「visit」は英語の中で「訪問する」を意味する基本的な単語で、動詞と名詞の両方として使われます。日常会話や旅行の場面でよく登場し、中学英語でも学ぶ重要な表現です。
この記事では「visit」の様々な使い方、例文、関連表現について、英語初学者にも分かりやすく解説していきます。
visitとは?日常英会話で頻出する「訪問する」を表す単語

「visit」は基本的に「訪問する、訪れる」という意味を持つ単語です。友人の家を訪ねたり、観光地を巡ったり、入院している人を見舞ったりする際に使われます。英語の日常会話では非常によく使われる表現で、旅行や人間関係を表す場面で頻出します。
「visit」は短期間の訪問を表すことが多く、一時的に場所や人を訪れる際に使用されます。例えば、「I visited my grandparents last weekend(先週末、祖父母を訪問しました)」というように使います。また、医者や美容院に行くような定期的な訪問にも使われます。
visitの語源と歴史
「visit」はラテン語の「visitare(見に行く、訪問する)」を語源としています。これはさらに「videre(見る)」に由来しています。14世紀頃から英語で使用されるようになり、当初は「神の訪問」や「神からの試練」という宗教的な意味合いも持っていました。
現代では宗教的なニュアンスは薄れ、単に「訪問する」「訪れる」という意味で広く使われています。時代とともにその用法は拡大し、今では日常会話や公式な場面など、様々な状況で活用されています。
visitの品詞と基本的な意味
「visit」は主に動詞と名詞として使われます。
動詞としての「visit」
- 人や場所を訪問する、訪れる
- 短期間滞在する
- 病人などを見舞う
- 公式に訪問する
名詞としての「visit」
- 訪問、訪れ
- 短期間の滞在
- 見舞い
visitの動詞としての使い方と例文
動詞としての「visit」は、「〜を訪問する」「〜を訪れる」という意味で使われます。目的語を直接取るため、前置詞なしで人や場所を続けることができます。
例文
- I visit my grandmother every Sunday.(私は毎週日曜日に祖母を訪問します)
- We visited Tokyo last year.(私たちは去年東京を訪れました)
- She often visits her friend in the hospital.(彼女はよく病院にいる友人を見舞います)
- They want to visit many countries in Europe.(彼らはヨーロッパの多くの国を訪れたいと思っています)
動詞「visit」の過去形は「visited」、過去分詞も「visited」、現在分詞は「visiting」です。現在形の三人称単数形は「visits」となります。
例文
- He visits his parents once a month.(彼は月に一度両親を訪問します)
- She visited the museum yesterday.(彼女は昨日博物館を訪れました)
- I have visited Kyoto three times.(私は京都を3回訪れたことがあります)
- They are visiting their relatives now.(彼らは今親戚を訪問しています)
人を訪問する場合のvisitの使い方
人を訪問する場合、「visit + 人」の形で使います。
例文
- I will visit John tomorrow.(明日ジョンを訪ねます)
- She visited her sick friend.(彼女は病気の友人を見舞いました)
- We often visit our teacher.(私たちはよく先生を訪ねます)
人を訪問する場所を明示したい場合は、「visit + 人 + at/in + 場所」の形を使うことができます。
例文
- I visited my friend at his house.(私は友達の家に彼を訪ねました)
- She visited her brother in hospital.(彼女は病院で兄を見舞いました)
- We visited our teacher at school.(私たちは学校で先生を訪ねました)
場所を訪問する場合のvisitの使い方
場所を訪問する場合も、「visit + 場所」の形でシンプルに表現できます。前置詞は必要ありません。
例文
- We visited the zoo last Sunday.(先週の日曜日に動物園に行きました)
- He wants to visit New York someday.(彼はいつか、ニューヨークを訪れたいと思っています)
- They visited many beautiful beaches during their vacation.(彼らは休暇中に多くの美しいビーチを訪れました)
場所を訪問する理由や目的を追加したい場合は、to不定詞や前置詞句を追加することができます。
例文
- I visited the library to borrow some books.(本を借りるために図書館に行きました)
- She visited the market for fresh vegetables.(彼女は新鮮な野菜を求めて市場に行きました)
visitの名詞としての使い方と例文
「visit」は名詞としても頻繁に使われ、「訪問」「訪れ」を意味します。名詞として使う場合は、通常「a visit」「my visit」のように限定詞を伴います。
例文
- My visit to Japan was amazing.(私の日本への訪問は素晴らしかったです)
- Her visit lasted for two weeks.(彼女の訪問は2週間続きました)
- They enjoyed their visit to the countryside.(彼らは田舎への訪問を楽しみました)
名詞としての「visit」には、「訪問の長さ」「訪問の目的」「訪問の頻度」などの情報を付け加えることができます。
例文
- It was a short visit to my hometown.(故郷への短い訪問でした)
- His first visit to Paris was in 2010.(彼の初めてのパリ訪問は2010年でした)
- During my visit to the museum, I saw many famous paintings.(博物館への訪問中に、私は多くの有名な絵画を見ました)
「a visit」の形での使い方
「a visit」の形では、一般的な訪問を表します。場所や人への訪問を表現する場合は、「a visit to + 場所/人」という形になります。
例文
- I paid a visit to my old teacher.(私は古い恩師を訪ねました)
- She made a visit to the doctor yesterday.(彼女は昨日医者に行きました)
- They planned a visit to the famous castle.(彼らは有名なお城への訪問を計画しました)
訪問の長さや種類を強調したい場合は、形容詞を追加することができます。
例文
- It was a brief visit to the office.(それはオフィスへの短い訪問でした)
- We had a pleasant visit with our neighbors.(近所の人との楽しい訪問がありました)
- She made an unexpected visit to her parents.(彼女は両親のところに予期せず訪問しました)
「pay a visit」などの表現
「pay a visit to」は「〜を訪問する」という意味の慣用表現です。動詞「visit」と同じ意味ですが、より丁寧で少しフォーマルな印象があります。
例文
- I’d like to pay a visit to my grandmother this weekend.(今週末、祖母を訪ねたいと思います)
- He paid a visit to his old school.(彼は古い学校を訪問しました)
- Let’s pay a visit to the new art gallery.(新しい美術館を訪れましょう)
その他の関連表現には以下のようなものがあります。
- on a visit to 〜:「〜への訪問で」
- during my/his/her visit:「私の/彼の/彼女の訪問中に」
- a return visit:「再訪問」
- a surprise visit:「抜き打ち訪問」
例文
- I met her on a visit to London.(ロンドンへの訪問中に彼女に会いました)
- During his visit, we went to many restaurants.(彼の訪問中、私たちは多くのレストランに行きました)
- They promised to make a return visit next year.(彼らは来年また訪問すると約束しました)
visitの関連表現と派生語
「visit」には多くの関連表現や派生語があります。これらを知ることで、より豊かな表現ができるようになります。
以下の表は「visit」の主な派生語とその意味をまとめたものです。
派生語 | 品詞 | 意味 |
---|---|---|
visitor | 名詞 | 訪問者、見学者 |
visiting | 形容詞 | 訪問している、客員の |
visitation | 名詞 | 公式訪問、見舞い |
revisit | 動詞 | 再訪問する |
これらの派生語を使うことで、より具体的な状況や関係を表現することができます。
「visitor」の意味と使い方
「visitor」は「訪問者」「来訪者」を意味する名詞です。場所や人を訪れる人を指します。
例文
- There are many visitors to this temple every day.(この寺院には毎日多くの訪問者があります)
- She is a frequent visitor to our house.(彼女は私たちの家によく来る訪問者です)
- The museum welcomes thousands of visitors each year.(その博物館は毎年何千人もの訪問者を迎えています)
「visitor」は観光客を表すこともあり、旅行や観光に関する文脈でよく使われます。
例文
- Foreign visitors love Japanese cuisine.(外国からの訪問者は日本料理を愛しています)
- The city has prepared a guide for visitors.(その都市は訪問者のためのガイドを準備しています)
「visiting」の意味と使い方
「visiting」は「visit」の現在分詞で、形容詞として「訪問している」「客員の」という意味で使われます。
例文
- She is a visiting professor from Canada.(彼女はカナダからの客員教授です)
- The visiting team won the match.(訪問チームが試合に勝ちました)
- We have a visiting scholar at our university.(私たちの大学には客員研究員がいます)
また、「be visiting」の形で「訪問中である」という進行形としても使われます。
例文
- I am visiting my relatives this weekend.(今週末、親戚を訪問しています)
- They are visiting Japan for the first time.(彼らは初めて日本を訪れています)
visitのよくある間違いと注意点
英語学習者がよく間違える「visit」の使い方について見ていきましょう。これらの間違いを避けることで、より自然な英語表現ができるようになります。
まず、最も一般的な間違いは「visit to」という表現です。「visit」は他動詞なので、直接目的語を取り、「to」は必要ありません。
誤:I visited to Tokyo.
正:I visited Tokyo.(東京を訪れました)
誤:She visits to her grandmother every week.
正:She visits her grandmother every week.(彼女は毎週祖母を訪問します)
ただし、名詞の「visit」を使う場合は「a visit to」の形になるので注意が必要です。
例文
- I paid a visit to my friend.(友達を訪問しました)
- My visit to Paris was wonderful.(パリへの訪問は素晴らしかったです)
visitとstayの違い
「visit」と「stay」は似ているようで異なる意味を持ちます。「visit」は主に「訪問する」という行為を表し、短時間から数日間の訪問を意味します。
一方、「stay」は「滞在する」という意味で、より長い期間の滞在を表します。
例文
- I visited Tokyo for three days.(3日間東京を訪れました)
- I stayed in Tokyo for three months.(3ヶ月間東京に滞在しました)
また、「visit」は場所や人を訪れる行為自体に焦点があるのに対し、「stay」は滞在場所での生活に焦点があります。
例文
- I visited my friend, but I didn’t stay at his house.(友達を訪問しましたが、彼の家には泊まりませんでした)
- She visited many countries, but stayed only in France for a long time.(彼女は多くの国を訪れましたが、長期間滞在したのはフランスだけでした)
visitとseeの違い
「visit」と「see」も似た意味で使われることがありますが、ニュアンスが異なります。「visit」は目的を持って訪れることを意味するのに対し、「see」は単に「会う」という意味が強くなります。
例文
- I visited my doctor yesterday.(昨日医者に行きました)
- I saw my doctor yesterday.(昨日医者に会いました)
「visit」は場所や建物にも使えますが、「see」は通常、人や物事を「見る」「会う」の意味で使います。
例文
- We visited the famous castle.(私たちは有名なお城を訪れました)
- We saw the famous castle.(私たちは有名なお城を見ました)
また、「see」は偶然の出会いを表現することもできますが、「visit」は意図的な訪問を意味します。
例文
- I saw my teacher at the supermarket.(スーパーで先生を見かけました)
- I visited my teacher at his office.(先生のオフィスを訪ねました)
visitに関する問題
ここでは「visit」に関する問題を10問用意しました。これらの問題を解くことで、「visit」の使い方への理解を深めましょう。
- 「私は先週友達を訪問しました」を英語で表すと?
- 「彼は毎年京都を訪れます」を英語で表すと?
- 「彼女は病院で母親を見舞いました」を英語で表すと?
- 「私たちは博物館への訪問を楽しみました」を英語で表すと?
- 「多くの観光客がこの寺院を訪れます」を英語で表すと?
- 「彼は親戚を訪問するためにロンドンに行きました」を英語で表すと?
- 「彼女はよく祖父母を訪問しますか?」を英語で表すと?
- 「日本への訪問はいつでしたか?」を英語で表すと?
- 「私たちは彼を訪問する時間がありませんでした」を英語で表すと?
- 「彼らは来週私たちを訪問する予定です」を英語で表すと?
visitに関するよくある質問
「visit」の使い方について、よく質問される内容を紹介します。
- 「visit」と「go to」の違いは何ですか?
-
「visit」は目的を持って訪問することを意味し、特に人や特定の場所(博物館、寺院など)を訪れる際に使います。一方、「go to」はより一般的な移動を表し、単に場所に行くことを意味します。例えば、「I visited the museum(博物館を訪れました)」は博物館を見学する目的があることを示しますが、「I went to the museum(博物館に行きました)」は単に博物館に行った事実を述べています。
- 「visit」の過去形は何ですか?
-
「visit」の過去形は「visited」です。例:I visited my grandmother yesterday.(昨日、祖母を訪問しました)
- 「visit」を含む一般的な表現はありますか?
-
「pay a visit to 〜(〜を訪問する)」、「on a visit to 〜(〜への訪問で)」、「during my/his/her visit(訪問中に)」などの表現があります。
- 「visit」を使って、「いつか日本を訪れたい」と言いたいのですが?
-
「I would like to visit Japan someday.」または「I hope to visit Japan in the future.」と言えます。
- 「visitor」と「guest」の違いは何ですか?
-
「visitor」は一般的に短時間の訪問者を指し、観光客や一時的な訪問者を表します。「guest」はより丁寧な表現で、招待された人や歓迎される訪問者を指します。例えば、ホテルの宿泊者は「guest」と呼ばれます。
- 「visit」は医者に行く場合にも使えますか?
-
はい、「visit the doctor」または「visit a doctor」という表現は、医者の診察を受けに行くという意味で一般的に使われます。
- 「revisit」とはどういう意味ですか?
-
「revisit」は「再訪問する」「再び訪れる」という意味です。以前に訪れた場所や人を再び訪問することを表します。
まとめ

この記事では「visit」の意味と使い方について詳しく解説しました。「visit」は英語の基本的な単語でありながら、様々な場面で活用できる便利な表現です。
正しく使いこなせるようになると、訪問や旅行に関する会話がスムーズになります。ここで学んだ主なポイントをまとめます。
- 「visit」は主に「訪問する、訪れる」という意味を持つ動詞と名詞として使われる
- 動詞の場合は「visit + 人/場所」の形でシンプルに使える(「to」は不要)
- 名詞の場合は「a visit to + 場所/人」という形になる
- 「pay a visit to」は「〜を訪問する」という慣用表現
- 「visitor」(訪問者)や「visiting」(訪問している、客員の)などの関連表現がある
- 「visit」と「stay」の違いは短期・長期の滞在期間の違い
- 「visit」と「see」は意図的な訪問か偶然の出会いかという違いがある
「visit」は中学英語でも習う基本的な単語ですが、その使い方を正しく理解することで、より自然な英語表現ができるようになります。
この記事で紹介した例文や表現を参考に、ぜひ日常会話で「visit」を活用してみてください。