近年、日本国内でのTOEIC受験者数が着実に増加しています。
2024年度には、TOEIC Listening & Reading Testの受験者数は約194万人に達し、1979年のテスト開始以来、累計で5000万人以上が受験する規模に成長しました。
就職活動や転職、昇進、さらには大学での単位認定など、TOEICが活用される場面が増えるにつれて、受験者数の増加とともに競争環境も大きく変化しています。
本記事では、この受験者数増加の背景と、それに伴う競争率の変化について、英語初心者の方にも分かりやすく解説します。
TOEICとは?受験者数増加の背景を知るための基礎知識

TOEICは、グローバル化が進む現代において、英語コミュニケーション能力を測る世界共通の指標として広く認識されています。
このテストがどのようなもので、なぜ受験者数が増加しているのか、その背景を理解するための基本事項をまとめました。
TOEICの基本と特徴
TOEICは、「Test of English for International Communication」の略称で、日常生活やグローバルビジネスで求められる実践的な英語コミュニケーション能力を測定するために開発されました。
- 世界共通のテスト: 現在、世界160カ国以上で実施されており、英語を母語としない人々の英語力を客観的に評価する指標として活用されています。
- 最も一般的な形式: 最も広く知られているのは「TOEIC Listening & Reading Test(TOEIC L&R)」です。
- 構成: リスニング100問とリーディング100問の合計200問。
- 試験時間: 2時間。
- 評価方法: 10点から990点までの範囲で5点刻みで表示されます。合否ではなくスコアで示されるため、受験者の英語力を非常に細かく、具体的に把握できるのが特徴です。
日本におけるTOEICスコアの活用
日本では、TOEICスコアが個人の英語力を示す客観的な指標として、多岐にわたる場面で活用されています。
- 企業:
- 採用活動や昇進条件として利用されます。
- 一般的に、600点から700点以上が評価の対象となることが多く、外資系企業やグローバル企業では800点以上が求められるケースもあります。
- 大学:
- 単位認定などに利用されています。
このように明確な数値基準があるため、企業側は採用や人事評価の際に客観的な判断材料として活用しやすくなっています。
受験機会の多様化(IPテスト)
TOEICには、一般に広く実施される「公開テスト」のほかに、企業や学校が主催する「団体特別受験制度(IPテスト)」があります。
IPテストの特徴
- 受験料: 公開テストよりも安い。
- 実施頻度: 柔軟に設定できるため、多くの企業や教育機関で利用されています。
- オンライン形式の導入: 2020年からは、自宅や任意の場所で受験できるオンライン形式のIPテストも導入されました。これにより、受験機会が大幅に拡大しました。
受験形式の多様化は、より多くの人がTOEICを受けやすくなったことを意味し、受験者数の増加を後押しする一因となっています。
日本でTOEIC受験者数が増加している主な理由
近年、日本におけるTOEICの受験者数は一貫して増加傾向にあります。
この現象は、個人のキャリアアップへの意識向上や、教育機関における英語教育の強化、そして何よりも日本社会全体のグローバル化の進展に起因しています。
ここでは、この増加の背景にある具体的な要因を、企業、大学、個人の視点から多角的に分析します。
グローバル化の進展と企業の英語力重視の姿勢
TOEIC受験者数増加の最も大きな要因は、ビジネスのグローバル化です。多くの日本企業が海外展開を加速させ、海外企業との取引や外資系企業の日本進出が増加した結果、英語を用いた業務の機会が格段に増加しました。
この環境変化に伴い、企業は英語力を持つ人材を強く求めるようになっています。企業が採用や昇進の基準としてTOEICスコアを活用するケースは年々増えています。
- ある調査では、TOEIC Programを活用している企業・団体の約5割が、採用時の参考としてスコアを重視していると回答しています。
- キャリアアップや昇進の要件としてTOEICが必要不可欠となり、社会人の受験者数増加につながっています。
- 特に海外赴任・出張の候補者選定では、TOEIC 700点以上、英語圏への赴任では850点以上を基準とする企業も多く存在します。
- 係長や管理職への昇格条件として、TOEIC 730点以上などの明確なスコアを義務付けている企業もあり、これが社員のリピート受験者を増やす要因にもなっています。
大学での単位認定制度の拡大
大学や高等教育機関でのTOEIC活用も、受験者数増加の重要な要因です。全国の多くの大学、短大、高専がTOEICスコアを単位認定の基準として採用しています。
- 全国の高等教育機関の約4割がTOEICを単位認定に活用しており、特に理系学部での導入が広がっています。
- たとえば、「TOEIC 600点以上で2単位」「730点以上で4単位」といった制度が多くの大学で設けられています。
- 一部の大学では、進級要件としてTOEICスコアが設定されています。例えば、東京海洋大学の一部の学部では、3年次から4年次への進級にTOEIC 600点以上が必須とされており、学生は計画的な学習が求められます。
大学でTOEICが重視される背景には、グローバル人材育成という社会的なニーズがあります。
TOEICは客観的で信頼性の高い評価指標として適しており、学生にとっても在学中の高スコア取得が就職活動を有利に進めるメリットとなります。
就職活動における英語力の重要性の高まり
就職活動においてTOEICスコアの重要性が高まっていることも、受験者数増加の大きな要因です。
多くの企業が新卒採用で英語力を重視するようになり、履歴書やエントリーシートへのTOEICスコア記載が一般的になりました。
- 外資系企業、総合商社、グローバル展開している日系企業では、TOEICスコアが選考の重要な判断材料となります。
- 一般企業では650点以上が評価対象とされることが多く、ビジネスで英語を使う職種では700点以上が目安です。
- グローバル企業では800点以上が求められることも珍しくなく、企業によっては応募条件として一定のスコアを指定し、基準に満たないとエントリーすらできないケースもあります。
- 就職活動の競争激化の中で、TOEIC高スコアは他の候補者との差別化要素として非常に有効であり、英語力だけでなく目標達成能力や計画性のアピールにも繋がります。
受験しやすい環境の整備
TOEICの受験環境が整備されたことも、受験者数増加に寄与しています。
充実した開催頻度とリピート受験
TOEIC L&R公開テストは年間10回以上開催されており、ほぼ毎月受験機会があります。
- 受験機会が多いため、自分の都合に合わせて受験日を選べ、目標スコアに届かなかった場合でもすぐに再挑戦(リベンジ)が可能です。
- この高い開催頻度は、段階的な目標設定を可能にし、モチベーション維持にも効果的です。実際、年間複数回受験する人が多く、約8割が2〜4ヶ月に1回のペースで受験しています。
オンラインIPテストの導入
2020年から導入されたオンライン形式のIPテストは、受験のハードルを大幅に下げました。
- 試験時間が公開テストの約半分(約1時間)で済み、自宅やオフィスなど任意の場所で24時間いつでも受験できます。
- 受験料も公開テストの約7,810円に対し、IPテストは約4,230円と経済的な負担も軽減されています。
- このような利便性の向上により、「気軽に受験できる」環境が整い、受験者数の増加につながっています。
インバウンド需要と接客業での英語力ニーズ
日本を訪れる外国人観光客の急増、すなわちインバウンド需要も、TOEIC受験者数の増加に間接的に影響を与えています。
- 2024年には訪日外国人旅行者数が過去最多を更新するなど、観光地、ホテル、飲食店、小売店など、さまざまな場所で外国人観光客と接する機会が増えています。
- サービス業や観光業では、適切な案内やサービス提供のために英語でのコミュニケーション能力が不可欠になっています。
- 現場のニーズに応えるため、企業が従業員にTOEIC受験を推奨したり、英語研修の効果測定として活用したりするケースが増加し、接客業・観光業従事者の間でもTOEIC受験が広まっています。
TOEIC受験者の特徴と年齢層の変化
TOEIC受験者の年齢層で最も多いのは、21歳から25歳で、全体の44%を占めています。
この層は、大学卒業を控えた学生や入社間もない新社会人に該当し、主に就職活動や入社後のキャリア形成を目的としてTOEICを受験していることがわかります。
受験者の専攻と職業の多様化
かつては文系学生の受験が多いイメージがありましたが、近年ではその傾向に変化が見られます。
- 専攻別では、工学が24%でトップ、次いで教養学が19%、経営学が17%と続き、理系学生の受験が増加傾向にあります。
- 職種別では、科学・技術職が24%で最も多く、事務職が16%、マーケティング・販売が14%となっています。
これらのデータから、TOEICの受験者は、語学系や文系だけでなく、理系学生や技術職の社会人にまで広がっており、グローバルな環境で働くために英語力が不可欠とされている実態が浮き彫りになります。
特に、技術者の海外赴任が増える現代では、専門知識に加えて英語でのコミュニケーション能力が強く求められているのです。
主な受験目的
受験目的を見ると、TOEICがキャリアや学業に深く根付いていることが分かります。
| 受験目的 | 割合 |
| 就職活動のため | 27% |
| 英語学習のため | 26% |
| 卒業に必要なため | 26% |
「就職活動のため」が最多ですが、「英語学習のため」と「卒業に必要なため」もほぼ同等の割合を占めており、TOEICが単なる資格試験ではなく、キャリア形成や学業の一環として広く位置づけられていることが示されます。
また、一度受験した人が定期的にスコアアップを目指して受験を続けるリピート受験者の多さも、TOEIC受験者の大きな特徴の一つです。
TOEICの競争率はどう変化しているのか
TOEICは、グローバル化が進む現代において、多くの企業や教育機関で英語力の指標として重視されています。受験者数の増加とともに、その競争率や平均的なレベルはどのように変化しているのでしょうか。
ここでは、近年のTOEICのスコア推移や受験者層の変化、そして企業が求める水準の上昇といった側面から、TOEICを取り巻く現状と今後の対策の必要性について解説します。
平均スコアの推移と全体的なレベルの向上
TOEIC受験者数の増加に伴い、受験者全体の英語力レベルも変化しています。
- 平均スコアの上昇: 2024年の日本におけるTOEIC L&Rの平均スコアは564点で、世界31位という結果でした。この平均スコアは、近年緩やかに上昇傾向にあります。特に注目すべきは、コロナ禍を境に一時的に平均点が600点を超えた時期があったことです。これは、オンライン学習環境の充実や、自宅時間増加による英語学習への取り組みの増加が影響していると考えられます。
- 競争の激化: ただし、平均スコアの上昇は、競争が緩和されたことを意味しません。むしろ、受験者全体のレベルが底上げされたことで、目標スコアを達成するための相対的な難易度は上がっているとも言えます。例えば、かつては700点で上位層と見なされたかもしれませんが、現在では700点台の受験者増加に伴い、企業や大学はより高いスコアを求める傾向が強まっています。
高得点層の増加と企業の求めるスコアの上昇
受験者数の増加は、高得点層の増加にも直結しています。
- 効率的な学習: インターネット、YouTube、書籍などでTOEIC対策の情報が豊富に提供されるようになり、効率的な学習方法が広く知られるようになったことが、高得点取得者を増やす一因です。また、リピート受験者の増加も、試験形式への慣れから高スコアに繋がっています。
- 企業要求水準の上昇: このような状況を受け、企業が求めるTOEICスコアも徐々に上昇しています。
- 以前600点台で評価された企業が、現在では700点以上を基準とするケースが増加。
- 海外関連業務では800点以上を求める例も増加。
- 特に外資系企業や総合商社では、TOEIC800点や900点以上を持つ応募者が増えており、これが新たなスタンダードとなりつつあります。
TOEIC難化の傾向と対応の必要性
受験者側のレベルアップに加え、TOEIC試験自体にも難化傾向が見られます。
- 新形式への移行: 2016年5月にはTOEICが新形式に改定され、問題内容の一部が変更されました。これにより、簡単な問題が減り、英文全体を理解していないと解けない問題が増加したと言われています。
- リスニング: 直球ではない回答や、状況を読み解く必要がある会話が増えました。
- リーディング: 文章量が増加し、全体的な理解度を測る問題が増えています。
- 本質的な英語力の要求: この難化の背景には、テクニック頼みでの高得点を防ぎ、実際の英語力とTOEICスコアのギャップを減らす意図があったと考えられます。より実践的な英語力を測定するための改定であり、その結果、従来の方法では高スコアが取りにくくなり、本質的な英語力がより強く求められるようになりました。
結論:目標達成には計画的・効果的な学習が不可欠
試験の難化と受験者全体のレベル向上が同時に進行しているため、目標スコアを達成するためには、以前よりも計画的で効果的な学習が必要不可欠です。
単に問題集を解くだけでなく、リスニング力やリーディング力の基礎をしっかりと固め、ビジネスや日常の場面で使える実践的な英語力を身につけることが、これからのTOEICで高スコアを獲得し、競争を勝ち抜くための鍵となります。
他の英語資格試験との比較とTOEICが選ばれる理由
日本で人気のある英語資格試験には、TOEICのほかに英検やTOEFLがあります。それぞれの試験は目的や測定する英語力に違いがあり、自身の目標に応じて選ぶ必要があります。
ここでは、特にビジネスの場面で活用されることが多いTOEICが、他の主要な試験と比べてどのような特徴を持ち、なぜ多くの受験者や企業に選ばれているのかを解説します。
TOEICと英検の違い
日本国内で特に人気を二分するのが、TOEICと英検(実用英語技能検定)です。主な違いは、測定する能力や評価方法、そして活用される場面にあります。
測定能力と主な受験者層
- 英検: 5級から1級までのレベル別試験で、4技能(読む・聞く・話す・書く)を総合的に測定します。
- ターゲット: 学校推薦や国内での資格取得を目指す学生に人気です。
- TOEIC:ビジネスや日常生活で使われる実用的な英語力を測定します。
- ターゲット: 社会人や大学生がビジネス英語力を証明するために選ばれることが多いです。
評価方法の違い
TOEICが選ばれる大きな理由の一つが、そのスコア制による評価の細かさです。
| 比較項目 | TOEIC | 英検 |
| 評価方法 | スコア制(10〜990点) | 合否判定(レベル別) |
| 評価精度 | 細かい点数で正確に英語力を把握できる | 準1級と1級の間など、レベル間の詳細な差がわかりにくい |
| 企業での活用 | 採用や昇進の基準として活用しやすい | 国内資格として一定の評価がある |
TOEICのスコア制は、受験者自身の習熟度を把握しやすいだけでなく、企業が採用や昇進の基準として利用する際にも、より詳細な英語力の把握を可能にします。
受験機会の多さ
受験機会の多さも、TOEICがリピート受験者を増やしている重要な要素です。
- TOEIC: 年間10回以上(ほぼ毎月)受験可能。
- 英検: 年間3回の実施。
不合格だった場合でも、TOEICならすぐに次の受験にチャレンジできるため、短期間での目標達成を目指しやすく、受験者数の増加につながっています。
TOEICとTOEFLの違い
TOEFLは、主に留学を目的としたアカデミックな英語力を測る試験であり、TOEICとは目的と内容が大きく異なります。
試験内容と目的
| 比較項目 | TOEIC | TOEFL |
| 目的 | ビジネス・日常生活での実用的な英語力の証明 | 海外の大学・大学院への留学に必要な英語力の証明 |
| 内容 | ビジネスや日常を想定した実用的なトピックが中心 | 大学の講義や学術的な論文などアカデミックなトピックが中心 |
| 測定技能 | 主にリーディング・リスニング | リーディング、リスニング、スピーキング、ライティングの4技能総合 |
経済的負担と国内での実用性
TOEFLは約38,000円であるのに対し、TOEICは約7,810円(2025年10月現在)と、受験料が大幅に安いこともTOEICのメリットです。
- TOEIC: 日本国内での認知度と実用性の高さから、国内企業への就職やキャリアアップを目指す人に最適です。
- TOEFL: 海外留学が主な目的です。
近年、TOEFLが試験時間短縮などで受験しやすくなっていますが、国内企業の採用基準や昇進条件として広く使われているのは依然としてTOEICであり、日本国内における実用性という点では優位性を保っています。
TOEICに関するよくある間違い
TOEICを初めて受験する人や、勉強を始めたばかりの人が陥りやすい典型的な間違いがいくつか存在します。
これらの間違いを事前に把握し、避けることで、より効率的かつ効果的な学習を進めることができ、スコアアップに繋がります。
単語だけを丸暗記する
TOEICで高得点を取るためには語彙力が必要不可欠ですが、単に単語を丸暗記するだけでは不十分です。TOEICでは、単語の意味だけでなく、文脈の中でその単語がどのように使われるかという理解が求められます。
特にPart 5やPart 6では、文法知識と組み合わせて最適な語句を選ぶ問題が多く出題されます。単語学習を行う際は、例文と一緒に覚え、実際の使われ方をセットで理解することが非常に大切です。
文法を無視する
逆に、単語力だけに頼り、文法を軽視するのも大きな落とし穴です。SVOCなどの基本的な文の構造や品詞といった文法知識がないと、長文を正確に読み解くことが困難になります。
Part 7の長文読解では、複雑な文構造を迅速に理解する必要があるため、文法知識は欠かせません。
難しい文法事項まですべて完璧にする必要はありませんが、基本的な文の構造を把握できるレベルの文法知識は必ず身につけましょう。
リスニングをBGMのように流し聞きする
リスニング力を向上させたいと考え、英語のポッドキャストやYouTubeなどをBGMのように漫然と流し聞きしているだけでは、残念ながらほとんど効果は期待できません。
集中して聞くという意識がなければ、音声は耳を素通りするだけで、英語力として定着しません。
効果的なリスニング学習のためには、音声を注意深く聞き、その後スクリプトで内容を確認し、さらにシャドーイングやディクテーションといった能動的な練習を取り入れることが必要です。
問題を解くだけで復習しない
参考書の問題を解きっぱなしにして満足してしまうのは、スコアが伸び悩む典型的な失敗パターンです。間違えた問題や、偶然正解した問題をそのままにしておくと、本番でも同じ間違いを繰り返す可能性が高くなります。
問題を解いた後は、必ず復習を行い、「なぜ間違えたのか」「正解するためにはどの知識が必要だったのか」を徹底的に分析することが重要です。
翌日などに再度解き直す「解き直し」は、知識の定着を確認する上で特に有効です。
完璧主義で進まない
TOEICの勉強を始める際、すべてを完璧に理解しようとしすぎて、学習が進まなくなってしまう人がいます。
一つ一つの分からない単語や文法事項を完璧にしようとすると、膨大な時間を要し、途中でモチベーションが途切れてしまう危険性があります。
最初から完璧を目指すのではなく、まずは全体像を把握し、繰り返し学習する中で理解を深めていくアプローチが効果的です。
例えば、「70パーセント程度理解できたら次に進み、2周目、3周目で理解度を上げていく」という方が、結果的に効率よく学習を進めることができます。
TOEICに関するよくある質問
TOEICは、ビジネス英語能力を測る世界的なテストとして、就職やキャリアアップにおいて重要な役割を果たしています。
ここでは、TOEICスコアの取り扱い、有効性、テストの種類、必要な学習期間、理想的な受験頻度など、TOEICに関して多くの方が抱く疑問にお答えします。
- TOEICは何点から履歴書に書けますか
-
一般的に、TOEICスコアを履歴書に記載する目安は600点以上とされています。600点未満のスコアは、かえって英語力が低い印象を与えかねないため、注意が必要です。
ただし、この基準は応募する企業や職種によって大きく異なります。
- 外資系企業やグローバル企業:最低700点以上、できれば800点以上のスコアが求められることが多いです。
- 一般的な企業:職種によっては、600点台でも評価される場合があります。
ご自身の目指す業界や企業の基準を事前に調べておくことを強くおすすめします。
- TOEICのスコアに有効期限はありますか
-
TOEIC公式としては、スコアの有効期限は定められていません。
しかし、企業や教育機関の多くは、2年以内のスコアを有効とすることが一般的です。これは、英語力が使用しなければ低下する可能性があるという考えに基づいています。
- 就職活動や転職活動:できるだけ新しいスコアを取得しておくことが望ましいです。
- 数年前のスコアしかない場合:最新の英語力を証明するために再受験を検討しましょう。
- IPテストと公開テストのスコアは同じ価値がありますか
-
IPテスト(団体特別受験制度)と公開テストのスコアは、基本的に同じ価値があり、履歴書やエントリーシートに記載できます。
主な違いは「公式認定証の有無」です。
テストの種類 スコアの価値 公式認定証の発行 公開テスト 同じ 発行される IPテスト (オンライン版以外) 同じ 発行される IPテスト (オンライン版) 同じ 発行されない 企業や学校に公式認定証の提出を求められる場合は、公式認定証が発行される公開テストを受験する必要があります。
また、一部の企業や団体ではIPテストのスコアを認めないケースもあるため、提出先の要件を事前に確認することが重要です。
- TOEICの勉強はどのくらいの期間が必要ですか
-
TOEICで100点スコアを上げるためには、一般的に200時間の学習が必要とされています。
例:現在500点の人が700点を目指す場合(200点アップ)→ 約400時間の学習が必要となります。
1日の学習時間 700点到達までの期間(400時間の場合) 毎日2時間 約6ヶ月〜7ヶ月 毎日1時間 1年以上 これはあくまで目安であり、現在の英語力、学習方法、学習の質によって大きく変わります。
効率的な学習方法を取り入れることで、必要な時間を短縮することは十分に可能です。
- TOEICは何回受けるのが理想的ですか
-
TOEICの受験頻度は、目標スコアと現在の実力によって異なりますが、多くの受験者は2ヶ月から4ヶ月に1回のペースで受験しています。
受験のメリット:
- 試験形式に慣れることができる
- 時間配分のコツをつかむことができる
重要なポイント:
- 十分な準備なしに頻繁に受験しても、スコアは伸びにくいです。受験と受験の間に、しっかりと学習時間を確保することが最も重要です。
- 目標スコアに到達した後も、英語力維持のために定期的な受験をおすすめします。
まとめ

TOEIC受験者数の増加は、グローバル化の進展や企業の英語力重視など、複数の要因が複合的に影響しています。
社会全体で英語力の重要性が高まる中、TOEICは客観的な英語力の証明手段として、その重要性を増しています。
受験者数増加の背景
- グローバル化の進展
- 企業の英語力重視
- 大学での単位認定制度の拡大
- 就職活動における重要性の高まり
- 受験環境の整備
受験者数の増加に伴い、競争環境も変化しています。
- 全体的な英語力レベルの向上により、企業が求めるスコアは上昇傾向にあります。
- 試験自体も難化しています。
このような状況で目標スコアを達成するには、計画的かつ効果的な学習が不可欠です。
TOEICは単なる資格試験ではなく、キャリア形成や自己成長のための重要なツールです。
TOEICを英語学習の明確な目標として活用し、継続的に学習することで、ビジネスシーンで通用する実践的な英語力を身につけることができます。
今後も日本のグローバル化は進み、英語力の需要はさらに高まるため、TOEIC受験者数は引き続き増加する可能性が高いです。早めに目標スコアを取得することが、将来のキャリアにとって有利に働くでしょう。
この記事で紹介した情報を参考に、効率的なTOEIC学習を始めてみましょう。

