に情報の確認を求める疑問文への応答です。
| 質問形式 | 応答の種類 | 応答例 |
| 確認 (会議は明日ですよね?) | 肯定(事実の確認) | That’s right. / I think so. / As far as I know. (私の知る限りでは。) |
| 訂正 (確認内容が間違い) | 否定(正しい情報の提供) | Actually, it’s been postponed. (実は延期されました。) / No, it’s next week. |
重要:否定疑問文の注意点
否定疑問文(例:Don’t you like coffee?)への応答は、英語では内容が肯定ならYes、否定ならNoを使います。
- コーヒーが好き → Yes, I do.
- コーヒーが好きではない → No, I don’t.
TOEIC Part2では、「Yes/No」で答える問題よりも、間接的な応答や状況説明が求められる問題が増えています。
質問と応答の論理的な関係性を理解し、多様な表現パターンに慣れることが高得点に繋がります。
TOEIC Part 2 難問攻略:平叙文・特殊疑問文への応答パターン
TOEIC Part 2 で最も難易度が高いとされる、平叙文(普通の文章)や選択疑問文など、特殊な形式の問いかけに対する応答パターンを解説します。
これらの応答は予測しにくいため、十分な理解と練習が必要です。
平叙文に対する応答パターン
平叙文とは、「The new office will open next month」(新しいオフィスは来月オープンします)のように、疑問形ではない普通の文章です。
疑問詞や助動詞が文頭にないため、応答の予測が難しくなります。平叙文への応答で最も頻出するのは、以下のパターンです。
- 関心を示す疑問文・反応
- 相手の発言に対し、驚きや関心を示したり、詳細を尋ねたりします。
- 例:「Really?」(本当ですか)、「That’s great」(それは素晴らしい)、「Are you sure?」(本当ですか)、「When will that happen?」(それはいつ起こりますか)
- 同意や共感を示す応答
- 相手の発言に対する自分の感想や評価を述べます。
- 例:「I agree」(同意します)、「That’s a good idea」(それはいい考えですね)、「Congratulations」(おめでとうございます)
選択疑問文(A or B)への応答パターン
選択疑問文は、「Would you like coffee or tea?」(コーヒーと紅茶、どちらがいいですか)のように、AまたはBの選択を求める質問です。
単純にAかBを選ぶ以外にも多様な応答パターンがあります。
応答の種類
- 直接的な選択
- 提示された選択肢のどちらか一方を選びます。
- 例:「Coffee, please」(コーヒーをお願いします)、「I’ll have tea」(紅茶にします)
- 選択の委任
- どちらでも構わないことを伝え、相手に選択を委ねます。
- 例:「Either is fine」(どちらでも大丈夫です)、「I don’t mind」(どちらでも構いません)、「It doesn’t matter」(どちらでもいいです)
- 提示された選択肢以外の希望
- 提示された選択肢を拒否したり、別のものを要求します。
- 例:「Neither」(どちらもいらない)、「Something else」(他のもの)
- 質問で返す(判断材料を求める)
- 意思決定に必要な追加情報を質問で尋ねます。
- 例:「Which one is cheaper?」(どちらが安いですか)、「What do you recommend?」(どちらがおすすめですか)
提案や報告に対する応答パターン
「Let’s have lunch together」(一緒に昼食を取りましょう)のような提案や、「I finished the report」(レポートを終えました)のような報告は、平叙文の一種ですが、特定の応答パターンが存在します。
提案に対する応答
- 肯定的応答
- 例:「Sounds good」(いいですね)、「That’s a great idea」(それはいい考えです)、「Sure, when?」(いいですよ、いつにしますか)
- 否定的応答や代替案
- 例:「I can’t today, but how about tomorrow?」(今日は無理ですが明日はどうですか)
報告に対する応答
- 評価やフィードバック
- 例:「Good job」(よくやった)、「Thank you」(ありがとう)
- 次のアクションを促す応答
- 例:「Could you send it to me?」(私に送ってもらえますか)
- 情報の共有状況に関する応答
- 例:「I already knew that」(もう知っています)、「Actually, I heard differently」(実は、違うことを聞きました)
感嘆文や意見表明に対する応答パターン
「This is such a difficult problem!」(これは本当に難しい問題だ)のような感嘆文や、「I think we should change the schedule」(スケジュールを変更すべきだと思います)のような意見表明に対する応答です。
感嘆文への応答
- 共感や同意
- 例:「I know」(そうですよね)、「You’re right」(その通りです)、「Absolutely」(全くその通り)
- 状況改善のための申し出
- 例:「Do you need help?」(助けが必要ですか)
意見表明への応答
- 同意
- 例:「I agree」(同意します)
- 部分的な同意
- 例:「Maybe you’re right」(そうかもしれません)
- 反対
- 例:「I’m not sure about that」(それはどうでしょうか)
- 質問
- 例:「Why do you think so?」(なぜそう思うのですか)
TOEIC Part 2で避けるべき6つの典型的な間違い
TOEIC Part 2でスコアを大幅に向上させるには、受験者が陥りやすい典型的な間違いパターンを理解し、避けることが重要です。
音の罠(エコートラップ)に引っかかる
問題文で使われた単語と同じ、または似た音の単語を含む選択肢を選んでしまうパターンです。これは「音の罠(エコートラップ)」と呼ばれ、不正解の選択肢として頻繁に使用されます。
具体例
- 同音異義語の罠: 質問の
park(駐車する) に対して、選択肢でpark(公園) を含むものを選ぶ。- 例: “Where should I park my car?” → “I’ll go take a walk in the park.” (意味は全く異なる)
- 類似音の罠:
president(社長) とpresent(プレゼント)、contact(連絡する) とcontract(契約) など、似た音の単語で惑わす。
対策
音が似ているだけで意味が繋がらない選択肢は避けるのが基本です。
統計的に、音の罠を含む選択肢が正解になるケースは全体の約3%(選択疑問文を除く)と非常に少ないため、根拠がない限りは不正解と判断して問題ありません。
疑問詞の聞き間違いをする
文頭の疑問詞(Where / When / What / Whoなど)を聞き間違えることです。
特にWhereとWhenのように音が似ているものは混同しやすく、一度間違えると正解を選ぶことがほぼ不可能になります。
具体例
Where (場所) を When (時間) と聞き間違えると、場所の答えではなく時間の答えを探してしまい、確実に不正解を選びます。
不正解の選択肢は、この聞き間違いを狙って作られています。
対策
- 問題開始時に最大の集中力を発揮する: Part 2の問題文は短いため、最初の1〜2秒が勝負です。
- 疑問詞の後に続く語も聞き取る: 疑問詞だけでなく、その後の主語や動詞も重要な手がかりです。質問の全体像を把握しましょう。
- 集中力が途切れたら諦める: 聞き取れなかった場合は深追いせず、次の問題に集中を切り替える判断も必要です。
直接的な答えだけを探してしまう
「どこですか」→ 場所、「いつですか」→ 時間、というように、質問に対して直接的に答える選択肢のみを正解だと考えてしまうことです。
背景
TOEIC Part 2では、間接的な応答が全体の約3分の1を占めています。
「知りません」「確認します」「まだ決まっていません」といった応答を選択肢から除外すると、正解を見逃してしまいます。
対策
- 間接的応答のパターンを学習する: 以下の頻出フレーズは正解の可能性が高いと判断できるように意識しましょう。
I'm not sure.(分かりません)Let me check.(確認させてください)Ask〜(〜に聞いてください)It hasn't been decided yet.(まだ決まっていません)
- 会話の流れとして自然か考える: 単に答えを暗記するのではなく、「なぜこの間接的な応答が成り立つのか」を理解することが応用力につながります。
Yes/No疑問文にYes/Noを必須と考える
Yes/No疑問文だからといって、必ずしもYesやNoが含まれる選択肢が正解になるとは限りません。
近年のTOEICでは、Yes/Noを明言せずに状況説明で答える応答が増加しています。
具体例
- 質問: “Have you finished the report?” (レポートは終わりましたか)
- 正解例: “I submitted it this morning.” (今朝提出しました)
- Yesとは言っていませんが、終わったことが明確に分かります。
対策
応答が質問の内容に論理的に繋がっているかどうかが最も重要です。
特に提案や依頼(Could you〜 / Would you〜 など)に対する応答として、Sure、Of course、No problem といったYesを使わない肯定的なフレーズを覚えておきましょう。
関連語や連想語に惑わされる
問題文のトピックと関連性の高い単語(関連語や連想語)が選択肢に含まれているからといって、それを正解だと考えてしまう「関連語の罠」です。
これはエコートラップと並ぶ代表的な不正解パターンです。
具体例
- オフィスの質問 →
desk、computer、documentなどを含む不正解選択肢。 - レストランの質問 →
menu、table、orderなどを含む不正解選択肢。
対策
「コピー機の話だから、用紙やトナーが関係あるはず」といった単語レベルの連想だけで選ぶのは危険です。
選択肢の全文を最後まで聞き、文全体として会話が成立しているかどうかを判断しましょう。
時制の不一致に気づかない
質問と応答の時制が合っていない選択肢を選んでしまうことです。
過去のことを聞いているのに未来形で答える、といった選択肢は通常不正解です。
例外に注意
ただし、「Did you submit the report?」(過去形)という質問に対して「I’ll do it this afternoon.」(未来形)という応答は、「まだ提出していない」という意味を間接的に示しているため正解となり得ます。
対策
- 質問文の動詞の形をしっかり聞き取る:
did、will、haveなどの助動詞や時制を示す語句が重要な手がかりです。 - 時を示す副詞句に注意:
yesterday、tomorrow、next monthなどが、質問と応答で一致しているか、論理的に繋がっているかを確認しましょう。
TOEIC Part2に関するよくある質問
TOEIC Part2の学習や試験本番で、多くの受験者が共通して抱く疑問に対し、具体的な対策と回答を提供します。
- Part2で何点取れば良いスコアですか?
-
【目標スコア別の正答数の目安】
Part2は全25問で、リスニングセクション全体の約4分の1を占めます。
目標TOEICスコア Part2正答数の目安 Part2の対策方針 600点 15問〜18問程度 直接的な応答の問題を確実に正答する 700点 18問〜21問程度 間接的な応答の問題にも対応できるようにする 800点以上 22問〜25問(満点近く) 満点を目指し、失点を最小限に抑える 【ポイント】
- Part2は比較的対策しやすいパートであるため、特に高得点(800点以上)を目指す上級者は満点近くを目標とし、失点を避けたいところです。
- ただし、TOEICはパートごとの配点が非公開のため、上記は経験則に基づく目安です。実際のスコアは正答数だけでなく、問題の難易度によっても変動します。
- 初学者は、まずWh疑問文やYes/No疑問文などの直接的な応答の問題を確実に解き、その後で間接的応答の問題に取り組む段階的なアプローチが効果的です。
- 最初の部分を聞き逃したらどうすればいいですか?
-
【本番での対処法】
その問題は潔く諦めて、すぐに次の問題に集中を切り替えることです。
Part2では問題文の冒頭(特に疑問詞)が最も重要であり、そこを聞き逃すと正解を選ぶのは困難です。
聞き逃した問題について考え続けると、次の問題の冒頭も聞き逃すという「負の連鎖」に陥るため、適当にマークして気持ちをリセットしましょう。
【予防策と対策】
- 集中力の切り替え: 各問題の選択肢が読まれた後、次の問題が始まるまでの数秒間に、気持ちをリセットして次の問題に意識を集中させます。前の問題の正誤を気にしたり、マークの確認に時間をかけたりしないことです。
- ディレクション中の準備: Part2が始まる前のディレクション(説明)が流れている間に深呼吸をするなどして、集中力を高めておきましょう。
- 選択肢を聞いている途中で分かったら即マークしていいですか?
-
【推奨される方法】
「すべての選択肢(A、B、C)を聞き終わってからマークする」ことです。
【理由】
- より適切な選択肢の見落とし防止: 途中でマークすると残りの選択肢への集中力が低下し、「Aが正解だと思ったが、Cの方が実はより適切な応答だった」というケースを見逃す可能性があります。
- マークの修正は困難: 一度マークした後に「やっぱり違う」と思っても、消して塗り直す時間的な余裕はほとんどありません。
【具体的な行動】
- 鉛筆を置く: 鉛筆を正解だと思う選択肢の上に軽く置いておき、すべて聞き終わってから確信を持ってマークします。途中で別の選択肢が良いと思ったら、鉛筆を移動させるだけで済みます。
- リアルタイムで判断: 選択肢Cまで聞いてから考える時間はありません。選択肢を聞きながらリアルタイムで正誤を判断していく必要があります。
- 鉄則: 迷った場合でも、次の問題が始まる前には必ずマークを完了させてください。
- 聞き取れても意味が分からない時はどうすればいいですか?
-
【本番での対処法】
- 内容語から推測: 聞き取れた名詞や動詞などの内容語を手がかりに、文全体のおおよその意味を推測します。
- トーンを推測: 話者の口調(疑問のトーン、提案のトーンなど)から、状況や意図を推測するヒントを得ます。
【根本的な解決策(学習段階)】
- 語彙力・文法力の強化: 聞き取れても理解できないのは、語彙力や文法知識の不足が原因です。Part2対策と並行して、基礎的な英語力の向上が必須です。
- スクリプトの活用: 問題演習の際は、必ずスクリプト(台本)を確認し、知らない単語や表現は全て覚えます。Part2は日常的なビジネス表現の宝庫なので、出題される表現は繰り返し学習する価値があります。
- TOEIC頻出単語集の利用: 基礎的な語彙と文法を固めることが、聞き取りと理解の両立につながります。
- 間接的な応答のパターンは全部覚える必要がありますか?
-
【学習の方針】
すべてのパターンを網羅的に覚える必要はありませんが、頻出する主要なパターンは確実に身につけるべきです。
【必ず身につけるべき頻出フレーズの例】
- 「I’m not sure」(まだ分かりません/確信が持てません)
- 「Let me check」(確認させてください)
- 「It hasn’t been decided yet」(まだ決定していません)
- 「You should ask $$人$$」($$人$$に聞いてください)
【効果的な学習方法】
- 問題演習による慣れ: 公式問題集や模擬試験でPart2の問題を大量に解き、間接的応答が正解になるパターンに慣れることが最も重要です。
- 理解を伴った学習: 単にフレーズを暗記するだけでなく、「会議の時間を聞かれて『メールを見てください』と答える状況」のように、実際の会話を想像して、その応答がなぜ自然なのかを理解することで、定着度が向上します。
- これらの頻出フレーズが聞こえた瞬間に「正解の可能性が高い」と判断できるようになることが理想です。
- Part2は何回も聞いて練習すべきですか?
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【推奨される学習ステップ】
同じ問題を繰り返し聞くことは効果的ですが、能動的な学習が重要です。単に聞き流すだけでは効果が限定的になります。
- 問題を解く: まず1回だけ聞いて、通常通り問題を解きます。
- 内容理解: スクリプトを見ながら聞き、内容を完全に理解します(なぜその応答が正解なのか、不正解の選択肢にどのような罠があったかを分析します)。
- 確認: スクリプトなしで再度聞き、内容が理解できるかを確認します。
【さらなる強化】
- シャドーイング: 音声を真似て自分で発音する練習(シャドーイング)を取り入れます。自分で言えるようになった表現は聞き取りも容易になります。
- 十分な問題数: 答えを覚えてしまった問題を何度も解く学習効果は低いため、公式問題集だけでなく市販の問題集などを活用し、できるだけ多くの問題パターンに接することも重要です。
まとめ

TOEIC Part2の意図を問う問題は、応答パターンを理解し丸暗記することで確実に攻略できます。
間接的応答のパターンは全25問中およそ7問から9問出題され、これらをどれだけ正解できるかが高得点への鍵となります。
TOEIC Part2 攻略のポイント
- 間接的応答パターンを丸暗記し、得点源にする
- 頻出7パターン:「I’m not sure」「Let me check」「It hasn’t been decided yet」「You should ask」「Check your email」「質問で返す」「前提を否定する」
- 冒頭の疑問詞(Where, When, Who, What, Why, How)を聞き逃さない
- 最初の2~3秒に集中
- Yes/No疑問文では、Yes/Noを含まない状況説明や理由の応答に慣れる
- 提案・依頼への応答は「Sure」「Of course」「No problem」など定番表現を覚える
- 音の罠を回避する(エコートラップ・関連語・時制の不一致)
- 問題文と同じ単語を含む選択肢は97%不正解と認識する
- 学習は「大量演習」「スクリプト理解」「フレーズのアウトプット練習」を徹底する
効果的な学習方法は、大量の問題を解いてパターンに慣れること、スクリプトで内容を完全に理解すること、頻出フレーズを自分で言えるレベルまで練習すること、そして実際の会話として自然かどうかを常に考えることです。
間接的応答は最初は難しく感じますが、パターンを理解すれば確実に得点源になります。
Part2は対策次第で満点も狙える得点源のパートです。本記事で紹介した応答パターンを丸暗記し、問題演習を重ねることで、初心者でも着実にスコアアップが可能です。
意図を問う問題への苦手意識を克服し、自信を持って試験に臨んでください。

