「when」は英語の中で接続詞、疑問副詞、関係副詞として使われる多機能な単語です。「いつ」「~のとき」という時間に関する意味を持ち、英語の基本的な表現において非常に重要な役割を果たします。
初心者にとっても早い段階で習得すべき単語の一つといえるでしょう。
whenとは?時や条件を表す便利な英単語

whenは日本語で「いつ」「~のとき」という意味を持つ英単語です。この一見シンプルな単語は、英語の文章の中で様々な役割を担います。主に①疑問副詞、②接続詞、③関係副詞として使われ、それぞれの使い方によって文の構造や意味が変わってきます。
「いつ」を意味するwhenは、時間を尋ねる質問や、ある出来事が起きた時間・状況を説明する際に欠かせない表現です。例えば「いつ学校に行きますか?」「彼が来たとき、私は勉強していました」などの文を作る際に使用します。中学英語の初期段階から登場する基本的な単語ですが、その使い方は多岐にわたります。
whenが疑問副詞として使われる場合
whenが疑問副詞として使われる場合、それは「いつ」という意味で時間を尋ねる質問文を作ります。疑問副詞のwhenは文の先頭に置かれることが多く、その後ろには通常の語順(主語+動詞)が続きます。
例文
- When do you go to school?(あなたはいつ学校に行きますか?)
- When will the movie start?(映画はいつ始まりますか?)
- When did you finish your homework?(いつ宿題を終えましたか?)
このように、時間や時期について質問する際によく使います。疑問副詞のwhenは、文の意味に時間の要素を加え、「いつ」という情報を求めています。
whenが接続詞として使われる場合
接続詞としてのwhenは「~のとき」「~すると」という意味を持ち、二つの文や節をつなぐ役割をします。ある出来事が起きた時に別の出来事も起きたことを示す場合に使われます。
例文
- I was studying when he called me.(彼が私に電話したとき、私は勉強していました)
- When it rains, I usually stay at home.(雨が降るとき、私はたいてい家にいます)
- She was sleeping when I came back home.(私が家に帰ったとき、彼女は寝ていました)
接続詞のwhenを使うことで、二つの出来事の時間的関係を明確に表現できます。「~のとき」という意味で、主節と従属節をつなぎます。
whenが関係副詞として使われる場合
関係副詞としてのwhenは、先行詞(通常は時を表す名詞)を修飾し、「その時に」という意味を持ちます。関係副詞のwhenは、先行詞を説明するための節(関係節)を導入します。
例文
- I remember the day when I first met you.(私はあなたに初めて会った日を覚えています)
- There was a time when dinosaurs ruled the earth.(恐竜が地球を支配していた時代がありました)
- Sunday is the day when we usually go to the park.(日曜日は私たちがよく公園に行く日です)
関係副詞としてのwhenは、「time」「day」「year」などの時を表す名詞の後ろに置かれ、その時に何が起きたかを説明します。
whenの基本的な使い方と例文
whenは時間に関する表現で非常に重要な役割を果たします。基本的な使い方をマスターすることで、英語での時間表現が格段に豊かになります。ここでは、日常生活でよく使われるwhenの例文を見ていきましょう。
例文
- When were you born?(あなたはいつ生まれましたか?)
- I don’t know when the train leaves.(電車がいつ出発するのか分かりません)
- When I was a child, I liked to play soccer.(子どものころ、私はサッカーをするのが好きでした)
- She always smiles when she sees me.(彼女は私を見るといつも微笑みます)
これらの例文からわかるように、whenは時間に関する様々な状況を表現できる便利な単語です。質問をしたり、過去の出来事を語ったり、条件を述べたりする際に活用できます。
日常会話でよく使うwhenの表現
日常会話では、whenを使った表現が頻繁に登場します。特に初対面の人との会話や、予定を立てる際などに役立ちます。
例文
- When is your birthday?(あなたの誕生日はいつですか?)
- When do you usually wake up?(普段いつ起きますか?)
- Let me know when you arrive.(到着したら知らせてください)
- I’ll call you when I get home.(家に着いたら電話します)
- When can we meet again?(いつまた会えますか?)
これらの表現は日常会話の中で非常によく使われます。特に予定を立てたり、約束をしたりする場面では必須の表現と言えるでしょう。
時間を尋ねる際のwhenの使い方
whenは時間を尋ねる最も基本的な疑問詞です。様々な時制と組み合わせて、過去、現在、未来の時間について質問することができます。
例文
- When does the store open?(お店はいつ開きますか?)
- When did you last see him?(最後に彼に会ったのはいつですか?)
- When will you finish your project?(いつプロジェクトを終えますか?)
- When are you free this week?(今週はいつ時間がありますか?)
- When did this building become a museum?(この建物はいつ博物館になりましたか?)
時間を尋ねる質問は、相手の予定を確認したり、情報を得たりする際に必要不可欠です。whenを使った質問は、直接的に時間の情報を求めるもっとも効果的な方法です。
whenを使った熟語と重要表現
whenは単独で使われるだけでなく、様々な熟語や表現の一部としても頻繁に登場します。これらの表現を覚えておくと、英語の表現力が格段に向上します。
when it comes to(~に関しては)
「when it comes to」は「~に関しては」「~については」という意味の熟語です。特定の話題や分野について言及する際によく使われます。
例文
- When it comes to cooking, my father is the best.(料理に関しては、私の父が一番です)
- When it comes to math, I need more practice.(数学については、もっと練習が必要です)
- She is confident when it comes to speaking English.(彼女は英語を話すことに関しては自信があります)
この表現は、特定の分野や話題に焦点を当てたい時に便利です。「~に関して言えば」という意味で、会話や文章でよく使われます。
every now and then(時々)
「every now and then」または「now and then」は「時々」「たまに」という意味の表現です。定期的ではないけれど、ときどき起こる行動や出来事を表します。
例文
- I visit my grandparents every now and then.(私は時々祖父母を訪ねます)
- He plays tennis now and then.(彼は時々テニスをします)
- Every now and then, I like to try new restaurants.(時々、新しいレストランを試すのが好きです)
この表現は頻度を表す副詞句として機能し、不定期に行われる習慣や行動を表現するのに適しています。
whenのよくある間違いと注意点
whenの使用に関しては、いくつかの一般的な間違いや注意すべき点があります。これらを理解しておくことで、より正確に英語を使いこなせるようになります。
一つ目の注意点は、whenとifの混同です。whenは「~のとき」という意味で確実に起こることを前提としますが、ifは「もし~なら」という条件を表し、不確実性を含みます。
例文
- When I go to Tokyo, I will visit Tokyo Tower.(東京に行くとき、東京タワーを訪れます)【確実に東京に行く予定】
- If I go to Tokyo, I will visit Tokyo Tower.(もし東京に行くなら、東京タワーを訪れます)【東京に行くかどうかは不確か】
二つ目の注意点は、時制の一致です。特に接続詞としてwhenを使う場合、主節と従属節の時制関係に注意が必要です。
例文
- When I was a student, I studied hard.(学生だったとき、私は一生懸命勉強しました)【過去の習慣】
- When I finish my homework, I will play games.(宿題を終えたら、ゲームをします)【未来の予定】
これらの注意点を意識すると、whenをより自然に使いこなせるようになります。
whenとif/while/asの違い
whenと似た意味を持つ接続詞にif、while、asがありますが、それぞれ微妙に意味が異なります。これらの違いを理解することで、より正確に状況を表現できるようになります。
例文
- when:「~のとき」(時間的な関係、確実に起こる出来事)
When the bell rang, the students left the classroom.(ベルが鳴ったとき、生徒たちは教室を出ました) - if:「もし~なら」(条件、不確実な状況)
If it rains tomorrow, we will cancel the picnic.(明日雨が降れば、ピクニックを中止します) - while:「~の間」(同時進行、継続的な動作)
I listened to music while I was studying.(勉強している間、音楽を聴いていました) - as:「~するにつれて」「~しながら」(同時進行、変化)
The weather got colder as winter approached.(冬が近づくにつれて、天気は寒くなりました)
これらの接続詞は似ていますが、使い分けることで、より正確に状況を表現できます。特にwhenとifの区別は重要です。
whenの発音と強調の注意点
whenの発音についても、いくつか注意すべき点があります。正しい発音を身につけることで、より自然な英語を話せるようになります。
whenは基本的に「ウェン」と発音しますが、会話の中では弱く発音されることもあります。また、質問文の始めに使われる場合は強調されることが多いです。
- When will you come? →「ウェン」を強めに発音
- I don’t know when he will arrive. →「ウェン」は弱く発音されることが多い
また、文脈によってwhenの強調度が変わります。特に対比的に使われる場合は、強調して発音されることがあります。
例文
- I want to know WHEN, not WHERE.(どこではなく、いつかを知りたいのです)
こうした発音の違いを意識することで、より自然な英語でのコミュニケーションが可能になります。
whenに関する問題
「when」は英語で「いつ」を意味し、時間に関連する質問や文でよく使われます。しかし、英語の質問文では「when」以外の疑問詞も頻繁に使用されます。
ここでは、「when」に関連する問題を作成し、英語の疑問詞の使い方を学ぶことを目的としています。「when」以外の回答もあり、これによりさまざまな疑問詞の使い方を理解しやすくなります。
- ____ does the train arrive?
- ____ is your birthday?
- ____ are you going to the party?
- ____ do you usually wake up in the morning?
- ____ is calling you right now?
- ____ is the capital of France?
- ____ do you prefer, tea or coffee?
- ____ is your favorite color?
- ____ are you feeling today?
- ____ are you going to meet your friend?
この問題を通じて、「when」だけでなく他の疑問詞(who, what, which, howなど)の使い方も学べるようになっています。ぜひ挑戦してみてください。
whenの品詞別使い方の比較
whenは複数の品詞として使われるため、その違いを理解することが重要です。以下の表で、whenの品詞別の使い方を比較してみましょう。
品詞 | 主な意味 | 文中の位置 | 例文 |
---|---|---|---|
疑問副詞 | いつ | 文頭 | When do you go to bed?(あなたはいつ寝ますか?) |
接続詞 | ~のとき | 文中・文頭 | I was reading when she called.(彼女が電話してきたとき、私は読書をしていました) |
関係副詞 | ~のとき | 時を表す名詞の後 | I’ll never forget the day when I met you.(あなたに会った日を私は決して忘れません) |
この表から分かるように、whenの品詞によって文中での位置や機能が変わります。これらの違いを意識して使い分けることが大切です。
「when」に関するよくある質問
whenの使い方について、初学者がよく抱く疑問とその回答をまとめました。
- whenとwhileの違いは何ですか?
-
whenは「~のとき」という特定の時点や条件を表し、whileは「~の間(ずっと)」という継続的な時間を表します。
- When I saw him, he was reading a book.(彼を見かけたとき、彼は本を読んでいました)
- While I was studying, my mother was cooking.(私が勉強している間、母は料理をしていました)
- 「the time when」と「the time that」は同じ意味ですか?
-
はい、ほぼ同じ意味です。「the time when」と「the time that」はどちらも「~するとき」という意味を持ちます。また、thatもwhenも省略可能です。
- I remember the time when we went to the beach.(海に行ったときのことを覚えています)
- I remember the time (that) we went to the beach.(海に行ったときのことを覚えています)
- whenを使った間接疑問文の作り方は?
-
間接疑問文では、whenの後ろは普通の語順(主語+動詞)になります。
- Please tell me when the meeting starts.(会議がいつ始まるか教えてください)
- I don’t know when she will come back.(彼女がいつ戻ってくるか分かりません)
- 「when」と「if」はどう使い分ければいいですか?
-
whenは「~のとき」で確実に起こることを前提とし、ifは「もし~なら」で不確実な条件を表します。
- When summer comes, we will go swimming.(夏が来たら、私たちは泳ぎに行きます)【夏が来ることは確実】
- If it rains tomorrow, I will stay home.(明日雨が降れば、家にいます)【雨が降るかどうかは不確か】
- 「when」を含む便利なフレーズはありますか?
-
よく使われるフレーズには「when it comes to〜(~に関しては)」「every now and when(時々)」「when necessary(必要なとき)」などがあります。
- When it comes to sports, he knows everything.(スポーツに関しては、彼はすべてを知っています)
- I visit my hometown every now and then.(時々故郷を訪れます)
まとめ

この記事では、英語の基本的な単語「when」の意味と使い方について詳しく解説しました。whenは「いつ」「~のとき」という意味を持ち、疑問副詞、接続詞、関係副詞として様々な文脈で使われます。
英語の時間表現において非常に重要な役割を果たすこの単語をマスターすることで、英語でのコミュニケーション能力が大きく向上するでしょう。
以下に、この記事で学んだポイントをまとめました。
- whenは「いつ」「~のとき」という意味を持つ英単語で、主に疑問副詞、接続詞、関係副詞として使われる
- 疑問副詞のwhenは「いつ?」と時間を尋ねる質問文を作る
- 接続詞のwhenは「~のとき」という意味で、二つの出来事の時間的関係を表す
- 関係副詞のwhenは、time、day、yearなどの時を表す名詞の後に置かれ、「~する時」という意味を持つ
- whenを使った熟語には「when it comes to(~に関しては)」「every now and then(時々)」などがある
- whenとif、while、asなど類似表現との違いを理解することが重要
- whenは確実に起こることを前提とするが、ifは不確実な条件を表す
英語学習の初期段階から登場するwhenですが、その使い方は多岐にわたります。この記事で紹介した様々な用法や例文を参考に、whenを自分の英語表現に積極的に取り入れてみてください。
基本的な単語をしっかり使いこなせるようになることが、英語力向上の第一歩です。