日常生活で誰もが経験する「不安」や「心配」という感情。日本語では一言で表現できることも、英語では状況や感情の強さによって様々な単語を使い分ける必要があります。適切な英単語を選ぶことで、より正確に自分の気持ちを伝えられるようになります。
この記事では「不安・心配」を表す英単語の違いや使い分けについて、初学者でも理解しやすいように詳しく解説します。状況別の例文も豊富に紹介しているので、ぜひ実際の会話に取り入れてみてください。
「不安・心配」を表す英単語

「不安」や「心配」といった感情を表す英単語は多岐にわたります。日本語ではどちらも似た感情として表現されることが多いですが、英語では状況や感情の強さによって使い分けることが重要です。
以下に主な英単語を紹介します。
「不安・心配」を表す英単語
- Anxiety(不安、心配、心労)
- Worry(心配、懸念)
- Concern(関心、懸念、心配)
- Nervousness(緊張、神経質)
- Unease(不安、不快感)
- Apprehension(不安、懸念、恐れ)
- Fear(恐怖、恐れ)
- Trepidation(恐れ、戦慄)
- Dread(恐怖、畏怖)
- Afraid(恐れている、怖がっている)
- Anxious(不安な、心配している)
- Uneasy(落ち着かない、不安な)
これらの単語は、不安や心配の程度、状況、継続性などによって使い分けられます。
例えば「anxiety」は医学的な文脈でも使われる漠然とした不安を表す一方、「worry」は日常的な心配事に使われることが多いといった違いがあります。
「不安・心配」を表す英単語の発音・意味・特徴と使い分け【例文あり】
「不安」や「心配」を表す英単語には、それぞれ独自のニュアンスや使われる状況があります。ここでは、各単語の発音、意味、特徴、使い分けのポイント、そして実際の使用例を詳しく解説します。
Anxiety(アンザイエティ)
意味と特徴
Anxietyは「不安」「心配」「心労」を表す名詞です。将来の出来事や不確かな状況に対する心配や、ストレスから生じる精神的な緊張状態を指します。医学的な文脈では不安障害などの症状を指すこともあります。
使い分けのポイント
Anxietyは漠然とした不安や心配、特に長期的または慢性的な不安状態を表す際に適しています。具体的な原因がある場合も、ない場合も使えます。また、医学的な文脈でも頻繁に使われます。
例文
- I have anxiety about my test tomorrow.(明日のテストについて不安があります。)
- Many students feel anxiety before exams.(多くの学生は試験前に不安を感じます。)
- She suffers from anxiety when meeting new people.(彼女は新しい人に会うとき不安に悩まされます。)
Worry(ワーリー)
意味と特徴
Worryは「心配」「懸念」を表す名詞または動詞です。具体的な問題や状況に対する心配を表し、日常会話で最もよく使われる表現の一つです。
使い分けのポイント
Worryは日常的な心配事に使われ、動詞としても名詞としても頻繁に用いられます。「worry about」(〜について心配する)という形で使われることが多いです。一時的な心配から継続的な心配まで幅広く表現できます。
例文
- Don’t worry about the rain.(雨のことは心配しないで。)
- My mother worries about my health.(母は私の健康を心配しています。)
- Money worries keep him awake at night.(お金の心配で彼は夜眠れません。)
Concern(コンサーン)
意味と特徴
Concernは「関心」「懸念」「心配」を表す名詞または動詞です。ビジネスシーンやフォーマルな場面でよく使われる表現で、重要な問題に対する懸念や関心を表します。
使い分けのポイント
Concernはworryよりも少しフォーマルな表現で、「be concerned about」(〜について懸念している)という形でよく用いられます。ビジネスや公式の場面、または深刻な問題について話す際に適しています。
例文
- We are concerned about the environment.(私たちは環境について懸念しています。)
- The teacher showed concern for the student.(先生はその生徒に対して心配の気持ちを示しました。)
- Health is a major concern for many people.(健康は多くの人にとって大きな関心事です。)
Nervousness(ナーバスネス)
意味と特徴
Nervousnessは「緊張」「神経質さ」を表す名詞です。特定の状況や出来事に直面したときの一時的な不安や緊張状態を指します。
使い分けのポイント
Nervousnessは主に特定のイベントや状況(試験、面接、スピーチなど)に対する一時的な緊張や不安を表すのに適しています。身体的な症状(手の震えや心拍数の増加など)を伴うことが多いです。
例文
- I always feel nervousness before tests.(テスト前はいつも緊張します。)
- She showed nervousness during her speech.(彼女はスピーチ中に緊張の様子を見せました。)
- His nervousness made him drop the cup.(彼は緊張してカップを落としました。)
Unease(アンイーズ)
意味と特徴
Uneaseは「不安」「不快感」「落ち着かなさ」を表す名詞です。何か気がかりなことがあるときの落ち着かない気持ちや、漠然とした不快感を表します。
使い分けのポイント
Uneaseは具体的な原因が明確でない場合の漠然とした不安感や、違和感を表現するのに適しています。何かがおかしいと感じるものの、それが何なのかはっきりしない状況によく使われます。
例文
- I felt unease when I entered the dark room.(暗い部屋に入ると不安を感じました。)
- There was a sense of unease among the students.(生徒たちの間に不安感がありました。)
- His strange behavior caused unease.(彼の奇妙な行動が不安を引き起こしました。)
Apprehension(アプリヘンション)
意味と特徴
Apprehensionは「不安」「懸念」「恐れ」を表す名詞です。将来起こりうる不快なことに対する恐れや予期不安を表します。
使い分けのポイント
Apprehensionは将来の出来事に対する恐れや不安、特に否定的な結果を予想することによる心配を表現するのに適しています。やや格式高い表現で、文学作品や正式な文脈でよく使われます。
例文
- I felt apprehension as the exam day came closer.(試験日が近づくにつれて不安を感じました。)
- She watched with apprehension as the storm grew stronger.(彼女は嵐が強くなるのを不安げに見ていました。)
- There is growing apprehension about the future.(将来に対する不安が高まっています。)
Fear(フィアー)
意味と特徴
Fearは「恐怖」「恐れ」を表す名詞または動詞です。危険や脅威に対する強い感情反応を表し、不安の中でも強い感情を示します。
使い分けのポイント
Fearは具体的な危険や脅威に対する強い恐怖感を表現するのに適しています。命の危険や深刻な被害につながる可能性のある状況についての恐れを表すことが多いです。
例文
- Many children have a fear of the dark.(多くの子どもは暗闇を恐れています。)
- He has a fear of flying.(彼は飛行機に乗ることを恐れています。)
- My fear of snakes is very strong.(私のヘビに対する恐怖はとても強いです。)
Trepidation(トレピデーション)
意味と特徴
Trepidationは「恐れ」「戦慄」「不安」を表す名詞です。何か困難なことや不確かなことに直面したときの恐れや不安感を指します。
使い分けのポイント
Trepidationは特に新しい経験や挑戦的な状況に対する不安や恐れを表現する際に用いられます。やや文学的で格式高い表現であり、日常会話よりも書き言葉で使われることが多いです。
例文
- I opened the letter with trepidation.(私は恐る恐るその手紙を開けました。)
- She entered the room with trepidation.(彼女は不安を感じながら部屋に入りました。)
- He felt trepidation about his first day at school.(彼は学校の初日について不安を感じていました。)
Dread(ドレッド)
意味と特徴
Dreadは「恐怖」「畏怖」「戦慄」を表す名詞または動詞です。何か避けられない不快なことに対する強い恐怖や嫌悪感を指します。
使い分けのポイント
Dreadは予期される不快な出来事に対する強い恐怖感や回避したいという気持ちを表現するのに適しています。「dread doing something」(〜することを恐れる)という形でよく使われます。
例文
- I dread going to the dentist.(私は歯医者に行くのが怖いです。)
- She dreads speaking in public.(彼女は人前で話すことを恐れています。)
- The thought of exams fills me with dread.(試験のことを考えると恐怖でいっぱいになります。)
Afraid(アフレイド)
意味と特徴
Afraidは「恐れている」「怖がっている」を表す形容詞です。通常は「be afraid of」(〜を恐れている)または「be afraid to do」(〜することを恐れている)という形で使われます。
使い分けのポイント
Afraidは恐怖や不安を表す最も一般的な形容詞の一つです。具体的な対象に対する恐怖から、行動を起こすことへの躊躇まで、幅広い状況で使用できます。「I’m afraid that…」という表現は、悪い知らせを伝える際の丁寧な言い方としても使われます。
例文
- I am afraid of dogs.(私は犬が怖いです。)
- She is afraid to swim in the ocean.(彼女は海で泳ぐのを恐れています。)
- I’m afraid I can’t help you today.(申し訳ありませんが、今日はあなたを手伝えません。)
Anxious(アンクシャス)
意味と特徴
Anxiousは「不安な」「心配している」「切望している」を表す形容詞です。心配や不安を感じている状態、または何かを強く望んでいる状態を表します。
使い分けのポイント
Anxiousは「anxious about」(〜について不安な)という形で不安や心配を表現したり、「anxious to do」(〜することを切望している)という形で強い願望を表現したりします。文脈によって意味が大きく変わる点に注意が必要です。
例文
- I am anxious about my test results.(私はテストの結果について不安です。)
- She is anxious about her son’s health.(彼女は息子の健康について心配しています。)
- We are anxious to meet you.(私たちはあなたに会うことを切望しています。)
Uneasy(アンイージー)
意味と特徴
Uneasyは「落ち着かない」「不安な」「居心地が悪い」を表す形容詞です。何か気がかりなことがあるときの落ち着かない気持ちや、違和感を感じている状態を表します。
使い分けのポイント
Uneasyは何かがおかしいと感じるものの、それが何なのかはっきりしない状況や、違和感や不快感を伴う不安を表現するのに適しています。「feel uneasy about」(〜について落ち着かない気持ちを感じる)という形でよく使われます。
例文
- I feel uneasy about this plan.(この計画について不安を感じます。)
- There was an uneasy silence in the room.(部屋には落ち着かない沈黙がありました。)
- His smile made me uneasy.(彼の笑顔で私は落ち着かない気持ちになりました。)
不安・心配を表す英単語の比較表
| 英単語 | 強さ | 継続性 | 特徴 | 適した状況 |
|---|---|---|---|---|
| Anxiety | 中〜強 | 長期的 | 漠然とした不安、精神的緊張 | 慢性的な不安、医学的文脈 |
| Worry | 弱〜中 | 短期〜長期 | 具体的な問題に対する心配 | 日常的な心配事 |
| Concern | 中 | 中〜長期 | フォーマルな懸念 | ビジネス、公式の場面 |
| Nervousness | 中 | 短期 | 緊張、一時的な不安 | 試験、面接、スピーチ前 |
| Unease | 弱〜中 | 短期 | 漠然とした不快感 | 違和感を感じる状況 |
| Apprehension | 中〜強 | 中期 | 将来への恐れ | 否定的結果の予想 |
| Fear | 強 | 短期〜長期 | 強い恐怖感 | 危険や脅威がある状況 |
| Trepidation | 中〜強 | 短期 | 恐れ、戦慄 | 挑戦的な状況、新経験 |
| Dread | 強 | 中〜長期 | 強い恐怖、嫌悪感 | 避けられない不快な出来事 |
| Afraid | 中〜強 | 短期〜長期 | 恐れている状態 | 恐怖対象や悪い知らせ |
| Anxious | 中〜強 | 短期〜長期 | 不安または切望 | 心配事や強い願望 |
| Uneasy | 弱〜中 | 短期 | 落ち着かない感覚 | 違和感や居心地の悪さ |
不安・心配を表す英単語の使い分け練習問題
以下に、「不安・心配」を表す英単語の使い分けを練習するための問題を20問用意しました。最も適切な単語を選んで文を完成させてください。
- I feel _ about my upcoming job interview.
- Many people have a _ of public speaking.
- The strange noise in the attic filled me with _.
- She approached the dark cave with _.
- The teacher expressed _ about the student’s declining grades.
- I’m _ that I might have offended her with my comment.
- His hands were shaking with _ before his piano recital.
- There is growing _ about climate change among scientists.
- I _ going to the doctor, so I keep postponing my appointment.
- The unexpected news caused _ among the employees.
- She has _ disorder and sees a therapist regularly.
- I felt _ when I realized someone was following me.
- He lives in constant _ about his financial situation.
- The eerie silence made everyone feel _.
- Parents often _ about their children’s future.
- The company expressed _ over the falling sales figures.
- I’m _ to hear the results of my medical tests.
- She watched with _ as her child climbed the tall tree.
- The thought of flying fills her with _.
- I have a constant feeling of _ that I can’t explain.
不安・心配を表す英単語に関するよくある質問
- 「不安」と「心配」の英語での違いは何ですか?
-
日本語の「不安」と「心配」は英語では多くの場合、文脈によって使い分けられます。一般的には「不安」はanxiety、unease、apprehensionなどで表現され、将来の不確かさや漠然とした感情を指すことが多いです。一方「心配」はworry、concernなどで表現され、より具体的な問題に対する懸念を指すことが多いです。しかし、これらの単語には重複する意味合いもあり、文脈によって適切な単語を選ぶことが重要です。
- 「I’m afraid」と「I’m scared」の違いは何ですか?
-
「I’m afraid」と「I’m scared」はどちらも恐れや不安を表現しますが、ニュアンスに違いがあります。「I’m scared」は直接的な恐怖や強い不安を表し、危険や脅威に対する反応として使われることが多いです。一方「I’m afraid」はより穏やかな表現で、不安や懸念を表すだけでなく、婉曲的な断りの表現(「I’m afraid I can’t come」など)としても使われます。
- 「worry」と「concern」はどう使い分ければよいですか?
-
「worry」は日常的な心配事に広く使われる一般的な表現で、個人的な不安や心配を表すのに適しています。一方「concern」はやや形式的で、特に公的な場面やビジネスシーンで使われることが多く、「懸念」というニュアンスがあります。「worry」が個人的な心配を表すのに対し、「concern」は客観的な問題に対する懸念を表すことが多いです。
- 「anxiety」と「nervousness」の違いは何ですか?
-
「anxiety」は一般的な不安感や心配を表し、長期的または慢性的な状態を指すことが多く、医学的な文脈でも使われます。対して「nervousness」は一時的な緊張や不安を表し、特定のイベントや状況(試験、面接、スピーチなど)に直面したときの反応として使われることが多いです。
- 日常会話で最もよく使われる「心配・不安」を表す表現は何ですか?
-
日常会話では、「worry」「afraid」「nervous」などが最もよく使われます。例えば「I’m worried about the exam」(試験について心配しています)、「Don’t be afraid」(怖がらないで)、「I’m nervous about my presentation」(プレゼンについて緊張しています)などの表現は、日常的によく耳にします。これらは中学英語のレベルでも学ぶ基本的な表現です。
まとめ

「不安・心配」を表す英単語は多岐にわたり、それぞれが異なるニュアンスや使用される状況を持っています。anxiety(不安、心配)、worry(心配、懸念)、concern(関心、懸念)、nervousness(緊張、神経質)、unease(不安、不快感)、apprehension(不安、懸念、恐れ)、fear(恐怖、恐れ)、trepidation(恐れ、戦慄)、dread(恐怖、畏怖)、afraid(恐れている)、anxious(不安な、切望している)、uneasy(落ち着かない、不安な)など、様々な表現があります。
これらの単語を適切に使い分けることで、自分の気持ちをより正確に英語で表現することができます。例えば、日常的な心配事にはworryを、ビジネスシーンではconcernを、医学的な文脈ではanxietyを、恐怖を伴う強い不安にはfearやdreadを使うなど、状況や不安の程度によって適切な単語を選ぶことが重要です。
英語の「不安・心配」を表す表現を理解し適切に使い分けることで、より豊かで正確なコミュニケーションが可能になります。状況や感情の程度に応じた適切な表現を選び、効果的に自分の気持ちを伝えましょう。

