「yellowish」は英語で形容詞として使われる単語で、「黄色っぽい」「黄色がかった」という意味を持ちます。「yellow(黄色)」という基本的な色を表す単語に、「〜のような」「〜に似た」という意味を持つ接尾辞「-ish」が付いた形です。
この記事では、英語初学者向けに「yellowish」の意味や使い方、例文などを詳しく解説していきます。
yellowishとは?黄色の微妙なニュアンスを表す表現

「yellowish」は、完全な黄色(yellow)ではなく、「やや黄色い」「黄色がかった」というニュアンスを表現するための形容詞です。英語では色を表現する際に、このような「-ish」を付けることで、その色が完全ではなく、その色に近いというニュアンスを表現することができます。
例えば、バナナが完全に熟していない段階では純粋な黄色ではなく、少し緑がかった黄色をしていますが、このような色合いを「yellowish green(黄緑色)」と表現することができます。また、古い紙や写真が時間の経過とともに黄ばんでくることがありますが、この状態も「yellowish」を使って表現します。
「yellowish」は日常会話から文学的表現、科学的な記述まで幅広く使われる便利な表現です。色の微妙な違いを表現できるため、正確な描写が必要な場面でよく使われます。
yellowishの発音と語源
「yellowish」の発音は「イェロウィッシュ」となります。「yellow」の発音に「-ish」の発音を足したものですが、特に「-ish」の部分は軽く発音するのがポイントです。
語源としては、古英語の「geolu」(黄色)に由来する「yellow」に、ゲルマン系の接尾辞「-ish」が結合したものです。この「-ish」という接尾辞は、「〜のような」「〜に似た」という意味を持ち、様々な形容詞に付けて使われます。
他の色にも同様に「-ish」を付けることができ、「reddish(赤っぽい)」「bluish(青っぽい)」「greenish(緑がかった)」などの表現が可能です。
yellowishと他の色表現の違い
「yellowish」と似た表現として、「golden(金色の)」「amber(琥珀色の)」「lemon-colored(レモン色の)」などがありますが、これらとは微妙にニュアンスが異なります。
「golden」は金色を指し、より光沢や価値を連想させる表現です。「amber」は琥珀のような黄褐色を、「lemon-colored」はレモンのような鮮やかな黄色を表します。一方、「yellowish」はこれらよりも幅広い黄色系の色合いを表現でき、特定の黄色ではなく「黄色に近い」という曖昧さを含む表現です。
以下に、これらの違いを示す例文を紹介します。
例文
- The leaves had a yellowish color in early autumn.(葉は初秋に黄色っぽい色をしていた。)
- Her golden hair shone in the sunlight.(彼女の金色の髪は日光に輝いていた。)
- The stone had an amber tint.(その石は琥珀色の色合いを持っていた。)
yellowishの使い方と例文
「yellowish」は様々な場面で使われる便利な表現です。ここでは、実際の使い方を例文を交えて解説します。
基本的な使い方
最も基本的な使い方は、名詞の前に置いて、その物が「黄色っぽい」という性質を持つことを表現することです。
例文
- The old paper has a yellowish color.(その古い紙は黄色っぽい色をしている。)
- He wore a yellowish shirt yesterday.(彼は昨日、黄色っぽいシャツを着ていた。)
- The sky turned yellowish before the storm.(空は嵐の前に黄色っぽくなった。)
他の色との組み合わせ
「yellowish」は他の色と組み合わせることで、より細かな色合いを表現できます。
例文
- The leaf was yellowish green.(その葉は黄緑色だった。)
- She painted the wall a yellowish white.(彼女は壁を黄色がかった白で塗った。)
- The wood has a yellowish brown color.(その木材は黄褐色をしている。)
程度を表す表現との組み合わせ
「yellowish」の前に程度を表す副詞を置くことで、黄色っぽさの度合いを表現できます。
例文
- The water was slightly yellowish after the rain.(水は雨の後、わずかに黄色っぽくなった。)
- The fruit has a very yellowish skin when ripe.(その果物は熟すととても黄色っぽい皮になる。)
- His teeth were noticeably yellowish from smoking.(彼の歯は喫煙によって目立つほど黄ばんでいた。)
動詞との組み合わせ
「yellowish」は様々な動詞と組み合わせて使うことができます。特に「turn(〜になる)」「appear(〜に見える)」「look(〜に見える)」などとよく使われます。
例文
- The leaves turn yellowish in autumn.(葉は秋になると黄色っぽくなる。)
- The sky appeared yellowish at sunset.(空は日没時に黄色っぽく見えた。)
- The old photograph looks yellowish now.(その古い写真は今では黄ばんで見える。)
yellowishを使った自然描写
「yellowish」は自然界の色彩を表現する際によく使われます。季節の変化や自然現象を描写するのに適した表現です。
自然界では、特に秋の風景描写で「yellowish」がよく使われます。紅葉する前の葉の色や、夕暮れ時の空の色などを表現するのに最適です。
例文
- The fields looked yellowish in the summer drought.(畑は夏の干ばつで黄色っぽく見えた。)
- Many birds have yellowish feathers to blend with their environment.(多くの鳥は環境に溶け込むために黄色っぽい羽を持っている。)
- The moon had a yellowish glow through the clouds.(月は雲を通して黄色っぽい輝きを放っていた。)
- There are many yellowish flowers in the garden.(庭には黄色っぽい花がたくさんある。)
- The beach sand has a yellowish color in this area.(このエリアの砂浜の砂は黄色っぽい色をしている。)
特に季節の変化を表現する際には、「yellowish」は欠かせない表現です。
例文
- The grass turns yellowish in late summer.(草は晩夏になると黄色っぽくなる。)
- Early autumn brings yellowish tints to the leaves.(初秋は葉に黄色っぽい色合いをもたらす。)
yellowishを使った人工物の描写
人工物の色を描写する際にも「yellowish」はよく使われます。特に、時間の経過による変色や、製造過程で意図的に作られた色合いを表現する際に便利です。
古い紙や写真、布などは時間とともに黄ばんでくることがあります。このような変色を表現する際に「yellowish」はよく使われます。
例文
- The pages of the old book have turned yellowish.(その古い本のページは黄ばんでいる。)
- Her white dress became yellowish after many washes.(彼女の白いドレスは何度も洗濯した後で黄ばんできた。)
また、インテリアや建築物の色彩を表現する際にも使われます。
例文
- They painted their kitchen a yellowish cream color.(彼らはキッチンを黄色がかったクリーム色に塗った。)
- The light fixture gives off a yellowish glow.(その照明器具は黄色っぽい光を放っている。)
食品の色を表現する際にも「yellowish」はよく使われます。
例文
- This cheese has a yellowish rind.(このチーズは黄色っぽい皮を持っている。)
- The cake has a yellowish color from the eggs.(そのケーキは卵から黄色っぽい色を持っている。)
以下の表は、「yellowish」が使われる代表的な人工物をまとめたものです。
人工物の種類 | 例文 |
---|---|
紙製品 | The old newspaper had turned yellowish.(その古い新聞紙は黄ばんでいた。) |
布製品 | The white shirt became yellowish with age.(その白いシャツは年月とともに黄ばんだ。) |
建築物 | The building had a yellowish facade.(その建物は黄色っぽい外観を持っていた。) |
照明 | The old lamp gave a yellowish light.(その古いランプは黄色っぽい光を放っていた。) |
食品 | The butter has a yellowish color.(そのバターは黄色っぽい色をしている。) |
yellowishのよくある間違いと注意点
「yellowish」を使う際によくある間違いや注意点をいくつか紹介します。これらを理解することで、より正確に「yellowish」を使いこなせるようになります。
発音の間違い
最もよくある間違いの一つは発音です。「yellowish」の正しい発音は「イェロウィッシュ」です。特に「-ish」の部分は「イッシュ」と発音し、「イシュ」とならないように注意しましょう。
また、アクセントは「yellow」の部分、つまり最初の音節に置かれます。
「yellowish」と「yellowing」の混同
「yellowish」と「yellowing」はしばしば混同されますが、意味と用法が異なります。「yellowish」は「黄色っぽい」という形容詞で、物の状態を表します。
一方、「yellowing」は「黄ばんでいく過程」を表す動名詞または現在分詞です。
例文
- This is a yellowish paper.(これは黄色っぽい紙です。)- 状態を表現
- The paper is yellowing with age.(その紙は年月とともに黄ばんでいっている。)- 過程を表現
不適切な文脈での使用
「yellowish」は基本的に中立的な描写ですが、文脈によってはネガティブなニュアンスを持つことがあります。特に、人の肌や目の白い部分が「yellowish」と描写される場合は、健康上の問題を示唆することが多いです。
そのため、人について使う場合は注意が必要です。
例文
- His skin had a yellowish tint, suggesting jaundice.(彼の肌は黄疸を示唆する黄色っぽい色合いをしていた。)
比較表現の誤用
「yellowish」は程度を表す形容詞なので、比較級や最上級の形にすることは一般的ではありません。「more yellowish」や「most yellowish」という表現はあまり使われません。
代わりに、程度を表す副詞を前に置きます。
× This paper is more yellowish than that one.(この紙はあの紙よりもっと黄色っぽい。)- 不自然な表現
〇 This paper is slightly more yellow than that one.(この紙はあの紙よりわずかに黄色い。)- 自然な表現
〇 This paper has a more intense yellowish tint than that one.(この紙はあの紙よりも強い黄色っぽい色合いを持っている。)- 自然な表現
文法的な間違い
「yellowish」は形容詞なので、副詞として使うことはできません。「yellowishly」という形は一般的には使われません。
動作の様子を表現したい場合は、「in a yellowish way」や「with a yellowish tint」などの表現を使います。
× The sun shone yellowishly through the clouds.(太陽は雲を通して黄色っぽく輝いた。)- 不自然な表現
〇 The sun shone with a yellowish glow through the clouds.(太陽は雲を通して黄色っぽい輝きで輝いた。)- 自然な表現
yellowishに関する問題
「yellowish」は「黄色がかった」「やや黄色の」という意味の英単語です。色の表現や、色の微妙な違いを表すときによく使われます。英語では「-ish」を付けることで「〜っぽい」「〜がかった」というニュアンスを表現できます。
この問題では、「yellowish」やそれ以外の「〜ish」表現、色に関する語彙を使った問題を出題します。英語の色彩表現を楽しく学びましょう。
- 「やや黄色の葉っぱ」は英語で何と言いますか?
- 「青みがかった空」を英語で表現すると?
- 「赤っぽい夕焼け」を英語でどう言いますか?
- 「緑がかった石」は英語で何と表現しますか?
- 「灰色がかった雲」を英語で何と言いますか?
- 「茶色っぽい髪の毛」を英語でどう言いますか?
- 「やや黄色のドレス」は英語で何と言いますか?
- 「紫がかった花」を英語でどう表現しますか?
- 「オレンジがかった光」を英語で何と言いますか?
- 「やや黄色の猫」は英語でどう言いますか?
このように、「yellowish」以外にもさまざまな色の「〜ish」表現があります。色の微妙な違いを表現する際に、ぜひ活用してみてください。
「yellowish」に関するよくある質問
- 「yellowish」はどのような品詞ですか?
-
「yellowish」は形容詞です。物や事の色が黄色っぽい、黄色がかっているという性質を表します。文中では名詞を修飾する形で使われることが多いです。
- 「yellowish」と「yellow」の違いは何ですか?
-
「yellow」は純粋な黄色を表す形容詞ですが、「yellowish」は完全な黄色ではなく黄色に近い、黄色の要素を含んだ色合いを表します。「-ish」という接尾辞が「〜のような」「〜に似た」というニュアンスを加えています。
- 「yellowish」は他の色と組み合わせて使えますか?
-
はい、「yellowish green(黄緑色)」「yellowish brown(黄褐色)」のように他の色と組み合わせて使うことができます。これにより、より細かな色合いを表現できます。
- 「yellowish」の発音のコツはありますか?
-
「yellowish」は「イェロウィッシュ」と発音します。特に「-ish」の部分は「イッシュ」と軽く発音するのがポイントです。「yellow」の発音に「ish」を加えるイメージで練習するとよいでしょう。
- 「yellowish」を使った一般的な表現はありますか?
-
「a yellowish tint(黄色っぽい色合い)」「turn yellowish(黄ばむ)」「slightly yellowish(わずかに黄色っぽい)」などの表現がよく使われます。
- 「yellowish」は否定的な意味を持つことがありますか?
-
文脈によります。自然物や芸術作品の描写では中立的ですが、人の肌や目の白い部分が「yellowish」と表現される場合は、健康上の問題を示唆することがあります。
- 「yellowish」と似た構造を持つ色の表現には何がありますか?
-
「reddish(赤っぽい)」「bluish(青っぽい)」「greenish(緑がかった)」「whitish(白っぽい)」など、多くの色を表す単語に「-ish」を付けた表現があります。
- 「yellowish」は日常会話でよく使われますか?
-
はい、色を正確に描写したい場合によく使われます。特に芸術、デザイン、ファッション、医療などの分野では頻繁に使用されます。
- 「-ish」という接尾辞は他にどのような単語に使われますか?
-
色以外にも「childish(子どもっぽい)」「foolish(愚かな)」「selfish(利己的な)」など多くの単語に使われます。また「40-ish(40歳前後の)」のように年齢を表す数字にも付けられます。
- 「yellowish」を使って文章をより豊かにするコツはありますか?
-
具体的な対象と一緒に使ったり、程度を表す副詞(slightly, very など)を加えたりすると、より豊かな表現になります。また、黄色っぽさの原因や効果にも言及すると、読み手にはより鮮明なイメージを与えられます。
まとめ

この記事では、「yellowish」という英単語の意味や使い方について詳しく解説してきました。「yellowish」は形容詞で「黄色っぽい」「黄色がかった」という意味を持ち、色の微妙なニュアンスを表現するのに非常に役立つ表現です。
ここでは、本記事で学んだ重要なポイントをまとめます。
- 「yellowish」は形容詞で、「黄色っぽい」「黄色がかった」という意味を持つ。
- 「yellow」に接尾辞「-ish」が付いた形で、「〜のような」「〜に似た」というニュアンスを加える。
- 自然界や人工物の描写、医学的な文脈など、様々な場面で使われる。
- 他の色と組み合わせて(yellowish green, yellowish brown など)より細かな色合いを表現できる。
- 「yellowish tint」「turn yellowish」などのコロケーションがよく使われる。
- 発音は「イェロウィッシュ」で、特に「-ish」の部分は軽く発音する。
- 文脈によって中立的にもネガティブにも解釈される可能性がある。
「yellowish」は英語の色彩表現を豊かにする重要な単語の一つです。この記事で紹介した例文や使い方のポイントを参考に、ぜひ日常会話や作文の中で使ってみてください。
色の微妙なニュアンスを表現できるようになれば、英語での表現の幅がさらに広がるでしょう。