「empowered」は主に形容詞として「権限を与えられた」「力づけられた」という意味で使われる英単語です。また、動詞「empower(力を与える)」の過去形・過去分詞形としても使われます。日本語では「エンパワーされた」と表現されることもあり、特にビジネスや社会問題の文脈でよく見かける言葉です。
この記事では、英語初学者向けに「empowered」の様々な使い方と例文を詳しく解説していきます。
「empowered」とは?力や自信を与えられた状態を表す英語表現

「empowered」は「力や権限を与えられた状態」を表す英語表現です。語源は接頭辞「em-(~にする)」と名詞「power(力、権限)」が組み合わさったもので、「力や権限を与える」という動詞「empower」から派生しています。発音は「イン・パワード」に近く、日本語ではカタカナで「エンパワード」と表記されることが多いです。
この単語は、人や組織が新たに力や権限を得て、自信を持って行動できる状態を表現する際に使われます。特に近年では、社会的弱者に力を与えるという意味で「女性のエンパワーメント」「コミュニティのエンパワーメント」などの表現が注目されています。
「empowered」の品詞と基本形
「empowered」は主に以下の2つの品詞として使われます。
- 形容詞:「権限を与えられた」「自信に満ちた」「力を得た」
- 動詞:「empower」の過去形・過去分詞形
基本形は動詞の「empower(エンパワー)」で、「~に力を与える」「~に権限を付与する」という意味があります。
「empowered」の使い方と実用例文
「empowered」は様々な場面で使われますが、特に以下のような文脈でよく見かけます。初学者向けにわかりやすい例文を紹介します。
形容詞としての「empowered」
形容詞として使われる「empowered」は、「権限を与えられた」「力を得た」「自信に満ちた」などの意味を持ちます。
例文
- I feel empowered after learning new skills.(新しいスキルを学んだ後、力がみなぎるように感じる。)
- The empowered students started their own club.(権限を与えられた生徒たちは、自分たちのクラブを始めた。)
- She looks very empowered in her new job.(彼女は新しい仕事で非常に自信に満ちて見える。)
動詞の過去分詞としての「empowered」
動詞「empower」の過去分詞形としての「empowered」は、受動態でよく使われます。
例文
- The team was empowered to make their own decisions.(そのチームは自分たちで決断を下す権限を与えられた。)
- Teachers are empowered by the new education system.(教師たちは新しい教育システムによって力を与えられている。)
- She was empowered by her mentor to take on more responsibility.(彼女は指導者から、より多くの責任を引き受ける力を与えられた。)
「empowered」のビジネスでの使い方
ビジネスの世界では、「empowered」という言葉はよく使われます。特に、従業員に権限を与えて自律的に働かせる「エンパワーメント経営」という考え方が広まっています。
職場での「empowered」
職場では、従業員に意思決定の権限を与えることで、モチベーションや業務効率の向上を図ることがあります。
例文
- The manager empowered his staff to solve customer problems without approval.(マネージャーは、承認なしに顧客の問題を解決する権限をスタッフに与えた。)
- An empowered workforce is often more productive.(権限を与えられた労働力はしばしばより生産的である。)
- I feel empowered when my boss trusts my judgment.(上司が私の判断を信頼してくれると、力がみなぎるように感じる。)
リーダーシップと「empowered」
リーダーシップの文脈では、良いリーダーは部下をエンパワーすることが重要だと考えられています。
例文
- Good leaders empower their team members.(良いリーダーはチームメンバーに力を与える。)
- She empowers others by sharing knowledge and opportunities.(彼女は知識と機会を共有することで、他者に力を与えている。)
- An empowered team can achieve more than a controlled one.(権限を与えられたチームは、管理されたチームよりも多くのことを達成できる。)
「empowered」の社会的文脈での使い方
社会問題や社会運動の文脈では、「empowered」は特に重要な概念です。弱い立場にある人々に力を与え、社会的地位を向上させるという意味で使われます。
社会運動における「empowered」
社会運動では、マイノリティや弱者に力を与えることが目標とされることがあります。
例文
- Education empowers people to change their lives.(教育は人々が人生を変える力を与える。)
- The program aims to empower rural communities.(そのプログラムは農村コミュニティに力を与えることを目指している。)
- Empowered citizens can better participate in democracy.(力を与えられた市民はより良く民主主義に参加できる。)
女性のエンパワーメント
特に「女性のエンパワーメント」(women’s empowerment)は国際的に重要なテーマとなっています。
例文
- Women are empowered through equal education opportunities.(女性は平等な教育機会を通じて力を与えられる。)
- The organization works to empower women in business.(その組織は、ビジネスにおける女性のエンパワーメントのために働いている。)
- Empowered women can make their own life choices.(力を与えられた女性は自分自身の人生の選択ができる。)
「empowered」に関連する表現と類義語
「empowered」に関連する表現や類義語を知ることで、より豊かな英語表現が可能になります。
「empower」から派生した表現
「empower」から派生した主な表現には以下のようなものがあります。
- empowerment(名詞):エンパワーメント、権限付与
- empowering(形容詞):力を与える、励ます
- self-empowerment(名詞):自己啓発、自己強化
例文
- Women’s empowerment is an important global issue.(女性のエンパワーメントは重要な世界的問題である。)
- I found that book very empowering.(私はあの本がとても力づけられるものだと感じた。)
- Self-empowerment begins with setting clear goals.(自己啓発は明確な目標を設定することから始まる。)
「empowered」の類義語
「empowered」の類義語には以下のようなものがあります。
- authorized:権限を与えられた
- enabled:可能にされた
- strengthened:強化された
- confident:自信のある
- capable:有能な
例文
- She was authorized to sign documents on behalf of the company.(彼女は会社を代表して書類に署名する権限を与えられた。)
- The new technology has enabled us to work more efficiently.(新しい技術により、私たちはより効率的に働けるようになった。)
「empowered」のよくある間違いと注意点
「empowered」を使う際によくある間違いや注意点をいくつか説明します。
「powerful」との混同
「empowered」と「powerful」はどちらも「力のある」という意味を持ちますが、使い方が異なります。「powerful」は「強力な」「影響力のある」という意味で、元々力を持っている状態を表します。
一方、「empowered」は「力を与えられた」状態を表し、以前はそうでなかったことを含意します。
例文
- She is a powerful leader.(彼女は強力なリーダーだ。)- 生来の力や影響力
- She feels empowered by her new role.(彼女は新しい役割によって力を与えられたと感じている。)- 与えられた力
受動的な意味と能動的な使い方
「empowered」は誰かに力を与えられるという受動的な意味を持ちますが、実際の使用では自発的に力を得るという能動的なニュアンスで使われることもあります。
例文
- The manager empowered his team.(マネージャーはチームに権限を与えた。)- 他者から力を与える
- I empowered myself through education.(私は教育を通じて自分自身に力を与えた。)- 自分で力を得る
否定形の使い方
「empowered」の否定形は「disempowered」または「not empowered」となります。「disempowered」は「力や権限を奪われた」という意味になります。
例文
- They felt disempowered by the new policy.(彼らは新しい方針によって力を奪われたと感じた。)
- The staff were not empowered to make those decisions.(スタッフはそれらの決定を下す権限を与えられていなかった。)
「empowered」に関する問題
ここでは「empowered」の理解を深めるための問題を10問用意しました。まずは問題を解いてみて、その後で解答を確認してください。
- 次の英文の( )に入る適切な形を選びましょう。
The teacher ( ) the students to create their own projects.
a) empowered b) empowers c) empowering d) empowerment - 「彼女は新しい役職で権限を与えられた」を英語で表すと?
a) She empowered in her new position.
b) She was empowered in her new position.
c) She is empowering in her new position.
d) She empowers in her new position. - 次の文の日本語訳として正しいものを選びましょう。
“I feel empowered when I learn new skills.”
a) 新しいスキルを身につけると自信がつく。
b) 新しいスキルを身につけると力が湧いてくる。
c) 新しいスキルで人に力を与えられる。
d) 新しいスキルで人を助けられる。 - 「empowered」の反対の意味を持つ単語はどれですか?
a) powered b) strengthened c) disempowered d) empowering - 次の英文を完成させましょう。
Education ( ) people to change their lives.
a) empowers b) empowered c) is empowering d) empowerment - 「empowerment」の品詞は?
a) 動詞 b) 形容詞 c) 副詞 d) 名詞 - 次の文の日本語訳として正しいものを選びましょう。
“The empowered team made their own decisions.”
a) チームは自分たちで決断した。
b) チームに決断する力を与えた。
c) 権限を与えられたチームは自分たちで決断を下した。
d) チームは決断する力を持っていた。 - 「empowered」の発音に最も近いものはどれですか?
a) エムパワード b) エンパワード c) エンポワード d) エムポワード - 次の文の中で「empowered」が形容詞として使われているのはどれですか?
a) She empowered her staff yesterday.
b) The staff were empowered by the new policy.
c) We need empowered individuals in our team.
d) The manager has empowered everyone. - 「女性のエンパワーメント」は英語でどのように表現しますか?
a) women empowered b) empowering women c) women’s empowerment d) empowerment of the women
「empowered」の様々な使用場面
「empowered」は多様な場面で使われる表現です。ここでは、さらに具体的な使用場面を紹介します。
教育現場での「empowered」
教育の世界では、学生が自主的に学べるよう「empower」することが重視されています。教師が学生に権限を与え、自分で考え行動する力を養うことを指します。
例文
- Good teachers empower their students to think critically.(良い教師は生徒が批判的に考える力を与える。)
- Empowered students take responsibility for their own learning.(力を与えられた学生は自分自身の学習に責任を持つ。)
- The new teaching method empowers children to learn at their own pace.(新しい教育方法は子どもたちが自分のペースで学ぶ力を与える。)
医療や健康分野での「empowered」
医療分野では、患者が自分の健康に関する決定に積極的に関わることを「patient empowerment(患者のエンパワーメント)」と呼びます。
例文
- Doctors should empower patients with information about their health.(医師は患者に健康に関する情報を提供して力を与えるべきだ。)
- An empowered patient asks questions and participates in treatment decisions.(力を与えられた患者は質問し、治療の決定に参加する。)
- The health program empowers people to make better lifestyle choices.(その健康プログラムは人々がより良い生活習慣の選択をする力を与える。)
テクノロジーと「empowered」
テクノロジーは人々に新しい可能性を与え、エンパワーするものとして語られることがよくあります。
例文
- Technology has empowered people to work from anywhere.(テクノロジーは人々がどこからでも働くことを可能にした。)
- Social media empowered ordinary citizens to share their voices.(ソーシャルメディアは一般市民が自分の声を共有する力を与えた。)
- The new app empowers users to manage their finances better.(新しいアプリはユーザーがより良く財務を管理する力を与える。)
「empowered」を使った慣用表現
「empowered」を含む慣用的な表現をいくつか紹介します。
“Feel empowered”(力を感じる)
自信や能力が高まった感覚を表現する際によく使われます。
例文
- I feel empowered when I solve difficult problems.(難しい問題を解決すると、私は力が湧いてくるように感じる。)
- Many people feel empowered after overcoming challenges.(多くの人はチャレンジを乗り越えた後に力を感じる。)
- She felt empowered by the support of her friends.(彼女は友人たちの支援によって力づけられたと感じた。)
“Empower someone to do something”(誰かに何かをする権限を与える)
人に特定の行動をとる権限や能力を与えることを表します。
例文
- The new rules empower citizens to report corruption.(新しい規則は市民に汚職を報告する権限を与える。)
- Parents should empower children to make some decisions.(親は子どもにいくつかの決定を下す権限を与えるべきだ。)
- The training course empowered me to start my own business.(そのトレーニングコースは私に自分のビジネスを始める力を与えた。)
「empowered」に関するよくある質問
ここでは、「empowered」に関してよく寄せられる質問とその回答をまとめました。
- 「empowered」と「enabled」の違いは何ですか?
-
「empowered」は主に「権限や力を与える」というニュアンスがあり、自信や自立性に焦点を当てています。一方、「enabled」は「可能にする」「できるようにする」という意味で、障壁を取り除くことに焦点があります。
例えば、「The new software enabled me to work faster(新しいソフトウェアでより速く仕事ができるようになった)」では、ソフトウェアが作業を可能にしたという意味です。一方、「The training empowered me to lead the team(トレーニングによって私はチームを率いる力を得た)」では、研修を通じて力や自信を得たというニュアンスがあります。
- 「empower」はいつから使われるようになった単語ですか?
-
「empower」という単語は17世紀頃から英語で使われるようになりました。当初は法的な権限を与えるという意味でしたが、現代では社会的、心理的な力を与えるという意味でより広く使われています。特に1980年代以降、社会運動や組織心理学の文脈で頻繁に使われるようになりました。
- 「self-empowerment」とは何ですか?
-
「self-empowerment(セルフ・エンパワーメント)」とは、外部からの力や権限ではなく、自分自身に力を与えることを指します。自己啓発や自己成長のプロセスを通じて、自分の人生や行動に対する制御力を高めることです。
- Self-empowerment comes from recognizing your own strengths.(セルフ・エンパワーメントは自分の強みを認識することから生まれる。)
- She practiced self-empowerment by setting clear goals.(彼女は明確な目標を設定することで自己啓発を実践した。)
- ビジネスで「empowered organization」とは何を意味しますか?
-
ビジネスの文脈では、「empowered organization(エンパワードされた組織)」とは、従業員が意思決定の権限を持ち、自律的に働くことができる組織構造を指します。トップダウンの指示に頼るのではなく、各レベルの従業員が適切な判断を下せるよう権限が委譲されている状態です。
- An empowered organization encourages innovation and creativity.(権限を与えられた組織はイノベーションと創造性を促進する。)
- We are working to become a more empowered organization.(私たちはより権限の委譲された組織になるよう取り組んでいる。)
- 「empowered」は否定的な意味で使われることがありますか?
-
基本的に「empowered」はポジティブな意味で使われることが多いですが、文脈によっては注意が必要な場合もあります。例えば、過剰な権限委譲がかえって混乱を招くこともあります。また、実質的な権限移譲を伴わない表面的な「エンパワーメント」は批判の対象となることもあります。
- Some employees felt too empowered and made mistakes.(一部の従業員は権限を与えられすぎて間違いを犯した。)
- Companies sometimes use “empowerment” as just a buzzword.(企業はときに「エンパワーメント」を単なる流行語として使うことがある。)
まとめ

「empowered」は現代社会で非常に重要な概念を表す単語です。本記事では、その意味や使い方、様々な文脈での例文などを詳しく解説してきました。ここで改めて、この記事のポイントをまとめておきましょう。
「empowered」についての理解を深めることは、英語学習者にとって非常に役立ちます。現代のビジネスや社会問題を語る上で頻出する表現であり、自己成長や人間関係についての対話でも重要な概念だからです。
以下に、記事の重要なポイントをリストにしてまとめます。
- 「empowered」は「力や権限を与えられた」「自信に満ちた」という意味を持つ
- 動詞「empower」の過去形・過去分詞形として、または形容詞として使われる
- ビジネス、教育、社会運動など様々な分野で使われる重要な概念
- 「empowered」と「powerful」は似ているが、前者は「力を与えられた」、後者は「元々力がある」という違いがある
- 関連表現として「empowerment(エンパワーメント)」「self-empowerment(自己啓発)」などがある
- 近年特に「women’s empowerment(女性のエンパワーメント)」のように社会的な文脈で重要視されている
- 例文を通じて使い方を理解することで、実際のコミュニケーションで活用できる
英語の学習において、単に単語の意味を覚えるだけでなく、その使い方や文化的背景を理解することが大切です。
「empowered」という単語を理解し適切に使えるようになることで、あなたの英語表現の幅はさらに広がるでしょう。

