「even」は英語において形容詞、副詞、そして動詞としても使用できる多機能な単語です。特に副詞として「~でさえも」という意味で使われることが多く、日常会話でよく耳にする表現です。
この記事では、「even」の様々な意味と使い方を中学英語レベルの例文を交えて詳しく解説していきます。
「even」とは?多様な意味を持つ便利な英単語

「even」は一つの単語でありながら、いくつもの品詞として使われ、様々な場面で活躍する英単語です。形容詞としては「平らな」「均等な」「偶数の」という意味を持ち、副詞としては「~でさえも」「~すらも」という意味で何かを強調するときに使われます。
また、動詞としては「均等にする」「平らにする」といった意味で使われることもあります。これほど多様な使い方ができる単語なので、英語の基本語彙として早い段階でマスターすることが重要です。
形容詞としての「even」
形容詞としての「even」は、主に「平らな」「均等な」「偶数の」という意味で使われます。
例文
- The road is very even and smooth.(その道路はとても平らで滑らかです。)
- I want to cut the cake into even pieces.(ケーキを均等な大きさに切りたいです。)
- 2, 4, 6, and 8 are even numbers.(2、4、6、8は偶数です。)
副詞としての「even」
副詞としての「even」は、「~でさえも」「~すらも」という意味で、予想外のことや極端な例を強調するときに使います。これは日本人学習者にとって特に重要な用法です。
例文
- Even children know this simple rule.(子供でさえもこの簡単なルールを知っています。)
- She didn’t even call me on my birthday.(彼女は私の誕生日に電話すらしてくれませんでした。)
- He can sing, dance, and even play the piano.(彼は歌うことも、踊ることも、そしてピアノを弾くことさえできます。)
動詞としての「even」
動詞としての「even」は「平らにする」「均等にする」という意味を持ちますが、この用法は比較的まれです。
例文
- We need to even the ground before building the house.(家を建てる前に地面を平らにする必要があります。)
- This new law will even the opportunities for all students.(この新しい法律はすべての学生に均等な機会を与えるでしょう。)
「even」の基本的な副詞としての使い方
副詞としての「even」は英語の日常会話で最もよく使われる用法です。ここでは、副詞としての「even」の基本的な使い方を詳しく見ていきましょう。
強調表現としての「even」
「even」は文中の特定の部分を強調するために使われます。特に予想外のことや極端な例を示すときに効果的です。「even」は強調したい単語の直前に置くのが基本です。
例文
- Even my little brother can solve this math problem.(私の弟でさえこの数学の問題を解くことができます。)
- I don’t even know his name.(私は彼の名前さえ知りません。)
- She studied all night and still couldn’t even finish half of the test.(彼女は一晩中勉強したのに、テストの半分さえ終えることができませんでした。)
比較の強調としての「even」
「even」は比較級の前に置くと、その比較をさらに強調する効果があります。
例文
- It’s even colder today than yesterday.(今日は昨日よりさらに寒いです。)
- The new phone is even more expensive than I thought.(新しい電話は私が思っていたよりさらに高価です。)
- After practice, I was even more tired than before.(練習の後、私は以前よりさらに疲れていました。)
「even if」と「even though」の使い方
「even if」(~だとしても)と「even though」(~だけれども)は、譲歩を表す重要な表現です。
例文
- I will go to the park even if it rains.(雨が降っても公園に行きます。)
- Even though she was sick, she came to school.(彼女は病気だったけれども、学校に来ました。)
- He continued playing even though he was injured.(彼は怪我をしていたにもかかわらず、プレーを続けました。)
「not even」の使い方
「not even」は「~さえも~ない」という意味で、最低限期待されることすらできないことを強調します。
例文
- He could not even write his own name.(彼は自分の名前さえ書けませんでした。)
- She didn’t even say goodbye.(彼女はさよならさえ言いませんでした。)
- I couldn’t even finish one page of the book.(私は本の1ページさえ読み終えることができませんでした。)
「even」を含むフレーズと熟語
「even」は様々なフレーズや熟語の中で使われています。以下に代表的なものを紹介します。
「even so」(それでも)
「even so」は「それにもかかわらず」「それでも」という意味で、前に述べた内容と対照的なことを述べるときに使います。
例文
- The movie was very long. Even so, I enjoyed it.(その映画はとても長かった。それでも、私はそれを楽しみました。)
- It was raining heavily. Even so, many people came to the event.(激しく雨が降っていた。それでも、多くの人がイベントに来ました。)
「even now」(今でもなお)
「even now」は「今でもまだ」「今でもなお」という意味で、過去から現在まで継続していることを強調します。
例文
- Even now, I remember my first day at school.(今でも、私は学校の初日を覚えています。)
- Even now, he practices piano every day.(今でも、彼は毎日ピアノの練習をしています。)
「even as」(~するまさにその時に)
「even as」は「~するちょうどその時に」という意味で、二つの動作が同時に起こることを表します。
例文
- She smiled even as she said goodbye.(彼女はさよならと言いながらも微笑みました。)
- Even as he was speaking, people began to leave.(彼が話している最中にも、人々は出ていき始めました。)
「get even with」(~に仕返しする)
「get even with」は「~に仕返しする」「~と対等になる」という意味の熟語です。
例文
- He wants to get even with his brother for the prank.(彼はいたずらの仕返しに兄に復讐したいと思っています。)
- She is trying to get even with me for what I did last week.(彼女は先週私がしたことに対して仕返ししようとしています。)
「even」の形容詞としての詳細な使い方
形容詞としての「even」は、表面や数値などが「均等な」「平らな」「偶数の」ことを表します。ここではその詳細な使い方を見ていきましょう。
「平らな」「均等な」という意味での使い方
物の表面や地形が平らであることを表すとき、または物事が均等に分配されていることを表すときに使います。
例文
- This table has an even surface.(このテーブルは平らな表面をしています。)
- Try to maintain an even pace when running.(走るときは均一なペースを維持するようにしてください。)
- The teacher divided the class into even groups.(先生はクラスを均等なグループに分けました。)
「偶数の」という意味での使い方
数が2で割り切れる「偶数」であることを表すときに使います。
例文
- 2, 4, 6, and 8 are even numbers.(2、4、6、8は偶数です。)
- We need an even number of players for this game.(このゲームには偶数のプレーヤーが必要です。)
- Is 100 an even number? Yes, it is.(100は偶数ですか?はい、そうです。)
「穏やかな」「冷静な」という意味での使い方
感情や態度が安定していることを表すときにも「even」が使われます。
例文
- She has an even temper.(彼女は穏やかな気性を持っています。)
- Try to keep an even tone when speaking to children.(子供に話すときは穏やかな口調を保つようにしてください。)
- The teacher maintained an even mood throughout the class.(先生は授業中ずっと穏やかな気分を保っていました。)
「even」を使った例文集
ここでは、様々なシーンでの「even」の使い方を例文で示します。これらの例文は中学英語レベルなので、基本的な文法と語彙を使っています。
日常会話での「even」
日常会話では「even」は主に副詞として使われ、予想外のことを強調します。
例文
- I don’t even like coffee.(私はコーヒーさえ好きではありません。)
- He can’t even swim.(彼は泳ぐことさえできません。)
- She didn’t even thank me for the present.(彼女はプレゼントにお礼さえ言いませんでした。)
- Even my grandmother uses a smartphone.(私の祖母でさえスマートフォンを使っています。)
- I was so tired that I couldn’t even stand up.(私はとても疲れていて、立ち上がることさえできませんでした。)
学校生活での「even」
学校生活におけるシーンでの「even」の使い方を見てみましょう。
例文
- Even the smartest student in our class couldn’t solve this problem.(クラスで一番賢い生徒でさえこの問題を解けませんでした。)
- I studied all night, but I couldn’t even answer half of the questions.(一晩中勉強したのに、質問の半分にさえ答えられませんでした。)
- The math test was so easy that even I got a good score.(数学のテストはとても簡単で、私でさえ良い点数を取りました。)
- Our teacher helps everyone, even the students who don’t try hard.(私たちの先生は、頑張らない生徒でさえ助けています。)
形容詞としての「even」の例文
形容詞としての「even」を使った例文も見てみましょう。
例文
- The floor is not even here, so be careful.(床がここでは平らではないので、注意してください。)
- Please cut the pizza into even slices.(ピザを均等な大きさに切ってください。)
- We need an even number of chairs for this activity.(この活動には偶数の椅子が必要です。)
- She always speaks in an even tone.(彼女はいつも穏やかな口調で話します。)
「even」のよくある間違いと注意点
「even」は多くの意味と使い方があるため、英語学習者がよく間違えるポイントがいくつかあります。ここでは、そのような間違いと注意点を解説します。
位置の間違い
副詞としての「even」は、強調したい言葉の直前に置くのが基本です。位置を間違えると意味が変わったり、不自然な文になったりします。
誤った例
I even don’t like chocolate.(不自然)
正しい例
I don’t even like chocolate.(チョコレートさえ好きではありません。)
Even I don’t like chocolate.(私でさえチョコレートが好きではありません。)
この二つの正しい例文では、強調しているものが異なります。最初の例では「like chocolate」(チョコレートが好きであること)を強調し、二つ目の例では「I」(私)を強調しています。
「even」と「also」の混同
「even」と「also」(~もまた)は似ているように感じられますが、使い方が異なります。「even」は予想外のことや極端なケースを強調するのに対し、「also」は単に追加の情報を提供します。
例文
- He also speaks French.(彼はフランス語も話します。)(追加情報の提供)
- He even speaks Chinese.(彼は中国語さえ話します。)(驚くべき情報の強調)
「even」と「ever」の混同
発音が似ているため、「even」と「ever」(今までに、かつて)を混同することがあります。
例文
- Have you ever been to Japan?(日本に行ったことがありますか?)
- Even children can understand this.(子供でさえこれを理解できます。)
「even though」と「even if」の違い
「even though」は既に起きている、または確実な事実に基づく譲歩を表すのに対し、「even if」は仮定の状況に基づく譲歩を表します。
例文
- Even though it is raining, we will go to the park.(雨が降っているけれども、公園に行きます。)(雨が実際に降っている)
- We will go to the park even if it rains.(雨が降っても公園に行きます。)(雨が降るかどうかはまだわからない)
「even」の類義語と使い分け
「even」には様々な意味があるため、文脈によって異なる類義語が存在します。ここでは主な類義語と使い分けを解説します。
副詞「even」の類義語
副詞としての「even」の主な類義語と、それぞれの使い分けを見ていきましょう。
「also」(~もまた)
「also」は単に追加情報を提供するときに使います。「even」のような意外性や強調のニュアンスはありません。
例文
- She can speak English. She can also speak French.(彼女は英語を話せます。フランス語も話せます。)
「too」(~も)
「too」も「also」と同様に追加情報を提供しますが、文末に置かれることが多いです。
例文
- I like sports. I like music too.(私はスポーツが好きです。音楽も好きです。)
「actually」(実際に)
「actually」は予想や期待と異なる事実を述べるときに使います。「even」と似た使い方ができる場合もあります。
例文
- He looks young, but he’s actually 40 years old.(彼は若く見えますが、実際は40歳です。)
形容詞「even」の類義語
形容詞としての「even」の主な類義語を見ていきましょう。
「flat」(平らな)
「flat」は表面が平らであることを表しますが、「even」よりも完全に平らである感じが強いです。
例文
- The road is flat and straight.(道路は平らでまっすぐです。)
「smooth」(滑らかな)
「smooth」は表面が滑らかであることを表し、触った感触を強調します。
例文
- The table has a smooth surface.(テーブルは滑らかな表面を持っています。)
「equal」(均等な、平等な)
「equal」は同じ大きさや量、価値を持つことを表します。「even」の「均等な」の意味と近いですが、より正確な同一性を表します。
例文
- Please divide the cake into equal pieces.(ケーキを均等な大きさに分けてください。)
以下は、「even」の様々な用法と類義語を比較した表です。
| 「even」の用法 | 主な意味 | 類義語 | 使い分けのポイント |
|---|---|---|---|
| 副詞 | ~でさえも | also, too | 「even」は予想外の強調、「also/too」は単なる追加 |
| 形容詞(表面) | 平らな | flat, smooth | 「even」は均一さ、「flat」は平面、「smooth」は手触り |
| 形容詞(分配) | 均等な | equal | 「even」は見た目の均一さ、「equal」は正確な同一性 |
| 形容詞(数) | 偶数の | – | 特に類義語なし |
「even」に関する問題
ここでは「even」の理解度を確認するための問題を10問用意しました。それぞれの問題に最適な答えを選んでください。
- Choose the correct sentence:
a) I even don’t like pizza.
b) I don’t even like pizza.
c) Even I don’t like pizza. - What does “even” mean in “Even a child can do this”?
a) 平らな
b) ~でさえ
c) 偶数の - Fill in the blank: “She _ smiled when I told the joke.”
a) even not
b) not even
c) didn’t even - Which number is an even number?
a) 3
b) 7
c) 8 - Choose the correct sentence:
a) Even though it rains, I will go.
b) Even though it will rain, I will go.
c) Even though it is raining, I will go. - What does “get even with someone” mean?
a) 誰かと仲良くなる
b) 誰かに仕返しする
c) 誰かと同じくらいになる - Fill in the blank: “The surface is not _ enough for skating.”
a) even
b) ever
c) every - Choose the sentence with the correct use of “even”:
a) I can speak English, French, and even Spanish.
b) I can speak English, French, and Spanish even.
c) Even I can speak English, French, and Spanish. - What does “even now” mean?
a) ちょうど今
b) 今でもなお
c) 今まで - Choose the correct sentence:
a) He couldn’t solved even one problem.
b) He couldn’t even solve one problem.
c) He couldn’t solve one even problem.
「even」に関するよくある質問
ここでは、「even」に関してよく寄せられる質問とその回答をまとめました。
- 「even」はどのような品詞になりますか?
-
「even」は主に形容詞と副詞として使われますが、まれに動詞としても使用されます。形容詞としては「平らな」「均等な」「偶数の」、副詞としては「~でさえ」「~さえも」という意味を持ちます。
- 「even if」と「even though」の違いは何ですか?
-
「even if」は仮定の状況に使い、「~だとしても」という意味です。一方、「even though」は既知の事実や確実なことに使い、「~だけれども」という意味です。
- 「even」はどこに配置するのが正しいですか?
-
副詞としての「even」は、強調したい語や句の直前に配置するのが基本です。特に否定文では、助動詞の後、主動詞の前に置くことが多いです(例:I don’t even know)。
- 「not even」はどのような意味ですか?
-
「not even」は「~さえ~ない」という意味で、最低限期待されることさえ達成できないことを強調します。
- 「even」を使った一般的な表現はありますか?
-
よく使われる表現には「even so」(それでも)、「even now」(今でもなお)、「even as」(~するまさにその時に)、「get even with」(~に仕返しする)などがあります。
- 「even」と「also」の違いは何ですか?
-
「even」は予想外のことや極端なケースを強調するのに対し、「also」は単に追加の情報を述べるときに使います。「even」には驚きや意外性のニュアンスがあります。
- 数学で「even number」とは何ですか?
-
「even number」は偶数のことで、2で割り切れる整数(0, 2, 4, 6, 8…)を指します。
- 「break even」という表現はどういう意味ですか?
-
「break even」は「収支トントンになる」「損益分岐点に達する」という意味で、ビジネスや経済の文脈でよく使われます。
- 「on an even keel」という表現の意味は?
-
「on an even keel」は「安定した状態で」「順調に」という意味の熟語です。元々は船が安定して航行していることを表す表現でした。
- 「even」を使った一般的な間違いは何ですか?
-
よくある間違いには、「even」の位置を間違える(例:I even don’t like it)、「even」と「ever」を混同する、「even though」と「even if」の使い分けを間違えるなどがあります。
まとめ

この記事では、英語における「even」の意味と使い方について詳しく解説しました。「even」は形容詞、副詞、そして時には動詞としても使われる多機能な単語で、英語学習者にとって習得すべき重要な表現です。
以下に、この記事で学んだ主なポイントをまとめます。
- 「even」は形容詞として「平らな」「均等な」「偶数の」という意味を持つ
- 副詞としての「even」は「~さえも」「~でさえ」という意味で、予想外のことや極端なケースを強調する
- 「even」は強調したい語の直前に置くのが基本ルール
- 「even if」(~だとしても)と「even though」(~だけれども)は譲歩を表す重要な表現
- 「not even」は「~さえ~ない」という意味で、最低限のことさえできないことを強調する
- 「even」を含む一般的な表現には「even so」(それでも)、「even now」(今でもなお)、「get even with」(~に仕返しする)などがある
- 「even」と「also」は似ているが、「even」には驚きや意外性のニュアンスがある
「even」はシンプルな単語ですが、その使い方を正確に理解することで、より自然で表現力豊かな英語を話せるようになります。
この記事で紹介した例文や練習問題を参考に、ぜひ日常会話の中で「even」を積極的に使ってみてください。英語の表現力が一段と向上することでしょう。

