「carry on」は英語でよく使われる句動詞(phrasal verb)の一つで、日本語では主に「続ける」「継続する」「行う」などと訳されます。シンプルながらも非常に便利で、日常会話からビジネスシーンまで幅広く使われる表現です。
この記事では「carry on」の基本的な意味から実際の使い方、類似表現との違いまで、例文を交えながら詳しく解説していきます。
「carry on」の基本的な意味
「carry on」には主に以下の5つの基本的な意味があります。それぞれについて詳しく見ていきましょう。
続ける・継続する (continue)
最も一般的な意味は「何かを続ける」「継続する」です。
特に中断した後や困難があるにもかかわらず継続する場合によく使われます。
例文
- Despite the heavy rain, we decided to carry on with our hiking plan.
(大雨にもかかわらず、私たちはハイキングの計画を続行することにしました。) - She carried on working even though she was feeling sick.
(彼女は体調が悪かったにもかかわらず、仕事を続けました。) - After a short break, let’s carry on with the meeting.
(短い休憩の後、会議を続けましょう。)
経営する・行う (conduct, manage)
ビジネスや活動を管理・運営する意味でも使われます。
例文
- His family has carried on this traditional business for over a century.
(彼の家族は100年以上にわたってこの伝統的なビジネスを営んできました。) - The company is carrying on negotiations with potential partners.
(その会社は潜在的なパートナーとの交渉を行っています。) - She decided to carry on her grandfather’s work after he retired.
(彼女は祖父が引退した後、祖父の仕事を引き継ぐことを決めました。)
騒ぐ・大げさに振る舞う (behave excitedly)
カジュアルな表現として、誰かが騒いだり大げさに反応したりする様子を表すこともあります。
この用法は主にイギリス英語で、否定的なニュアンスを含むことが多いです。
例文
- The children were carrying on so much that I couldn’t concentrate on my work.
(子供たちがあまりにも騒いでいたので、仕事に集中できませんでした。) - Don’t carry on like that just because you lost a game.
(ゲームに負けただけでそんなに大騒ぎしないで。) - He was carrying on about how terrible the service was at the restaurant.
(彼はレストランのサービスがいかにひどかったかについて大げさに話していました。)
不適切な関係を持つ (have an improper relationship)
やや古風な表現として、誰かと不適切な関係(主に不倫など)を持つことを意味することもあります。
この用法は現代ではあまり一般的ではありません。
例文
- It was rumored that he had been carrying on with his secretary for years.
(彼は何年も秘書と不適切な関係を持っていたと噂されていました。) - She discovered her husband was carrying on with someone from his office.
(彼女は夫がオフィスの誰かと不適切な関係を持っていることを発見しました。)
引き継ぐ・継承する (take over)
他の人が始めたことを引き継いで行うという意味でも使用されます。
例文
- After the founder’s death, his son carried on the family traditions.
(創設者の死後、息子が家族の伝統を引き継ぎました。) - The new team will carry on the project from where we left off.
(新しいチームは私たちが中断したところからプロジェクトを引き継ぐでしょう。)
「carry on」の文法と構造
「carry on」は様々な文法パターンで使うことができます。主な使い方を見ていきましょう。
carry on + 動名詞(-ing形)
何かを続けることを表現する最も一般的な形式です。
例文
- She carried on talking as if nothing had happened.
(彼女は何事もなかったかのように話し続けました。) - We’ll carry on working until we finish the project.
(プロジェクトが終わるまで私たちは仕事を続けます。) - He carried on playing the piano despite the noise outside.
(外の騒音にもかかわらず、彼はピアノを弾き続けました。)
carry on with + 名詞
特定の活動や作業を続けることを表現します。
例文
- Please carry on with your work while I take this call.
(この電話に出ている間、あなたの仕事を続けてください。) - We decided to carry on with the original plan despite the difficulties.
(困難にもかかわらず、私たちは元の計画を続行することを決めました。) - She carried on with her studies even after becoming a mother.
(母親になった後も、彼女は勉強を続けました。)
carry on + 目的語
主にビジネスや活動を行う・運営するという意味で使われます。
例文
- Their family has carried on this business for generations.
(彼らの家族は代々このビジネスを営んできました。) - The company carried on operations throughout the pandemic.
(その会社はパンデミック中も業務を続けました。) - He carried on his father’s legacy after taking over the company.
(会社を引き継いだ後、彼は父親の遺産を受け継ぎました。)
carry on(単独使用)
シンプルに「続ける」という意味で、単独でも使えます。
特に命令形で「続けて」という意味でよく使われます。
例文
- “Should I stop here?” “No, carry on.”
(「ここで止めましょうか?」「いいえ、続けてください。」) - After the interruption, we carried on.
(中断の後、私たちは続行しました。) - Carry on! You’re doing great.
(続けて!よくやっていますよ。)
「carry on」を使った一般的な表現
「carry on」を含むよく使われる表現をいくつか紹介します。
Carry on the good work!(その調子で頑張って!)
誰かが良い仕事をしていて、それを続けるよう励ます時に使います。
例文
- Your essay is really improving. Carry on the good work!
(あなたのエッセイは本当に上達しています。その調子で頑張って!)
Carry on as normal/usual(通常通り続ける)
特に困難や変化があっても、通常の方法で続けることを表します。
例文
- Despite the office renovation, we’re carrying on as normal.
(オフィスの改装にもかかわらず、私たちは通常通り業務を続けています。) - After the accident, she tried to carry on as usual.
(事故の後、彼女はいつも通りに生活を続けようとしました。)
Carry on a conversation(会話を続ける)
円滑に会話を続けることを表現します。
例文
- It’s difficult to carry on a conversation in such a noisy environment.
(このような騒がしい環境では会話を続けるのが難しいです。) - He carried on a pleasant conversation with the elderly lady.
(彼はその年配の女性と楽しい会話を続けました。
「carry on」を使った会話例
会話例1:職場での会話
例文
- A: I’m sorry to interrupt, but can I ask you something quickly?
(中断して申し訳ありませんが、何か手短に質問してもいいですか?) - B: Sure, go ahead.
(はい、どうぞ。) - A: Do you know where the marketing files are saved?
(マーケティングファイルがどこに保存されているか知っていますか?) - B: They should be in the shared folder. Let me check… Yes, they’re there.
(共有フォルダにあるはずです。確認してみます…はい、そこにあります。) - A: Thanks! Please carry on with what you were doing.
(ありがとう!あなたがしていたことを続けてください。)
会話例2:困難な状況での励まし
例文
- A: I don’t think I can finish this project. It’s too difficult.
(このプロジェクトを終わらせることができないと思います。難しすぎます。) - B: I know it’s challenging, but you’ve made great progress. Just carry on, and you’ll get there.
(大変なのはわかりますが、あなたは素晴らしい進歩を遂げています。続けてください、きっとできますよ。) - A: You really think so?
(本当にそう思いますか?) - B: Absolutely. Sometimes we need to carry on even when things get tough.
(もちろんです。時には物事が難しくなっても続ける必要があるのです。)
「carry on」と類似表現の違い
「carry on」と似た意味を持つ表現はいくつかありますが、使い方やニュアンスに違いがあります。
「carry on」と「continue」
どちらも「続ける」という意味ですが、「carry on」の方がより口語的で、特に困難や中断があったにもかかわらず続けるというニュアンスがあります。
「continue」はより中立的・公式的です。
例文
- Despite the rain, we carried on with our picnic.
(雨にもかかわらず、私たちはピクニックを続けました。)- 困難にもかかわらず - The lecture will continue after a 10-minute break.
(講義は10分の休憩後に続きます。)- より公式的
「carry on」と「keep on」
両方とも「~し続ける」という意味ですが、「keep on」は反復的な行動や、やめるべきなのにやめない行動を強調することが多いです。
例文
- He carried on working despite feeling tired.
(疲れを感じていたにもかかわらず、彼は仕事を続けました。)- 単に続ける - She keeps on making the same mistake.
(彼女は同じ間違いを繰り返し続けています。)- 反復的な行動
「carry on」と「go on」
「go on」も「続ける」という意味を持ちますが、特に中断された後に「続ける」というニュアンスが強いです。
また、「go on」には「起こる」「発生する」という意味もあります。
例文
- After the interruption, please carry on with your presentation.
(中断の後、プレゼンテーションを続けてください。)- 継続を強調 - What’s going on here? Why is everyone so excited?
(ここで何が起きているの?なぜみんなそんなに興奮しているの?)- 発生している状況
まとめ:「carry on」の使い方のポイント

「carry on」は英語で様々な意味を持つ便利な表現です。
この表現の主なポイントをまとめると、
「carry on」は日常会話からビジネスシーンまで幅広く使える表現です。
様々な場面で活用して、英語表現の幅を広げてみてください。

