「which」は英語の疑問詞または関係代名詞として使われる単語で、日本語では「どれ」「どちら」「どの〜」という意味を持ちます。主に選択肢の中から一つを選ぶ際に使われる重要な表現であり、英会話の基本となる言葉です。
この記事では、英語初学者の方に向けて「which」の意味や使い方を例文を交えながらわかりやすく解説していきます。
「which」とは?疑問詞と関係代名詞としての役割

「which」は主に2つの品詞として使われています。一つは「どれ」「どちら」「どの〜」という意味の疑問詞、もう一つは文と文をつなぐ関係代名詞です。
疑問詞としての「which」は、限られた選択肢の中から一つを選ぶときに使います。例えば、「赤と青、どちらが好きですか?」と尋ねる場合などです。この点が「what(何)」との大きな違いで、「which」は選択肢がある程度限定されている時に使います。
関係代名詞としての「which」は、前に出てきた物や事柄(先行詞)について補足説明をするときに使います。例えば「私は本を買いました。その本は面白いです。」という2つの文を「私は面白い本を買いました。」とつなげるときに役立ちます。
中学英語では主に疑問詞としての使い方を学びますが、高校英語では関係代名詞としての用法も登場します。まずは基本的な使い方から理解していきましょう。
「which」の基本的な使い方と文の組み立て方
「which」を使った文の基本的な組み立て方を見ていきましょう。疑問詞と関係代名詞では使い方が異なるので、それぞれ解説します。
疑問詞としての「which」を使った文は、主に以下のパターンがあります。
例文
- Which is your bag?(あなたのバッグはどれですか?)
- Which do you like better?(どちらの方が好きですか?)
- Which book do you want to read?(どの本を読みたいですか?)
特に「Which is ~?」は「~はどれですか?」と尋ねる基本的な形です。複数の選択肢から一つを選んでもらうときに使います。
また、「A or B」と組み合わせることで「AとBのどちらですか?」という意味になります。
例文
- Which do you prefer, summer or winter?(夏と冬、どちらが好きですか?)
関係代名詞としての「which」は、前に出てきた物や事柄(先行詞)について補足説明をするときに使います。
例文
- This is the book which I bought yesterday.(これは私が昨日買った本です。)
上の例では、「the book」が先行詞で、「which I bought yesterday(私が昨日買った)」がその補足説明になっています。
「which」の基本的な使い方を理解したら、次はより具体的な例文で使い方を見ていきましょう。
「which」を使った疑問文の作り方と例文
「which」を使った疑問文はいくつかのパターンがあります。基本的な形とそれぞれの例文を見てみましょう。
「Which is/are ~?」の形(~はどれですか?)
この形は、複数の選択肢から一つを選んでもらうときの基本形です。
例文
- Which is your desk?(あなたの机はどれですか?)
- Which are your shoes?(あなたの靴はどれですか?)
- Which is better for you?(あなたにはどちらが良いですか?)
「Which + 名詞 + 動詞~?」の形(どの~が…ですか?)
「which」の後に名詞を置くと「どの~」という意味になります。
例文
- Which color do you like best?(どの色が一番好きですか?)
- Which student is Tom?(どの生徒がトムですか?)
- Which bag is yours?(どのバッグがあなたのものですか?)
「Which do/does/did + 主語 + 動詞~?」の形(どれを~しますか?)
一般動詞を使う場合は、助動詞(do, does, did)を使います。
例文
- Which do you want?(どれが欲しいですか?)
- Which does she prefer?(彼女はどちらを好みますか?)
- Which did you choose?(あなたはどれを選びましたか?)
「Which one」を使った形(どれが/どれを)
「which one」は「which」をより具体的にした表現で「どの1つ」という意味です。
例文
- Which one is your car?(どれがあなたの車ですか?)
- Which one do you need?(どれが必要ですか?)
「A or B」と組み合わせた形(AとBのどちら)
選択肢を明示的に示す場合によく使われます。
例文
- Which do you like better, cats or dogs?(猫と犬、どちらが好きですか?)
- Which is faster, a car or a bike?(車と自転車、どちらが速いですか?)
これらの例文を参考に、実際に「which」を使った疑問文を作ってみましょう。基本的な形さえ覚えれば、様々な状況で応用できるようになります。
「which」と「what」の違いとそれぞれの使い分け方
英語学習者がよく混同する「which」と「what」の違いについて解説します。どちらも質問をするときに使う疑問詞ですが、使い方に重要な違いがあります。
「which」は選択肢が限られている場合に使います。つまり、いくつかの選択肢の中から一つを選ぶときです。一方、「what」は選択肢が無限にある場合や、特定されていない場合に使います。
例文
- Which color do you prefer, red or blue?(赤と青、どちらの色が好きですか?)
- What color do you like?(何色が好きですか?)
最初の例では「赤と青」という限られた選択肢の中から選ぶので「which」を使います。二つ目の例では色の選択肢が無限にあるので「what」を使います。
別の例
- Which is your car?(あなたの車はどれですか?)- 駐車場にある複数の車の中からあなたの車を特定する場合
- What is your car?(あなたの車は何ですか?)- 車種や車のタイプを尋ねる場合
このように、質問の意図や選択肢の範囲によって「which」と「what」を使い分けることが大切です。一般的に、「which」は「どの/どちら」という具体的な選択肢がある場合、「what」は「何」という漠然とした質問をする場合に使います。
「which」を使った関係代名詞の使い方と例文
「which」は関係代名詞としても使われ、先行詞(物や事柄)に関する情報を追加するときに使います。中学英語では深く学習しませんが、高校英語で詳しく学ぶ内容なので、基本的な使い方を紹介します。
制限用法の「which」(先行詞を限定する)
先行詞を限定するために使われる「which」です。
例文
- The book which I bought yesterday is interesting.(私が昨日買った本は面白いです。)
- This is the house which my father built.(これは私の父が建てた家です。)
これらの例では、「which」の後の情報が先行詞を限定しています。「昨日買った本」「父が建てた家」というように、特定のものを指しています。
非制限用法の「which」(追加情報を提供する)
先行詞に関する追加情報を提供するために使われる「which」です。カンマを伴います。
例文
- My book, which I bought last week, is very interesting.(私の本は、先週買ったのですが、とても面白いです。)
- This house, which was built in 1980, is very strong.(この家は、1980年に建てられたのですが、とても頑丈です。)
これらの例では、「which」の後の情報は追加情報であり、なくても文の意味は変わりません。
関係代名詞としての「which」は、文をより簡潔にし、情報を効果的に追加するのに役立ちます。ただし、中学英語のレベルでは疑問詞としての使い方を優先的に学習することをお勧めします。
「which」を使った会話例と答え方のパターン
実際の会話の中で「which」がどのように使われるかを見てみましょう。また、「which」を使った質問に対する答え方も紹介します。
日常会話での使用例
例文
- A: Which is your classroom?(あなたの教室はどれですか?)
B: It’s Room 203 on the second floor.(2階の203号室です。) - A: Which do you prefer, tea or coffee?(紅茶とコーヒー、どちらが好きですか?)
B: I prefer coffee in the morning.(朝はコーヒーが好きです。) - A: Which book are you reading now?(今どの本を読んでいますか?)
B: I’m reading Harry Potter.(ハリーポッターを読んでいます。)
「which」を使った質問への答え方
「which」を使った質問に答えるときは、選択肢の中から一つを選んで答えます。基本的な答え方のパターンをいくつか紹介します。
- 「This/That/It is…」で答える
- Which is your bag? – This is my bag.(あなたのバッグはどれですか? – これが私のバッグです。)
- 選択肢から選んで答える
- Which do you like better, summer or winter? – I like summer better.(夏と冬、どちらが好きですか? – 夏の方が好きです。)
- 「I prefer…」で答える
- Which drink would you like? – I prefer orange juice.(どの飲み物が欲しいですか? – オレンジジュースが良いです。)
- 「The + 形容詞 + one」で答える
- Which pencil is yours? – The blue one is mine.(どの鉛筆があなたのものですか? – 青いのが私のものです。)
答え方は状況によって異なりますが、基本的には質問に対して明確に選択したものを答えるようにしましょう。
「which」の様々な表現パターンと例文
「which」にはいくつかの表現パターンがあります。それぞれのパターンと例文を見ていきましょう。
「which + 名詞」の形(どの〜)
「which」の後に名詞を置くと「どの〜」という意味になります。
例文
- Which movie did you watch last night?(昨晩どの映画を見ましたか?)
- Which subject do you like the most?(どの科目が一番好きですか?)
- Which shoes should I wear today?(今日はどの靴を履くべきですか?)
「which one」の形(どの一つ)
複数の選択肢から一つを選ぶときに使います。
例文
- Which one is your favorite?(どれがあなたのお気に入りですか?)
- Which one should I buy?(どれを買うべきですか?)
- Which one of these books have you read?(これらの本のうちどれを読みましたか?)
「which of」の形(〜のうちどれ)
「which of + 名詞の複数形」または「which of + 代名詞の複数形」の形で使います。
例文
- Which of these bags is yours?(これらのバッグのうちどれがあなたのものですか?)
- Which of them do you want?(それらのうちどれが欲しいですか?)
- Which of the students is the tallest?(生徒のうち誰が一番背が高いですか?)
「in which」「by which」などの表現
関係代名詞としての「which」が前置詞と一緒に使われる場合もあります。
例文
- This is the house in which I grew up.(これは私が育った家です。)
- That’s the way by which we can solve this problem.(それがこの問題を解決できる方法です。)
これらの表現はやや高度ですが、英語の文章をより滑らかに、正確に表現するのに役立ちます。初学者は基本的な使い方をマスターしてから、これらの表現に挑戦するといいでしょう。
「which」のよくある間違いと注意点
「which」を使う際によくある間違いと注意点について解説します。これらの点に気をつけることで、より自然な英語表現ができるようになります。
「which」と「what」の混同
最もよくある間違いは「which」と「what」の混同です。前述の通り、「which」は限定された選択肢がある場合、「what」は選択肢が限定されていない場合に使います。
間違い:What pencil do you want?(どの鉛筆が欲しいですか?)
正しい:Which pencil do you want?(どの鉛筆が欲しいですか?)
「where」と「which」の混同
場所を尋ねる場合、関係詞の「where」と「which」を混同することがあります。
間違い:This is the house where Lee was born in.
正しい:This is the house which Lee was born in. / This is the house in which Lee was born. / This is the house where Lee was born.
関係副詞の「where」は「場所」を表す先行詞を修飾する場合に使いますが、関係代名詞の「which」は「物」を表す先行詞を修飾します。
上記の例では「house」が先行詞なので、どちらも使えますが、「in」を使う場合は「which」を選ぶ必要があります。
「which」の後の語順
疑問詞としての「which」を使う場合、その後の語順に注意が必要です。
間違い:Which you like color?(どの色が好きですか?)
正しい:Which color do you like?(どの色が好きですか?)
「which + 名詞」の後は、通常の疑問文の語順(助動詞 + 主語 + 動詞)になります。
「which」と「who」の使い分け
「which」と「who」の使い分けも重要です。「which」は物事について、「who」は人について使います。
間違い:Which is your teacher?(あなたの先生はどれですか?)
正しい:Who is your teacher?(あなたの先生は誰ですか?)
ただし、限られた人の集団から選ぶ場合は「which」を使うこともあります。
例文
- Which of these students is your brother?(これらの生徒のうち、どの人があなたの兄弟ですか?)
これらの間違いに注意して、適切に「which」を使いこなせるようになりましょう。
「which」に関する問題
「which」は英語で「どちら」「どれ」といった意味を持つ疑問詞や関係代名詞として使われます。この問題集では、英語文法の理解を深めるために、「which」を使う文と、その他の疑問詞や表現を使う文を織り交ぜた10問を用意しました。
解答には日本語訳も付けていますので、学習の参考にしてください。
- ______ color do you prefer, blue or green?
- ______ is your favorite subject at school?
- ______ of these books belongs to you?
- ______ do you usually go to the gym?
- ______ is standing at the door?
- ______ bag is heavier, yours or mine?
- ______ did you meet at the party yesterday?
- ______ are you planning to visit this weekend?
- ______ of these two dresses should I buy?
- ______ made this delicious cake?
この問題集では、「which」だけでなく、「what」「when」「who」「where」といった他の疑問詞も含めているため、多様な表現を学ぶことができます。ぜひ繰り返し練習してみてください。
「which」に関するよくある質問
ここでは、「which」に関してよく寄せられる質問とその回答をまとめました。
- 「which」と「what」はどう違いますか?
-
「which」は限られた選択肢の中から選ぶ場合に使い、「what」は選択肢が限定されていない場合に使います。例えば、「Which color do you like, red or blue?(赤と青、どちらの色が好きですか?)」と「What color do you like?(何色が好きですか?)」の違いです。
- 「which」と「who」はどのように使い分けますか?
-
「which」は主に物事について使い、「who」は人について使います。ただし、限られた人の集団から選ぶ場合には「which of」を使うこともあります。例えば、「Which of the students is the tallest?(生徒のうち誰が一番背が高いですか?)」
- 「which」を使った文で主語と動詞の順序はどうなりますか?
-
疑問詞としての「which」を使う場合、通常は「Which + be動詞 + 主語」または「Which + do/does/did + 主語 + 動詞」の順序になります。例えば、「Which is your bag?(あなたのバッグはどれですか?)」「Which book do you like?(どの本が好きですか?)」
- 「which」を使った質問にはどのように答えればいいですか?
-
「which」を使った質問には、選択肢の中から一つを選んで答えます。例えば、「Which season do you like best?(どの季節が一番好きですか?)」という質問に対して、「I like summer best.(夏が一番好きです。)」と答えます。
- 「which」は関係代名詞としてどのように使いますか?
-
「which」は関係代名詞として、前に出てきた物や事柄(先行詞)について補足説明をするときに使います。例えば、「This is the book which I bought yesterday.(これは私が昨日買った本です。)」のように使います。
- 「which」と「that」の関係代名詞としての違いは何ですか?
-
関係代名詞としての「which」と「that」は、物事を先行詞とする場合にはほぼ同じ意味で使えます。ただし、非制限用法(カンマを伴う追加情報)では「that」は使えず、「which」のみが使えます。例えば、「My book, which I bought last week, is interesting.(私の本は、先週買ったのですが、面白いです。)」
まとめ

この記事では「which」の意味と使い方について詳しく解説しました。「which」は疑問詞として「どれ」「どちら」を意味し、限られた選択肢の中から一つを選ぶときに使われる重要な表現です。また、関係代名詞としても使われ、文をより簡潔に、効果的に表現するのに役立ちます。
以下に「which」の使い方のポイントをまとめました。
- 「which」は限られた選択肢の中から選ぶときに使う疑問詞です。
- 「which」は物事について使い、「who」は人について使います。
- 「which + 名詞」で「どの〜」という意味になります。
- 「which one」で「どの一つ」、「which of」で「〜のうちどれ」という意味になります。
- 「which」と「what」の違いは、選択肢が限定されているかどうかです。
- 関係代名詞としての「which」は、先行詞(物や事柄)に関する情報を追加するときに使います。
- 「which」を使った疑問文には、選択肢の中から一つを選んで答えます。
「which」は英会話の基本となる重要な表現です。この記事で学んだことを活かして、実際の会話の中で「which」を使ってみましょう。繰り返し練習することで、自然に使えるようになります。英語学習の過程で疑問があれば、いつでもこの記事に戻って確認してください。
「which」の正しい使い方をマスターすることで、より具体的で明確な英語表現ができるようになります。

