「be full of」は英語でよく使われる表現の一つで、日本語では「〜でいっぱいである」「〜に満ちている」「〜が豊富である」などと訳されます。
シンプルな表現ですが、様々な場面で使うことができる便利なフレーズです。
この記事では「be full of」の基本的な意味から実際の使い方、類似表現との違いまで、例文を交えながら詳しく解説していきます。
「be full of」の基本的な意味
「be full of」の基本的な意味は「〜でいっぱいである」「〜に満ちている」です。
具体的には、以下の3つの主な意味で使われます。
物や場所が何かでいっぱいである
物理的に何かがたくさん入っている、含まれているという意味です。
例文
- Her bag was full of books and notebooks.
(彼女のバッグは本とノートでいっぱいでした。) - The garden is full of beautiful flowers in spring.
(その庭は春には美しい花でいっぱいです。) - The refrigerator was full of fresh vegetables.
(冷蔵庫は新鮮な野菜でいっぱいでした。)
感情や特質に満ちている
人が特定の感情や特質を豊富に持っていることを表します。
例文
- After winning the competition, she was full of joy.
(コンペティションに勝った後、彼女は喜びでいっぱいでした。) - The young athlete is full of potential.
(その若いアスリートは可能性に満ちています。) - My grandfather is full of wisdom from his many life experiences.
(祖父は多くの人生経験から得た知恵でいっぱいです。)
特定のことについて多く話す・考える
特定の話題や計画について多く話したり考えたりしていることを表します。
例文
- She was full of her trip to Europe when she returned.
(彼女は帰国後、ヨーロッパ旅行の話でいっぱいでした。) - He’s full of ideas for the new project.
(彼は新しいプロジェクトのアイデアでいっぱいです。) - The children were full of their day at the zoo.
(子供たちは動物園での一日の話でいっぱいでした。)
「be full of」の文法と構造
「be full of」の基本的な構造は以下の通りです。
例文
- The sky is full of stars tonight.
(今夜の空は星でいっぱいです。) - His eyes were full of tears.
(彼の目は涙でいっぱいでした。) - We are full of enthusiasm for the new project.
(私たちは新しいプロジェクトに対する熱意でいっぱいです。)


「be full of」の様々な使い方
物や場所について使う場合
物理的に何かが多く入っている、存在するという意味で使います。
例文
- The museum is full of interesting artifacts.
(その博物館は興味深い工芸品でいっぱいです。) - My inbox is full of unread emails.
(私の受信トレイは未読のメールでいっぱいです。) - The streets were full of people celebrating the festival.
(通りはお祭りを祝う人々でいっぱいでした。)
感情や特質について使う場合
人の内面的な状態や特性を表現する際に使います。
例文
- Despite the difficulties, she is always full of hope.
(困難にもかかわらず、彼女はいつも希望に満ちています。) - The new employee is full of energy and fresh ideas.
(新入社員はエネルギーと新鮮なアイデアでいっぱいです。) - After the bad news, his heart was full of sorrow.
(悪いニュースの後、彼の心は悲しみでいっぱいでした。)
考えや話題について使う場合
特定の話題についてよく話したり考えたりしていることを表します。
例文
- When she returned from Paris, she was full of stories about her adventures.
(パリから戻ったとき、彼女は冒険の話でいっぱいでした。) - The meeting was full of discussions about the company’s future.
(その会議は会社の将来についての議論でいっぱいでした。) - He’s full of plans for the summer vacation.
(彼は夏休みの計画でいっぱいです。)
「be full of」に関連する表現
「be full of it」の意味と使い方
「be full of it」は口語表現で、「嘘をついている」「信頼できない話をしている」という意味になります。
やや批判的なニュアンスを持ちます。
例文
- Don’t believe what he says about his achievements; he’s full of it.
(彼の功績についての話を信じないで。彼は嘘をついています。) - When she claimed she could finish the project in one day, I knew she was full of it.
(彼女が1日でプロジェクトを終えられると主張したとき、それが嘘だとわかりました。)
「be full of yourself」の意味と使い方
「be full of yourself」は「自惚れている」「うぬぼれている」という意味で、否定的なニュアンスを持ちます。
例文
- Ever since he got promoted, he’s been full of himself.
(昇進して以来、彼は自惚れるようになりました。) - No one likes working with her because she’s so full of herself.
(彼女はとても自惚れているので、誰も一緒に働きたがりません。)
「be full of」とよく一緒に使われる名詞
「be full of」はさまざまな名詞と組み合わせて使われます。
以下はよく使われる組み合わせの例です。
感情や状態を表す名詞
- full of joy(喜びでいっぱい)
- full of happiness(幸せでいっぱい)
- full of sadness(悲しみでいっぱい)
- full of anger(怒りでいっぱい)
- full of excitement(興奮でいっぱい)
- full of fear(恐怖でいっぱい)
例文
- The children were full of excitement on Christmas morning.
(クリスマスの朝、子供たちは興奮でいっぱいでした。) - After the argument, he was full of regret for his harsh words.
(口論の後、彼は厳しい言葉を使ったことを後悔でいっぱいでした。)
特質や能力を表す名詞
- full of energy(エネルギーでいっぱい)
- full of life(生命力でいっぱい)
- full of confidence(自信でいっぱい)
- full of potential(可能性でいっぱい)
- full of talent(才能でいっぱい)
- full of wisdom(知恵でいっぱい)
例文
- Even at 80, my grandmother is full of energy.
(80歳でも、祖母はエネルギーでいっぱいです。) - The young team is full of talent and ambition.
(その若いチームは才能と野心でいっぱいです。)
物や内容を表す名詞
- full of mistakes(間違いでいっぱい)
- full of information(情報でいっぱい)
- full of details(詳細でいっぱい)
- full of surprises(驚きでいっぱい)
- full of ideas(アイデアでいっぱい)
- full of questions(質問でいっぱい)
例文
- His essay was full of interesting ideas but also full of grammar mistakes.
(彼のエッセイは面白いアイデアでいっぱいでしたが、文法的な間違いもいっぱいでした。) - The new guidebook is full of useful information for travelers.
(その新しいガイドブックは旅行者にとって役立つ情報でいっぱいです。)
まとめ:「be full of」の使い方のポイント

「be full of」は英語で「〜でいっぱいである」「〜に満ちている」という意味を持つ便利な表現です。
この表現の主なポイントをまとめると、
- 物理的に何かがたくさん入っている・存在することを表すことができます。
- 人の感情や特質が豊富であることを表すことができます。
- 特定の話題や考えについて多く話したり考えたりしていることを表せます。
- 基本的な構造は「主語 + be動詞 + full of + 名詞」です。
- 関連表現として「be full of it(嘘をついている)」や「be full of yourself(自惚れている)」があります。
「be full of」は日常会話からビジネス、文学的な表現まで幅広く使われる表現です。
この表現をマスターして、英語での表現の幅を広げましょう。