「xerox(ゼロックス)」は、動詞では「コピーする、複写する」、名詞では「コピー機」や「複写物」という意味を持つ英単語です。元々はXerox社という企業名から派生した言葉で、特にアメリカ英語では日常的に使われています。日本語でも「ゼロックスする」という表現を耳にすることがありますが、これはまさにこの英語表現が由来です。
今回は、英語初学者の方でも理解しやすいよう、xeroxの意味や使い方、例文などを詳しく解説していきます。
xeroxとは?コピー技術から生まれた便利な言葉

xeroxは、もともとXerox Corporation(ゼロックス社)というアメリカの企業名です。この会社が1950年代に世界初の普及型自動複写機を開発・販売したことから、「コピーする」という行為自体がこの会社名と結びつくようになりました。これは特定の商標が一般名詞化した例で、例えば「Google」が「ネットで検索する(to google)」という動詞になったのと似ています。
アメリカやカナダでは日常会話やオフィスの場面で頻繁に使われる言葉で、「コピーする」と言いたいときに「xerox」と表現することが一般的です。正式な文書では「photocopy(フォトコピー)」という言葉が好まれることが多いですが、口語では「xerox」という言い方が浸透しています。
このように、特定の企業名や商品名が一般的な動詞や名詞として使われるようになる現象は、英語ではよく見られます。「xerox」はその代表的な例の一つと言えるでしょう。
xeroxの基本的な使い方と例文
「xerox」は動詞と名詞の両方の役割を持つ便利な言葉です。それぞれの使い方について、具体的な例文と共に見ていきましょう。
「xerox」は日常会話でよく使われますが、文法的には一般的な英単語と同じように活用します。動詞としての活用形には以下のようなものがあります。
動詞としてのxerox
動詞として使う場合は「コピーする」「複写する」という意味になります。
例文
- I need to xerox these documents for the meeting.(会議のためにこれらの書類をコピーする必要があります。)
- Can you xerox this paper for me?(この紙をコピーしてくれますか?)
- She xeroxed the report for all team members.(彼女はすべてのチームメンバーのためにそのレポートをコピーしました。)
- Please xerox both sides of the ID card.(身分証明書の両面をコピーしてください。)
- I will xerox these pages before class.(授業の前にこれらのページをコピーします。)
名詞としてのxerox
名詞として使う場合は、「コピー機」または「コピーされた書類」という意味になります。
例文
- The xerox is out of paper.(コピー機の紙がなくなっています。)
- I made a xerox of my passport.(パスポートのコピーを作りました。)
- Please put the xeroxes on my desk.(そのコピーを私の机の上に置いてください。)
- This xerox is not clear.(このコピーはあまり鮮明ではありません。)
- Do we have a xerox machine in this office?(このオフィスにコピー機はありますか?)
xeroxの日常会話での使い方
xeroxは特にアメリカの日常会話やビジネスシーンでよく使われる表現です。ここでは、実際の会話でどのように使われるのかを見ていきましょう。
オフィスや学校など、書類の複写が頻繁に行われる環境では、「xerox」という言葉を日常的に耳にします。例えば、会議の資料を準備する際や、重要書類のバックアップを作成する場面などでよく使われます。
例文
- Could you xerox this contract for everyone in the meeting?(会議の全員のためにこの契約書をコピーしてもらえますか?)
- I’m going to xerox these files before I leave.(帰る前にこれらのファイルをコピーします。)
- The xerox room is on the second floor.(コピー室は2階にあります。)
- The teacher xeroxed worksheets for all students.(先生は全生徒のためにワークシートをコピーしました。)
- Can I xerox your notes? I missed yesterday’s class.(あなたのノートをコピーしてもいいですか?昨日の授業を休みました。)
また、「xerox」は命令形でもよく使われます。例えば、上司が部下に「Xerox these reports, please.(これらの報告書をコピーしてください)」と指示するような場面です。
文法的には一般的な動詞と同じように扱われるため、現在進行形や過去形などでも自然に使うことができます。
例文
- She is xeroxing the documents now.(彼女は今書類をコピーしています。)
- We xeroxed all the materials yesterday.(昨日、すべての資料をコピーしました。)
- I have xeroxed three copies of each file.(各ファイルのコピーを3部作りました。)
xeroxの類義語と使い分け
「xerox」と似た意味を持つ単語はいくつかあります。状況や文脈によって使い分けると、より自然な英語表現になります。
photocopy(フォトコピー)
「photocopy」は「xerox」と同じく「コピーする」という意味を持ちますが、より公式な場面で使われることが多い言葉です。ビジネス文書や学術的な文脈ではこちらが好まれます。
例文
- Please photocopy these documents for the meeting.(会議のためにこれらの書類をコピーしてください。)
- I need to photocopy my passport before traveling.(旅行前にパスポートをコピーする必要があります。)
copy(コピー)
最も一般的な表現で、「コピーする」という動詞、あるいは「複製物」という名詞として使われます。どのような場面でも使える汎用性の高い単語です。
例文
- Could you copy this page for me?(このページをコピーしてくれますか?)
- I made copies of the report for everyone.(全員のためにそのレポートのコピーを作りました。)
duplicate(複製する)
より正式な表現で、「正確に複製する」というニュアンスがあります。重要文書などの文脈でよく使われます。
例文
- We need to duplicate these legal documents.(これらの法的書類を複製する必要があります。)
- The secretary duplicated all the contracts.(秘書はすべての契約書を複製しました。)
print(印刷する)
主にコンピュータやデジタルデータから紙に出力することを指します。xeroxが既存の紙の複写を意味するのに対し、printはデジタルデータの紙への出力を意味します。
例文
- I’ll print the email for our records.(記録のためにそのメールを印刷します。)
- Can you print these photos from your computer?(あなたのコンピュータからこれらの写真を印刷できますか?)
以下に、これらの類義語の使い分けをまとめた表を示します。
| 単語 | 主な意味 | 使用される場面 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| xerox | コピーする、複写する | 日常会話、カジュアルな場面 | 主にアメリカ英語で一般的 |
| photocopy | コピーする、複写する | 公式文書、ビジネス場面 | より正式な表現 |
| copy | コピーする、複製する | あらゆる場面 | 最も一般的で汎用性が高い |
| duplicate | 複製する、複写する | 公式文書、法的文書 | 正確な複製のニュアンス |
| 印刷する | デジタルデータの出力 | 紙への出力を強調 |
これらの類義語との違いを理解することで、状況に応じた適切な表現を選ぶことができるようになります。
xeroxのよくある間違いと注意点
「xerox」を使う際によくある間違いや注意すべき点をいくつか紹介します。これらを意識することで、より自然で正確な英語表現ができるようになります。
商標としての認識
実は「Xerox」は企業の登録商標であり、厳密には一般名詞として使うことは正式ではありません。公式文書や出版物では「photocopy」など別の表現を使うことが推奨されています。
ただし、日常会話では広く「xerox」が使われていることも事実です。
大文字と小文字の使い分け
企業名を指す場合は「Xerox」と大文字で始めますが、一般動詞や名詞として使う場合は「xerox」と小文字で書きます。この区別を間違えると、文法的に不自然な印象を与えることがあります。
例文
- Xerox is a famous American company.(ゼロックスは有名なアメリカの会社です。)
- I need to xerox these papers.(これらの紙をコピーする必要があります。)
発音の間違い
「xerox」の正しい発音は「ゼロックス」(zee-roks)です。「エクスロックス」や「ゼーロックス」のように発音する間違いがよく見られます。
特に日本人学習者は「x」の発音に注意が必要です。
国や地域による使用頻度の違い
「xerox」はアメリカ英語で特によく使われますが、イギリス英語ではあまり一般的ではなく、「photocopy」が好まれる傾向があります。
国際的なコミュニケーションでは、この違いに注意すると良いでしょう。
活用形の間違い
動詞としての活用形で間違えやすいのが過去形と過去分詞です。正しくは「xeroxed」となります。「xeroxed」と「ed」をしっかり発音することも重要です。
例文
- Yesterday, I xeroxed all the contracts.(昨日、すべての契約書をコピーしました。)
- She has xeroxed the documents already.(彼女はすでに書類をコピーしています。)
数えられる名詞としての使い方
名詞としての「xerox」は数えられる名詞(可算名詞)です。そのため、複数形は「xeroxes」となります。数を表現する際は「a xerox」(1部のコピー)、「two xeroxes」(2部のコピー)のように使います。
例文
- I made three xeroxes of this form.(このフォームのコピーを3部作りました。)
- Please bring the xeroxes to the meeting.(会議にそれらのコピーを持ってきてください。)
これらの注意点を覚えておくことで、「xerox」を正確に使いこなせるようになります。特に英語初学者は、まずは基本的な使い方をマスターしてから、より複雑な表現に挑戦するとよいでしょう。
xeroxに関する問題
「xerox」はもともとアメリカのコピー機メーカー「ゼロックス社」の名前ですが、英語圏では「コピーを取る」という意味の動詞や名詞としても使われることがあります。しかし、英語には「copy」や「photocopy」など、同じ意味で使われる単語も多く存在します。
ここでは、「xerox」に関する知識や使い方を問う問題を10問用意しました。英語の語彙力や表現力を高める練習にご活用ください。
- 「コピー機」を英語で表現する際に使われる、アメリカの有名な企業名は何ですか?
- 「私はこの書類をコピーしたいです」を英語で表現するとき、最も一般的に使われる動詞は何ですか?
- 「xerox」という単語は、どのような品詞としても使われますか?(名詞、動詞、形容詞のうちから選んでください)
- 「このページをゼロックスしてください」と頼まれた場合、どのような行動を取りますか?(英単語で答えてください)
- 「photocopy」と「xerox」の違いは何ですか?(一言で答えてください)
- 「複写する」という意味の、xerox以外の英単語を1つ答えてください。
- 「ゼロックス社」はどの国の企業ですか?
- 「xerox」という単語は、イギリス英語よりアメリカ英語でよく使われますか?(はい/いいえで答えてください)
- 「ゼロックスされた文書」は英語で何と言いますか?(xeroxを使って答えてください)
- コピー機を使うときに押すボタンの英単語は何ですか?(「xerox」以外で答えてください)
xeroxに関するよくある質問
「xerox」の意味や使い方について、よく寄せられる質問とその回答をまとめました。
- 「xerox」と「photocopy」の違いは何ですか?
-
「xerox」は元々Xerox社という企業名から来た言葉で、日常会話やカジュアルな場面で使われることが多いです。一方「photocopy」はより公式な場面や文書で使われる傾向があります。意味としては両方とも「コピーする」という点で同じですが、使われる文脈が異なります。
- 「xerox」は世界中で通じる言葉ですか?
-
「xerox」はアメリカ英語で特によく使われる表現ですが、イギリスなど他の英語圏では「photocopy」がより一般的です。ビジネスの国際的な場面では「copy」や「photocopy」を使うとより広く通じるでしょう。
- 「xerox」は名詞と動詞のどちらが先に生まれたのですか?
-
元々は企業名「Xerox」が先に存在し、その後コピー機を指す名詞として使われるようになりました。さらにその後、「コピーする」という動詞としても使われるようになりました。企業名が一般名詞化、さらに動詞化した例です。
- なぜ「xerox」という言葉が一般的になったのですか?
-
Xerox社が1950年代に世界初の普及型自動複写機を発明・販売し、複写技術の先駆者となったことから、「コピーする」という行為自体がこの会社名と結びつくようになりました。技術や製品が広く普及すると、その商標が一般名詞化することがあります。
- 「xerox」の正しい発音は?
-
「ゼロックス」(zee-roks)が正しい発音です。「ゼ」の部分は「zee」、「ロックス」の部分は「roks」と発音します。
- ビジネス文書で「xerox」を使っても良いですか?
-
ビジネス文書や公式文書では、「xerox」よりも「photocopy」や「copy」といった一般的な表現を使用する方が適切です。「Xerox」は登録商標であるため、特に公式な文脈では注意が必要です。
- 「xerox」には複数形がありますか?
-
はい、名詞として使う場合の複数形は「xeroxes」になります。例えば「I need three xeroxes of this document.(この書類のコピーが3部必要です)」のように使います。
- 「xerox」の類義語は他にどんなものがありますか?
-
主な類義語には「photocopy」「copy」「duplicate」「reproduce」などがあります。また、デジタルから紙への出力を指す場合は「print」が使われます。
まとめ

今回は「xerox」の意味と使い方について詳しく解説してきました。元々は企業名だった「Xerox」が、日常英語の中で動詞や名詞として使われるようになった興味深い例です。
英語学習において、こうした言葉の背景や使い方を知ることは、より自然な表現力を身につけるために役立ちます。以下に本記事のポイントをまとめます。
- 「xerox」は動詞では「コピーする、複写する」、名詞では「コピー機」または「コピーした書類」を意味する
- 元々はXerox社という企業名が一般化した言葉である
- 動詞としての活用形は、xerox(現在形)、xeroxed(過去形・過去分詞)、xeroxing(現在分詞)
- 名詞としての複数形は「xeroxes」となる
- カジュアルな会話ではよく使われるが、公式文書では「photocopy」などの表現が好まれる
- アメリカ英語ではよく使われるが、イギリス英語ではあまり一般的ではない
- 類義語には「photocopy」「copy」「duplicate」「print」などがある
- 企業の登録商標であるため、正式な文書では注意が必要である
言葉は時代と共に進化し、新しい意味や使い方が生まれていきます。「xerox」のように、技術の発展と共に生まれた表現は現代英語の一部となっており、日常会話の中で自然に使いこなせると英語力の幅が広がるでしょう。ぜひ実際の会話の中で使ってみてください。
単語の暗記だけでなく、その背景や使われる文脈を理解することで、より自然な英語表現が身につきます。これからも様々な英単語について学び、豊かな英語力を築いていきましょう。

