「tame」は英語で形容詞と動詞の両方として使われる単語です。形容詞としては「飼い慣らされた」「従順な」「退屈な」などの意味があり、動詞としては「飼い慣らす」「制御する」といった意味を持ちます。
日常会話から文学作品まで幅広く使われる便利な単語なので、英語学習者にとって押さえておきたい表現の一つです。
「tame」とは?基本的な意味と使い方

「tame」はもともと野生動物が人間に慣れて恐れなくなった状態を表す言葉です。古くから人間が野生動物を飼い慣らしてきた歴史を反映した言葉で、多くの言語でも同様の概念があります。
形容詞としての「tame」は主に「野生ではなく飼い慣らされた」という意味で、動物が人間に恐怖を感じず、一緒に生活できる状態を表します。
例文
- The cat is very tame.(そのネコはとても人に慣れています。)
- This bird is tame and sits on my shoulder.(この鳥は飼い慣らされていて、私の肩に止まります。)
動詞の「tame」は「野生動物を飼い慣らす」「荒々しいものを制御する」という意味で使われます。これは単に動物だけでなく、感情や自然の力など、コントロールが難しいものを管理できるようにするという意味でも使われます。
例文
- People tried to tame the wild horse.(人々はその野生の馬を飼い慣らそうとしました。)
- She needs to tame her anger.(彼女は怒りを抑える必要があります。)
時制によって動詞の形は変化します。過去形は「tamed」、現在進行形は「taming」、三人称単数現在形は「tames」となります。
「tame」の形容詞としての使い方
形容詞としての「tame」はいくつかの異なる文脈で使われます。それぞれの使い方について詳しく見ていきましょう。
動物が飼い慣らされていることを表す使い方
最も基本的な用法は、野生動物が人間に慣れて恐れなくなっている状態を表すものです。これは家畜化されているペットや動物園の動物などを指すことが多いです。
例文
- Dogs are tame animals.(犬は飼い慣らされた動物です。)
- The deer in that park are quite tame.(あの公園の鹿はかなり人に慣れています。)
- Is this rabbit wild or tame?(このウサギは野生ですか、それとも飼い慣らされていますか?)
「tame」の反対語は「wild(野生の)」です。動物について話す時によく対比して使われます。
人や性格が従順であることを表す使い方
「tame」は人間の性格や態度を表す場合にも使われます。この場合、「おとなしい」「従順な」「言いなりになる」といった意味を持ちます。
例文
- He is very tame and does whatever his wife says.(彼はとても従順で、妻の言うことは何でも聞きます。)
- My little brother used to be wild, but now he is quite tame.(弟は昔は乱暴でしたが、今はとてもおとなしいです。)
物事がつまらない・退屈であることを表す使い方
現代の口語では、「tame」はイベントや作品などが「刺激に欠ける」「つまらない」「退屈な」という意味でもよく使われます。
これは本来の「飼い慣らされた」という意味から発展したもので、野性味や興奮が欠けていることを表しています。
例文
- The party was very tame.(そのパーティーはとても退屈でした。)
- I thought the movie would be exciting, but it was quite tame.(その映画はわくわくするものだと思っていましたが、かなり平凡でした。)
- The second half of the game was rather tame.(試合の後半はやや盛り上がりに欠けていました。)
比較級と最上級
形容詞「tame」の比較級は「tamer」、最上級は「tamest」です。
例文
- This cat is tamer than that one.(このネコはあのネコより人になれています。)
- Of all the animals in the zoo, the elephants are the tamest.(動物園のすべての動物の中で、ゾウが最も飼い慣らされています。)
「tame」の動詞としての使い方
「tame」は動詞としても頻繁に使われます。基本的には「コントロールする」「管理できるようにする」という意味を持ちますが、対象によって少しずつニュアンスが変わります。
動物を飼い慣らす意味での使い方
最も基本的な使い方は、野生動物を飼い慣らし、人間と一緒に生活できるようにするという意味です。
例文
- People have tried to tame wolves for thousands of years.(人々は何千年もの間、オオカミを飼い慣らそうとしてきました。)
- It’s difficult to tame a wild bird.(野生の鳥を飼い慣らすのは難しいです。)
- They tamed the lion when it was still a cub.(彼らはそのライオンがまだ子供の時に飼い慣らしました。)
感情や状況をコントロールする意味での使い方
「tame」は抽象的な概念に対しても使われます。特に強い感情や制御が難しい状況を管理下に置くという意味で使われることが多いです。
例文
- He needs to tame his temper.(彼は怒りを抑える必要があります。)
- The government is trying to tame inflation.(政府はインフレを抑制しようとしています。)
- She managed to tame her wild hair with a new haircut.(彼女は新しい髪型で広がる髪をおさえることができました。)
自然の力や資源を管理する意味での使い方
自然環境や資源を人間が利用できるように管理するという意味でも「tame」は使われます。
例文
- Early settlers had to tame the wilderness.(初期の入植者たちは荒野を開拓しなければなりませんでした。)
- Scientists are working to tame solar energy.(科学者たちは太陽エネルギーを利用できるよう研究しています。)
- The river was tamed by building a dam.(その川はダムを建設することで制御されました。)
「tame」のよくある間違いと注意点
「tame」を使う際に気をつけるべきポイントといくつかのよくある間違いについて解説します。
「domestic」との違い
「tame」と「domestic」はどちらも「飼い慣らされた」という意味で使われることがありますが、微妙に異なります。「domestic」は主に長い歴史の中で家畜化された動物種(犬、猫、牛など)に使われます。
一方、「tame」は本来は野生種であるが個体として人に慣れさせられた動物を指すことが多いです。
例文
- This wolf is tame, but wolves are not domestic animals.(このオオカミは飼い慣らされていますが、オオカミは家畜ではありません。)
「train」との違い
「tame」と「train」も混同されがちです。「tame」は主に野生の本能を抑え、人間と共存できるようにすることを指します。一方、「train」は特定の行動やスキルを教え込むことを意味します。
例文
- First you need to tame the horse, then you can train it to jump.(まず馬を飼い慣らし、それから飛び越えるように訓練することができます。)
否定的なニュアンスに注意
形容詞としての「tame」は、特に現代の口語では否定的なニュアンスを持つことがあります。「tame party(退屈なパーティー)」「tame movie(平凡な映画)」のように、期待したほどの刺激や興奮がないことを表します。
このニュアンスを理解しておかないと、意図せず否定的な表現になってしまう可能性があります。
例文
- The concert was a bit tame.(そのコンサートは少し物足りなかった。)
※これは「良くなかった」という批判になる可能性があります。
名詞化された「tamer」
「tame」に関連する名詞として「tamer(調教師)」があります。特に「lion tamer(ライオン使い)」のような形で使われることが多いです。
例文
- He works as an animal tamer in the circus.(彼はサーカスで動物調教師として働いています。)
「tame」の関連表現と類義語
「tame」に関連するいくつかの表現や類義語について知っておくと、より豊かな英語表現ができるようになります。以下に主な関連表現をまとめました。
形容詞「tame」の類義語
| 類義語 | 意味 | 例文 |
|---|---|---|
| domesticated | 家畜化された | Cats are domesticated animals.(猫は家畜化された動物です。) |
| docile | 従順な、扱いやすい | She has a docile personality.(彼女は従順な性格です。) |
| gentle | 穏やかな、優しい | The horse is very gentle with children.(その馬は子供に対してとても優しいです。) |
| meek | おとなしい、控えめな | He is too meek to speak up in class.(彼はあまりにおとなしいので授業で発言できません。) |
| submissive | 服従的な | She doesn’t like his submissive attitude.(彼女は彼の服従的な態度が好きではありません。) |
動詞「tame」の類義語
| 類義語 | 意味 | 例文 |
|---|---|---|
| domesticate | 家畜化する | Humans domesticated dogs thousands of years ago.(人間は何千年も前に犬を家畜化しました。) |
| break in | (動物を)調教する | It takes time to break in a young horse.(若い馬を調教するには時間がかかります。) |
| subdue | 抑える、鎮める | The police subdued the angry crowd.(警察は怒った群衆を鎮めました。) |
| control | 制御する | It’s important to control your emotions.(感情をコントロールすることは重要です。) |
| discipline | 訓練する、しつける | Parents need to discipline their children.(親は子供をしつける必要があります。) |
「tame」から派生した単語
「tame」から派生したいくつかの単語も覚えておくと便利です。
- tamely(副詞):おとなしく、従順に
例文: The dog followed its owner tamely.(その犬は飼い主におとなしくついていきました。) - tameness(名詞):従順さ、おとなしさ
例文: I was surprised by the tameness of the wild animals in the park.(公園の野生動物の人懐っこさに驚きました。) - tamer(名詞):調教師、飼い慣らす人
例文: He is a famous lion tamer.(彼は有名なライオン使いです。) - tamable(形容詞):飼い慣らすことができる
例文: Some wild animals are not tamable.(一部の野生動物は飼い慣らすことができません。)
「tame」に関する問題
英語学習者の皆さんが「tame」の理解を深めるための練習問題を用意しました。以下の10問を解いて、この単語の使い方をマスターしましょう。
- 「tame」の最も基本的な意味は何ですか?
- 次の文の空欄に入る最も適切な語を選びなさい。
“The lion was surprisingly __ after years in the zoo.” - 「tame」を動詞として使った例文を作りなさい。
- 「tame」の反対語は何ですか?
- 次の文を日本語に訳しなさい。
“He tried to tame his excitement before the big game.” - 「tame」を使って「退屈な」という意味を表す例文を作りなさい。
- 「tame」を使ったイディオムや表現を1つ挙げ、その意味を説明しなさい。
- 「tame」の名詞形は何ですか?
- 「tame」の発音記号を書きなさい。
- 「tame」を使って「危険な動物を飼いならす」という意味の英文を作りなさい。
「tame」に関するよくある質問
「tame」という単語について、学習者からよく寄せられる質問とその回答をまとめました。
- 「tame」と「gentle」の違いは何ですか?
-
「tame」は主に野生動物が人間に慣れていて恐怖を感じていない状態を表し、「gentle」は性格や行動が穏やかで優しいことを表します。「tame」は野生(wild)との対比で使われることが多く、「gentle」は乱暴(rough)との対比で使われることが多いです。
- 人に対して「tame」を使うのは失礼ですか?
-
文脈によります。人を「tame」と表現すると、「おとなしすぎる」「言いなりになる」「面白みがない」などの否定的なニュアンスになることがあります。特に現代の口語では、「tame person」と言うと「単調でつまらない人」という意味に取られる可能性があります。
- 「tame」を名詞として使うことはできますか?
-
「tame」自体は名詞として使われませんが、関連する名詞として「tamer(調教師)」があります。例えば「lion tamer(ライオン使い)」はサーカスなどでライオンを扱う人を指します。
- ビジネス英語で「tame」はどのように使われますか?
-
ビジネス英語では「tame」は主に経済や市場の変動を抑制するという文脈で使われます。例えば「tame inflation(インフレを抑制する)」「tame market volatility(市場の変動性を抑える)」などの表現があります。
- 「tame」を使った慣用表現はありますか?
-
直接「tame」を使った一般的な慣用表現は少ないですが、「tame the beast(獣を飼い慣らす)」は困難な課題や状況に対処することを比喩的に表す表現として使われることがあります。また、「tame one’s tongue(言葉を慎む)」という表現もあります。
- なぜ「wild party」の反対は「tame party」と言うのですか?
-
「wild party」は盛り上がって騒がしいパーティーを指し、その対義として「tame party」は静かで地味なパーティーを指します。これは「wild(野生の)」と「tame(飼い慣らされた)」の対立関係から来ており、野生動物の活発さとペットの落ち着きを人間の行動にたとえたものです。
- 子供に「tame」という単語をどう説明すればいいですか?
-
子供には「tame」を「お友達になれる動物」と説明するとわかりやすいでしょう。例えば「Wild animals live in the forest and are scared of people, but tame animals like our pet cat are friendly and like to be with us.(野生動物は森に住んでいて人を怖がりますが、私たちのペットの猫のような飼い慣らされた動物は友好的で私たちと一緒にいるのが好きです)」というように説明できます。
まとめ

この記事では英語の「tame」について、その意味や様々な使い方を例文と共に解説してきました。「tame」は形容詞と動詞の両方として使える便利な単語で、基本的な英会話から高度な表現まで幅広く活用できます。
以下に主なポイントをまとめます。
- 「tame」は形容詞として「飼い慣らされた」「従順な」「退屈な」という意味を持つ
- 動詞としては「飼い慣らす」「制御する」「管理する」という意味で使われる
- 形容詞の比較級は「tamer」、最上級は「tamest」
- 動詞の過去形・過去分詞は「tamed」
- 動物だけでなく、感情や自然の力を表現する際にも使える
- 現代では「つまらない」「平凡な」という否定的なニュアンスでも使われる
- 「domestic」「gentle」「docile」などの類似表現と区別して使い分けることが大切
英語の語彙力を高めるためには、「tame」のようなさまざまな文脈で使える単語をマスターすることが重要です。日常会話でこの単語を積極的に使ってみることで、より自然な英語表現ができるようになるでしょう。また、反対語の「wild」との関係を意識すると、より理解が深まります。
「tame」と「wild」の概念は自然界だけでなく、人間の行動や社会現象を表現する際にも頻繁に使われます。これらの表現を使いこなせるようになれば、英語でのコミュニケーション能力が大きく向上するでしょう。

