「everybody」は英語の不定代名詞で、「すべての人」や「みんな」という意味を持ちます。英語学習の初期段階でよく出てくる単語ですが、使い方に若干の注意点があります。
この記事では、「everybody」の基本的な意味から応用まで、わかりやすく解説していきます。中学英語レベルの例文も多数紹介するので、初学者の方もぜひ参考にしてください。
「everybody」とは?基本的な意味と用法

「everybody」は、集団の中のすべての人々を指す不定代名詞です。日本語では「みんな」「全員」「皆さん」などと訳されます。「every(すべての)」と「body(人)」が組み合わさった単語で、グループ内のすべての人を一括りにして表現するときに使われます。
例えば、クラス全員、家族全員、会議に参加している人全員などを指すことができます。重要なポイントとして、「everybody」は文法的には単数扱いになるため、動詞は単数形を使います。
例文
- Everybody is here.(みんなここにいます。)
- Everybody likes pizza.(みんなピザが好きです。)
「everybody」は主語としても目的語としても使うことができるので、さまざまな文章で活用できる便利な表現です。
「everybody」の文法的特徴
「everybody」を使う際に最も注意すべき文法的特徴は、単数扱いになることです。つまり、「everybody」を主語にする場合、動詞は三人称単数形になります。
例文
- Everybody has a book.(みんな本を持っています。)
- Everybody goes to school.(みんな学校に行きます。)
- Everybody wants to be happy.(みんな幸せになりたいと思っています。)
「have」ではなく「has」、「go」ではなく「goes」を使うことに注意してください。「everybody」は複数の人を指しているようですが、文法的には「he」「she」「it」と同じように扱います。
また、「everybody」を指す代名詞を文中で使う場合、伝統的には単数形の「his」や「her」を使いましたが、現代では包括的な表現として複数形の「they」「their」を使うことが一般的になっています。
例文
- Everybody brought their lunch.(みんな自分のランチを持ってきました。)
- Everybody did their best.(みんな最善を尽くしました。)
「everybody」の使い方と例文
「everybody」はさまざまな状況で使うことができます。以下に、日常会話でよく使われる例文をいくつか紹介します。
基本的な使い方
例文
- Everybody please sit down.(みんな座ってください。)
- Everybody knows that.(それはみんな知っています。)
- I want everybody to listen carefully.(みんなに注意深く聞いてほしいです。)
質問文での使い方
例文
- Is everybody ready?(みんな準備できていますか?)
- Does everybody understand?(みんな理解していますか?)
- Has everybody finished?(みんな終わりましたか?)
日常会話での使い方
例文
- Good morning, everybody!(おはよう、みんな!)
- Thank you, everybody, for coming today.(今日来てくれたみんなに感謝します。)
- Everybody enjoyed the party.(みんなパーティーを楽しみました。)
「everybody」と「everyone」の違い
「everybody」と「everyone」は、意味も用法もほぼ同じで、どちらも「みんな」「全員」を意味します。実際、多くの場面でお互いに置き換えることができます。
例文
- Everybody/Everyone is welcome.(みんな歓迎します。)
- Everybody/Everyone loves music.(みんな音楽が好きです。)
唯一の違いは、「everyone」がやや形式的な文脈で使われる傾向があるのに対し、「everybody」はより日常的なカジュアルな文脈で使われることが多いという点です。ただし、この違いはわずかで、実際の使用においては気にする必要はほとんどありません。
以下に、両方の表現を使った例文を示します。
例文
- Everyone is invited to the ceremony.(全員が式典に招待されています。)[やや公式]
- Everybody come to my house tonight!(今夜みんな僕の家に来て!)[より親しみやすい]
ただし、どちらの語も文法的には同じく単数扱いになるため、動詞は単数形を使うことに変わりはありません。
「everybody」の否定表現
「everybody」の否定表現を作る場合、単純に「not everybody」とすることができます。また、「nobody」または「not anybody」を使うこともできます。
例文
- Not everybody likes coffee.(コーヒーが好きではない人もいます。)
- Nobody came to the party.(誰もパーティーに来ませんでした。)
- Not anybody is allowed to enter.(誰も入ることを許されていません。)
これらの否定表現にはニュアンスの違いがあります。「not everybody」は「すべての人ではない(一部の人は〜だが、全員ではない)」という意味を持ち、「nobody」と「not anybody」は「誰も〜ない」という完全な否定を表します。
例文で比較してみましょう。
例文
- Not everybody can swim.(泳げない人もいます。)[一部の人は泳げる]
- Nobody can swim.(誰も泳げません。)[全員泳げない]
「everybody」の発音とアクセント
「everybody」の発音は「エブリバディ」に近く、アクセントは最初の音節「エ」に置かれます。フォニックスで表すと【ˈevrɪbɑːdi】となります。
音節に分けると「ev-ry-bod-y」となり、「ev」の部分を強く発音します。日本語では「エブリバディ」と表現されることが多いですが、「エヴリバディ」と表記されることもあります。
発音練習のために、以下のフレーズを声に出して読んでみましょう。
例文
- Everybody please stand up.(みんな立ってください。)
- Everybody is waiting for you.(みんながあなたを待っています。)
- Everybody was surprised.(みんな驚きました。)
「everybody」のよくある間違いと注意点
「everybody」を使う際によくある間違いと注意点をいくつか紹介します。
動詞の形を間違える
最も一般的な間違いは、「everybody」に複数形の動詞を使ってしまうことです。
誤:Everybody are happy.
正:Everybody is happy.(みんな幸せです。)
誤:Everybody have pets.
正:Everybody has pets.(みんなペットを飼っています。)
「every body」と分けて書く
「everybody」は一語で書くべきです。「every body」と分けて書くと、「すべての体」という別の意味になってしまいます。
誤:Every body was at the meeting.
正:Everybody was at the meeting.(みんな会議に出席していました。)
「every body」という表現は、実際の死体や物体の本体について話すときにのみ使います。例えば「すべての遺体」や「すべての車体」という意味になります。
代名詞の一致に関する問題
「everybody」を受ける代名詞をどうするかについては、文法的には単数(he/she/his/her)を使うべきですが、性別を特定しない場合や包括的な表現としては複数形(they/their)を使うこともあります。
例文
- 従来の文法:Everybody should bring his or her lunch.
- 現代的な表現:Everybody should bring their lunch.
(みんな自分のランチを持ってくるべきです。)
「everything」との混同
「everybody」(すべての人)と「everything」(すべてのもの)を混同しないように注意しましょう。「everybody」は人についてのみ使い、「everything」はものについて使います。
例文
- Everybody was tired after the long walk.(長い散歩の後、みんな疲れていました。)
- Everything was destroyed in the fire.(火事ですべてのものが破壊されました。)
「Everybody」に関する問題
この問題集は、「everybody」という単語の意味や使い方を確認しながら英語の理解を深めることを目的としています。「everybody」は「みんな」「全員」という意味で、日常会話や文章で頻繁に使われますが、似たような単語や表現と混同されることもあります。
以下の問題では、「everybody」に関連する文法や語彙の知識を問う内容となっています。一部の回答は「everybody」以外の単語になるように設計されていますので、注意深く考えながら解いてください。
- 「みんながそのパーティーに来ました。」という意味になる英文を選びなさい。
a) Everyone came to the party.
b) Somebody came to the party.
c) Nobody came to the party. - 「誰もがその映画を楽しんだ。」という英文を完成させなさい。
__ enjoyed the movie. - 「すべての人々が同じ意見を持っているわけではありません。」という意味になる英文を選びなさい。
a) Everybody agrees with each other.
b) Not everybody agrees with each other.
c) Nobody agrees with each other. - 「誰かがその鍵を持っているはずです。」という英文を完成させなさい。
__ must have the key. - 「その部屋には誰もいませんでした。」という意味になる英文を選びなさい。
a) Everybody was in the room.
b) Nobody was in the room.
c) Someone was in the room. - 「みんながそのニュースに驚いた。」という意味になる英文を完成させなさい。
__ was surprised by the news. - 「彼女は誰にも秘密を話しませんでした。」という意味になる英文を選びなさい。
a) She told everybody her secret.
b) She told nobody her secret.
c) She told someone her secret. - 「誰かが窓を開けた。」という意味になる英文を完成させなさい。
__ opened the window. - 「すべての人々がその計画に賛成しているわけではありません。」という意味になる英文を選びなさい。
a) Everybody supports the plan.
b) Not everybody supports the plan.
c) Nobody supports the plan. - 「みんなが彼の話に耳を傾けました。」という意味になる英文を完成させなさい。
__ listened to his story.
この問題集では、「everybody」以外にも「somebody」「nobody」「everyone」などの単語との違いについて学ぶことができます。それぞれの文脈で適切な単語を選ぶ練習として役立ててください。
「everybody」に関するよくある質問
- 「everybody」は複数形ですか、単数形ですか?
-
「everybody」は意味的には複数の人々を指しますが、文法的には単数形として扱います。そのため、「Everybody is…」のように単数形の動詞を使います。
- 「everybody」と「everyone」はどう違いますか?
-
基本的にはほぼ同じ意味で使えます。わずかな違いとして、「everyone」はやや形式的な場面で、「everybody」はよりカジュアルな場面で使われる傾向がありますが、多くの場合は互換性があります。
- 「everybody」の後に「they」を使っても良いですか?
-
現代の英語では、性別を特定しない場合や包括的な表現として、「everybody」の後に「they」や「their」を使うことが一般的になっています。例えば「Everybody brought their own lunch.」のように使います。
- 「everybody else」とはどういう意味ですか?
-
「everybody else」は「他のみんな」という意味で、話し手や特定の人を除いた全員を指します。例えば「I stayed home, but everybody else went to the party.」(私は家にいましたが、他のみんなはパーティーに行きました)のように使います。
- 「everybody」を文の最後に使うことはできますか?
-
はい、可能です。例えば「I want to thank everybody.」(みんなに感謝したいです)のように使えます。ただし、多くの場合は文の主語として文頭に置かれることが多いです。
- 「each」と「everybody」の違いは何ですか?
-
「each」は集団の中の個々のメンバーに焦点を当て、一人一人を個別に考える場合に使います。一方、「everybody」は集団全体をまとめて考える場合に使います。例えば「Each student has their own desk.」(各生徒は自分の机を持っています)と「Everybody has a desk.」(みんな机を持っています)では、ニュアンスが異なります。
- 「everybody」は否定文でどう使いますか?
-
「everybody」を否定するには「Not everybody…」と言います。これは「全員が〜ではない(一部の人は違う)」という意味になります。完全な否定(誰も〜ない)を表すには「Nobody…」または「Not anybody…」を使います。
- 「everybody」は質問文でどう使いますか?
-
「Does everybody…?」「Is everybody…?」「Has everybody…?」のように、疑問文の形にすることができます。例えば「Does everybody understand?」(みんな理解していますか?)のように使います。
- 「everybody’s」という形は正しいですか?
-
はい、「everybody’s」は「everybody is」の短縮形、または「everybody」の所有格として使うことができます。例えば「Everybody’s going to the beach.」(みんな浜辺に行くつもりです)や「It’s everybody’s responsibility.」(それはみんなの責任です)のように使います。
- 「everybody」は日常会話でよく使われますか?
-
はい、「everybody」は日常会話でとてもよく使われる表現です。特に、グループ全体に対して話しかけるときや、一般的な事実を述べるときによく使われます。
まとめ

この記事では、英語の不定代名詞「everybody」について詳しく解説しました。初学者にとって重要なポイントをまとめると以下のようになります。
「everybody」の基本的な特徴と使い方について理解することは、英語学習の基礎として非常に重要です。この記事で紹介した例文やポイントを参考に、ぜひ日常会話や英作文で積極的に使ってみてください。
- 「everybody」は「みんな」「すべての人」を意味する不定代名詞である
- 文法的には単数扱いになるため、動詞は単数形(三人称単数形)を使う
- 「everybody has」「everybody is」「everybody goes」のように使う
- 「everybody」と「everyone」はほぼ同じ意味で、多くの場合は互換性がある
- 「everybody」を受ける代名詞は伝統的には単数だが、現代では「their」などの複数形も使われる
- 「everybody」は「every body」と分けて書かない
- 否定形は「not everybody」(一部の人は〜ではない)または「nobody」(誰も〜ない)
- 「everybody」は人についてのみ使い、物については「everything」を使う
- 発音は「エブリバディ」で、アクセントは最初の音節に置く
英語の基本的な表現である「everybody」をマスターすることで、日常会話や文章表現の幅が広がります。簡単な例文から始めて、徐々に自分の言いたいことに応用していきましょう。
英語学習の楽しさを感じながら、ステップアップしていくことが大切です。