英語を学び始めると必ず出会う「would」「could」「should」という助動詞。これらは日本語ではどれも「〜だろう」「〜するだろう」と訳されることが多く、初学者にとって混乱しやすいポイントです。
しかし、実際にはそれぞれ異なる意味や使い方があり、状況に応じて適切に使い分ける必要があります。
この記事では、英語の文法における「would」「could」「should」の違いと使い分けについて、初心者にも分かりやすく例文と共に解説します。
これらの助動詞をマスターすれば、より自然で正確な英語表現ができるようになるでしょう。
would・could・shouldの基本的な違い

「would」「could」「should」はどれも助動詞ですが、それぞれの基本的な意味と使われ方は異なります。
まずは、これらの基本的な違いを理解しましょう。
- would:「〜するだろう」「〜したいです」「〜するつもりだった」など、主に過去の習慣や丁寧な依頼、仮定の状況を表します。
- could:「〜できた」「〜できるかもしれない」など、主に能力や可能性を表します。
- should:「〜すべきだ」「〜するはずだ」など、主に義務やアドバイス、予測を表します。
例文
- I would like to visit Japan someday.(いつか日本を訪れたいです)[丁寧な希望]
- When I was a child, I could swim very well.(子供の頃、私はとても上手に泳げました)[過去の能力]
- You should eat more vegetables.(もっと野菜を食べるべきです)[アドバイス]
これらの助動詞は、一見似ているようで使われる状況やニュアンスが異なります。
それぞれの詳しい使い方を見ていきましょう。
「would」の使い方と例文
「would」には主に次のような使い方があります。
それぞれの使い方について、分かりやすい例文と共に見ていきましょう。
丁寧な依頼や申し出
「would」は丁寧な依頼や申し出を表す場合によく使われます。「will」よりも丁寧な印象を与えます。
例文
- Would you help me with my homework?(宿題を手伝ってもらえますか?)
- Would you like some tea?(お茶はいかがですか?)
- I would be happy to assist you.(喜んでお手伝いします)
過去の習慣を表す
「would」は過去に繰り返し行っていた習慣的な行動を表現するのにも使われます。
例文
- When I was a child, I would visit my grandparents every Sunday.
(子供の頃、私は毎週日曜日に祖父母を訪ねていました) - She would always bring flowers to her teacher.
(彼女はいつも先生に花を持って行っていました) - My father would read me a story before bedtime.
(父は寝る前に私に物語を読んでくれていました)
仮定法での使い方
「would」は現実と異なる仮定の状況や条件を表す「仮定法」でよく使われます。
例文
- If I had more money, I would travel around the world.(もっとお金があれば、世界中を旅行するのに)
- She would be happier if she lived in the countryside.(彼女は田舎に住んでいれば、もっと幸せだろう)
- I would help you if I could.(できるなら手伝うのだけど)
「will」の過去形としての「would」
「would」は「will」の過去形として、過去の未来を表現する場合にも使われます。
例文
- He said he would come to the party.(彼はパーティーに来ると言いました)
- I knew she would be surprised.(彼女は驚くだろうと分かっていました)
- They promised they would finish the work on time.(彼らは時間通りに仕事を終えると約束しました)
「could」の使い方と例文
「could」にも様々な使い方があります。以下では、「could」の主な用法について例文と共に解説します。
過去の能力を表す
「could」は「can」の過去形として、過去の能力や可能性を表します。
例文
- I could run very fast when I was young.
(若い頃、私はとても速く走ることができました) - She could speak three languages by the age of ten.
(彼女は10歳までに3カ国語を話すことができました) - Could you swim when you were a child?
(子供の頃、泳げましたか?)
現在の可能性を表す
「could」は現在の可能性や仮定の状況を表すこともあります。
この場合、「can」よりも可能性が低いニュアンスになります。
例文
- It could rain tomorrow.(明日雨が降るかもしれません)
- This could be the answer.(これが答えかもしれません)
- She could be at home now.(彼女は今家にいるかもしれません)
丁寧な依頼や許可
「could」は丁寧な依頼や許可を求める表現としても使われます。「can」よりも丁寧な印象を与えます。
例文
- Could you pass me the salt, please?(塩を取ってもらえますか?)
- Could I borrow your pen?(ペンをお借りしてもよいですか?)
- Could we meet at 3 PM tomorrow?(明日の午後3時に会えますか?)
仮定法での使い方
「could」は仮定法でも使われ、現実とは異なる仮定の状況での可能性を表します。
例文
- If I had more time, I could read more books.
(もっと時間があれば、もっと本を読むことができるのに) - She could pass the test if she studied harder.
(もっと熱心に勉強すれば、彼女はテストに合格できるだろう) - We could go camping if the weather was nice.
(天気が良ければキャンプに行けるのに)
「should」の使い方と例文
「should」も多用される助動詞の一つです。以下では、「should」の主な用法について例文と共に解説します。
義務やアドバイスを表す
「should」は「〜すべきだ」という義務やアドバイスを表す場合によく使われます。
「must」よりも弱い義務感を表します。
例文
- You should eat breakfast every day.(毎日朝食を食べるべきです)
- We should protect the environment.(環境を守るべきです)
- Students should do their homework.(生徒は宿題をすべきです)
予測や期待を表す
「should」は「〜するはずだ」という予測や期待を表すこともあります。
例文
- The train should arrive at 3 PM.(電車は午後3時に到着するはずです)
- She should be at home by now.(彼女は今頃家にいるはずです)
- The package should be delivered tomorrow.(荷物は明日配達されるはずです)
後悔や非難を表す(should have done)
「should have + 過去分詞」の形で、「〜すべきだった(のにしなかった)」という後悔や非難を表します。
例文
- I should have studied harder for the test.(テストのためにもっと勉強すべきだった)
- You should have called me before coming.(来る前に電話すべきだった)
- She should have listened to her parents.(彼女は両親の言うことを聞くべきだった)
条件節での使い方
「should」は条件を表す「if」節でも使われ、可能性の低い状況や将来の不確かな状況を表します。
例文
- If you should see Mary, please tell her to call me.(もしマリーに会ったら、私に電話するよう伝えてください)
- Should it rain tomorrow, we will cancel the picnic.(明日雨が降れば、ピクニックを中止します)
- I’ll help you should you need any assistance.(何か助けが必要なら手伝いますよ)
would・could・shouldの使い分けのポイント
「would」「could」「should」をより効果的に使い分けるためのポイントを見ていきましょう。
丁寧さの度合い
依頼や許可を求める際の丁寧さの度合いは、一般的に次のようになります。
would > could > can
例文
- Can you help me?(手伝ってくれる?)[カジュアル]
- Could you help me?(手伝ってもらえますか?)[丁寧]
- Would you help me?(手伝っていただけますか?)[より丁寧]
確実性の度合い
可能性や予測を表す際の確実性の度合いは、一般的に次のようになります。
will/would > should > could/might
例文
- It will rain tomorrow.(明日は雨が降るでしょう)[確実]
- It should rain tomorrow.(明日は雨が降るはずです)[かなり確実]
- It could rain tomorrow.(明日は雨が降るかもしれません)[可能性あり]
状況による使い分け
使われる状況によっても適切な助動詞が変わります。
例文
- I would go if I had time.(時間があれば行くのに)[仮定・願望]
- I could go if I had time.(時間があれば行けるのに)[能力・可能性]
- I should go even if I don’t have much time.(あまり時間がなくても行くべきだ)[義務・アドバイス]
具体的な場面でのwould・could・shouldの使い分け
実際のコミュニケーションでこれらの助動詞をどう使い分けるか、具体的な場面で見ていきましょう。
レストランでの注文
例文
- I would like the chicken, please.(チキンをお願いします)[丁寧な注文]
- Could I have the menu, please?(メニューをいただけますか?)[丁寧な依頼]
- You should try the house special.(お店のスペシャルを試すべきですよ)[アドバイス]
旅行の計画
例文
- We would stay at a hotel by the beach.(ビーチ沿いのホテルに泊まりたいです)[希望]
- We could visit the museum if we have time.(時間があれば美術館に行けるかもしれません)[可能性]
- We should book the tickets early.(チケットは早めに予約すべきです)[アドバイス]
学校や仕事での会話
例文
- When I was a student, I would study every night.
(学生の頃は毎晩勉強していました)[過去の習慣] - I could finish the report by tomorrow.
(明日までにレポートを終えられるかもしれません)[可能性] - You should talk to the teacher about your concerns.
(心配事について先生に相談すべきです)[アドバイス]
英語のwould・could・shouldに関する練習問題
以下の問題を解いて、would・could・shouldの使い方を練習しましょう。
- If I had more money, I _______ buy a new car.
- You _______ eat more vegetables to stay healthy.
- _______ you help me with my homework, please?
- When I was a child, I _______ go fishing with my grandfather every weekend.
- It’s getting dark. It _______ rain soon.
- I think you _______ apologize to her for what you said.
- She said she _______ call us when she arrives.
- We _______ see the mountains from our window.
- You _______ have told me earlier about the party.
- I _______ like to order the fish, please.
- He _______ speak three languages when he was only ten years old.
- The concert _______ start at 7 PM, but I’m not sure.
- _______ you pass me the salt, please?
- When I lived in Tokyo, I _______ often go to karaoke with my friends.
- I _______ be very happy if you came to my birthday party.
- You _______ take an umbrella. It might rain later.
- She told me that she _______ help me move this weekend.
- I _______ solve the problem, but I need more time.
- We _______ have arrived earlier. Now we’ve missed the beginning.
- I _______ prefer tea to coffee in the morning.
「would」「could」「should」に関するよくある質問
「would」「could」「should」に関するよくある質問とその回答を紹介します。
- 「would」と「will」はどう違いますか?
-
「will」は未来の出来事や意志を表す助動詞ですが、「would」はより丁寧な表現や過去の習慣、仮定法などで使われます。「would」は「will」の過去形でもあります。
- I will help you tomorrow.(明日手伝います)[意志・未来]
- I would help you if I could.(できれば手伝うのに)[仮定法]
- 「could」と「can」の違いは何ですか?
-
「can」は現在の能力や許可を表し、「could」はその過去形です。また、「could」は「can」よりも丁寧な表現や可能性の低い状況を表すのにも使われます。
- I can swim.(泳げます)[現在の能力]
- I could swim when I was younger.(若い頃は泳げました)[過去の能力]
- 「should」と「must」の違いは何ですか?
-
どちらも義務を表しますが、「must」は「〜しなければならない」というより強い義務や必要性を表し、「should」は「〜すべきだ」というアドバイスや弱い義務を表します。
- You must stop at a red light.(赤信号では止まらなければなりません)[強い義務]
- You should eat more fruits.(もっと果物を食べるべきです)[アドバイス]
- 「would rather」と「would prefer」の違いは何ですか?
-
どちらも「〜の方が良い」という好みを表しますが、「would rather」は通常「than」と一緒に使い、「would prefer」は「to」や「rather than」と一緒に使います。
- I would rather stay at home than go out.(外出するより家にいる方がいいです)
- I would prefer to stay at home rather than go out.(外出するより家にいる方がいいです)
- 「should have done」と「could have done」の違いは何ですか?
-
「should have done」は「〜すべきだった(のにしなかった)」という後悔や非難を表し、「could have done」は「〜できたはずだった(けどしなかった)」という過去の可能性を表します。
- I should have studied harder.(もっと勉強すべきだったのに)[後悔]
- I could have finished the work.(仕事を終えることができたのに)[過去の可能性]
まとめ

この記事では、英語の「would」「could」「should」の違いと使い分けについて解説しました。
主なポイントをまとめると、
- would
- 丁寧な依頼や申し出(Would you help me?)
- 過去の習慣(I would visit my grandparents every Sunday.)
- 仮定法(If I had time, I would go.)
- 「will」の過去形(She said she would come.)
- could
- 過去の能力(I could swim when I was young.)
- 現在の可能性(It could rain tomorrow.)
- 丁寧な依頼や許可(Could I borrow your pen?)
- 仮定法(If I had time, I could help you.)
- should
- 義務やアドバイス(You should study harder.)
- 予測や期待(The train should arrive soon.)
- 後悔や非難(I should have called you.)
- 条件節での使い方(If you should see her…)
これらの助動詞は英語の文法において非常に重要な役割を果たします。状況やニュアンスに応じて適切に使い分けることで、より自然で豊かな英語表現ができるようになります。
この記事で紹介した例文や練習問題を参考に、実際の会話や文章でこれらの表現を積極的に使ってみましょう。使うことで理解が深まり、自然と使い分けができるようになります。
英語の助動詞の使い方をマスターすることは、英語力を向上させる大きな一歩となるでしょう。

