「valid」は英語の形容詞で、「有効な」「妥当な」「正当な」といった意味を持つ言葉です。パスポートや契約書などの効力を表すときや、議論や主張の妥当性を示すときによく使われます。中学英語でも登場する基礎的な単語ですが、使い方にはいくつかのポイントがあります。
この記事では「valid」の意味や使い方、例文などを詳しく解説します。
validとは?基本的な意味と用法

「valid」は主に「有効な」「妥当な」「正当な」という意味を持つ形容詞です。日常会話からビジネス文書まで幅広い場面で使われる言葉で、何かが法的に有効であることや、議論や主張が論理的に妥当であることを表します。
「valid」はラテン語の「validus(強い)」に由来しており、元々は「力強い」という意味がありました。現代英語では主に以下のような状況で使われます。
- チケットやパスポート、契約書などが法的に有効であることを表す場合
- 理由や議論が妥当で受け入れられることを表す場合
- 論理的に正しいことを表す場合
「valid」は反対語として「invalid(無効な)」があり、対比して使われることも多いです。
validの様々な意味と例文
「valid」にはいくつかの意味があり、状況によって使い分けられています。代表的な意味とその例文を見ていきましょう。
「有効な」という意味のvalid
最も一般的な意味は「有効な」で、特にパスポートやチケット、クーポン、契約書などが法的に効力を持っていることを表します。
例文
- This ticket is valid for one month. (このチケットは1ヶ月間有効です。)
- My passport is valid until next year. (私のパスポートは来年まで有効です。)
- The coupon is only valid on weekdays. (このクーポンは平日のみ有効です。)
- Is your driver’s license still valid? (あなたの運転免許証はまだ有効ですか?)
- The contract is no longer valid. (その契約はもはや有効ではありません。)
「正当な・妥当な」という意味のvalid
議論や理由が論理的に受け入れられる、正当であることを表す場合にも「valid」が使われます。
例文
- He has a valid reason for being late. (彼には遅刻する正当な理由があります。)
- She made a valid point during the meeting. (彼女は会議で妥当な指摘をしました。)
- Your concern is valid, but we need to move forward. (あなたの懸念は正当ですが、私たちは前に進む必要があります。)
- Is this a valid excuse for not doing homework? (これは宿題をしなかった正当な言い訳になりますか?)
- They raised some valid questions about the project. (彼らはそのプロジェクトについて妥当な質問をいくつか提起しました。)
「論理的に正しい」という意味のvalid
論理学や数学、コンピュータなどの専門分野では、論理的に正しいという意味で「valid」が使われます。
例文
- This is a valid conclusion based on the data. (これはデータに基づいた妥当な結論です。)
- The password you entered is not valid. (入力したパスワードは無効です。)
- Is this a valid method to solve the problem? (これは問題を解決する有効な方法ですか?)
- The system will check if the input is valid. (システムは入力が有効かどうかをチェックします。)
- We need a valid approach to this challenge. (私たちはこの課題に対する有効なアプローチが必要です。)
validの発音と語源について
「valid」の発音は「ヴァリッド」で、アクセントは最初の音節にあります。発音記号では /ˈvælɪd/ と表記されます。英語の発音に慣れていない方は、「ヴァリド」とカタカナで覚えると良いでしょう。
この単語はラテン語の「validus(強い)」に由来しており、同じ語源から「valor(勇気)」や「value(価値)」などの単語も派生しています。もともとは「力強い」「強健な」という意味でしたが、時代と共に「法的に効力のある」「論理的に妥当な」という意味へと発展していきました。
現代の英語では、「valid」は主に抽象的な概念や文書の有効性を表すために使われ、物理的な強さを表す意味はほとんど使われなくなっています。
validを使った表現と熟語
「valid」はさまざまな表現や熟語で使われます。よく使われるものをいくつか紹介します。
よく使われる表現
valid point(妥当な指摘・要点)
- She made several valid points during her presentation.(彼女はプレゼンテーション中にいくつかの妥当な指摘をしました。)
valid until(〜まで有効)
- This offer is valid until December 31.(このオファーは12月31日まで有効です。)
valid reason(正当な理由)
- Do you have a valid reason for your absence?(あなたには欠席の正当な理由がありますか?)
valid argument(妥当な議論)
- He presented a valid argument against the proposal.(彼はその提案に対して妥当な反論を示しました。)
valid concern(正当な懸念)
- Safety is a valid concern for all parents.(安全はすべての親にとって正当な懸念事項です。)
使用上の注意点
「valid」を使う際は以下の点に注意しましょう。
validのよくある間違いと注意点
英語学習者が「valid」を使用する際によく陥りがちな間違いや注意点をいくつか紹介します。
「available」との混同
「valid」と「available」はどちらも「利用できる」というニュアンスがありますが、意味が異なります。「valid」は主に法的・論理的な有効性を表し、「available」は物理的な利用可能性を表します。
誤用例:This coupon is available until Friday.(×)
正用例:This coupon is valid until Friday.(○)
「valuable」との混同
「valid」と「valuable」も似ていますが、意味が異なります。「valid」は有効性や妥当性を表し、「valuable」は価値があることを表します。
誤用例:Her opinion is valuable for this discussion.(これは間違いではありませんが、「valid」とは意味が異なります)
正用例:Her opinion is valid for this discussion.(彼女の意見はこの議論において妥当です。)
人に対する使用
「valid」は基本的に事柄やアイデア、文書などに使い、人に対しては使いません。
誤用例:He is valid.(×)
正用例:His argument is valid.(○)
日本語の「有効」との微妙な違い
日本語の「有効」は効果があるという意味でも使いますが、英語の「valid」は主に法的・論理的な有効性を表し、効果の有無を直接表すわけではありません。効果がある場合は「effective」や「useful」などを使います。
誤用例:This medicine is valid for headaches.(×)
正用例:This medicine is effective for headaches.(○)
「valid for」と「valid until」の使い分け
「valid for」は有効期間の長さ(例:3か月間)を表し、「valid until」は有効期限(例:6月30日まで)を表します。
誤用例:This ticket is valid until three days.(×)
正用例:This ticket is valid for three days.(○)
正用例:This ticket is valid until June 30.(○)
validに関する問題
ここでは「valid」の理解度を確認するための問題を10問用意しました。自分の知識をテストしてみましょう。それぞれの問題には解答と日本語訳を付けています。
- 次の英文の空欄に入る最も適切な語を選びなさい。
Your passport is no longer ______.
(a) valid (b) vacant (c) vivid (d) vague - 次の英文の意味として最も近いものを選びなさい。
The coupon is valid until the end of the month.
(a) クーポンは今月末まで使える
(b) クーポンは毎月使える
(c) クーポンは今月は使えない
(d) クーポンは毎週使える - 次の英文の空欄に入る最も適切な語を選びなさい。
He presented a ______ argument during the debate.
(a) valid (b) vacant (c) vivid (d) vague - 次の英文の意味として最も近いものを選びなさい。
You must show your valid ID.
(a) 有効な身分証明書を提示しなければならない
(b) 無効な身分証明書を提示しなければならない
(c) 新しい身分証明書を作らなければならない
(d) 身分証明書は必要ない - 次の英文の空欄に入る最も適切な語を選びなさい。
For the contract to be ______, it must be signed by both parties.
(a) valid (b) vacant (c) vivid (d) vague - 次の英文の意味として最も近いものを選びなさい。
He has a valid reason for being late.
(a) 彼には遅刻した正当な理由がある
(b) 彼は遅刻しなかった
(c) 彼は理由なく遅刻した
(d) 彼は遅刻を許された - 次の英文の空欄に入る最も適切な語を選びなさい。
The research provided ______ evidence to support the hypothesis.
(a) valid (b) vacant (c) vivid (d) vague - 次の英文の意味として最も近いものを選びなさい。
The ticket is valid for one month.
(a) チケットは1か月間有効だ
(b) チケットは1か月後に使える
(c) チケットは1週間有効だ
(d) チケットは1年間有効だ - 次の英文の空欄に入る最も適切な語を選びなさい。
Her point was ______ and well-supported by evidence.
(a) valid (b) vacant (c) vivid (d) vague - 次の英文の意味として最も近いものを選びなさい。
The objection is valid and will be considered by the court.
(a) 異議は正当で裁判所で考慮される
(b) 異議は無効で裁判所で却下される
(c) 異議はすぐに受理される
(d) 異議は提出されなかった
「valid」に関するよくある質問
「valid」について英語学習者からよく寄せられる質問とその回答をまとめました。
- 「valid」は人に使えますか?
-
一般的に「valid」は人ではなく、考え、意見、文書、理由などに使います。人の状態を表す場合は別の表現を使うのが適切です。
- 「valid」と「available」の違いは何ですか?
-
「valid」は法的・論理的な有効性を表し、「available」は物理的に利用可能かどうかを表します。チケットが「valid」とは有効期限内であることを意味し、「available」とは入手可能であることを意味します。
- 「valid」の名詞形は何ですか?
-
「valid」の名詞形は「validity(有効性)」です。例えば「The validity of this argument is questionable.(この議論の妥当性は疑わしい。)」のように使います。
- 「valid」の反対語は何ですか?
-
「valid」の主な反対語は「invalid(無効な)」です。「This ticket is invalid.(このチケットは無効です。)」のように使います。
- 「valid」はどんな場面で使いますか?
-
「valid」は主にチケットやパスポートなどの文書の有効性、議論や意見の妥当性、コンピュータのデータ入力の正確性などを表す場面で使います。
- 「validate」と「valid」の違いは何ですか?
-
「valid」は形容詞で「有効な」という意味ですが、「validate」は動詞で「有効にする」「確認する」という意味です。例えば「We need to validate your ticket before entry.(入場前にチケットを確認する必要があります。)」のように使います。
- 「valid」の副詞形はありますか?
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「valid」の副詞形は「validly」ですが、一般的な会話ではあまり使われません。代わりに「in a valid way」などと表現することが多いです。
まとめ

この記事では、英語の形容詞「valid」について詳しく解説しました。「valid」は主に「有効な」「妥当な」「正当な」という意味を持ち、法的文書の効力や議論の妥当性を表す場面で使われます。
以下が「valid」に関する主なポイントです。
- 「valid」は主に「有効な」「妥当な」「正当な」という意味を持つ形容詞
- チケットやパスポートなどの法的な有効性を表す場合に使う
- 議論や理由が論理的に受け入れられることを表す場合にも使う
- コンピュータ用語としても使われ、入力データが正しいことを示す
- 反対語は「invalid(無効な)」
- 「valid for(~の間有効)」「valid until(~まで有効)」などの表現がよく使われる
- 人には直接使わない
- 「available(利用可能な)」や「valuable(価値のある)」と混同しないように注意
英語初学者にとって「valid」は覚えておくと便利な単語です。日常会話だけでなく、ビジネスシーンや学術的な場面でも頻繁に使われるため、様々な状況での使い方を理解しておくと役立ちます。
この記事で紹介した例文や注意点を参考に、ぜひ実際の会話で「valid」を使ってみてください。

