英語学習者がよく混同する「arrive」と「reach」は、どちらも「到着する」という意味を持ちますが、使い方やニュアンスが異なります。「arrive」は自動詞で前置詞と共に使い、「reach」は他動詞で目的語を直接取るという基本的な違いがあります。また、「arrive」は目的地に着いた状態を強調し、「reach」は目的地に到達する行為そのものに焦点を当てます。
この記事では、これらの動詞の違いを詳しく解説し、初学者でも理解しやすい例文を多数紹介します。また、練習問題も用意していますので、理解度をチェックしながら学習を進めることができます。
「arrive」と「reach」の基本的な違い

「arrive」と「reach」は日本語ではどちらも「到着する」と訳されることが多いですが、文法的な性質とニュアンスに重要な違いがあります。
「arrive」は自動詞です。つまり、目的語を直接取ることができず、前置詞(at, in, on)を伴って使います。「arrive」は目的地に到着した状態や結果を強調する表現です。例えば「I arrived at the station.(私は駅に到着した)」と言うときは、駅という場所に着いたという状態に焦点があります。
一方、「reach」は他動詞です。目的語を直接取り、「〜に到達する」という行為や過程に焦点があります。「I reached the station.(私は駅に到達した)」と言うときは、駅までの到達行為そのものが強調されています。
このように、基本的な違いは文法構造だけでなく、表現したい内容によっても使い分けが必要になります。「arrive」は目的地に入る・着くという完了した状態を、「reach」は目的地に辿り着くまでの過程や行為を表現するのに適しています。
「arrive」の使い方と例文
「arrive」は自動詞として使われ、前置詞と共に場所や時間における到着を表します。英語初学者にとって重要なのは、場所の種類によって適切な前置詞を選ぶことです。
「arrive at/in/on」の使い分け
「arrive」の後には、目的地の種類に応じて異なる前置詞が続きます。
「arrive at」は特定の建物や地点、小さな場所を指す場合に使います。
例文
- We arrived at the school at 8:30.(私たちは8時30分に学校に到着しました)
- She arrived at the bus stop early.(彼女はバス停に早く到着しました)
- They arrived at my house yesterday.(彼らは昨日私の家に到着しました)
「arrive in」は国や都市など、広い地域や囲まれた場所を指す場合に使います。
例文
- My family arrived in Japan last week.(私の家族は先週日本に到着しました)
- We arrived in Tokyo yesterday.(私たちは昨日東京に到着しました)
- He arrived in the classroom late.(彼は教室に遅れて到着しました)
「arrive on」は島や特定の曜日、日付を表す場合に使います。
例文
- The tourists arrived on the small island.(観光客たちはその小さな島に到着しました)
- The package will arrive on Monday.(その小包は月曜日に届くでしょう)
- She arrived on time for the meeting.(彼女は会議に時間通りに到着しました)
時間や抽象的な概念での使い方
「arrive」は時間や抽象的な概念についても使うことができます。
時間について
- The train arrives at 9:00 every morning.(電車は毎朝9時に到着します)
- What time did you arrive at the party?(あなたはいつパーティーに着きましたか)
抽象的な概念
- Spring has finally arrived.(春がついに来ました)
- A new era has arrived in technology.(技術の新時代が到来しました)
「reach」の使い方と例文
「reach」は他動詞として使われ、目的地や目標への到達を表します。前置詞を必要とせず、目的語を直接取るのが特徴です。
物理的な到達を表す場合
「reach」は物理的な場所や目標への到達を表現するのに適しています。
例文
- We reached the top of the hill after an hour of climbing.(1時間登った後、私たちは丘の頂上に到達しました)
- He reached the finish line first.(彼が最初にゴールラインに到達しました)
- They reached their home before dark.(彼らは暗くなる前に家に到達しました)
「reach」は特に旅の終点や、困難を乗り越えて到達する場面でよく使われます。この場合、目的地に辿り着く過程や努力が含意されています。
「手を伸ばして届く」という意味
「reach」には「手を伸ばして届く」という独特の意味もあります。これは「arrive」にはない用法です。
例文
- Can you reach the book on the top shelf?(一番上の棚の本に手が届きますか)
- The cat tried to reach the fish on the table.(猫はテーブルの上の魚に手を伸ばそうとしました)
- I’m too short to reach the ceiling.(私は背が低すぎて天井に手が届きません)
抽象的な目標や状態に到達する場合
「reach」は抽象的な目標や状態への到達にも使われます。
例文
- She reached her goal of becoming a doctor.(彼女は医師になるという目標を達成しました)
- We finally reached an agreement.(私たちはついに合意に達しました)
- The news reached many people quickly.(そのニュースはすぐに多くの人々に届きました)
「arrive」と「reach」の使い分けのポイント
「arrive」と「reach」を適切に使い分けるためのポイントをまとめます。
まず、文法的な違いを理解しましょう。「arrive」は自動詞で、前置詞(at, in, on)を必要とします。一方、「reach」は他動詞で、目的語を直接取ります。
例文
- I arrived at the station.(私は駅に到着しました)
- I reached the station.(私は駅に到達しました)
次に、ニュアンスの違いも重要です。「arrive」は目的地に入る・着くという状態変化や結果に焦点があります。一方、「reach」は目的地に辿り着く・到達するという行為や過程に焦点があります。
使用場面にも違いがあります。「arrive」は時間の概念とも組み合わせやすいです。
例文
- The train arrives at 7:00.(電車は7時に到着します)
- When did you arrive?(あなたはいつ到着しましたか)
「reach」は主に物理的な場所や目標、また「手を伸ばして届く」という独自の意味で使われます。
例文
- We reached the mountain peak by noon.(私たちは正午までに山頂に到達しました)
- Can you reach that book for me?(あの本を取ってもらえますか)
これらのポイントを押さえることで、状況に応じた適切な使い分けができるようになります。
「arrive」と「reach」の類似表現との違い
「arrive」と「reach」以外にも、英語には「到着する」という意味を表すいくつかの表現があります。ここではそれらとの違いを解説します。
「get to」との違い
「get to」は「〜に着く、到着する」という意味で、「arrive」よりも口語的な表現です。
例文
- I got to school at 8:30.(私は8時30分に学校に着きました)
- How did you get to the station?(あなたはどうやって駅に行きましたか)
「get to」は移動の過程を含むニュアンスがあり、「arrive at」よりもカジュアルな会話でよく使われます。また、移動手段についても言及しやすい表現です。
「make it to」との違い
「make it to」は「なんとか〜に着く」というニュアンスで、困難や障害を乗り越えて到着することを暗示します。
例文
- We made it to the airport just in time for our flight.(私たちは飛行機に間に合うようぎりぎり空港に着きました)
- Do you think we’ll make it to the concert on time?(時間通りにコンサートに着けると思いますか)
「make it to」は時間制約や困難がある状況でよく使われる表現で、成功のニュアンスを含みます。
「come to」との違い
「come to」は「〜に来る」という意味で、話者の視点からの移動を表します。
例文
- Please come to my house tomorrow.(明日私の家に来てください)
- Many people come to this park on weekends.(週末は多くの人がこの公園に来ます)
「come to」は目的地への移動の方向性(話者や特定の場所に向かう移動)に焦点があり、「arrive」や「reach」のように目的地への到着自体を強調するわけではありません。
「arrive」と「reach」の使い分け練習問題
以下の問題で「arrive」と「reach」の使い分けを練習しましょう。括弧内に適切な単語(arrive または reach)を入れてください。必要に応じて、形を変えたり前置詞を付けたりしてください。
- We ( ) the station at 9:00.
- The train ( ) at 9:00.
- When did you ( ) home yesterday?
- He ( ) for the book on the high shelf.
- They ( ) in Paris last week.
- Can you ( ) that box for me?
- We finally ( ) the top of the mountain.
- What time does the bus ( )?
- She ( ) at school early this morning.
- The cat tried to ( ) the fish on the table.
- We ( ) an agreement after hours of discussion.
- The package will ( ) on Monday.
- Many guests ( ) late to the party.
- The climbers ( ) the summit before sunset.
- I can’t ( ) my keys. They’re too far away.
- When will your brother ( ) from America?
- We ( ) our destination after driving for five hours.
- The plane ( ) on time despite the bad weather.
- Can you ( ) your goal by next year?
- The students ( ) at the museum for the field trip.
「arrive」と「reach」に関するよくある質問
英語学習者からよく寄せられる「arrive」と「reach」に関する疑問について回答します。
- 「arrive to」という表現は正しいですか?
-
一般的に、「arrive to」は標準的な英語では使われません。「arrive」の後には場所の種類に応じて「at」「in」「on」などの前置詞を使います。例えば、「arrive at the station(駅に到着する)」「arrive in Japan(日本に到着する)」「arrive on the island(島に到着する)」のように使います。ただし、一部の非標準的な英語変種では「arrive to」が使われることもあります。
- 「reach to」という表現は正しいですか?
-
通常、「reach」は他動詞なので、「reach to」とはせず、直接目的語を取ります。例えば、「reach the station(駅に到達する)」が正しい使い方です。ただし、「reach out to someone(誰かに連絡する、手を差し伸べる)」という熟語表現では「to」が使われます。
- 「arrive」と「reach」はどちらも受動態で使えますか?
-
「reach」は他動詞なので受動態で使うことができます。例えば、「The mountain top was reached by the climbers.(山頂は登山者たちによって到達された)」のように使えます。一方、「arrive」は自動詞なので通常受動態では使いません。
- 完了形ではどう使いますか?
-
「arrive」の完了形は「have/has arrived」です。例えば、「The guests have arrived.(ゲストたちが到着しました)」のように使います。「reach」の完了形は「have/has reached」です。例えば、「We have reached our destination.(私たちは目的地に到達しました)」のように使います。
- 「reach」を使った慣用表現はありますか?
-
「reach」を使った慣用表現にはいくつかあります。
- reach out to someone(誰かに連絡する、手を差し伸べる)
- reach a decision(決断に至る)
- reach an agreement(合意に達する)
- reach one’s potential(可能性を最大限に発揮する)
- within reach(手の届く範囲内に)
- out of reach(手の届かないところに)
まとめ

「arrive」と「reach」の意味と使い分けについて解説してきました。主なポイントを改めて整理します。
- 「arrive」は自動詞で、前置詞(at, in, on)を必要とします。
- 「reach」は他動詞で、目的語を直接取ります。
- 「arrive」は目的地に着いた状態に焦点があり、「reach」は到達する行為に焦点があります。
- 「arrive」は時間や抽象的な概念にも使えますが、「reach」は主に場所や物理的・抽象的な目標に使われます。
- 「reach」には「手を伸ばして届く」という独自の意味もあります。
- 類似表現として「get to」「make it to」「come to」があり、それぞれニュアンスが異なります。
- 「arrive」と「reach」は文脈によって使い分ける必要があり、互換性がない場合もあります。
- 練習問題を解くことで、適切な使い分けの感覚を身につけられます。
これらの違いを理解し、実際の会話や文章で使い分けることで、より自然な英語表現ができるようになります。英語初学者の方は、まず基本的な用法から始めて、徐々に応用していくことをおすすめします。

