「yield」は英語で主に動詞として使われる単語で、「産出する」「譲る」「屈する」などの意味を持ち、名詞としては「収穫量」「利回り」などを表します。日常会話から経済用語まで幅広い場面で使われる重要な単語です。
この記事では「yield」の様々な意味と使い方を、わかりやすい例文を通して詳しく解説します。英語初学者の方でも理解しやすいよう、丁寧に説明していきます。
yieldとは?基本的な意味と使い方

「yield」は多義的な単語で、状況によって様々な意味を持ちます。最も基本的な意味は「何かを生み出す・産出する」と「道を譲る・降伏する」の2つです。古英語の「gieldan」(支払う・返す)に由来し、長い歴史の中で意味が拡張されてきました。
「yield」は日常会話ではあまり使わない傾向がありますが、交通標識の「Yield」(譲れ)や経済用語の「yield rate」(利回り)など、特定の文脈では頻繁に目にする単語です。まずは基本的な使い方をマスターし、徐々に応用的な使い方も覚えていきましょう。
「yield」は動詞として使うときは「yielded」(過去形・過去分詞)、「yielding」(現在分詞)となります。名詞として使う場合は不可算名詞として扱われることが多いです。
yieldの様々な意味と例文
「yield」には複数の意味があり、使われる文脈によって意味が変わります。ここでは主な意味ごとに分けて、わかりやすい例文とともに解説します。
「産出する・生み出す」という意味のyield
最も基本的な意味の一つが「産出する・生み出す」です。農作物が実を結ぶ、工場が製品を生産する、投資が利益をもたらすなどの場面で使われます。
例文
- This farm yields many vegetables. (この農場は多くの野菜を産出する。)
- The apple tree yields good fruits every year. (そのリンゴの木は毎年良い実をつける。)
- Hard work yields good results. (努力は良い結果をもたらす。)
- This method yields better outcomes. (この方法はより良い成果を生み出す。)
この意味では、何かが自然に生み出される、または努力によって成果が得られるというニュアンスを持ちます。特に農業や製造業の文脈でよく使われますが、抽象的な「成果を生み出す」という意味でも使用できます。
「譲る・明け渡す」という意味のyield
道路で他の車に譲る、相手に場所を譲るなど「譲る・明け渡す」という意味もあります。特に交通ルールでは重要な概念です。
例文
- You must yield to cars on your right. (あなたは右側の車に道を譲らなければならない。)
- Please yield your seat to elderly people. (お年寄りに席を譲ってください。)
- The smaller car yielded to the truck. (小さな車はトラックに道を譲った。)
- He yielded his position to a younger worker. (彼は自分の地位を若い労働者に譲った。)
この意味では、自発的に、または規則に従って何かを譲ることを表します。道路標識の「Yield」は「譲れ」という意味で、交差点などで優先権のある車両に道を譲るよう指示しています。
「屈する・負ける」という意味のyield
プレッシャーや力に「屈する・負ける」という意味もあります。精神的または物理的に抵抗できなくなる状態を表します。
例文
- The enemy finally yielded after a long battle. (敵は長い戦いの末ついに降伏した。)
- Don’t yield to pressure from your friends. (友達からのプレッシャーに屈しないで。)
- The door yielded when we pushed hard. (ドアは私たちが強く押したときに開いた。)
- She never yields to difficulties. (彼女は困難に決して屈しない。)
この意味では、何かに対する抵抗をやめる、または力に負けるというニュアンスがあります。意志の弱さを表す場合もあれば、賢明な判断として降伏する場合もあります。
「もたらす」という意味のyield
投資や取り組みが「利益をもたらす」という意味でも使われます。特に経済や金融の文脈で頻繁に登場します。
例文
- This investment yields 5% interest annually. (この投資は年間5%の利息をもたらす。)
- Reading books yields knowledge. (本を読むことは知識をもたらす。)
- His research yielded unexpected results. (彼の研究は予想外の結果をもたらした。)
- The new strategy yielded positive outcomes. (新しい戦略は良い結果をもたらした。)
この意味では、何かの行動や投資が結果として何かを生み出す、という因果関係を示します。特に投資用語としては「利回り」と訳されることが多いです。
名詞としてのyield
「yield」は名詞としても使われ、「収穫量」「産出量」「利回り」などを意味します。
例文
- The crop yield was good this year. (今年の作物の収穫量は良かった。)
- This bond has a high yield. (この債券は高い利回りがある。)
- Farmers are concerned about the low yield. (農家は低い収穫量を心配している。)
- The yield of the factory increased by 20%. (工場の生産量は20%増加した。)
名詞としての「yield」は主に農業分野と金融分野で使われます。農業では作物の収穫量を、金融では投資の利回りを表すことが多いです。
yieldを使った重要な表現と熟語
「yield」を使った重要な表現や熟語をいくつか紹介します。これらの表現を覚えると、「yield」をより幅広く使いこなせるようになります。
yield to(〜に譲る・屈する)
「yield to」は「〜に譲る」「〜に屈する」という意味の表現です。物理的に道を譲る場合と、精神的にプレッシャーに負ける場合の両方で使われます。
例文
- You should yield to pedestrians. (歩行者に道を譲るべきです。)
- Don’t yield to temptation. (誘惑に負けないでください。)
- She yielded to his request. (彼女は彼の要求に応じた。)
- The metal yielded to the heat. (その金属は熱によって変形した。)
「yield to」は「〜に」という対象を明確にしたい場合に使います。交通ルールでは「誰に道を譲るか」、心理的文脈では「何に屈するか」を示す重要な表現です。
yield up(引き渡す・明け渡す)
「yield up」は「引き渡す」「明け渡す」というニュアンスが強い表現です。特に何かを渋々ながら、または強制的に手放す場合に使われます。
例文
- The thief yielded up the stolen goods. (泥棒は盗んだ品物を引き渡した。)
- He yielded up his secrets under pressure. (彼はプレッシャーの下で秘密を明かした。)
- The castle finally yielded up to the enemy. (城はついに敵に降伏した。)
- She yielded up her position to the new manager. (彼女は新しいマネージャーに地位を譲った。)
「yield up」は単なる「yield」よりも「完全に手放す」というニュアンスが強いです。何かを保持する権利や力を完全に放棄する場合に使われます。
yieldの発音とスペリング
「yield」の発音は「イールド」となります。正確なフォネティック表記では /jiːld/ です。「y」は「イ」の音、「ie」は長い「イー」の音、最後の「ld」は「ルド」と発音します。
スペリングでは、「i」の前に「e」がくる「ie」の綴りに注意しましょう。英語のスペリングルール「iの前にeがくる場合」の一例です。類似した単語に「field(フィールド)」「shield(シールド)」があり、同じ発音パターンを持っています。
「yield」の派生語には以下のようなものがあります。
これらの関連語も一緒に覚えておくと、表現の幅が広がります。
yieldのよくある間違いと注意点
「yield」を使う際によくある間違いと注意点をいくつか紹介します。これらに気をつけることで、より自然な英語表現ができるようになります。
「give」との混同
「yield」と「give」はどちらも「与える」という意味を持ちますが、使い方が異なります。「give」は単純に何かを与える行為を表しますが、「yield」は「産出する」「譲る」など特定の文脈で使われます。
誤:This tree gives many apples.
正:This tree yields many apples.(この木はたくさんのリンゴを実らせる。)
誤:Please yield me your pen.
正:Please give me your pen.(ペンを貸してください。)
「産出する」という意味では「yield」が適切ですが、単純に「与える」という意味では「give」を使いましょう。
前置詞の使い方
「yield」と一緒に使う前置詞を間違えると、意味が通じなくなったり不自然な表現になったりします。
誤:You should yield for the ambulance.
正:You should yield to the ambulance.(救急車に道を譲るべきです。)
誤:This investment yields with 3% interest.
正:This investment yields 3% interest.(この投資は3%の利息をもたらす。)
「〜に譲る」は「yield to」、「〜を産出する」は目的語を直接置きます。前置詞の使い方に注意しましょう。
交通ルールでの誤解
特に交通ルールでの「yield」の意味を誤解していると、危険な状況を招くことがあります。
誤解:「Yield」標識は「止まれ」の意味である。
正しい理解:「Yield」標識は「必要に応じて止まり、優先権のある車両に道を譲れ」という意味です。
誤解:「Yield」と「Stop」は同じ意味である。
正しい理解:「Stop」は必ず一時停止することを求めますが、「Yield」は状況に応じて減速または停止して道を譲ることを求めます。
交通ルールにおける「yield」の正確な意味を理解することは、安全な運転のために重要です。
経済用語としての誤用
金融や経済の文脈での「yield」の使い方にも注意が必要です。
誤:The stock has a yield of profit.
正:The stock has a yield of 5%.(その株式は5%の利回りがある。)
誤:This business yields money.
正:This business yields a profit.(この事業は利益をもたらす。)
経済用語としては、具体的な数値や「profit(利益)」などの適切な名詞と組み合わせて使いましょう。
yieldに関する問題
「yield」は英語で「生み出す」「屈する」「譲る」など、さまざまな意味を持つ多義語です。また、名詞として「収穫」「利回り」などの意味もあります。
しかし、似た意味や使い方を持つ単語も多く、文脈によって適切な語を選ぶ必要があります。ここでは、「yield」に関する問題を通して、その意味や使い方を学びつつ、他の関連単語との違いも理解できるように問題を作成しました。
- The farm was able to ______ a large amount of wheat this year.
- If you see a stop sign, you must ______ your car completely.
- After a long discussion, he decided to ______ to her opinion.
- The investment provided a high ______ last year.
- She refused to ______ to pressure from her colleagues.
- The company hopes to ______ profits by launching a new product.
- Drivers must ______ to pedestrians at crosswalks.
- The new fertilizer helped the plants ______ more fruit.
- The police asked the suspect to ______ his weapon.
- The experiment did not ______ the expected results.
この問題を通じて、「yield」の多様な使い方や、似た意味を持つ英単語との違いを理解できるようにしましょう。
yieldの様々な用法を比較した表
「yield」の主な用法を比較した表を以下に示します。これにより、各意味の違いと使い方がより明確になるでしょう。
| 意味 | 例文 | 日本語訳 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 産出する | This farm yields vegetables. | この農場は野菜を産出する。 | 自然や作業による生産を表す |
| 譲る | Always yield to pedestrians. | 常に歩行者に道を譲る。 | 交通や権利の譲渡を表す |
| 屈する | Don’t yield to pressure. | プレッシャーに屈しないで。 | 精神的な降伏や屈服を表す |
| もたらす | The investment yields 5%. | その投資は5%の利回りをもたらす。 | 結果や利益の産出を表す |
| 降伏する | The army yielded to enemy forces. | 軍は敵軍に降伏した。 | 戦争や競争での敗北を表す |
| 名詞(収穫量) | The crop yield was high. | 作物の収穫量は高かった。 | 主に農業で使われる |
| 名詞(利回り) | This bond has a good yield. | この債券は良い利回りがある。 | 主に金融で使われる |
「yield」に関するよくある質問
- 「yield」と「give way」の違いは何ですか?
-
「yield」と「give way」はどちらも「道を譲る」という意味を持ちますが、「yield」はより公式な表現で、交通標識などでよく使われます。一方、「give way」はイギリス英語でよく使われる表現です。アメリカでは主に「yield」が使われ、イギリスでは「give way」が一般的です。どちらも基本的には同じ意味ですが、使われる地域や文脈によって適切な表現が異なります。
- 「yield」と「produce」の違いは何ですか?
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「yield」と「produce」はどちらも「生産する・産出する」という意味を持ちますが、ニュアンスが異なります。「yield」は自然な過程や結果として何かが生み出されるというニュアンスがあり、特に農作物や利益などのコンテキストで使われます。一方、「produce」は意図的な製造や生産行為を表すことが多いです。例えば、「The tree produces apples」(その木はリンゴを生産する)と「The tree yields apples」(その木はリンゴを実らせる)では、後者の方が自然な生育過程というニュアンスが強くなります。
- 金融における「yield」とは具体的に何を指しますか?
-
金融において「yield」は主に「利回り」を指し、投資から得られる収益率を表します。具体的には、債券や株式などの投資商品から得られる収入(利息や配当)を投資額で割ったパーセンテージです。例えば、10,000円の投資から年間500円の収入が得られる場合、利回り(yield)は5%となります。金融市場では「bond yield(債券利回り)」「dividend yield(配当利回り)」など、様々な種類の利回りがあります。投資家にとって重要な指標の一つです。
- 「yield」の語源は何ですか?
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「yield」の語源は古英語の「gieldan」(支払う・返す)に由来しています。これがさらに古いゲルマン語の「geldan」から来ており、時代とともに発音と綴りが変化して現在の形になりました。もともとは「支払い」や「報酬」を意味しましたが、中世英語の時代に「生産する」「屈服する」などの意味が加わっていきました。語源を理解することで、一見異なる複数の意味がなぜ一つの単語に集約されているのかが理解しやすくなります。
- 「yield」を使った英語のことわざや表現はありますか?
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「yield」を使った有名な表現には、「The fields yield to the plow」(畑は鋤に屈する=努力すれば結果が得られる)というものがあります。また、「Yield not to misfortunes」(不運に屈するな)というラテン語からの翻訳表現もあります。ビジネスの世界では「High risk, high yield」(高リスク、高リターン)という表現もよく使われます。これらの表現は「yield」の様々な意味合いを利用した格言や教訓として使われています。
まとめ

この記事では、「yield」の意味と使い方について詳しく解説しました。「yield」は多義的な単語で、様々な文脈で活用できる便利な英単語です。最後に記事の重要ポイントをまとめます。
「yield」の主要な意味と使い方について、以下のポイントを覚えておきましょう。
- 「yield」は主に「産出する」「譲る」「屈する」「もたらす」などの意味を持つ動詞
- 名詞としては「収穫量」「利回り」を表す
- 交通ルールでは「道を譲る」という重要な意味で使われる
- 経済用語としては「利回り」「収益率」を表す
- 「yield to」で「〜に譲る・屈する」という表現が可能
- 「yield up」で「引き渡す・明け渡す」というニュアンスを表現できる
- 前置詞の使い方や「give」との違いに注意が必要
- 発音は「イールド」(/jiːld/)
「yield」は日常会話から専門用語まで幅広く使われる重要な単語です。この記事で解説した様々な意味と用法を理解し、実際の英語コミュニケーションに活かしていただければ幸いです。
英語学習の中で複数の意味を持つ単語に出会ったときは、文脈を手掛かりに適切な意味を理解する練習をしていきましょう。「yield」のような多義語をマスターすることで、英語力は大きく向上します。

