「take it back」は英語でよく使われる表現の一つで、日本語では主に「取り消す」「撤回する」と訳されます。
シンプルな表現ながら、発言の撤回から物の返却まで、様々な状況で活用できる便利なフレーズです。
この記事では「take it back」の基本的な意味から実際の使い方、類似表現との違いまで、例文を交えながら詳しく解説していきます。
「take it back」の基本的な意味
「take it back」には主に以下の意味があります。
発言を取り消す・撤回する
最も一般的な意味は、自分が言ったことを「取り消す」「撤回する」というものです。
間違った発言や失礼な発言をした後に謝罪の意味を込めて使われることが多いです。
例文
- I didn’t mean to hurt your feelings. I take it back.
(傷つけるつもりはなかったんだ。取り消すよ。) - That comment was inappropriate. I take it back.
(あの発言は不適切でした。撤回します。) - My boss said the project would fail, but after seeing our progress, he took it back.
(上司はそのプロジェクトは失敗すると言っていましたが、私たちの進捗を見た後、その発言を撤回しました。)
物を返却する・持ち帰る
「take back」の形で使われることが多いですが、「take it back」も購入した商品を店に返品する、または借りたものを元の持ち主に返すという意味で使われます。
例文
- This shirt doesn’t fit me. I need to take it back to the store.
(このシャツは私に合いません。店に返品する必要があります。) - If you don’t like the book, you can take it back to the library.
(その本が気に入らなければ、図書館に返却してもいいですよ。)
過去を思い出させる
「take (someone) back」の形で使われることが多く、何かが過去の記憶や経験を思い出させるという意味になります。
例文
- That song takes me back to my college days.
(あの曲を聴くと大学時代を思い出します。) - The smell of fresh bread takes me back to my grandmother’s kitchen.
(焼きたてのパンの香りは祖母のキッチンを思い出させます。)
「take it back」の使い方
「take it back」はさまざまな状況で使えますが、主な使い方について見ていきましょう。
失言・間違った発言を撤回する場合
相手を傷つけてしまったり、間違った情報を伝えてしまった場合に、それを認めて撤回する際に使います。
例文
- I shouldn’t have called you lazy. I take it back.
(あなたを怠け者と呼ぶべきではありませんでした。撤回します。) - I was wrong about the deadline. It’s next Friday, not tomorrow. I take it back.
(締め切りについて間違っていました。明日ではなく、次の金曜日です。訂正します。)
命令形で使う場合(相手に撤回を要求する)
相手が失礼なことを言った場合に、その発言を撤回するよう求めるときに使います。
例文
- Take it back! You know I’m not a liar.
(取り消して!私が嘘つきじゃないって知ってるでしょ。) - Take back what you said about my sister right now!
(今すぐ、私の姉について言ったことを撤回して!)
ビジネスの文脈で持ち帰る意味で使う場合
特にビジネスシーンでは、「take it back」を「(問題や提案を)持ち帰る」「(上司と)相談する」という意味で使うこともあります。
例文
- I’ll need to take it back and discuss it with my team.
(持ち帰ってチームと相談する必要があります。) - This offer is interesting, but I need to take it back to my boss for approval.
(この提案は興味深いですが、承認のために上司に持ち帰る必要があります。)
「take it back」の文法と構造
「take it back」の基本的な文法構造を理解しましょう。
基本形
例文
- I take it back.
(私はそれを撤回します。) - Take it back!
(撤回して!) - I will take it back.
(私はそれを撤回します/返品します。)
「it」の部分は、文脈によって具体的な内容(発言や物)を指します。
「what」節を使った表現
より具体的に何を撤回するかを示したい場合は、「what」節を使うことがあります。
例文
- I take back what I said about your cooking.
(あなたの料理について言ったことを撤回します。) - He took back what he wrote in the email.
(彼はメールに書いたことを撤回しました。)
「take back」と目的語の位置
「take back」と「take it back」の違いとして、「take back」は目的語が「take」と「back」の間に入ることもできますが、「take it back」の「it」は固定されています。
例文
- I take it back.
(撤回します。) - I take back my comment.
(私のコメントを撤回します。) - I take my comment back.
(私のコメントを撤回します。)- これも可能
「take it back」と類似表現の違い
「take it back」に似た表現をいくつか見てみましょう。
「take it back」と「retract」
「retract」も「撤回する」という意味ですが、より formal(公式・格式ばった)表現です。
特に公式な場面や書面での撤回に使われることが多いです。
例文
- I take it back. I didn’t mean to upset you.
(撤回します。あなたを動揺させるつもりはありませんでした。)- 日常会話で使用 - The newspaper was forced to retract its statement.
(その新聞社は声明を撤回せざるを得なかった。)- より公式な表現
「take it back」と「withdraw」
「withdraw」も「引っ込める」「撤回する」という意味ですが、特に公式な申し立てや訴えなどについて使われることが多いです。
例文
- I take back my comment about your project.
(あなたのプロジェクトについてのコメントを撤回します。)- 一般的な表現 - She withdrew her accusation when new evidence emerged.
(新しい証拠が出てきたとき、彼女は告発を取り下げました。)- 法的文脈
「take it back」と「I didn’t mean it」
「I didn’t mean it」(そういう意味ではなかった)は完全に同じ意味ではありませんが、失言の後に謝罪する場面では一緒に使われることがあります。
例文
- I’m sorry for what I said. I didn’t mean it. I take it back.
(言ったことを謝ります。そんなつもりはありませんでした。撤回します。)
「take it back」を使った会話例
実際の会話で「take it back」がどのように使われるかを見てみましょう。
会話例1:失言を撤回する場合
例文
- A: You’re always late. You must not care about this project at all.
(あなたはいつも遅刻だ。このプロジェクトなんて全然気にしていないんでしょう。) - B: That’s unfair. I’ve been working overtime every day this week.
(それは不公平です。今週は毎日残業していますよ。) - A: You’re right. I take it back. I’m just stressed about the deadline.
(その通りだね。撤回するよ。締め切りのことでストレスがたまっているだけなんだ。)
会話例2:発言の撤回を要求する場合
例文
- A: You’re terrible at planning events. The last party was a disaster.
(あなたはイベントの計画が下手ね。前回のパーティーは大失敗だったわ。) - B: Take that back! Everyone told me they had a great time.
(その発言を撤回して!みんな楽しかったと言ってくれたわよ。) - A: I’m sorry. You’re right. I take it back. The party was actually quite nice.
(ごめんなさい。あなたの言う通りね。撤回するわ。パーティーは実際とても良かったわ。)
会話例3:ビジネスシーンでの使用
例文
- A: What do you think of our proposal for the new marketing campaign?
(新しいマーケティングキャンペーンの提案についてどう思いますか?) - B: It’s interesting, but I’ll need to take it back to my team before making a decision.
(興味深いですが、決定する前にチームに持ち帰る必要があります。) - A: Of course, take your time. Let me know when you’ve had a chance to discuss it.
(もちろん、お時間をどうぞ。検討する機会があったら教えてください。)
まとめ:「take it back」の使い方のポイント

「take it back」は英語で「取り消す」「撤回する」「返却する」などの意味を持つ便利な表現です。
この表現の主なポイントをまとめると、
- 最も一般的な意味は「発言を取り消す・撤回する」です。
- 命令形「Take it back!」で相手に発言の撤回を求めることもできます。
- 商品の返品や物の返却を意味することもあります。
- 「take back what…」の形で、何を撤回するのか具体的に示すこともできます。
- ビジネスシーンでは「持ち帰って検討する」という意味でも使われます。
- 「retract」や「withdraw」など、より公式な類似表現もあります。
「take it back」をマスターすれば、失言したときの謝罪や、誤解を解くための表現として役立つでしょう。
日常会話からビジネスシーンまで幅広く活用できる表現なので、ぜひ積極的に使ってみてください。

