「suffer from」は英語学習において頻繁に出てくる表現ですが、正確な意味や使い方を理解していますか?
この記事では、英語初学者の方でも理解できるように「suffer from」の基本的な意味から実際の使い方まで、詳しく解説していきます。日常会話でよく使われる例文も多数紹介しますので、英語力アップにぜひ役立ててください。
sufferの基本的な意味

「suffer from」を理解するためには、まず「suffer」という単語の基本的な意味を知ることが大切です。「suffer」は「苦しむ」「痛む」「悩む」「損害を受ける」「耐える」などの意味を持つ英単語です。日常生活からニュースまで、様々な場面で使われています。
「suffer」は肉体的な痛みだけでなく、精神的な苦痛を表現する時にも使われます。何か困難な状況や不快な経験をしている時にも使用できる便利な単語です。
「suffer」は自動詞としても他動詞としても使うことができ、使い方によって意味に微妙な違いが生じます。自動詞として使う場合は「苦しむ」という意味で単独で使われますが、他動詞として使う場合は「〜を被る」「〜に悩まされる」という意味で、後に目的語を取ります。
自動詞としての使い方
自動詞として「suffer」を使う場合は、「苦しむ」「痛む」という意味で使われます。この場合、特定の原因を示さずに、苦しむという状態そのものを表現します。
例文
- Many people suffer in the world.(世界では多くの人が苦しんでいます)
- I don’t want to see animals suffer.(動物が苦しむのを見たくありません)
- She suffered for many years.(彼女は長年苦しみました)
他動詞としての使い方
他動詞として「suffer」を使う場合は、「〜を被る」「〜に悩まされる」という意味になり、後に目的語を取ります。目的語は通常、損失、被害、痛みなどの不快なことを表す名詞です。
例文
- The town suffered a big flood last year.(その町は去年大きな洪水の被害を受けました)
- She suffered a headache after the party.(彼女はパーティーの後、頭痛に悩まされました)
- Our team suffered a loss in the game.(私たちのチームは試合で敗北を喫しました)
suffer fromの意味と使い方
「suffer from」は「〜が原因で苦しむ」「〜を患う」という意味で使われる表現です。主に病気や健康問題について言及する際によく使われますが、その他の継続的な問題や課題についても使うことができます。
「from」は「〜から」という意味の前置詞で、苦しみの原因や起点を示します。そのため、「suffer from」は「〜から(が原因で)苦しむ」という意味になります。
例文
- He suffers from a bad cold.(彼はひどい風邪で苦しんでいます)
- My sister suffers from hay fever every spring.(私の姉は毎年春になると花粉症で苦しみます)
- Many children suffer from allergies.(多くの子どもたちがアレルギーに悩まされています)
病気だけでなく、社会的な問題や状況についても「suffer from」を使うことができます。
例文
- The city suffers from air pollution.(その都市は大気汚染に悩まされています)
- Our school suffers from a lack of teachers.(私たちの学校は教師不足に悩まされています)
- Many countries suffer from poverty.(多くの国々が貧困に苦しんでいます)
病気や健康問題での使い方
「suffer from」は特に病気や健康問題について話す時によく使われます。「〜を患う」「〜で苦しむ」という意味になります。
例文
- My grandfather suffers from high blood pressure.(私の祖父は高血圧を患っています)
- She suffers from headaches when she is tired.(彼女は疲れると頭痛に悩まされます)
- Many students suffer from eye problems.(多くの学生が目の問題に悩まされています)
- The boy suffers from a fever today.(その少年は今日熱で苦しんでいます)
長期的な病気や慢性的な健康問題に関しても「suffer from」はよく使われます。
例文
- He suffers from asthma.(彼は喘息を患っています)
- My mother suffers from back pain.(私の母は背中の痛みに悩まされています)
- She has been suffering from depression for years.(彼女は何年もうつ病に苦しんでいます)
日常の問題での使い方
「suffer from」は病気や健康問題だけでなく、日常生活の中での様々な問題や課題についても使われます。「〜に悩まされる」「〜で苦しむ」という意味になります。
例文
- I suffer from lack of sleep.(私は睡眠不足に悩まされています)
- The plants suffer from too much water.(植物は水のやりすぎに悩まされています)
- She suffers from test anxiety.(彼女はテスト不安に苦しんでいます)
- Our team suffers from poor communication.(私たちのチームはコミュニケーション不足に苦しんでいます)
sufferとsuffer fromの違い
「suffer」と「suffer from」は似ているように見えますが、使い方には明確な違いがあります。以下では、その違いを詳しく説明します。
「suffer」を自動詞として使う場合、「苦しむ」「痛む」という一般的な状態を表現します。特定の原因を示さず、苦しみそのものに焦点を当てています。
例文
- People who are sick suffer a lot.(病気の人々はとても苦しみます)
- He suffered for many years before getting better.(彼は良くなる前に長年苦しみました)
「suffer」を他動詞として使う場合、「〜を被る」「〜に悩まされる」という意味で、後に目的語を取ります。目的語は通常、一時的な損失、被害、痛みなどを表します。
例文
- The town suffered a big earthquake.(その町は大きな地震の被害を受けました)
- She suffered terrible pain after the accident.(彼女は事故の後、ひどい痛みに悩まされました)
- Our team suffered a defeat in the final game.(私たちのチームは決勝戦で敗北を喫しました)
一方、「suffer from」は「〜が原因で苦しむ」「〜を患う」という意味で、苦しみの原因や起点を明確に示します。主に病気や健康問題、または継続的な問題や課題について言及する際に使われます。
例文
- He suffers from a headache.(彼は頭痛に悩まされています)
- Many people suffer from stress these days.(最近多くの人々がストレスに苦しんでいます)
- The plant suffers from a lack of water.(その植物は水不足に悩まされています)
つまり、「suffer」と「suffer from」の主な違いは、「suffer」は苦しみそのものに焦点を当てていますが、「suffer from」は苦しみの原因や起点に焦点を当てているということです。「from」は起点を表す前置詞なので、「suffer from」は「〜から(が原因で)苦しむ」という意味になります。
中学英語レベルの「suffer from」を使った例文
「suffer from」の使い方をより理解するために、中学英語レベルの例文をいくつか見てみましょう。これらの例文は、日常生活でよく使われる基本的な表現です。
健康に関する例文
例文
- I suffer from a cold.(私は風邪で苦しんでいます)
- My mother suffers from headaches.(私の母は頭痛に悩まされています)
- He suffers from a sore throat.(彼は喉の痛みに苦しんでいます)
- Many students suffer from eye problems.(多くの学生が目の問題に悩まされています)
- She suffers from allergies in spring.(彼女は春になるとアレルギーに苦しみます)
- The boy suffers from a fever.(その少年は熱で苦しんでいます)
- My grandmother suffers from back pain.(私の祖母は背中の痛みに悩まされています)
日常生活に関する例文
例文
- The city suffers from air pollution.(その都市は大気汚染に悩まされています)
- Many countries suffer from poverty.(多くの国々が貧困に苦しんでいます)
- Our school suffers from a lack of books.(私たちの学校は本不足に悩まされています)
- He suffers from a lack of sleep.(彼は睡眠不足に苦しんでいます)
- The plants suffer from too much sun.(植物は日光のやりすぎに悩まされています)
- She suffers from fear of dogs.(彼女は犬恐怖症に苦しんでいます)
- Our team suffers from poor teamwork.(私たちのチームはチームワークの悪さに悩まされています)
日常会話でのsuffer fromの使い方
「suffer from」は日常会話でもよく使われる表現です。特に健康や体調、日常の問題について話す時によく使われます。以下では、日常生活の様々な場面での「suffer from」の使い方を見ていきましょう。
健康や体調について話す時
健康や体調について話す時に「suffer from」はよく使われます。体調が悪い時や、健康上の問題がある時などに使うことができます。
例文
- How are you feeling today?(今日の調子はどうですか?)
- Not so good. I’m suffering from a headache.(あまり良くないです。頭痛で苦しんでいます)
- Why didn’t you come to school yesterday?(昨日はなぜ学校に来なかったの?)
- I was suffering from a bad cold.(ひどい風邪で苦しんでいました)
- Can you play soccer with us today?(今日私たちとサッカーをしませんか?)
- Sorry, I can’t. I’m suffering from a sore knee.(ごめん、できないんだ。膝の痛みに悩まされているんだ)
日常の問題について話す時
日常生活の問題や課題について話す時にも「suffer from」は使われます。ストレスや疲れ、環境問題など、様々な問題について表現することができます。
例文
- Why are you so tired these days?(最近なぜそんなに疲れているの?)
- I’m suffering from lack of sleep.(睡眠不足に悩まされています)
- Why does she look so sad?(彼女はなぜそんなに悲しそうに見えるの?)
- She’s suffering from stress at work.(彼女は仕事のストレスに苦しんでいます)
- Why can’t you study well?(なぜうまく勉強できないの?)
- I’m suffering from noise in my room.(部屋の騒音に悩まされています)
ビジネスシーンでのsuffer fromの使い方
ビジネスシーンでも「suffer from」はよく使われる表現です。企業や組織が直面する問題や課題について話す時に使われます。以下では、ビジネスシーンでの「suffer from」の使い方を見ていきましょう。
ビジネスシーンでは、企業や組織の問題、市場の状況、プロジェクトの課題など、様々な場面で「suffer from」が使われます。
例文
- Our company is suffering from a lack of new ideas.(私たちの会社は新しいアイデアの不足に悩まされています)
- Many small businesses suffer from poor management.(多くの小規模企業は経営の悪さに苦しんでいます)
- The market is suffering from instability.(市場は不安定さに悩まされています)
- Our team is suffering from poor communication.(私たちのチームはコミュニケーション不足に苦しんでいます)
- The project is suffering from delays.(そのプロジェクトは遅延に悩まされています)
ビジネスシーンでは、「suffer losses(損失を被る)」「suffer damage(損害を受ける)」「suffer a setback(後退を経験する)」などの表現もよく使われます。これらは「suffer from」ではなく、他動詞としての「suffer」の使い方です。
例文
- The company suffered huge losses last year.(その会社は去年大きな損失を被りました)
- The brand suffered damage to its reputation.(そのブランドは評判に傷がつきました)
- The project suffered a major setback.(そのプロジェクトは大きな後退を経験しました)
suffer fromと類似表現の違い
「suffer from」と似たような意味を持つ表現はいくつかあります。ここでは、「suffer from」と類似表現との違いについて説明します。
haveとの違い
病気や健康問題について話す時、単に「have(持っている)」を使うこともできます。「suffer from」と「have」の違いは、「suffer from」は苦痛や問題の深刻さを強調するのに対し、「have」はより中立的な表現だということです。
例文
- He has a cold.(彼は風邪をひいています)
- He suffers from a cold.(彼は風邪で苦しんでいます)
一つ目の例文では、彼が風邪をひいているという事実を述べているだけですが、二つ目の例文では、風邪によって彼が苦しんでいるということを強調しています。
be affected byとの違い
「be affected by(〜の影響を受ける)」も「suffer from」と似た表現ですが、「suffer from」は苦痛や問題を強調するのに対し、「be affected by」は影響を受けることを強調します。
例文
- He is affected by the noise.(彼は騒音の影響を受けています)
- He suffers from the noise.(彼は騒音に悩まされています)
一つ目の例文では、騒音が彼に影響を与えているという事実を述べていますが、二つ目の例文では、騒音によって彼が苦しんでいるということを強調しています。
be troubled byとの違い
「be troubled by(〜に悩まされる)」も「suffer from」と似た表現ですが、「suffer from」はより身体的・精神的な苦痛を強調します。
例文
- She is troubled by the noise.(彼女は騒音に悩まされています)
- She suffers from the noise.(彼女は騒音に苦しんでいます)
一つ目の例文では、騒音が彼女を悩ませているという事実を述べていますが、二つ目の例文では、騒音によって彼女が苦しんでいるということを強調しています。
「suffer from」に関するよくある質問
「suffer from」についてよく尋ねられる質問とその回答をまとめました。
- 「suffer from」は病気以外にも使えますか?
-
はい、「suffer from」は病気や健康問題だけでなく、その他の継続的な問題や課題についても使うことができます。例えば、「The city suffers from pollution.(その都市は公害に悩まされています)」「The school suffers from a lack of teachers.(その学校は教師不足に悩まされています)」のように使います。社会問題や環境問題、個人的な悩みなど、様々な場面で使うことができます。
- 「suffer」と「suffer from」の違いは何ですか?
-
「suffer」は自動詞として使うと「苦しむ」「痛む」という意味で、特定の原因を示さずに使われます。他動詞として使うと「〜を被る」「〜に悩まされる」という意味で、後に目的語を取ります。一方、「suffer from」は「〜が原因で苦しむ」「〜を患う」という意味で、主に病気や健康問題、また継続的な問題や課題について言及する際に使われます。「from」は起点を表す前置詞なので、「suffer from」は「〜から(が原因で)苦しむ」という意味になります。
- 「suffer from」の過去形はどうなりますか?
-
「suffer from」の過去形は「suffered from」になります。例えば、「He suffered from a cold last week.(彼は先週風邪で苦しんでいました)」のように使います。規則変化動詞なので、単純に「suffer」の過去形「suffered」を使います。
- 「suffer from」は現在進行形で使えますか?
-
はい、「suffer from」は現在進行形でも使うことができます。例えば、「He is suffering from a headache.(彼は頭痛に悩まされています)」のように使います。ただし、慢性的な病気や長期的な問題については、現在形を使うことが多いです。例えば、「He suffers from asthma.(彼は喘息を患っています)」のように使います。
- 「suffer from」の反対語は何ですか?
-
「suffer from」の反対語としては、「recover from(〜から回復する)」「be free from(〜から解放される)」などがあります。例えば、「He is recovering from a cold.(彼は風邪から回復しています)」「She is free from stress.(彼女はストレスから解放されています)」のように使います。
まとめ

この記事では、「suffer from」の意味と使い方について詳しく解説しました。「suffer from」は「〜が原因で苦しむ」「〜を患う」という意味で、主に病気や健康問題、また継続的な問題や課題について言及する際に使われます。
以下に、この記事のポイントをまとめます。
- 「suffer」は「苦しむ」「痛む」「悩む」「被る」「損害を受ける」「我慢する」「耐える」などの意味を持つ英単語です。
- 「suffer from」は「〜が原因で苦しむ」「〜を患う」という意味で使われる表現です。
- 「from」は「〜から」という意味の前置詞で、苦しみの原因や起点を示します。
- 「suffer from」は特に病気や健康問題について言及する際によく使われますが、その他の継続的な問題や課題についても使うことができます。
- 「suffer」は自動詞としても他動詞としても使うことができます。
- 自動詞として「suffer」を使う場合は、「苦しむ」「痛む」という意味で、特定の原因を示さずに使われます。
- 他動詞として「suffer」を使う場合は、「〜を被る」「〜に悩まされる」という意味で、後に目的語を取ります。
- 「suffer」と「suffer from」の主な違いは、「suffer」は苦しみそのものに焦点を当てていますが、「suffer from」は苦しみの原因や起点に焦点を当てているということです。
- 「suffer from」に似た表現として、「have(持っている)」「be affected by(〜の影響を受ける)」「be troubled by(〜に悩まされる)」などがあります。
「suffer from」は日常会話やビジネスシーンでもよく使われる表現です。この記事で紹介した例文や使い方を参考に、英語での表現の幅を広げていってください。「suffer from」を使いこなせるようになれば、より自然な英語表現ができるようになります。
英語学習において、単語や表現の正確な意味と使い方を理解することは非常に重要です。この記事が皆さんの英語学習の助けになれば幸いです。これからも様々な英語表現を学んで、英語力をさらに向上させていきましょう。