英語学習において、関係代名詞の「who」「that」「which」の使い分けに悩んだことはありませんか?これらは日本人学習者がよく混乱するポイントですが、正しく理解すれば英文をスムーズにつなげられるようになります。
この記事では、それぞれの関係代名詞の意味と使い方の違いを、わかりやすい例文とともに詳しく解説します。記事の最後には練習問題も用意していますので、ぜひ挑戦してみてください。
関係代名詞とは何か

関係代名詞とは、二つの文をつなげて一つの文にする働きをする言葉です。例えば、「あれは私が昨日買った本です」という文を英語で表現する場合、関係代名詞を使わなければ「That is a book. I bought the book yesterday.」と二つの文に分けて表現することになります。しかし、関係代名詞を使うと「That is a book which/that I bought yesterday.」というように一つの文でスムーズに表現できます。
関係代名詞は前にある名詞(先行詞と呼びます)を修飾し、その名詞についての追加情報を提供します。英語では主に「who」「that」「which」「whom」「whose」などがありますが、今回は特によく使われる「who」「that」「which」に焦点を当てて解説していきます。
これらの関係代名詞はそれぞれ使う場面が異なるため、使い分けのルールを理解することが重要です。まずは一つずつ基本的な使い方を見ていきましょう。
「who」の使い方と特徴
「who」は人を指す関係代名詞です。人に関する情報を追加する際に使用します。「who」は主格(文の主語になる場合)でも目的格(動詞や前置詞の目的語になる場合)でも使えます。
例文
- 主格の例:「The woman who lives next door is a doctor.」(隣に住んでいる女性は医師です)
- 目的格の例:「The boy who I met yesterday is my friend.」(私が昨日会った少年は私の友達です)
「who」を使った例文
以下の例文で「who」の使い方をさらに確認しましょう。
例文
- 「I know the girl who won the contest.」(私はそのコンテストで優勝した女の子を知っています)
- 「The teacher who teaches math is very kind.」(数学を教える先生はとても親切です)
- 「My friend who lives in Osaka called me yesterday.」(大阪に住んでいる私の友達が昨日電話をくれました)
- 「Students who study hard will pass the test.」(一生懸命勉強する生徒は試験に合格するでしょう)
「who」は人を指す場合のみ使用することができ、物や動物には基本的に使用しません。ただし、ペットなど特に親しみのある動物については「who」を使うこともあります。
「that」の使い方と特徴
「that」は人にも物にも使える万能な関係代名詞です。「who」や「which」の代わりとしても機能します。「that」も主格でも目的格でも使うことができます。
例文
- 人を指す場合:「The man that lives next door is friendly.」(隣に住んでいる男性は親切です)
- 物を指す場合:「The book that I bought yesterday is interesting.」(私が昨日買った本は面白いです)
「that」を使った例文
「that」の使い方を以下の例文で確認しましょう。
例文
- 「The movie that we watched last night was exciting.」(昨夜私たちが見た映画はワクワクするものでした)
- 「The student that answered the question got a prize.」(その質問に答えた学生は賞品をもらいました)
- 「The car that my father bought is red.」(父が買った車は赤いです)
- 「The pen that is on the desk is mine.」(机の上にあるペンは私のものです)
「that」は特に口語表現で広く使われています。ただし、後で説明する「非制限用法」では使えないという制限があります。
「which」の使い方と特徴
「which」は物や動物を指す関係代名詞です。「which」も主格と目的格の両方で使用できます。
例文
- 主格の例:「The book which is on the table is mine.」(テーブルの上にある本は私のものです)
- 目的格の例:「The pen which I bought yesterday is blue.」(私が昨日買ったペンは青いです)
「which」を使った例文
以下の例文で「which」の使い方を確認してみましょう。
例文
- 「The house which stands on the hill is very old.」(丘の上に立っている家はとても古いです)
- 「The computer which I use every day is new.」(私が毎日使っているコンピュータは新しいです)
- 「The movie which won many awards was excellent.」(多くの賞を獲得した映画は素晴らしかったです)
- 「The dog which barks at night belongs to our neighbor.」(夜に吠える犬は私たちの隣人のものです)
「which」は特に書き言葉やフォーマルな表現で使われることが多く、特定の状況では「that」よりも「which」が好まれることがあります。
「who」と「that」の使い分け
「who」と「that」はどちらも人を指す関係代名詞として使えますが、いくつかの違いや使い分けのポイントがあります。
フォーマル度による使い分け
一般的に、「who」は「that」よりもフォーマルな印象を与えます。公式文書や論文などでは「who」が好まれる傾向があります。一方、日常会話やカジュアルな文章では「that」がよく使われます。
例文
- フォーマル:「The scientist who discovered this theory won a Nobel Prize.」(この理論を発見した科学者はノーベル賞を受賞しました)
- カジュアル:「The guy that helped me yesterday was very nice.」(昨日私を助けてくれた人はとても親切でした)
制限用法と非制限用法による使い分け
関係代名詞の使い方には、「制限用法」と「非制限用法」という二つのタイプがあります。
制限用法は、先行詞を限定する働きをします。つまり、「どの〇〇か」を明確にします。この場合、「who」も「that」も使えます。
非制限用法は、先行詞についての追加情報を提供しますが、どの人や物かを特定するためではありません。この場合は「who」は使えますが、「that」は使えないというルールがあります。非制限用法ではカンマ(,)で区切られることが特徴です。
例文
- 制限用法:「The teacher who/that teaches English is friendly.」(英語を教える先生は親切です)
- 非制限用法:「My teacher, who is very kind, helped me with my homework.」(とても親切な私の先生は、宿題を手伝ってくれました)※「that」は使えない
「which」と「that」の使い分け
「which」と「that」はどちらも物を指す関係代名詞として使えますが、使い分けのポイントがあります。
制限用法と非制限用法での違い
「which」と「that」の大きな違いは、非制限用法での使用可否です。
- 制限用法:「which」も「that」も使えます。ただし、口語では「that」が好まれることが多いです。
- 非制限用法:「which」は使えますが、「that」は使えません。
例文
- 制限用法:「The book which/that I bought yesterday is interesting.」(私が昨日買った本は面白いです)
- 非制限用法:「This book, which I bought yesterday, is interesting.」(昨日買ったこの本は面白いです)※「that」は使えない
「which」と「that」の使い分け例文
以下の例文で使い分けを確認しましょう。
例文
- 制限用法(両方使える)
- 「The car which/that I bought last year is very fast.」(私が去年買った車はとても速いです)
- 非制限用法(「which」のみ)
- 「My new phone, which I bought last week, is already broken.」(先週買った私の新しい電話はすでに壊れています)
- フォーマルな文章(「which」が好ましい)
- 「The research which demonstrates this theory was published last month.」(この理論を実証する研究は先月発表されました)
- 口語表現(「that」が自然)
- 「The movie that we watched last night was boring.」(昨夜見た映画は退屈でした)
制限用法と非制限用法について
関係代名詞の使い方を理解するうえで、制限用法と非制限用法の違いは非常に重要です。ここでさらに詳しく説明します。
制限用法とは
制限用法は、先行詞を限定し、「どの人・物か」を明確にする働きがあります。制限用法の関係代名詞節を取り除くと、文の意味が大きく変わったり、不明確になったりします。
制限用法
- カンマで区切りません
- 「who」「that」「which」のいずれも使用可能です(物には「that」か「which」、人には「who」か「that」)
- 口語では「that」が好まれることが多いです
制限用法の例文
- 「The students who scored high marks received awards.」(高得点を取った学生たちが賞を受け取りました)※どの学生かを限定しています
- 「The book that is on the table belongs to me.」(テーブルの上にある本は私のものです)※どの本かを限定しています
非制限用法とは
非制限用法は、先行詞についての追加情報を提供しますが、「どの人・物か」を特定するためではありません。非制限用法の関係代名詞節を取り除いても、文の基本的な意味は変わりません。
非制限用法
- カンマで区切ります
- 「who」と「which」は使用可能ですが、「that」は使用できません
- 人には「who」、物や動物には「which」を使います
非制限用法の例文
- 「My mother, who is a teacher, loves reading books.」(教師である私の母は本を読むのが好きです)※「my mother」が誰かはすでに明確で、「教師である」は追加情報
- 「This computer, which I bought last year, is very fast.」(去年買ったこのコンピュータはとても速いです)※「this computer」がどれかはすでに明確で、「去年買った」は追加情報
見分け方のポイント
制限用法と非制限用法を見分けるポイントは、関係代名詞節が先行詞を限定しているかどうかです。また、非制限用法ではカンマで区切られていることが目印になります。
比較例文
- 制限用法:「The dog that has a black spot is mine.」(黒い斑点のある犬は私のものです)※どの犬かを限定
非制限用法:「My dog, which has a black spot, is very friendly.」(黒い斑点のある私の犬はとても友好的です)※どの犬かはすでに明確 - 制限用法:「The woman who works at the bank helped me.」(銀行で働いている女性が私を助けてくれました)※どの女性かを限定
非制限用法:「My sister, who works at the bank, helped me.」(銀行で働いている私の姉が私を助けてくれました)※どの姉かはすでに明確
この違いを理解することで、「who」「that」「which」の適切な使い分けができるようになります。
関係代名詞が省略できる場合
英語では、関係代名詞が目的格(文の目的語になっている場合)のときには、省略できる場合があります。これは会話などでよく行われる省略です。
目的格の場合の省略
目的格の関係代名詞は省略しても文の意味は変わりません。
例文
- 「The book (that/which) I bought yesterday is interesting.」(私が昨日買った本は面白いです)
- 「The man (who/that) I met at the party was friendly.」(パーティーで会った男性は親切でした)
主格の場合は省略できない
一方、主格(文の主語になっている場合)の関係代名詞は省略できません。
例文
- 「The book that/which is on the table is mine.」(テーブルの上にある本は私のものです)※省略不可
- 「The woman who/that lives next door is a doctor.」(隣に住んでいる女性は医師です)※省略不可
省略できる場合の例文
以下の例文で省略の例を見てみましょう。
例文
- 「The movie (that/which) we watched last night was great.」(昨夜私たちが見た映画は素晴らしかったです)
- 「The girl (who/that) I invited to the party couldn’t come.」(パーティーに招待した女の子は来ることができませんでした)
- 「The shirt (that/which) I bought doesn’t fit me.」(私が買ったシャツは私に合いません)
- 「The teacher (who/that) you want to meet is not here today.」(あなたが会いたい先生は今日ここにいません)
これらの例文では、括弧内の関係代名詞を省略しても文の意味は変わりません。会話や日常的な文章では、このような省略がよく行われます。
「who」「that」「which」の使い分け練習問題
以下の練習問題で、適切な関係代名詞(「who」「that」「which」)を選んでみましょう。最も適切なものを選び、なぜそれが適切なのかを考えてみてください。
- The girl _____ is wearing a red dress is my sister.
- My teacher, _____ is very kind, helps me a lot.
- The book _____ I bought yesterday is interesting.
- This is the movie _____ won three Academy Awards.
- My grandmother, _____ lives in Kyoto, is coming to visit us.
- The cat _____ is sleeping on the sofa is mine.
- The computer _____ I use at school is very old.
- Tokyo Tower, _____ was built in 1958, is a famous landmark.
- The boy _____ won the race is in my class.
- The car _____ my father bought last year is red.
- My friend, _____ I met in high school, is now a doctor.
- The mountain _____ we can see from here is Mt. Fuji.
- The woman _____ called me yesterday wants to meet you.
- This building, _____ was built 100 years ago, needs repair.
- The pen _____ is on the desk belongs to me.
- The students _____ passed the exam will receive certificates.
- My dog, _____ I got for my birthday, is very playful.
- The train _____ leaves at 8:00 is always crowded.
- The teacher _____ taught me English was very strict.
- These flowers, _____ my mother planted, smell wonderful.
「who」「that」「which」に関するよくある質問
- 「who」と「whom」の違いは何ですか?
-
「who」は主格(文の主語になる場合)で使われ、「whom」は目的格(動詞や前置詞の目的語になる場合)で使われます。しかし、現代英語、特に口語では「whom」はあまり使われなくなっており、多くの場合「who」で代用されています。
- 「The man who lives next door is a doctor.」(「who」は主語)
- 「The man whom I met yesterday is a doctor.」(フォーマル)または「The man who I met yesterday is a doctor.」(一般的)
- 「which」は動物に使えますか?
-
はい、「which」は動物に使うことができます。ただし、ペットなど人間に近い存在として扱われる動物には、時に「who」が使われることもあります。
- 「The dog which/that barks a lot belongs to my neighbor.」(よく吠える犬は私の隣人のものです)
- 「My cat, which/who I’ve had for ten years, is very affectionate.」(10年間飼っている私の猫はとても愛情深いです)
- 「whose」はどのように使いますか?
-
「whose」は所有関係を表す関係代名詞で、「〜の」という意味です。人にも物にも使うことができます。
- 「The woman whose car was stolen reported it to the police.」(車が盗まれた女性はそれを警察に報告しました)
- 「The house whose roof was damaged needs repairs.」(屋根が損傷した家は修理が必要です)
- 関係代名詞は省略できますか?
-
目的格の関係代名詞(文中で目的語になっている場合)は省略できることが多いです。ただし、主格の関係代名詞(文中で主語になっている場合)は省略できません。
- 目的格(省略可能):「The book (that/which) I bought is interesting.」(私が買った本は面白いです)
- 主格(省略不可):「The book that/which is on the table is mine.」(テーブルの上にある本は私のものです)
- 「where」「when」「why」も関係代名詞ですか?
-
これらは厳密には関係副詞と呼ばれますが、関係詞の一種として関係代名詞と同様の働きをします。「where」は場所、「when」は時間、「why」は理由を表します。
- 「This is the house where I grew up.」(これは私が育った家です)
- 「I remember the day when we first met.」(初めて会った日を覚えています)
- 「This is the reason why I came late.」(これが私が遅れてきた理由です)
- 非制限用法では必ずカンマが必要ですか?
-
はい、非制限用法では必ずカンマで関係詞節を区切る必要があります。これによって、その情報が追加的なものであることを示します。
- 「My brother, who lives in Tokyo, is a doctor.」(東京に住んでいる私の兄は医師です)
- 「what」は関係代名詞ですか?
-
「what」は関係代名詞の一種ですが、「who」「that」「which」とは少し異なります。「what」は先行詞を含む関係代名詞で、「〜するもの」「〜であるもの」という意味を持ちます。
- 「What you need is more practice.」(あなたに必要なのはもっと練習することです)
- 「I don’t understand what she said.」(彼女が言ったことが理解できません)
- 関係代名詞の前に前置詞が来る場合はどうしますか?
-
前置詞+関係代名詞の形になります。この場合、人には「whom」(フォーマル)または「who」(カジュアル)を、物には「which」を使います。「that」は前置詞の後には使えません。
- 「The person to whom I gave the book is my teacher.」(フォーマル)または「The person who I gave the book to is my teacher.」(カジュアル)
- 「The chair on which the cat is sitting is new.」(猫が座っている椅子は新しいです)
- 「the + 最上級 + that」の構文とは何ですか?
-
この構文では、最上級の後には通常「that」が使われます。これは制限用法として機能し、「今までで最も〜な」という意味になります。
- 「This is the best book that I have ever read.」(これは私が今まで読んだ中で最高の本です)
- 「She is the most intelligent student that I have ever taught.」(彼女は私が今まで教えた中で最も賢い生徒です)
- 「that」は必ず使わなければならない場合はありますか?
-
以下のような場合は「that」が好まれます。
- 先行詞に「all」「every」「any」などがある場合
- 先行詞が「the only」「the very」「the same」などの表現を含む場合
- 先行詞が「最上級」の場合
例文
- 「All that I need is your love.」(私に必要なのはあなたの愛だけです)
- 「This is the only book that explains the theory clearly.」(これはその理論を明確に説明する唯一の本です)
まとめ

「who」「that」「which」の使い分けは英語学習における重要なポイントです。この記事で学んだ内容をまとめると、
- 「who」は人を指す関係代名詞で、主格・目的格どちらでも使える
- 「that」は人にも物にも使える万能な関係代名詞だが、非制限用法では使えない
- 「which」は物や動物を指す関係代名詞で、主格・目的格どちらでも使える
- 制限用法(どの人・物かを限定する)では、「who」「that」「which」のいずれも使える
- 非制限用法(追加情報を提供する)では、「who」と「which」は使えるが「that」は使えない
- 非制限用法ではカンマで区切る
- フォーマルな文章では「who」と「which」が好まれる
- 口語では「that」が頻繁に使われる
- 目的格の関係代名詞は省略できることが多い
- 非制限用法では必ずカンマを使う
- 「that」が好まれる特定の状況(最上級の後など)がある
これらのルールを理解し、適切に使い分けることで、より自然で正確な英語を話したり書いたりすることができるようになります。日常の英語学習の中で、今回の例文や練習問題を思い出しながら、積極的に関係代名詞を使ってみましょう。

