「The lion’s share」は英語でよく使われる慣用句です。この表現は「最も大きな取り分」「大部分」「ほとんど全て」という意味を持ち、何かを分配する際に一人が不釣り合いに多くの部分を得る状況を表します。英語の会話や文章の中でこの表現を適切に使うことで、より自然で豊かな英語表現ができるようになります。
この記事では、英語初学者の方でも理解しやすいように「The lion’s share」の意味や使い方、例文などを詳しく解説していきます。
「The lion’s share」の基本的な意味

「The lion’s share」は直訳すると「ライオンの取り分」という意味になります。この表現は、全体の中で最も大きな部分や圧倒的な割合を表す際に使われます。例えば、ある仕事のほとんどを一人で行った場合や、グループでの収益の大部分を一人が得た場合などに使用されます。
この表現は単に「多い」という意味ではなく、「不釣り合いに多い」「他と比較して圧倒的に多い」というニュアンスを含んでいます。また、必ずしも否定的な意味合いだけではなく、実力や貢献度に応じて多くの取り分を得るといった中立的な文脈でも使われます。
「The lion’s share」の正確な意味
「The lion’s share」は具体的には「全体の50%以上」を指すことが多いですが、文脈によっては「約70〜80%」あるいは「ほぼ全て」を意味する場合もあります。このフレーズを使うときは、一般的に「圧倒的多数」というイメージを持つと良いでしょう。
たとえば、「彼は利益の大部分(lion’s share)を受け取った」という場合、彼が受け取った金額は全体の過半数を大きく超えていると理解されます。
「The lion’s share」の由来
この表現の由来はイソップ寓話に登場する「ライオンと狩りの分け前」というお話から来ています。この寓話では、ライオンと他の動物たちが共同で狩りをした後、獲物を分ける場面が描かれています。
ライオンは自分が王であることを理由に一番大きな取り分を主張し、残りの動物たちにはほとんど何も残りませんでした。このストーリーから、不平等な分配や一部の人が不釣り合いに大きな取り分を獲得する状況を「the lion’s share」と呼ぶようになりました。
歴史的背景と現代での使用
もともとは「全てを取る」という意味合いが強かったですが、現代の英語では「大部分」「最大の取り分」という意味で使われることが一般的になっています。16世紀頃から使われ始めたこの表現は、ビジネスや経済の文脈でも頻繁に登場します。
今日では、市場シェア、利益配分、作業分担など、さまざまな場面でこの表現が使われています。特にビジネス英語では重要な慣用句の一つとなっています。
「The lion’s share」の正しい使い方
「The lion’s share」は名詞句として使われることが多く、通常「of」と一緒に使用されます。「the lion’s share of 〜」という形で、「〜の大部分」という意味になります。
一般的な文型パターン
- 「Subject + get/take/receive + the lion’s share + of + something」
(主語が何かの大部分を得る) - 「The lion’s share + of + something + goes to + someone」
(何かの大部分が誰かのものになる) - 「Subject + have/claim + the lion’s share + of + something」
(主語が何かの大部分を持っている/主張する)
これらのパターンを理解すれば、様々な文脈でこの表現を適切に使うことができるようになります。
「The lion’s share」の例文(中学英語レベル)
ここでは、「The lion’s share」を使った中学英語レベルの例文をいくつか紹介します。実際の会話や文章でどのように使われるのかをイメージしながら読んでみてください。
日常会話での例文
例文
- My brother ate the lions share of the pizza.
(兄はピザの大部分を食べました。) - Our team did the lions share of the work.
(私たちのチームは作業の大部分を行いました。) - The lions share of my money goes to rent and food.
(私のお金の大部分は家賃と食費に使われます。) - She gets the lions share of attention from our parents.
(彼女は両親から最も多くの注目を集めています。) - The lions share of students passed the test.
(生徒の大部分はテストに合格しました。)
学校やスポーツに関する例文
例文
- Tom scored the lions share of points in the basketball game.
(トムはバスケットボールの試合で得点の大部分を獲得しました。) - I spent the lions share of my study time on English.
(私は勉強時間の大部分を英語に費やしました。) - Our class took the lions share of prizes at the school festival.
(私たちのクラスは学校祭で賞の大部分を獲得しました。) - The lions share of books in the library are in English.
(図書館の本の大部分は英語で書かれています。)
「The lion’s share」と似た表現
「The lion’s share」以外にも、「大部分」や「多数」を表す英語表現はいくつかあります。ここでは、類似した表現とその違いについて説明します。
類似表現との比較
- The majority of(〜の大多数)
「The lion’s share」よりも中立的で、単に数が多いことを表します。 例:The majority of students like English.
(生徒の大多数は英語が好きです。) - Most of(〜のほとんど)
一般的で日常会話でもよく使われる表現です。 例:Most of my friends have smartphones.
(私の友達のほとんどはスマートフォンを持っています。) - The bulk of(〜の大部分)
特に物理的な量や体積を強調するときに使われることが多いです。 例:The bulk of the cargo was food supplies.
(貨物の大部分は食料でした。)
「The lion’s share」は、これらの表現と比べてより「不釣り合い」や「不平等」のニュアンスが強い表現です。
「The lion’s share」に関するよくある質問
ここでは、「The lion’s share」について英語学習者からよく寄せられる質問とその回答をまとめました。
- 「The lion’s share」は必ず否定的な意味で使われますか?
-
いいえ、必ずしも否定的な意味合いを持つわけではありません。確かに元々の寓話では不平等な分配を表していましたが、現代では単に「大部分」を意味する中立的な表現としても頻繁に使われています。例えば「彼は作業の大部分(lion’s share)を担当した」という場合、彼の貢献を評価する文脈で肯定的に使用されることもあります。
- 「The lion’s share」の「lion’s」のアポストロフィの位置は重要ですか?
-
はい、正確には「lion’s」と単数形の所有格を使います。「lions’」(複数形の所有格)ではないので注意が必要です。これは「一匹のライオンの取り分」という意味から来ています。
- ビジネスの場面でも使える表現ですか?
-
はい、ビジネスシーンでもよく使われる表現です。特に市場シェア、利益配分、業務分担などを説明する際に頻出します。フォーマルな文書や会議でも問題なく使える表現です。
- 「The lion’s share」は日本語の「大部分」とどう違いますか?
-
日本語の「大部分」は単に量が多いことを表しますが、「The lion’s share」には「不釣り合いに多い」「他と比較して圧倒的に多い」というニュアンスが含まれます。また、寓話に由来する表現なので、文化的な背景も持っています。
まとめ

この記事では「The lion’s share」について詳しく解説しました。ポイントをまとめると以下のようになります。
- 「The lion’s share」は「最も大きな取り分」「大部分」「ほとんど全て」という意味を持つ慣用句である。
- イソップ寓話の「ライオンと狩りの分け前」が由来となっている。
- 主に「the lion’s share of 〜」という形で使われ、「〜の大部分」を意味する。
- もともとは不平等な分配を表していたが、現代では中立的な意味でも使われる。
- ビジネスや経済の文脈でもよく使われる表現である。
- 似た表現として「the majority of」「most of」「the bulk of」などがあるが、「不釣り合い」のニュアンスは「the lion’s share」が最も強い。
- 正確には「lion’s」と単数形の所有格を使う。
「The lion’s share」を適切に使いこなせるようになると、英語表現の幅が広がります。日常会話やビジネスシーンで活用してみてください。

