「Speak of the devil」は、誰かの話をしていたらその人が現れたときに使う英語のイディオム(慣用句)です。日本語では「噂をすれば影」に相当する表現で、英語の日常会話でよく使われます。このフレーズは直訳すると「悪魔について話す」となりますが、実際には特に悪い意味はなく、偶然の一致を表すユーモラスな表現として使われます。
この記事では、英語初学者の方に向けて、「Speak of the devil」の意味や使い方を例文とともにわかりやすく解説します。
「Speak of the devil」の基本的な意味

「Speak of the devil」は元々「Speak of the devil and he will appear(悪魔の話をすると悪魔が現れる)」という迷信に基づいた表現です。現代では完全な形で言うことは少なく、単に「Speak of the devil」と省略して使われることがほとんどです。
この表現は、ある人について話している最中にその人が突然現れたときに使います。偶然の一致を面白がる気持ちや、少し驚いた気持ちを表現できる便利なフレーズです。
使われる場面
「Speak of the devil」が使われる典型的な場面は次のようなものです。
- 友人について話していると、その友人が部屋に入ってきたとき
- 同僚の名前を出した直後に、その同僚が電話をかけてきたとき
- 家族の誰かのことを話題にしていると、その人が姿を現したとき
いずれの場合も、話していた人物が偶然現れたことに対する軽い驚きを表現します。
「Speak of the devil」の使い方例
この表現は会話の中で簡単に使えます。例文を見ながら具体的な使い方を見ていきましょう。
友人との会話での使い方
例文
- Tom: I wonder where Mike is. He is always late.(マイクはどこにいるのかな。いつも遅刻するよね。)
- [マイクが部屋に入ってくる]
- Tom: Speak of the devil! We were just talking about you.(噂をすれば影だね!ちょうど君の話をしていたところだよ。)
このように、話題に上がった人が現れたときに、その人に対して直接使うことができます。
学校での使い方
例文
- A: Our math teacher gives us too much homework.(数学の先生は宿題を出しすぎだよ。)
- B: Yes, and the tests are so difficult.(うん、テストもすごく難しいし。)
- [数学の先生が廊下に現れる]
- A: Speak of the devil.(噂をすれば影だ。)
このようにちょっとしたつぶやきとして使うこともあります。相手に直接言わず、一緒に会話をしていた人だけに聞こえるように小声で言うこともあります。
電話での使い方
例文
- Mother: I should call Sarah soon. I haven’t talked to her for a week.(そろそろサラに電話しないと。一週間話していないわ。)
- [電話が鳴り、サラからの着信である]
- Mother: Speak of the devil! It’s Sarah calling now.(噂をすれば影!サラから電話がきたわ。)
このように物理的に姿を現さなくても、電話やメッセージなど何らかの形で「現れた」場合にも使えます。
「Speak of the devil」の類似表現
「Speak of the devil」以外にも似た状況で使える表現があります。
英語での類似表現
例文
- Talk of the devil
Talk of the devil and she appears.(悪魔の話をすれば彼女が現れる。) - Ears must be burning
Your ears must be burning. We were just talking about you.(耳が熱くなっているでしょう。ちょうどあなたの話をしていたところです。)
日本語での類似表現
- 「噂をすれば影」
- 「取り越し苦労」(少し意味が異なります)
- 「思えば思われる」
「Speak of the devil」を使う際の注意点
このイディオムを使う際にいくつか注意すべき点があります。
ポジティブな文脈で使う
元々は「悪魔」に関連した表現ですが、現代では特に悪い意味はありません。
ただし、相手に対して否定的な話をしていた場合は、この表現を使うと失礼になる可能性があるので注意しましょう。
カジュアルな表現である
「Speak of the devil」はカジュアルな表現なので、ビジネスの場や公式な場面では避けたほうが無難です。
フォーマルな状況では「We were just discussing you」(ちょうどあなたのことを話していたところです)などのより丁寧な表現を使いましょう。
文化的な違いに注意
英語圏では一般的なこの表現ですが、文化によっては「悪魔」に言及することが不適切と見なされる場合があります。
相手や状況に応じて使い分けることが重要です。
「Speak of the devil」を活用した会話例
中学英語レベルの簡単な会話例を見てみましょう。
学校での会話
例文
- Lisa: Where is Tom? He promised to help me with my homework.(トムはどこ?宿題を手伝ってくれると約束したのに。)
- Amy: I don’t know. Maybe he forgot.(わからないわ。忘れたのかも。)
- [トムが教室に入ってくる]
- Lisa: Speak of the devil! Tom, we were talking about you.(噂をすれば影!トム、あなたの話をしていたところよ。)
- Tom: Sorry I’m late. I was in the library.(遅れてごめん。図書館にいたんだ。)
家庭での会話
例文
- Father: I think we should call grandma this weekend.(今週末におばあちゃんに電話したほうがいいと思うよ。)
- [電話が鳴る]
- Mother: It’s grandma calling!(おばあちゃんからの電話よ!)
- Father: Speak of the devil! What good timing.(噂をすれば影!いいタイミングだね。)
「Speak of the devil」に関するよくある質問
- 「Speak of the devil」は悪い意味がありますか?
-
いいえ、現代では悪い意味はありません。誰かについて話していたらその人が現れたという偶然の一致を表す、ユーモラスな表現として使われています。元々は迷信に基づいた表現ですが、今ではただの慣用句です。
- 目上の人にも「Speak of the devil」と言えますか?
-
目上の人に対しては、少し慎重に使ったほうがよいでしょう。特にフォーマルな場面では避け、「We were just talking about you」などのより丁寧な表現を使うことをお勧めします。カジュアルな関係であれば問題ないことが多いです。
- 「Speak of the devil」の完全な形は何ですか?
-
完全な形は「Speak of the devil and he will appear」(悪魔について話すと悪魔が現れる)です。しかし、日常会話では省略形の「Speak of the devil」がほとんどです。
- 物や場所についても「Speak of the devil」は使えますか?
-
通常、「Speak of the devil」は人について使います。物や場所について話していた場合は、「Just as we were talking about it!」(ちょうど話していたところだよ!)などの表現を使うことが一般的です。
まとめ

「Speak of the devil」について学んだポイントをまとめましょう。
- 「Speak of the devil」は、誰かの話をしていたらその人が現れたときに使う英語のイディオムである。
- 日本語では「噂をすれば影」に相当する。
- 元々は「Speak of the devil and he will appear」という迷信に基づいた表現だが、現代では悪い意味はない。
- カジュアルな表現なので、フォーマルな場面では避けたほうがよい。
- 相手に対して否定的な話をしていた場合は使わないほうが無難である。
- 類似表現として「Talk of the devil」や「Your ears must be burning」などがある。
- 主に人について使う表現で、物や場所には使わないのが一般的である。
この表現を覚えておくと、英語の日常会話でちょっとした偶然に対して自然に反応できるようになります。ぜひ適切な場面で使ってみてください。

