TOEICを受験した後、多くの人が「結果はいつ分かるのだろう」と待ち遠しく感じているのではないでしょうか。英語力を証明する重要な指標であるTOEICのスコアは、就職活動や昇進、大学入試など様々な場面で活用されるため、できるだけ早く知りたいものです。
この記事では、TOEICの結果がいつ分かるのか、オンラインでの確認方法、そして受験タイプ別の結果発表時期について英語初学者の方にも分かりやすく解説します。
TOEICの種類と結果発表の違い

TOEICには大きく分けて「公開テスト」と「IPテスト」の2種類があり、それぞれ結果が発表されるタイミングが異なります。
公開テストは個人で申し込み、全国各地の会場で受験するタイプです。一方、IPテスト(Institutional Program)は企業や学校などの団体が実施するテストで、さらに「オンライン方式」と「マークシート方式」の2種類があります。
公開テストの場合、結果はオンラインで試験日から約17日後に確認できます。紙の公式認定証が郵送で届くのは試験日から30日以内です。IPテストのオンライン方式なら、驚くことに試験終了直後に結果が分かります。
それでは、それぞれのテストタイプごとに、いつ結果が出るのか、どうやって確認するのかを詳しく見ていきましょう。
TOEIC公開テストの結果はいつ届く?発表までの日数
公開テストを受験した後、結果を知るまでにはある程度の時間が必要です。ここでは具体的な日数と確認方法を解説します。
試験から何日後に結果が分かるのか?
TOEIC公開テストの結果が分かる時期は、確認方法によって異なります。
- オンラインでの結果確認:試験日から17日後
- デジタル公式認定証:試験日から19日後
- 紙の公式認定証(郵送):試験日から30日以内
公式には17日後にオンライン発表とされていますが、実際には16日後の正午(12時)に発表されることが多いようです。例えば、日曜日に受験した場合、およそ2週間後の火曜日に結果が確認できることが多いと言われています。
ただし、日本や米国の祝日により結果発表が遅れる場合もありますので、正確な日程については公式からの案内メールを確認するとよいでしょう。
オンラインで結果を確認する方法とタイミング
オンラインでの結果確認は最も早く知る方法で、試験日から17日後(実際には16日後のことも多い)に可能になります。結果が発表されると、TOEIC申込時に登録したメールアドレスに案内メールが届きます。
このメールを受け取ったら、TOEICの申込サイトにログインして結果を確認しましょう。ログイン後、「テスト申込・結果確認へ」というボタンをクリックすることで、あなたのスコアを見ることができます。
オンラインで確認できるのはスコアのみですが、詳細な分析結果はデジタル公式認定証または紙の公式認定証で確認することになります。
オンラインでTOEICの結果を確認する詳しい手順
TOEICの結果をいち早く知るためには、オンラインでの確認が便利です。ここでは具体的な手順を説明します。
TOEIC申込サイトでのログイン方法と確認手順
TOEIC公開テストの結果をオンラインで確認するには、以下の手順に従いましょう。
- TOEIC申込サイト(IIBC)にアクセスする
- 会員ログインを行う(ユーザーIDとパスワードが必要)
- ログイン後、「テスト申込・結果確認へ」のボタンをクリック
- 結果確認のページに移動し、該当する受験回の結果を確認
オンラインで結果を確認するためには、事前にTOEIC申込サイトで会員登録を行い、そのサイトから公開テストに申し込んでいることが前提条件です。会員登録をせずに郵送などで申し込んだ場合は、オンラインでの確認はできないので注意が必要です。
結果が発表されると「テスト結果インターネット表示のお知らせ」といった件名のメールが届きますので、そのメールを受け取ったらすぐに確認することができます。
デジタル公式認定証の閲覧方法と利用価値
デジタル公式認定証は、2023年4月から導入された電子版の成績証明書です。従来の紙の公式認定証と同様に、TOEICのスコアを証明する公式文書として使えます。
デジタル公式認定証は試験日から19日後に閲覧可能になり、受験日から5年以内であれば何度でもダウンロードできるという利点があります。また、ブロックチェーン技術を活用しており、テスト結果の改ざんができないようになっています。
デジタル公式認定証をダウンロードする方法は以下の通りです。
- TOEIC申込サイトにログインする
- 「テスト申込・結果確認へ」のボタンをクリック
- 結果確認ページで「デジタル公式認定証」のボタンをクリック
- ダウンロードまたは印刷を行う
デジタル公式認定証には、総合スコアだけでなく、リスニングとリーディングの各スコア、レベル別評価、項目別正答率など、詳しい情報が含まれています。自分の弱点を分析するのに役立ちますよ。
なお、2024年度以降は紙の公式認定証は廃止され、デジタル公式認定証のみになる予定です。ただし、大学や企業によっては、まだデジタル公式認定証を受け付けていない場合もありますので、提出先に確認することをおすすめします。
郵送されるTOEIC公式認定証について知っておくべきこと
従来型の紙の公式認定証は、郵送であなたの自宅に届きます。ここでは、その到着時期や特徴について解説します。
紙の公式認定証はいつ届くのか?発送時期の目安
紙の公式認定証は、試験日から30日以内に申込時に登録した住所に郵送されます。通常は試験日から約4週間後、つまりオンライン発表からおよそ10日後に届くことが多いようです。
公式認定証の郵送を受けるために特別な手続きは必要なく、TOEIC申込時に登録した住所に自動的に送られてきます。ただし、引っ越しなどで住所が変わった場合は、IIBCに連絡して住所変更の手続きを行う必要があります。
郵送で届く公式認定証は、TOEICのスコアを証明する公式文書として就職活動や進学、昇進などに活用できますので、大切に保管しておきましょう。
デジタル認定証と紙の認定証の違いと移行について
デジタル公式認定証と紙の公式認定証には、いくつかの違いがあります。
- 入手時期:デジタル公式認定証は試験日から19日後、紙の公式認定証は試験日から30日以内
- 形式:デジタル公式認定証はPDF形式、紙の公式認定証は印刷された紙
- 再発行:デジタル公式認定証は5年以内なら何度でもダウンロード可能、紙の公式認定証は再発行に手数料が必要
- 将来性:デジタル公式認定証は2023年4月から導入、紙の公式認定証は2024年度以降廃止予定
内容としては、どちらもTOEICのスコアを証明する公式文書として同等の価値を持っています。ただし、提出先によってはデジタル公式認定証をまだ受け付けていない場合もありますので、事前に確認することをおすすめします。
現在はデジタル公式認定証への移行期間中で、将来的には紙の認定証は完全になくなる予定ですので、デジタル版の使い方に慣れておくとよいでしょう。
TOEIC IPテストの結果はいつ出る?確認方法を解説
IPテスト(Institutional Program)は、企業や学校などの団体で実施されるTOEICです。ここでは、IPテストの結果確認方法について解説します。
IPテストオンラインの結果確認手順と発表時期
IPテストにはオンラインで受験するタイプがあり、この場合はなんと試験終了直後に結果(スコア)が画面上に表示されます。これは公開テストに比べて圧倒的に早い結果発表と言えます。
試験終了時間が過ぎると、「Congratulations! You have completed the TOEIC listening and reading test. Click next to see your online scores.」といったメッセージが表示され、「Next」ボタンをクリックするとすぐにスコアを確認できます。
画面上ではリスニングスコア、リーディングスコア、合計スコアが表示されます。この画面のスクリーンショットを撮っておくと、後で便利かもしれません。
また、テスト終了後の翌日以降に、IIBCから「テスト結果取得通知」という件名のメールが届きます。このメールに記載されたリンクから、より詳細なスコアレポート(PDF形式)をダウンロードすることができます。
ただし、重要な注意点として、このPDFがダウンロードできる期間は「テスト実施日の翌月末まで」と限られています。必要な場合は、早めにダウンロードして保存しておきましょう。
マークシート方式のIPテスト結果はいつ届くのか?
マークシート方式のIPテストの場合、テスト資材がIIBCデータセンターに到着した日を1営業日目として、5営業日目に結果が発送されます。
ただし、結果は受験者個人ではなく、テストを実施した団体(企業や学校など)に送られます。そのため、実際に受験者が結果を知るまでにはさらに数日かかる場合があります。
マークシート方式のIPテストにオンラインで申し込んだ場合には、IIBCデータセンターがテスト資材を受領した日を1営業日目として、翌営業日の15時からオンラインでダウンロードすることも可能です。
IPテストの結果は「スコアレポート(個人成績表)」という形で提供されます。これは公開テストの「公式認定証」に似ていますが、正式な証明書としては扱われない場合もあるので注意が必要です。就職活動などで使用する場合は、事前に提出先に確認することをおすすめします。
2024-2025年のTOEIC結果発表日の予想
TOEICの結果発表日は公式には「試験日から17日後」とされていますが、実際にはもう少し早く発表されることが多いようです。ここでは、結果発表日を予測する方法についてお伝えします。
試験日から何日後に結果が出るか?発表日の傾向
最近のTOEIC公開テストでは、公式発表の「試験日から17日後」よりも早く、16日後の正午(12時)に結果が発表されることが多くなっています。
例えば、日曜日に受験した場合、約2週間後の火曜日に結果が発表されるパターンが多いようです。これに基づいて、2024年度から2025年度にかけてのTOEIC公開テストの結果発表日を予測すると、おおよそ以下のようになります。
試験日 | オンライン発表予想日 | デジタル公式認定証 | 公式認定証発送予定 |
---|---|---|---|
2024年3月17日(日) | 2024年4月2日(火) | 2024年4月4日(木) | 2024年4月16日(火) |
2024年4月21日(日) | 2024年5月7日(火) | 2024年5月9日(木) | 2024年5月21日(火) |
2024年5月26日(日) | 2024年6月11日(火) | 2024年6月13日(木) | 2024年6月25日(火) |
2024年6月23日(日) | 2024年7月9日(火) | 2024年7月11日(木) | 2024年7月23日(火) |
2024年7月28日(日) | 2024年8月13日(火) | 2024年8月15日(木) | 2024年8月27日(火) |
2024年8月25日(日) | 2024年9月10日(火) | 2024年9月12日(木) | 2024年9月24日(火) |
2024年9月14日(土) | 2024年9月30日(月) | 2024年10月2日(水) | 2024年10月11日(金) |
2024年9月29日(日) | 2024年10月15日(火) | 2024年10月17日(木) | 2024年10月29日(火) |
2024年10月27日(日) | 2024年11月12日(火) | 2024年11月14日(木) | 2024年11月26日(火) |
2024年11月17日(日) | 2024年12月3日(火) | 2024年12月5日(木) | 2024年12月17日(火) |
ただし、年末年始や祝日などの影響で、発表が遅れる場合もあります。また、米国の祝日も影響することがあるため、あくまで目安としてご参考ください。
結果発表日が近づいたら、メールの受信トレイをこまめにチェックしておくとよいでしょう。「テスト結果インターネット表示のお知らせ」といった件名のメールが届いたら、すぐに結果を確認することができます。
なぜTOEICの結果発表に時間がかかるのか?
TOEICの結果発表までに時間がかかる理由は、単純に採点だけでなく、テストの質を保証するための様々な処理が行われているからです。
特に公開テストでは、世界中で同じ基準でスコアを出すために、過去のTOEIC問題と照らし合わせて、点数が公平になるように調整を行っています。これにより、問題の難易度による不公平が生じないようにしているのです。
さらに、不適切な問題や誤りのある問題については、採点の対象から除外することもあります。こうした分析や調整作業があるため、結果発表までに時間がかかっています。
IPテストオンラインの場合は、コンピューターによる自動採点が行われるため、試験終了後すぐに結果が分かるのです。しかし、公開テストほど厳密な調整は行われていない可能性もあります。
TOEICの結果に関するよくある質問
TOEICの結果に関してよく寄せられる質問とその回答をまとめました。
- TOEICの結果が届かない場合はどうすればいい?
-
TOEICの結果がなかなか届かない場合、以下の対応を検討してください。
- メールフォルダを確認する
結果発表のお知らせメールが迷惑メールフォルダに振り分けられている可能性があります。「IIBC」や「TOEIC」などのキーワードで検索してみましょう。 - 発表時期を再確認する
公式には試験日から17日後にオンライン発表、30日以内に公式認定証の郵送とされています。まだその期間内であれば、もう少し待ってみましょう。 - TOEIC公式サイトで確認する
オンラインで結果を確認する場合は、TOEIC申込サイトにログインして確認してみましょう。メールの通知がなくても、結果が発表されている場合があります。 - IIBCに問い合わせる
上記の方法で確認しても結果が見つからない場合は、IIBC(一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会)のカスタマーサービスに問い合わせましょう。
特に郵送の公式認定証が届かない場合は、引っ越しなどで住所が変わっていないか、郵便物が何らかの理由で配達されなかった可能性がないかを確認してください。
- メールフォルダを確認する
- TOEICの結果に有効期限はあるの?
-
TOEICの結果(スコア)自体には公式な有効期限はありません。しかし、一般的には2年程度の有効期間が目安とされています。これは英語力が時間の経過とともに変化する可能性があるためです。
多くの企業や大学では、2年以内のスコアを求めることが多いようです。特に就職活動や大学入試などで提出する場合は、なるべく新しいスコアを取得することをおすすめします。
なお、デジタル公式認定証は受験日から5年間ダウンロード可能ですが、これはダウンロード期間であり、スコアの有効期限ではありません。
- TOEICの結果は再発行できるの?
-
TOEICの結果(スコア)の再発行については、形式によって対応が異なります。
- デジタル公式認定証
受験日から5年以内であれば、TOEIC申込サイトから何度でも無料でダウンロードできます。 - 紙の公式認定証
紛失した場合は、「成績確認書」という形で再発行が可能です。ただし、再発行には手数料(1,100円)がかかります。IIBCのウェブサイトから手続きが可能です。
なお、再発行される成績確認書は、オリジナルの公式認定証とはデザインが異なりますが、公式な証明書として同等の効力を持っています。ただし、再発行は受験日から2年以内のスコアに限られます。
- デジタル公式認定証
まとめ

この記事では、TOEICの結果発表時期と確認方法について詳しく解説しました。ポイントをまとめると以下のようになります。
- 公開テストの結果は、試験日から17日後(実際には16日後のことも)にオンラインで確認可能
- デジタル公式認定証は試験日から19日後に閲覧可能
- 紙の公式認定証は試験日から30日以内に郵送される
- IPテストオンラインなら試験終了直後に結果が表示される
- IPテストの結果はテスト実施日の翌月末までしかダウンロードできないので注意
- オンラインで結果を確認するには、TOEIC申込サイトへの事前会員登録が必要
- デジタル公式認定証は受験日から5年以内であれば何度でもダウンロード可能
- 2024年度以降は紙の公式認定証は廃止され、デジタル公式認定証のみの発行となる予定
- TOEICのスコアに公式な有効期限はないが、一般的には2年程度が目安とされている
- 結果が届かない場合は、メールフォルダの確認やIIBCへの問い合わせを検討する
TOEICの結果が出るまでの期間は、特に高いスコアを目指している方にとっては長く感じるかもしれません。しかし、この期間を次のテストの準備や英語学習の継続に活用することをおすすめします。
また、結果が思うように出なかった場合でも、自分の弱点を分析して次回に備えることが大切です。TOEICは定期的に受験することで、自分の英語力の成長を確認することができます。
英語学習の旅は長いものですが、TOEICはその道のりでの目標設定や進捗確認に役立つ指標となるでしょう。皆さんの英語学習とTOEIC受験の成功を願っています!