「yawn」は英語で「あくび」を意味する名詞、または「あくびをする」という意味の動詞として使われる単語です。私たちが眠いときや退屈なときに無意識に口を大きく開ける行為を表します。
この記事では、「yawn」の意味や使い方を詳しく解説し、中学レベルの例文を多数紹介しながら分かりやすく説明していきます。
yawnとは?意味と語源について

「yawn」は、疲れているときや眠いとき、退屈しているときに私たちが無意識に行う「あくび」という行為、またはその動作を表す英単語です。口を大きく開けて深く息を吸い込み、その後ゆっくりと息を吐き出す行為を指します。
英語の「yawn」という単語は、古い時代から存在しており、その語源は古英語の「ginian」や古ノルド語の「gina」に由来するとされています。これらの言葉は「口を開ける」という意味を持っていました。さらに遡れば、古代ゲルマン語の「ginōną」にも関連があり、インド・ヨーロッパ語族の「ǵʰeyh₁-」という単語が元になっていると考えられています。
「yawn」の発音は「ヨーン」あるいは「ヨン」と発音され、発音記号では /jɔːn/ と表記されます。日本人にとっては少し発音が難しいかもしれませんが、「y」と「awn」に分けて考えると分かりやすくなります。「y」は「ヤ」の音、「awn」は「オーン」のような音で、これらを組み合わせて「ヨーン」と発音します。
yawnの基本情報
「yawn」の基本的な文法情報をまとめると以下のようになります。
項目 | 内容 |
---|---|
品詞 | 名詞・動詞 |
発音 | ヨーン /jɔːn/ |
名詞としての意味 | あくび |
動詞としての意味 | あくびをする |
動詞の活用形 | yawn(原形)、yawns(三人称単数現在形)、yawned(過去形・過去分詞形)、yawning(現在分詞形) |
yawnの動詞としての使い方
「yawn」は動詞として使う場合、「あくびをする」という意味になります。通常、自動詞として使われることが多く、「誰かがあくびをする」という場合には、主語の後にそのまま「yawn」を置いて表現します。
動詞「yawn」の基本的な活用は以下の通りです。
- 原形:yawn(あくびをする)
- 三人称単数現在形:yawns(彼/彼女はあくびをする)
- 過去形・過去分詞形:yawned(あくびをした)
- 現在分詞形:yawning(あくびをしている)
これらの活用形を使って、様々な時制や状況で「あくびをする」という行為を表現することができます。
動詞yawnの基本的な使い方と例文
動詞としての「yawn」の基本的な使い方を、いくつかの例文で見ていきましょう。
例文
- I yawn when I am tired.(私は疲れているときにあくびをします。)
- He yawns in class.(彼は授業中にあくびをします。)
- She yawned and stretched her arms.(彼女はあくびをして腕を伸ばしました。)
- The students were yawning during the boring lecture.(学生たちはつまらない講義の間あくびをしていました。)
- My cat yawns every morning.(私の猫は毎朝あくびをします。)
「yawn」を使った表現
「yawn」を使った表現にはいくつかの特徴的なものがあります。
例文
- yawn with tiredness(疲れであくびをする)
She yawned with tiredness after a long day.(長い一日の後、彼女は疲れであくびをしました。) - yawn from boredom(退屈からあくびをする)
He yawned from boredom during the meeting.(彼は会議中に退屈であくびをしました。) - can’t stop yawning(あくびが止まらない)
I can’t stop yawning today. I didn’t sleep well last night.(今日はあくびが止まりません。昨夜はよく眠れませんでした。) - yawn and stretch(あくびをして体を伸ばす)
The dog yawned and stretched on the carpet.(その犬はカーペットの上であくびをして体を伸ばしました。)
yawnの名詞としての使い方
「yawn」は名詞としても使われ、その場合は「あくび」という意味になります。名詞として使う場合、冠詞(a/an/the)が付くことが多いです。
名詞yawnの基本的な使い方と例文
名詞としての「yawn」の基本的な使い方をいくつかの例文で見ていきましょう。
例文
- I had a big yawn this morning.(今朝、私は大きなあくびをしました。)
- She tried to hide a yawn during the speech.(彼女はスピーチの間あくびを隠そうとしました。)
- His yawn was so loud that everyone heard it.(彼のあくびはとても大きくて、みんなに聞こえました。)
- The teacher noticed my yawn in class.(先生は授業中の私のあくびに気づきました。)
- After three yawns in a row, I decided to go to bed.(3回連続であくびをした後、私は寝ることにしました。)
「yawn」を使った名詞表現
名詞としての「yawn」を使った特徴的な表現にはいくつかあります。
例文
- a big/huge yawn(大きなあくび)
He gave a big yawn before going to bed.(彼は寝る前に大きなあくびをしました。) - stifle/suppress a yawn(あくびをこらえる)
She tried to stifle a yawn during the important meeting.(彼女は重要な会議中にあくびをこらえようとしました。) - give a yawn(あくびをする)
The baby gave a yawn and fell asleep.(赤ちゃんはあくびをして眠りました。) - contagious yawn(うつるあくび)
Seeing her yawn made me have a contagious yawn too.(彼女のあくびを見ると、私もうつってあくびをしました。)
yawnを使った慣用表現と例文
「yawn」を使った慣用表現もいくつかあります。このセクションでは、そうした慣用的な使い方や表現について紹介します。
よく使われる慣用表現
例文
- Yawns are catching(あくびはうつる)
この表現は、他の人があくびをするのを見ると自分もあくびをしてしまうという現象を表します。
Yawns are catching. When one person yawns, others often follow.(あくびはうつります。一人があくびをすると、他の人もよく続いてあくびをします。) - It’s a yawn(それは退屈だ)
「yawn」は俗語として「退屈なもの」や「面白くないもの」を表すことがあります。
The movie was a complete yawn.(その映画は完全に退屈でした。) - Bite back a yawn(あくびをかみ殺す)
社会的な場面などで、あくびを抑えようとする行為を表します。
He bit back a yawn during the teacher’s explanation.(彼は先生の説明中にあくびをかみ殺しました。)
中学英語レベルの例文
ここで、「yawn」を使った中学英語レベルの例文をさらにいくつか紹介します。
例文
- I yawn when I am sleepy.(私は眠いときにあくびをします。)
- My brother yawns a lot in the morning.(私の弟は朝によくあくびをします。)
- She yawned because the book was boring.(彼女はその本が退屈だったのであくびをしました。)
- We all yawned during the long meeting.(私たちは長い会議の間にみんなあくびをしました。)
- The teacher saw me yawn in class.(先生は私が授業中にあくびをするのを見ました。)
- My dog often yawns before sleeping.(私の犬は眠る前によくあくびをします。)
- When one person yawns, others often start yawning too.(一人があくびをすると、他の人もよくあくびをし始めます。)
- I tried not to yawn during the speech.(私はスピーチの間あくびをしないように努めました。)
- She covered her mouth when she yawned.(彼女はあくびをしたとき口を覆いました。)
- The student couldn’t stop yawning in the early morning class.(その生徒は早朝の授業であくびが止まりませんでした。)
yawnのよくある間違いと注意点
「yawn」を使う際によくある間違いや注意点についてまとめました。英語学習者がつまずきやすいポイントを押さえておきましょう。
発音の間違い
「yawn」の発音は日本人にとって少し難しいかもしれません。よくある間違いとしては、
「ヤウン」と発音してしまう
- 正しくは「ヨーン」または「ヨン」です。「y」と「awn」を分けて考えると覚えやすいでしょう。
「ン」の音を強く発音しすぎる
- 英語の語尾の「n」は日本語の「ン」より軽く発音します。
文法的な間違い
「yawn」を使う際の文法的な間違いとしては、
他動詞と自動詞の混同
- 「yawn」は主に自動詞として使われます。「I yawn」(私はあくびをする)のように使います。
- 間違い例:「I yawn my tiredness」(✕)
- 正しい例:「I yawn because of my tiredness」(〇)
名詞の冠詞忘れ
- 名詞として使う場合は通常冠詞が必要です。
- 間違い例:「I had yawn」(✕)
- 正しい例:「I had a yawn」(〇)
意味の誤解
「yawn」の意味に関する誤解としては、
「yawn」と「yearn」の混同
- 「yearn」は「切望する、憧れる」という意味で、「yawn」とは全く異なります。
- 発音も「ヨーン」と「イアーン」と異なります。
スラングとしての意味の理解不足
- 「It’s a yawn」は「それは退屈だ」という意味があることを理解しておきましょう。
文化的な注意点
「あくび」に関する文化的な注意点もあります。
- 欧米の文化では、人前であくびをすることは無礼とされることが多く、あくびをする際は口を手で隠すのがマナーとされています。
- 会議やフォーマルな場でのあくびは、退屈している、または興味がないというネガティブなメッセージとして受け取られることがあります。
- 「contagious yawn(うつるあくび)」は実際の現象として研究されており、共感能力と関連があるとされています。
yawnに関する問題
ここでは「yawn」に関する問題を10問出題します。自分の理解度を確認してみましょう。
- 「I _ when I am tired.」の空欄に適切な単語を入れなさい。
- 「She gave a big _ after lunch.」の空欄に適切な単語を入れなさい。
- 「yawn」の過去形は何ですか?
- 「yawn」の現在分詞形は何ですか?
- 次の文を日本語に訳しなさい。「The baby yawned and fell asleep.」
- 次の文を英語に訳しなさい。「彼女は退屈な映画を見ているときにあくびをしました。」
- 「yawn」の発音記号はどれですか?
a) /jɑːn/
b) /jɔːn/
c) /jeɪn/
d) /jʌn/ - 「あくびをこらえる」を英語で表現すると何になりますか?
- 次の英文の誤りを訂正しなさい。「I yawned my sleepiness.」
- 「yawn」を使った慣用表現で「退屈だ」という意味を表すものは何ですか?
「yawn」に関するよくある質問
「yawn」について、英語学習者からよく寄せられる質問にお答えします。
- 「yawn」と「gape」の違いは何ですか?
-
「yawn」と「gape」はどちらも口を開ける動作を表しますが、意味合いが異なります。「yawn」は疲れや退屈から無意識に行うあくびを指しますが、「gape」は驚きや驚愕で口を開けたままにする状態を表します。「gape」は「口をぽかんと開ける」という意味合いが強いです。
- あくびは本当にうつるのですか?
-
はい、あくびは実際に「うつる」ことが科学的に確認されています。これは「contagious yawning(伝染性のあくび)」と呼ばれる現象です。他人があくびをしているのを見たり、あくびの話を聞いたりするだけで自分もあくびをしてしまうことがあります。これは人間の共感能力や社会的結びつきと関連があるとされています。
- 「yawn」のスラングとしての使い方について教えてください。
-
「yawn」はスラングとして「退屈なもの」や「面白くないもの」を表すために使われることがあります。例えば「That movie was a total yawn.」は「その映画は完全に退屈だった」という意味になります。また、「What a yawn!」で「なんて退屈なんだ!」という感嘆を表すこともあります。
- 英語圏では人前であくびをすることはマナー違反ですか?
-
多くの英語圏の国々では、人前で口を大きく開けてあくびをすることは礼儀正しくないと考えられています。特にフォーマルな場では、あくびをする必要がある場合は口を手で覆うのがマナーとされています。あくびは相手に「退屈している」「興味がない」という印象を与える可能性があるためです。
- 「yawn」の語源について詳しく教えてください。
-
「yawn」の語源は古英語の「ginian」や「gionian」に由来し、これは「口を開ける」という意味を持っていました。さらに古いゲルマン語の「ginōną」や、インド・ヨーロッパ語族の「ǵʰeyh₁-」(口を開ける)という語根にまでさかのぼることができます。多くの言語で「あくび」を表す単語は口を開ける様子を表現しています。
- 「yawn」の反対語はありますか?
-
「yawn」の直接的な反対語は存在しませんが、文脈によっては「focus(集中する)」や「be alert(警戒している)」などが対義的に使われることがあります。あくびが眠気や注意力の低下を示すのに対し、これらは覚醒や注意力の高まりを示します。
まとめ

この記事では、英語の「yawn」の意味や使い方について詳しく解説しました。「yawn」は動詞としても名詞としても使うことができ、私たちが疲れたときや退屈なときに行う「あくび」という行為を表す重要な単語です。
初学者にとっても覚えておくと便利な表現なので、ぜひマスターしてください。記事の主要ポイントをまとめると、
- 「yawn」は動詞で「あくびをする」、名詞で「あくび」という意味を持つ英単語である
- 発音は「ヨーン」または「ヨン」で、発音記号では /jɔːn/ と表記される
- 動詞の活用形は yawn(原形)、yawns(三人称単数現在形)、yawned(過去形・過去分詞形)、yawning(現在分詞形)
- 動詞としては自動詞で使われることが多く、「I yawn when I am tired.」のように使う
- 名詞としては冠詞を伴い、「She gave a big yawn.」のように使う
- 「stifle a yawn(あくびをこらえる)」「can’t stop yawning(あくびが止まらない)」などの表現がある
- スラングとして「退屈なもの」を意味することもある
- あくびは多くの文化で社会的に控えるべき行為とされ、必要な場合は口を手で覆うのがマナー
- 「contagious yawning(伝染性のあくび)」は実際の現象として科学的にも研究されている
「yawn」は日常会話でよく使われる単語であり、基本的な英語表現の一つとして覚えておくと便利です。この記事で紹介した例文や表現を参考に、実際の会話で使ってみてください。
そして、次に英語の授業であくびが出そうになったとき、「I’m trying not to yawn.(あくびをしないようにしています)」と言えるようになるといいですね。