「Wet blanket」は英語のイディオムで、直訳すると「濡れた毛布」ですが、実際には「場をしらけさせる人」や「楽しい雰囲気を壊す人」という意味で使われます。パーティーや集まりで盛り上がっているときに、ネガティブな発言や行動で雰囲気を台無しにする人を表現する言葉です。
この記事では、初心者にも分かりやすく「wet blanket」の意味や使い方、例文を紹介していきます。
「Wet blanket」の基本的な意味

「Wet blanket」は、楽しく盛り上がっている雰囲気に水を差すような人や、常にネガティブな態度を示す人を指す表現です。みんなが楽しい計画を立てているときに「それは無理だよ」と言ったり、パーティーで「早く帰りたい」とぼやいたりする人が典型的な「wet blanket」と言えるでしょう。
この表現は英語圏ではかなり一般的で、会話の中でよく使われています。相手の熱意や興奮を冷ましてしまう存在を表す言葉として覚えておくと便利です。
「Wet blanket」の由来について
このイディオムの由来は非常に興味深いものです。昔、火事が起きた時に火を消すために「濡れた毛布」が使われていました。燃え上がる炎に濡れた毛布を覆いかぶせることで、火を消すことができたのです。
この実用的な道具が比喩的に使われるようになり、盛り上がっている場の「炎」(楽しい雰囲気や熱意)を消してしまう人を「wet blanket」と呼ぶようになりました。
つまり、みんなが楽しく燃え上がるように盛り上がっているところに、「濡れた毛布」のように現れてその熱気を冷ましてしまう人という意味になります。
「Wet blanket」の使い方
「Wet blanket」は様々な場面で使うことができます。基本的な使い方から応用まで、実際の会話の中でどのように使うのかを見ていきましょう。
名詞としての使い方
最も一般的な使い方は、人を表現する名詞としての使用です。「He is a wet blanket」(彼は場をしらけさせる人だ)というように使います。また「Don’t be such a wet blanket!」(そんなにしらけさせないで!)というように、相手の態度を注意する際にも使われます。
友達がいつもネガティブな発言をして周りの楽しい雰囲気を壊すときにこの表現を使うことができます。
フレーズとしての使い方
「Throw a wet blanket on/over」というフレーズも頻繁に使われます。これは「~に水を差す」という意味になります。例えば「His comment threw a wet blanket on our plans」(彼のコメントは私たちの計画に水を差した)というように使います。何かの計画や楽しい雰囲気が、ある人の言動によって台無しにされた時に使われるフレーズです。
動詞と組み合わせることで、より具体的な状況を表現することができます。
「Wet blanket」の例文
実際の会話の中でどのように使われるのか、いくつかの簡単な例文を通して学んでいきましょう。
日常会話での例文
例文
- Tom: Let’s go to the beach this Sunday.
(今度の日曜日、海に行こうよ。) - Mary: I don’t think it’s a good idea. It will be too crowded.
(あまりいい考えではないと思うよ。すごく混んでいるだろうし。) - Tom: Don’t be a wet blanket. It will be fun.
(しらけさせないでよ。楽しいよ。)
例文
- Student 1: We should have a class party next week.
(来週、クラスパーティーをしようよ。) - Student 2: I think we should study for the test instead.
(その代わりにテスト勉強をした方がいいと思う。) - Student 1: You are always a wet blanket.
(あなたはいつもそうやって水を差すね。)
例文
- Mother: Who wants ice cream?
(アイスクリーム食べたい人?) - Children: We do!
(食べたい!) - Father: It’s too cold for ice cream today.
(今日はアイスクリームを食べるには寒すぎるよ。) - Mother: Don’t be a wet blanket, dear.
(楽しみに水を差さないで、あなた。)
「Wet blanket」を使った表現のバリエーション
「Wet blanket」にはいくつかの関連表現があります。
例文
- The rain threw a wet blanket on our picnic plans.
(雨は私たちのピクニック計画に水を差した。) - She felt like a wet blanket at the party because she was sick.
(彼女は病気だったので、パーティーで場違いな感じがした。) - His negative comments were a wet blanket on the team spirit.
(彼のネガティブなコメントはチームの士気を下げた。)
「Wet blanket」に関するよくある質問
- 「Wet blanket」は失礼な表現ですか?
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「Wet blanket」はやや否定的なニュアンスを持つ表現ですが、状況によります。友達同士の軽い会話では冗談として使われることもありますが、初対面の人や目上の人に対して使うと失礼になる可能性があります。相手との関係性を考慮して使いましょう。
- 日本語で同じような表現はありますか?
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日本語では「場をしらけさせる人」「水を差す人」「空気を読まない人」などが似た表現として挙げられます。ただし、文化的なニュアンスは少し異なる場合もあります。
- 「Wet blanket」以外に似た意味の英語表現はありますか?
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「Party pooper」(パーティーを台無しにする人)、「Killjoy」(楽しみを台無しにする人)、「Buzzkill」(興ざめにする人)なども同じような意味で使われます。状況や話し相手によって使い分けるとよいでしょう。
まとめ

この記事では「Wet blanket」について詳しく解説しました。ポイントをまとめると、
- 「Wet blanket」は「場をしらけさせる人」や「楽しい雰囲気を壊す人」という意味のイディオムである。
- この表現の由来は、火事を消すために使われた濡れた毛布から来ている。
- 名詞として「He is a wet blanket」のように使ったり、「throw a wet blanket on」というフレーズで「水を差す」という意味で使われる。
- 日常会話では、誰かがネガティブな発言をして楽しい計画や雰囲気を壊す時に使う。
- 友達同士では軽い表現として使えるが、目上の人には使わない方が無難である。
- 似た表現として「Party pooper」「Killjoy」「Buzzkill」なども覚えておくと便利である。
- 「Wet blanket」の反対の意味を持つ表現は「the life of the party」(パーティーを盛り上げる人)である。
これらの知識を活かして、英語でより豊かな表現ができるようになりましょう。ただし、相手を傷つけないよう、適切な場面で使うことを心がけてください。