「ulterior」は英語の形容詞で、主に「隠された」「秘められた」という意味を持つ単語です。特に「ulterior motive(隠された動機、下心)」という表現でよく使われます。
この記事では、英語初学者の方でも理解できるよう、「ulterior」の意味と使い方を例文とともに分かりやすく解説していきます。
「ulterior」とは?意味と語源について

「ulterior」は表面上に見えるものや言われていることの裏に隠れている何かを表す形容詞です。特に表向きの理由や動機とは別に、隠された本当の目的や意図がある場合によく使われます。
この単語はラテン語の「ulterior」(より遠い、向こう側にある)に由来しています。1640年代頃には「境界の向こう側にある」という意味で使われ始め、その後「表面上には見えない、隠されている」という現代的な意味が発展しました。
「ulterior」には主に以下の3つの意味があります。
- 隠された、秘められた、裏面の(特に目的や動機について)
- 関心事項の領域を超えた、またはその外にあるさま
- 後の、将来の(時間や段階について)
日常会話においては、特に第1の意味で使われることが多く、「ulterior motive(隠された動機)」という表現が最も一般的です。
「ulterior」の基本的な使い方
「ulterior」は通常、名詞の前に置かれる限定用法の形容詞として使われます。最もよく使われる表現は「ulterior motive(隠された動機)」ですが、他にも以下のような組み合わせがあります。
- ulterior purpose(隠された目的)
- ulterior reason(隠された理由)
- ulterior meaning(隠された意味)
- ulterior agenda(隠された議題)
「ulterior」はほとんどの場合、何かを隠しているというニュアンスから、やや否定的な意味合いで使われることが多いです。例えば、「He has an ulterior motive」(彼には隠された動機がある)と言うと、表面上は親切に見えても、実は自分の利益のために行動している可能性を示唆しています。
発音は /ʌlˈtɪəriər/(アルティアリア)となり、アクセントは2番目の音節にあります。
「ulterior」を使った例文
以下に「ulterior」を使った中学英語レベルの簡単な例文をいくつか紹介します。
例文
- He has an ulterior motive for helping you.
(彼があなたを助ける裏には隠された動機があります) - I wonder if she has an ulterior purpose.
(彼女に隠された目的があるのかな) - They invited us to dinner, but they had an ulterior motive.
(彼らは私たちを夕食に招待したが、裏には別の目的があった) - The teacher asked about my ulterior reason for being late.
(先生は私が遅刻した本当の理由を尋ねた) - Do you have any ulterior motives for being so nice to me?
(あなたがそんなに私に親切にする裏に何か意図があるの?) - His ulterior motive was to get information about the company.
(彼の隠れた動機は会社の情報を得ることだった) - I don’t trust him because I think he has an ulterior motive.
(彼には隠された動機があると思うので、信用していない) - She suspected that her friend had an ulterior purpose.
(彼女は友達に隠された目的があると疑っていた) - The company’s ulterior motive was to collect user data.
(その会社の隠された動機はユーザーデータを収集することだった) - We need to consider if there are any ulterior reasons behind this offer.
(このオファーの裏に隠された理由がないか考える必要がある)
「ulterior」の類義語と使い分け
「ulterior」に似た意味を持つ単語はいくつかありますが、それぞれニュアンスが異なります。以下に主な類義語と使い分けを説明します。
hidden(隠された)
「hidden」は単純に「隠された」という意味で、物理的に見えないものにも使えます。「ulterior」より広い意味を持ちますが、特に動機や意図について話す場合は「ulterior」の方が一般的です。
例文
- There is a hidden message in this letter.(この手紙には隠されたメッセージがある)
- He has an ulterior motive for helping us.(彼が私たちを助ける裏には隠された動機がある)
covert(秘密の、隠れた)
「covert」は「秘密裏に行われる」というニュアンスがあり、特に活動や作戦について使われることが多いです。
例文
- The government conducted covert operations.(政府は秘密作戦を行った)
- She had an ulterior motive for attending the meeting.(彼女がその会議に出席した裏には別の目的があった)
secret(秘密の)
「secret」は「他人に知られていない」という意味で、意図的に隠されているものを指します。
例文
- They made a secret agreement.(彼らは秘密の協定を結んだ)
- His ulterior purpose was to gain their trust.(彼の隠された目的は彼らの信頼を得ることだった)
これらの類義語の中で、特に動機や意図について「表面上とは異なる、隠された」というニュアンスを出したい場合は「ulterior」が最も適切です。
「ulterior」のよくある間違いと注意点
「ulterior」を使う際によくある間違いや注意点をいくつか紹介します。
綴りの間違い:「alterior」と「ulterior」
最も一般的な間違いは、「alterior」と綴ってしまうことです。「alter(変える)」という単語と混同してしまうからかもしれませんが、正しい綴りは「ulterior」です。「alterior」という単語は英語には存在しません。
誤:He has an alterior motive.
正:He has an ulterior motive.
「ulterior」と「later」の混同
「ulterior」と「later(後で)」を混同することもあります。「ulterior」は主に「隠された」という意味で使われますが、「later」は単に「後の時点で」という意味です。
誤:I will see you ulterior today.(今日あとでお会いします)
正:I will see you later today.
使われる文脈に注意
「ulterior」は通常、何かを隠している、本当の意図が別にあるという意味合いから、やや否定的なニュアンスで使われることが多いです。
ポジティブな文脈で使うことは少ないので、使い方に注意しましょう。
日本語の「下心」との違い
日本語では「ulterior motive」をよく「下心」と訳しますが、「下心」は特に恋愛や性的な意図を含むニュアンスがある場合があるのに対し、英語の「ulterior motive」はより広い意味で、金銭的利益や権力、情報収集など、あらゆる隠された動機を指します。
文脈によって適切な訳し方を考える必要があります。
「ulterior」を使ったフレーズとイディオム
「ulterior」を含むよく使われるフレーズやイディオムをいくつか紹介します。
ulterior motive(隠された動機、下心)
最も一般的な表現で、表面上の理由とは別に隠された本当の動機を指します。
例文
- She offered to help, but I suspected she had an ulterior motive.
(彼女は手伝うと申し出たが、裏に何か動機があるのではないかと私は疑った)
ulterior purpose(隠された目的)
行動や決定の裏にある本当の目的を指します。
例文
- His ulterior purpose in joining the club was to meet the president’s daughter.
(彼がそのクラブに入った本当の目的は、社長の娘に会うことだった)
have no ulterior motives(隠された動機を持たない)
純粋な意図で行動していることを強調する表現です。
例文
- I have no ulterior motives. I just want to help you.
(私には隠された動機はありません。ただあなたを助けたいだけです)
without any ulterior purpose(隠された目的なしに)
行動や決定に裏の目的がないことを示す表現です。
例文
- She gave the gift without any ulterior purpose.
(彼女は裏の目的なしにプレゼントをあげた)
「ulterior」に関する問題
「ulterior」の使い方をより深く理解するために、いくつかの問題に挑戦してみましょう。以下の問題は、「ulterior」の意味や使い方を確認するためのものです。
- 次の文の空欄に入る最も適切な単語を選びなさい。
“I don’t trust him because I think he has an __ motive.”
A) ulterior
B) exterior
C) interior
D) superior - 「ulterior」の主な意味は次のうちどれか。
A) 表面上の
B) 隠された
C) 遠い
D) 高い - 次の文を和訳しなさい。
“She has an ulterior purpose for inviting us to her party.” - 「ulterior」の対義語として最も適切なものはどれか。
A) hidden
B) obvious
C) remote
D) future - 次の日本語を英訳しなさい。
「彼が私に親切にするのは裏の目的があるからだ」 - 次の文の空欄に入る最も適切な単語を選びなさい。
“The company’s __ motive was to collect user data.”
A) ulterior
B) ultimate
C) alternate
D) ultramodern - 「ulterior motive」に最も近い意味の表現はどれか。
A) hidden agenda
B) future plan
C) main purpose
D) outside interest - 次の文を和訳しなさい。
“We need to consider if there are any ulterior reasons behind this offer.” - 「ulterior」が正しく使われている文はどれか。
A) I will see you ulterior this evening.
B) He has an ulterior house in the countryside.
C) She had an ulterior reason for helping him.
D) The ulterior buildings are very tall. - 次の日本語を英訳しなさい。
「彼女は友達に隠された目的があると疑っていた」
「ulterior」に関するよくある質問
- 「ulterior」は英語で何と発音しますか?
-
「ulterior」は英語で /ʌlˈtɪəriər/(アルティアリア)と発音します。アクセントは2番目の音節「ティ」にあります。
- 「ulterior」と「hidden」の違いは何ですか?
-
「ulterior」と「hidden」はどちらも「隠された」という意味を持ちますが、「ulterior」は特に表面上の理由や目的とは別に、本当の意図や動機が隠されていることを強調します。一方、「hidden」はより一般的に「隠された」「見えない」という意味で使われます。「ulterior」は特に「ulterior motive(隠された動機)」という表現でよく使われます。
- 「ulterior」はポジティブな意味で使えますか?
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「ulterior」は通常、ネガティブなニュアンスを持ちます。何かを隠している、表面上と異なる意図があるという意味から、不信感や疑いを表すことが多いです。ただし、必ずしも悪い意味だけではなく、単に「表に出ていない」という中立的な意味で使われることもあります。
- 「ulterior motive」の日本語訳は?
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「ulterior motive」は日本語では「隠された動機」「裏の目的」「下心」「思惑」などと訳されます。文脈によって最適な訳語が異なります。
- 「ulterior」の語源は?
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「ulterior」はラテン語の「ulterior」(より遠い、向こう側にある)に由来しています。元々は空間的な概念でしたが、時間的な意味や抽象的な「表面上見えない」という意味に発展しました。
- 「ulterior」と「alterior」はどちらが正しいですか?
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正しい綴りは「ulterior」です。「alterior」は一般的な綴りの間違いで、正式な英単語ではありません。
- 「ulterior」は日常会話でよく使われますか?
-
「ulterior」は主に「ulterior motive(隠された動機)」という表現で日常会話でも使われますが、やや堅い表現としての側面も持ちます。カジュアルな会話では「hidden agenda」(隠された議題)や「secret reason」(秘密の理由)など、より簡単な表現が使われることもあります。
- 「ulterior purpose」と「ulterior motive」の違いは何ですか?
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「ulterior purpose」(隠された目的)と「ulterior motive」(隠された動機)は非常に似た意味を持ちます。「purpose」は達成したい具体的な目標や結果を指し、「motive」は行動の裏にある理由や感情を指します。実際の使用では重なる部分が多く、文脈によって使い分けられます。
まとめ

この記事では、「ulterior」という英単語の意味や使い方について詳しく解説しました。「ulterior」は主に「隠された」「裏面の」という意味を持ち、特に「ulterior motive(隠された動機)」という表現でよく使われることが分かりました。
ここで改めて「ulterior」についての重要なポイントをまとめます。
- 「ulterior」は形容詞で、主に「隠された」「裏面の」「表面上ではない」という意味を持つ
- 語源はラテン語の「ulterior」(より遠い、向こう側にある)
- 最もよく使われる表現は「ulterior motive(隠された動機、下心)」
- よくある間違いには「alterior」と綴ってしまうことがある
- 主にネガティブな文脈で使われることが多い
- 「hidden」より特定の文脈(隠された意図や動機)で使われる
- 発音は /ʌlˈtɪəriər/(アルティアリア)
英語の語彙力を高めるには、「ulterior」のような少し難しい単語も理解し、適切に使えるようになることが重要です。この記事を参考に、「ulterior」を会話や文章の中で正しく使えるようになれば幸いです。

